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「岡山城」 [建築etcのはなし]

岡山城外観.jpg

岡山来たら…ここでしょう?
岡山城
正面には和傘がディスプレイされ、快晴の青空とあいまって、爽やかな風景。
しっかりと、カメラにおさめてきました。

金鯱.jpg

岡山城からの眺め…金のシャチホコです。
勝手に親近感を抱く元愛知県民です。

水の景色.jpg

そして、岡山城からの眺め
長良川近郊に住んでいる身としては…こうした川のある風景には、やはり親近感がわきます。

そして、レンタルボートの中に見慣れないボートが…

お堀のボート.jpg

「はっ!ここにも桃が!」

岡山=桃です。

金鯱と和傘.jpg

お、さきほどの和傘がこんなに小さく見える…

籠.jpg

岡山城には、大名駕籠がありました。
もちろん、これは撮影スポット用のもの。
相方は初めて見たみたいで、早速、座ってご満悦な姿を私が撮影。
私ですか?いや…まぁ…以前にね…似たような場所で撮ってもらったなぁと。
「そう言えば、以前に江戸東京博物館に出掛けた時に写真撮ったなぁ…」

東京に行く時は、だいたい一人で、ふらっと行くことが多いので、この時はたまたま居合わせた来館者の方にカメラのシャッター押してもらったような…

どうしても…こういう駕籠見るとさ…「登城する井伊直弼の大名行列が桜田門外で襲撃された場面が思い浮かぶ…」
時代劇好き過ぎて…浮かぶ情景が具体的過ぎる…

トリックアート.jpg

隣には、ダイナミックなお写真が撮れそうな、トリックアート的な壁面もありました。
気分は忍びの者です。

あ、そうそう。
千鳥は岡山県出身でしたね。

千鳥のポスタ.jpg

岡山城内で見つけました。良いポスターだ。

そして、岡山城の姿を眺めながら備前のインターチェンジまでは下道を走り、岡山市を後にして高速に入り、ひたすら岐阜にある自宅を目指すことに。


途中、兵庫県たつの市にある 龍頭西サービスエリア に立ち寄り、かごの屋食堂 というお店で夕食にしたのですが…
何気なく揖保乃糸のにゅうめんと釜飯がセットになった定食を発見。

「鯛釜飯はもちろん、揖保乃糸 の煮麺が美味しそう…」

という訳で、注文したところ…

鯛飯とにゅうめん.jpg


にゅうめん.jpg

出汁と喉ごし良い揖保乃糸 が…「疲れた身体に染みわたるわ…」

鯛飯.jpg

釜飯も鯛の身が鎮座しており、大満足。
どちらも、とても美味しくいただけました。

さらに…おみやげ売り場を、ふらっと歩いていたら…

ご当地アイス.jpg

ご当地ソフトクリーム ?
関西のお味を中心に集めているのかしら?

まぁ、夕食食べた直後のため、二人で半分ずつ。

アイス.jpg

ナッツ好きな夫婦、アーモンドバターソフトクリームをチョイス。

どの辺りがご当地なのかは、さておき…

「普通に美味しい…」

ただし、この日も熱帯夜で、買った側から、溶け出すのには参りました。

さて、ここからが気が抜けません。満腹になった2人、睡魔との戦いです。残りあと4時間ほど。
安全に走るために…私のiPhoneでYouTubeを立ち上げ…懐かしのアニメソングをループで流し…車内はカラオケ状態…なぜか?

「相方を眠らせたら2人の命が危ない…」

なので…歌いながら眠気を飛ばしたのです。
今となっては笑い話ですが…妻、必死です(笑)

ということで…無事に帰宅。
今回は、なんといっても相方の頑張りで無事に岡山を訪れることができました。
運転、お疲れ様でした。

とはいえ…
「岐阜ー岡山間の車での日帰り旅行は無謀ですのでオススメはいたしません!」
当たり前です(苦笑)

一日も早く、コロナウイルスが収束して、次回はゆっくり宿泊をして岡山を再訪したいです。

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「11/23(月・祝)隈研吾氏を迎えて「まちづくりと建築の未来」・東海市」 [建築etcのはなし]

IMG_8963.jpg

#隈研吾 さんが東海市で、まちづくりについて講演されると
友人のMさんから教えてもらい、先日、一緒に講演会にお邪魔しました。
隈研吾さんと言えば…
ご存じ、 #新国立競技場 、 #歌舞伎座 、
こちら東海地方では #御園座 など、日本国内のみならず、
世界でも様々な建築を手がけていらっしゃる建築家です。

今回は「横須賀文化の香るまちづくり講演会」と題して、
東海市の「横須賀文化の香るまちづくり協議会」などが主催となり、
隈研吾さんをお招きし、隈さんには建築家というご自身の経歴も含めて、
まちづくりのお話を語っていただく講演となりました。

まず最初は世界から見たまちづくりから。
20世紀は経済優先となったことから、
歴史ある建造物などの多くが破壊されてきたとのこと。
その中で、イタリアは1950年代から歴史を守る流れに舵を取り、
まちづくりを進めたそうです。
中国を例に挙げると、北京と上海に各30名程のスタッフを抱えて
プロジェクトを行っている隈さん。
プロジェクトには、古い街を保存しながらの
新たなまちづくりの案件が増えているのだそう。
その理由のひとつとして、
街の保存を行政が厳しく指導を進めているそうで、
結果として歴史あるまちづくりの先進国とも言えると、
隈さんは語ってくださいました。

最近では、環境に着目した街づくりもあるそうで、
例えば、地球温暖化を防ぐまちづくりとして、
木を使う建築をひとつの例としてあげていらっしゃいました。
というのも…木は伐採され、建築資材となっても、
二酸化酸素を取り込む作用があるそうで、
日本ではこれにプラスする条件として、地震大国ということもあり、
耐震性の高い建築も重要なポイントだそうです。
そして人口減少にともない、街自体の再生も含めた
「居心地が良く歩きたくなるまちなかからはじまる都市の再生」を軸とした、
市町村や民間事業者などによる取り組みを国が支援するというプログラムも
国土交通省より発信されていることから、
今後「車社会から脱却し、人間が歩けるまちづくり」も
注目されているまちづくりのひとつだそうです。

さて、続いては隈研吾さんの代表的な建築とともに、
建築が周囲にもたらした変化も含め、
たくさんの事例とともに紹介されました。

まずは歌舞伎座から。
隈さんが手がけた、現在の姿は、
その前の歌舞伎座の姿を踏襲して改築された訳ですが…
その第4代の歌舞伎座を手がけたのは、吉田五十八(よしだいそや)。
歌舞伎座といえば…日本の城郭建築などにみられる
頭部に丸みをつけて造形した破風の一種である
「唐破風(からはふ)」の正面玄関が印象的ですが、
これには面白いエピソードも…
「旧歌舞伎座でこの唐破風が採用されたことから、
東京をはじめとする全国の銭湯の建物が
この入口のスタイルを取り入れたそうで…
結果として、唐破風の佇まいの銭湯が大人気になったそうです」
へぇー、知らなかった。

さて、隈さんが手がけた現在の歌舞伎座。
確かに以前の歌舞伎座の姿に似ていますが…
実は色々なところに工夫を凝らし、
以前よりもグレードアップしているのです。
そのひとつが「ひさし」の深さ。
実は旧歌舞伎座よりも、
現在の歌舞伎座はひさしが深く設計されているそうで、
このおかげで、ライトアップされた際に、
陰影の調子がより際立ち、美しい佇まいになるのだそう。
さらに、ライトアップのカラーも、春夏秋冬、変化をさせて、
季節に合わせた色合いで、歌舞伎座を照らしているそうです。

外観だけではなく、歌舞伎座には隠れた機能も。
というのは、東日本大震災の教訓から、
地下には3,000人分の食糧などの備蓄を備え、
万が一の際、多くの人が待機できるよう、
地下鉄と直結したフロアは広いスペースを設けて、
臨時避難スペースとして活用できる機能も兼ね備えているのです。

続いては…栃木の那珂川町馬頭広重美術館。
http://www.hiroshige.bato.tochigi.jp/about/architecture
里山の材料を使って建てられた贅沢な空間の写真に思わず息をのみました。
平屋建ての建物を貫通するように通る道は参道。
そう、その先には、神社があり、
地域に根ざした美術館という側面も感じられる、
まさに里山に溶け込んだ唯一無二の美術館です。

そして…今回、一番テンションが上がったのが…
太宰府天満宮の表参道に面した、
鳥居のそばに店舗を構える
#太宰府天満宮 表参道店 #スターバックスコーヒー。

IMG_9059.jpg

実は私、以前に福岡を訪れた際に、
九州国立博物館に出掛け、
その帰りに太宰府天満宮に立ち寄り、
こちらのスターバックスの店舗に立ち寄ったことがあるのです。

IMG_9061.jpg

とにかく印象的なのが…
「日本の伝統的な技法である木組み構造を使って仕上げられた内装」
一度見たら忘れられないですよね?
ちなみに、内装の木材の角には透明のカバーが付けられており、
安全面もしっかり考慮されています。

IMG_9062.jpg

さらに店内のテーブルは、内装の木組みと呼応するように、
木製の味わい深いテクスチャーに仕上げられています。
席に着くとその接近する木組みに驚きますが、
次第に木々に包まれているような雰囲気に落ち着き、
ドリンクを飲み終わった後も、
しばし、ゆったりとくつろぎたくなるから不思議です。
「木のチカラでしょうかね?」とても心地よい空間でした。

IMG_9060.jpg
(当時、撮影した写真をいくつかアップしてみました)

他にも、浅草文化観光センター
(以前、浅草で宿泊した際、目にしたことがある建物でした)
https://www.city.taito.lg.jp/bunka_kanko/kankoinfo/info/oyakudachi/kankocenter/a-tic-gaiyo.html

さらに、新潟県の長岡市役所を含む、文化施設が一体化された、
シティホールプラザアオーレ長岡は、圧巻の空間でした。
https://www.ao-re.jp/inspection/information/

長岡駅の西口からすぐの場所にあるこちらの施設。
なんと1階に設けられている議場はガラス張り。
他にも、全天候型の土間のある空間を目指して作られた
屋根付広場の「ナカドマ」は、
移動販売車などの出店も可能で、この施設が出来たおかげで
明らかに周囲の人の流れに変化が起きたそう。
街の人達もこうした施設があると誇らしいでしょうね。
ちなみに「アオーレ」は長岡弁で「会いましょう」を意味する
「会おうれ」をもじったものだそう。
地元に根ざした施設らしく、素敵なネーミングだと思いました。

そして今年はオリンピックが延期となりましたが、
東京の新国立競技場も紹介されました。
まず特徴的なところと言えば、
とにかく木材がふんだんに使われていることですね。
屋根、軒庇(のきびさし)、庭などに使われた木材は、
実に約2,000立方メートル!
特に注目すべきは軒庇(のきびさし)で、
こちらは47都道府県から森林認証を取得した木材を調達し、
さらにはスタジアムの方位に応じて配置しているそうですから、
全国各地から訪れた人達の心が躍りますし、
何より、世界の人達を迎える上でも、
オール日本で迎える心意気が伝わりそうな気もします。

さらに、観客席は森の木漏れ日をイメージし
て5つの色(白、黄緑、グレー、深緑、濃茶)が使われており、
そのリズムあるランダムな色合いは歓声にも見えてきますね。

さて、隈さんは講演会でお話される前に、
東海市の横須賀地区を、まちづくり協議会の方々と
一緒に歩いて巡られたそうで、
横須賀地区出身の名古屋出身の歌人・書家である
#阪正臣 (ばん まさおみ:1855~1931年)氏の邸宅や、
祭の際に山車も出る古くからの道、
さらには実際に祭で使われる山車などを実際にご覧になり
「20世紀の車社会ではない、歴史ある道の形が残っていること」が
とても印象的とお話され、それを踏まえて
「イギリスのチェルシーでも昔の中世の姿が残るのは
全体の10%ほどなんですよ」と
欧州での古いまちなみについても語られました。

最後にまちづくり協議会の関係者の方への
励ましのメッセージとして
「横須賀地区には、熱意を持って祭を動かす若い人達がいます。
そういう街には未来があります。
こうしたエネルギーを今後のまちづくりに活かしていただきたいですね」
と笑顔で語られていました。

世界で活躍される隈さんご自身から、
手がけた建築についての説明が伺える機会は限られているので、
今回は本当に貴重なお話を伺うことができとても嬉しかったです。
誘ってくれたMさんに感謝です!

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IMG_8959.jpg

IMG_8961.jpg

私も公演終了後、会場の前に展示されていた
装飾が見事で思わず見入ってしまう立派な山車や…

IMG_8964.jpg

山車の車輪の跡が見える道路など、周辺を歩いてみました。
歴史あるお祭りが今でも続く街は素敵ですね。
ぜひ、お祭りが開催される時には足を運んでみたいと思いました。
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「神奈川県立近代美術館 鎌倉へ行く」 [建築etcのはなし]


ま、こちらで開催されていた
坂倉準三展の方とかは移動中にメモしてたし…
図録に思いのほかいろいろな方が様々な視点で
寄稿されてたおかげで本当、勉強になりました。
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2009-09-11
(↑コレね)

ふぅ。そんな訳で、ようやく書きます。

8月29日(土)
午前10時半過ぎに鎌倉駅に到着した私。
細い道の「小町通り」をマイペースに歩きながら到着したのは
「鶴岡八幡宮」
お参りをしてから向かったのがこちら。
近代美術館鎌倉.jpg
「神奈川県立近代美術館 鎌倉」
1951年11月に日本で最初の公立近代美術館として
開館した美術館。
ここの美術館の不思議なところは…

「神社の境内にあるというところでしょうか?」

こちらの美術館の設計は
坂倉準三展1.jpg
今回出かけた企画展でクローズアップされている坂倉準三氏。
せっかくなので…この建物のお話からしたいと思います。

※すいません。今日も長いです。


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「明治村を歩く〜5丁目付近:帝国ホテル・聖ザビエル天主堂」 [建築etcのはなし]

芝川邸で丁寧なガイドさんの説明に耳を傾け…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-12-04

すばらしい日本建築も眺めていたら…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-12-05

午後3時をまわり、残りあと1時間を切ってしまったユキヲ。
最寄りの市電に乗り込み移動。
そして引き続いてSLに乗り、帝国ホテルにほど近い北口を目指します。

『1日乗り物券買っておいて良かったね』

「う、うん」

本当は宇治山田郵便局を見たかったんだけどなぁ…
と思いながら眺めるのは…その「宇治山田郵便局」
宇治山田郵便局.jpg

そうこうしているうちに…SLは無事に終点に到着。
で、北口に到着したら…

パンプス姿でダッシュする女がひとり(笑)

そしてその人を後ろから猛ダッシュで追い越して先に行く男がひとり(爆笑)

「パンプス姿だから遅いと思って走っているのに、
 スニーカーのあなたはダッシュする必要ないでしょーっ!」
と先に突っ走る相方を呼び止める私でありました(笑)

さて、いよいよやってまいりましたのは…

帝国ホテル.jpg
「帝国ホテル中央玄関」----------------------------
かつてマリリン・モンローとジョー・ディマジオなどが泊まったのが
アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトによって設計され
大正12年(1923年)皇居を正面にして建てられた、この帝国ホテル。
総面積34,000㎡余の大建築で、客室数270室、
中心軸上に玄関、大食堂、劇場などの公共部分を集約し、左右に客室棟を配置。
それまでの平面的なつながりが多かった建築空間が
立体的な構成へと発展させた、世界的にみても非常に貴重な建物です。
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最初に見たのはたぶん、小学生の頃。
ゴールデンウィークか何かに家族と共に訪れた時だったと思う。
身近な建物にはないような当時の自分が思い描いた「外国」の香りが漂う空間。
そして赤い絨毯。

「これ、本当に日本にあった建物?」
それが当時の私の第一印象。
まあ小学生ながらに、建物にひとめぼれしたようなものです。
そして「外国の有名人も泊まった、日本のすごいホテルの玄関」といった具合に
夢のような建物のイメージが私の中に植え付けられる。

それから何度来てもここには必ず立ち寄りましたね。
何度来ても飽きない…不思議な空間。
学生時代に勉強したグラフィックデザインから
自分の好みのデザインが幾何学形態のものが多いことに気がつき
「それで言うとここの建物もそうなのかしら?」と思ってみたりして…
とにかく建築家の名前で最初に覚えたのは
「フランク・ロイド・ライト」でしたね。
それにここの玄関付近はよく明治・大正・昭和初期などに
時代設定をおいたドラマなどの撮影によく使われるので
(だいたい、そういうドラマは8割方見ていることが多い…笑)
それらしいシーンが出てくると
「あっ!帝国ホテル」と気がつき、ドラマの最後のエンドロールまで確認して
「ほら、撮影協力に明治村って出てるよ」って確認するほど。
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2005-12-31


しかし、20代後半から、デザインから派生して
建築に関わる雑誌を読むようになり
(きっかけはミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェアから)
ある日、カーサ・ブルータスの特別編集本
「誰にでもわかる20世紀建築の3大巨匠」が発売されて、手にしたのですが…
そのホテルの裏側を知り、かなりショックでしたね。

今日も長くなりますので…お時間とご興味ございましたらおつきあいください。

長くて、本当すいません(-公-;)


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「明治村を歩く〜3丁目付近:蝸牛庵と坐漁荘」 [建築etcのはなし]

さて、芝川邸にて隅から隅まで見学を終えた私達。
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-12-04

『幸田露伴の家は気になるなぁ』と、
小学校以来の明治村となる我が相方が気になっていたのは、こちらの建物。
蝸牛庵.jpg
幸田露伴住宅「蝸牛庵」---------------------------------------------
明治初年に、隅田川のほとりに建てられたこの家は、
当初は豪商の別荘であったそうですが
その後、酒類を扱う甲州屋雨宮家の持ち家であったものを、
幸田露伴が借家にしたとのこと。
江戸末期中流住宅の優雅さとゆとり、洗練度を垣間見ることができる
こちらも貴重な建物です。

幼少の頃から算術を得意としていた幸田露伴は
16歳の時、給費生として逓信省電信修技学校に入り、
卒業後は官職である電信技師として北海道余市に赴任します。
坪内逍遥の「小説神髄」に触発され文学の道を志す意志が芽生えた露伴は
明治20年(1887年)21才の時、仕事を辞め帰京します。
そしてその翌年に発表したのが処女作「禅天魔」。
その後、「風流仏」「対髑髏」「五重塔」など次々と作品を発表することになりました。
そんな露伴は度々住まいを変えていたようなのですが…。
この家もそのうちの一つで、隅田川の東にあったこの家には、
明治30年(1897年)から約10年間、過ごしています。
ちなみに、幸田露伴の娘である幸田文さんは、こちらの家で生まれたそうです。
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「いいお家ですわ」

着物姿でお庭を眺めてみたいですね(^^)

あとそのお隣に位置する建物は
西園寺公望別邸.jpg
西園寺公望別邸「坐漁荘」--------------------------
西園寺公望(さいおんじ きんもち)は、清華家の一つ徳大寺家の次男として誕生し
4歳の時に、同族で清華家の西園寺家へ養子に入り家督を相続しています。
彼が10代の頃といえば、混乱期の幕末。
いろいろと思いをめぐらした彼は、東京や長崎でフランス語の勉強を始め
明治3年(1870)法学を学ぶため渡仏。
10年間滞在した後に、帰国した彼は、パリ留学で自由思想を学んだこともあり
中江兆民、松田正久らと共に「東洋自由新聞」を発刊。
自由民権運動の普及に努め、廃刊後は政治の道へと進みます。
憲法調査のため外遊する伊藤博文の供としてつき従い、
各国公使、各大臣を歴任し、明治39年(1906年)には
伊藤博文のあとを受けて、政友会を率いて内閣を組織しています。
第12・14 代、内閣総理大臣となった彼ですが、
この「坐漁荘」は西園寺公望が政治の第一線から退いた後、
大正9年(1920年)に駿河湾奥、清水港近くの興津の海岸に建てた別邸。
「坐漁荘」という名前には
“なにもせず、のんびり坐って魚をとって過ごす”
という意味がこめられていたようですが…
実際には事あるごとに政治家の訪問があったそうです。
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「元総理大臣の別邸…すばらしいですね」
これで別邸だもの(滝汗)

日本建築も眺めて夢見心地のユキヲですが…
相方のひと言に現実に引き戻される。

『もう3時過ぎだけど…』

「3時?…え!もう3時なの?!」

明治村は11月からは冬期営業となり、午後4時には閉まってしまうのです。

「急がねば」

明治村に来たのなら…

「帝国ホテルと、聖ザビエル天主堂を見ずに帰ることができません」

大げさな(苦笑)

『でも、帝国ホテルは北口の近くだけど…』と相方。

そうなんです。今、私たちがいる3丁目はある意味南側の端。
しかし、見たい帝国ホテルは北側の端である5丁目。
本当ならば…4丁目の宇治山田郵便局に寄って、
汐留バーで、ひと休みしたかったのですが…

「ショートカットするしかございません!」

灯台越しの眺め.jpg
重要文化財である品川灯台の近くにある、京都市電の終着駅「市電品川燈台駅」から、
最初に乗った駅である「市電名古屋駅」まで移動。
「その後、最後にSLが走っていれば…それに乗って、ひとまず北口前に戻る」

さて、無事に帝国ホテルは拝めるのか?

続きはまたのちほど…


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「明治村を歩く〜3丁目付近:芝川又右衛門邸〜」 [建築etcのはなし]

さて、「西郷從道邸」をはじめとする1丁目付近を散策した私達
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-12-03-1
次に向かおうとしたところは…3丁目。
「森鴎外・夏目漱石住宅」から下る道が意外に石の階段で急なので…
ヒールなどを履いていらっしゃる方はご注意くださいね。

2丁目を少し横切って…いざ3丁目へと足を踏み入れます。
最初に目に入るのは…「北里研究所本館・医学館」
北里研究所.jpg

「北里研究所本館・医学館」------------------------------

こちらは日本の細菌学の先駆者である北里柴三郎が
大正4年(1915年)に芝白金三光町に建てた研究所の本館。
東京大学で医学を学んだ北里柴三郎はドイツに留学。
19世紀後半に、病気と微生物との因果関係を研究していたコッホのもとで
細菌学の研究を始めたことにより、破傷風菌の培養・破傷風の血清療法を発見。
学会から認められる存在となります。
帰国した彼は明治25年(1892年)に福沢諭吉の後援を得て
日本初の伝染病研究所を設立。
大正3年(1914年)には同研究所が東京大学に移管されると
独自にこの北里研究所を創立しました。
北里自身が学んだドイツの研究所の流れを汲む形で、
こちらの建物も、ドイツバロック風を基調にした建物となっています。
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研究所なのに…趣きある佇まいで…
色も淡い色が壁面に塗られており…これがまた青空に映えます。

「ここの建物も好きだなぁ」
と思いつつ、到着したのは本日の大本命「芝川又右衛門邸」でございます。
<芝川又右衛門邸.jpg

「芝川又右衛門邸」-----------------------------
現在の兵庫県西宮市甲東園に明治44年(1911年)に大阪伏見町にて
唐物商(輸入業)を営む芝川又右衛門の別荘として建てられたのがこちら。
先代が大阪伏見町に唐物商「百足(むかで)屋」を開業し、
三井八郎右衛門・住友吉左衛門などとともに明治13年(1881年)には
日本持丸長者鑑(現在の長者番付)に、名を連ねた豪商の一人でもあります。
又右衛門の所有する敷地は田畑には適していない土地だったこともあり
明治29年(1896年)には果樹園「甲東園」を拓き、明治44年(1911年)に
別荘としてこの建物を建築。さらに日本庭園や茶室等を整備したことから
関西財界人達の交流の場ともなっていたそう。
そして、兵庫県西宮市という立地条件もあいまって、
当時のタカラジェンヌや越路吹雪さんなども
こちらの邸宅でダンスを楽しんだりしたそうです。
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ちなみにこちらの建物。
所在地を見て「あれ?」と思った方、その通りです。
あの、阪神大震災の際にこの建物も被害を受け、
平成7年(1995年)の秋には解体されています。
しかし、この明治村への移築が決まり、平成17年1月に修復工事に着手。
平成19年9月に無事に施工したという次第です。

西郷邸同様、こちらでもちょうどツアーガイドをしてくださるとの
ことでしたので、お願いして参加させていただきました。

いや、ここはガイドさんに案内していただいて本当に良かったです。
初めて見る洋館建築な上に、新しい発見もたくさんありました。

ちょっと長くなりますがお時間ございましたらおつきあいください。


いつも長文ですいません(-公-;)


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「明治村を歩く〜1丁目付近:西郷從道邸〜」 [建築etcのはなし]

さてお腹も満たされた2人
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-12-03

食堂から最寄りのバス停からバスに乗車。明治村の正門付近に到着。
下車して、てくてくと歩き…2人、大井牛肉店の前に立つ。
大井牛肉店.jpg
「大井牛肉店」------------------------------------------------------
横浜、長崎についで慶応3年(1867年)開港したのが神戸。
外国船が寄港し、外国人居住地には外国人の住宅が次々と建てられることに。
それに伴って、外国人相手の商売を始める人が出て来て
船や在住外国人に牛肉を納める人々も登場。
そんな中の一人が明治20年頃、岸田伊之助によって
牛肉販売と牛鍋の店として建てられたのがこの「大井牛肉店」
さすが外国の商館が立ち並ぶ街にふさわしい佇まいで
正面も華やかではありませんか。
とはいえ、デザインは洋風でも、木造に白漆喰を塗った柱や窓廻りを
形作ったり、屋根は桟瓦を葺いて日本古来の技法が用いられています。
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1階に資料展示などもしてあるので…
せっかくなので中にも入ってみましょう。
2階が牛鍋など、料理を提供するスペースとなっているため
そこからおいしそうな香りが階下に降りてきています。
なので、さきほどあんなにカレーを食べたばかりだというのに…
「いい香り…」
それと1階に牛鍋の食品サンプルが展示してあったので
私が以前に食べた時の話をしたら
相方が『次に来た時には…これだな』と、つぶやく。
おほっ。良い返事をいただけましたよ。
俄然、次回に期待するユキヲであります(笑)

途中、古都の小径のような風景を歩きながら…
紅葉の小径.jpg
仲むつまじいアヒルのペアに遭遇。
仲良しあひる.jpg
元気よく動き回るその姿に…
三谷ファンの相方と共に結婚間近に一緒に見た
「THE 有頂天ホテル」に出て来るアヒルを2人で共に想い出す(笑)

そして、重要文化財の聖ヨハネ教会堂を外から眺める。
聖ヨハネ教会堂.jpg

「聖ヨハネ教会堂」---------------------------------------------
明治6年(1873年)鎖国以来二百数十年続いた
キリスト教の禁止令が解かれ各地には教会堂が建てられるようになりました。
そして明治40年(1907)京都の河原町通りに建てられた
プロテスタントの一派日本聖公会の京都五條教会がこちらの教会堂。
二階が会堂に、一階は日曜学校や幼稚園に使われていたそうです。
大きな窓を採用していることもあり、室内はとても明るいです。
構造は、一階がレンガ造、二階が木造で造られており
屋根には軽い金属板が葺かれていることから
地震が多い日本の土地の特性に配慮されたと考えられています。
結果、その構造自体が優れたデザインに通じており、
外観・内観ともに美しい建物として現在まで保存されています。
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「日本の土地に根付いた…あたたかみのある教会堂だねぇ」

快晴の空の下にどっしりと構える教会堂を見てしみじみ。
さて、再び歩き出し…しばらくして目の前に現れたのは…
西郷従道邸.jpg
こちらも重要文化財の西郷從道邸でございます。
私、帝国ホテルの次にこちらの建物が気に入っております。

「西郷從道邸」--------------------------------------------------------------
明治10年代(1877~1886)のはじめ西郷隆盛の弟である
西郷從道が東京上目黒の自分の屋敷内に建てたもの。
西郷從道は、国内では陸・海軍、農商務、内務等の大臣を歴任し、
維新政府の中枢を担った人。
さらには明治初年から度々海外に視察に出掛ており
在日外交官との接触も多かったとのこと。
そのため広い敷地内に、和風の本館と少し隔てて洋館を建築。
半円形に張り出されたベランダや上下階の手摺等デザインもさることながら
耐震性を高めるための工夫がこらされている建物で
屋根に重い瓦を使わずに軽い銅板を葺いているところや
壁の下の方にレンガをおもり代わりに埋め込み
建物の浮き上がりを防いでいるなど、その耐震構造もあって
あの関東大震災も無事にくぐり抜けている貴重な建物でもあります。
-----------------------------------------------------------------------------------

そう、この当時は日本家屋=住居、洋館=おもてなしの館
と、役割をそれぞれの建物に分けていたんです。
私が以前に訪れた三重県桑名市の「六華苑」
http://www.city.kuwana.lg.jp/culture_sports_and_education_article_752.html
東京都目黒区駒場にある「旧前田利為邸」
http://www.tokyo-kurenaidan.com/maedatei.htm
も、このような作りです。

にしても…佇まいが美しいではありませんか。
ちょうどツアーガイドの時間に間に合ったので2階なども案内していただくことに(嬉)
初めてです。2階に足を踏み入れるのは。

まず、ほれぼれしたのはそのベランダからの眺め。
西郷邸より2.jpg
西郷邸より1.jpg
「美しい」

西郷さんもこうして自分のお庭と目黒の街を見渡していたのでしょうか。

瀬戸焼の暖炉.jpg
そして驚いたのがこの暖炉。なんと地元の「瀬戸焼」でございます。
これほど大きなものを焼き上げるのには相当な技術が必要だと
思っていたら、やはりその通りで…
裏面など、見えない部分には無数の穴が開けられており、
焼き上げる際に、膨張や破裂を防ぐ工夫がされています。
さすが外国人のお客様が多かったということもあり
日本三景が描かれている暖炉とは…粋ですね。

そして脇に写るこのピアノ。
ピアノのある部屋.jpg
日本楽器製造株式会社(現:ヤマハ)が製作したピアノでございます。
調律はされていませんが音もちゃんと出る100歳を越えるピアノです。
(ガイドさんが鳴らしてくださいました)

「いやぁ…何とも言えない充実感です」
ガイドツアーだと調度品などの説明もしていただけるので
理解も深まりますし…本当にありがたいです。

名残惜しいですが…このあたりで西郷邸を後にし…
1丁目最後は…登録有形文化財にも指定されている
「森鴎外・夏目漱石住宅」へ。
森鴎外夏目漱石住宅.jpg
「森鴎外・夏目漱石住宅」-------------------------------

明治20年(1887年)頃、元々は医学士であった
中島襄吉の新居として建てられたものだったのですが…
空家のままであったことから、
明治23年に森鴎外がこの住まいを借りて一年余りを過ごします。
さらに明治36年(1903年)から同39年までは夏目漱石が借りて過ごしたという
なんとも「文豪」にご縁のある住宅です。

ちなみに森鴎外は、ここに移り住む同じ年の1月に
処女作小説「舞姫」を発表し、この家では「文づかひ」などの小説を執筆しています。
一方、約10年遅れてこの家に住んだ漱石がここで執筆したのが
あの「吾輩は猫である」。文中に描写された家の様子は、
猫のためのくぐり戸など、この家の姿を垣間見ることができます。
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玄関から靴を脱いで住宅にあがることができるので
せっかくなので家の中を探検(笑)

「なんだか落ち着く空間ですね」
典型的な和風住宅。和服姿の鴎外さんなどが目に浮かんできますね。
お庭も四季を通じて楽しめる植物が植わっており、
住宅の縁側に腰掛けると心落ち着きます。

「さて、では次にまいりますか…」
1丁目を満喫したユキヲ。
続きましては、本日の大本命、
3丁目に移築され、公開が始まった「芝川又右衛門邸」を目指します。

続きはまたのちほど…
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「明治村を歩く〜乗り物編〜」 [建築etcのはなし]

11月26日(水)
年末の繁忙期の前にこの週に1週間お休みをもらった相方。
「どこか一緒に行こうよ」と話は出ていたものの…
私が週末スクールに通うようになり泊まりの遠出は断念することに。
日帰りでどこか行きたいところと言うと…

「明治村」

いや…もう洋館建築好きな私は、小学生の頃から数えて
軽く5回はお出かけしているのですが(苦笑)
今年になって行きたい病が発症(笑)

なんでかというとですね…

「兵庫県西宮市から移築された芝川又右衛門邸が見学できるから」

もう昨年、雑誌やテレビなどで度々目にして
「なんとかして行きたい」とは思っていたのですよ。

明治村では汐留の再開発で出土したレンガを使ったレンガの迷路の作成や、
汐留バーを建造したりと少しずつ園内に手を加えてはいたものの
新たな建物が登場するのは、だいぶ久しぶりではないでしょうか?

「行きたい」×100と言い続けてはや2008年もあと1ヵ月ちょっとというところ。

『じゃあ、行こうか?』という相方と一緒に出かけてみました。

なにぶん、私も数年ぶりに訪れるところで
おまけにいつもは一宮・名古屋方面から向かうことが多く、
今回は岐阜から、鵜沼を経由しての移動。
曲がるはずの道を行きすぎたりしたものの…なんとか無事に到着。

ちょうど季節は紅葉シーズン。
明治村も見頃の風景となっておりました。
『というかさ…明治村って山?』と
小学校の遠足以来となる相方は駐車場から入口までの道を歩きながら
きょろきょろ…そんな中、北口から入り最初に目に飛び込むのは…
SL1.jpg
「SL」

今回、私たちが乗車したSLは明治45年(1912年)に輸入された
アメリカ・ボールドウィン社製の蒸気機関車。
もともとは、富士身延鉄道が購入し、「富士身延鉄道3号」として
購入したもの。その後、日本鋼官鶴見製鉄所で9号として
使用されていたもの。
こうして今だ、この明治村で現役で働く蒸気機関車です。

連結をする時など「ポッ」と小さくお返事をするところなんぞは
今の電車にはない愛嬌すら感じでとてもいとおしくなりますね。
というか…

「ユキヲは乗り物好き」

まあ、このSLだけで何枚写真撮ったか(爆笑)

すでにお昼も近かったので…
お食事ができる所まで早々に移動しようということになり
このSLで移動しようという訳です。

園内には他にも京都市電の路面電車や、
クラシックタイプのフォルムの小さなバスなどが
走っていますので、広い園内をめぐるのにも非常に便利。
となるとお得なのは「乗り物1日乗車券」800円で乗り放題です。
バス.jpg
バスも明治村の雰囲気に合った落ち着いた色目で素敵ですよね。

さて、出発。
SLの車窓から.jpg
「明治村の車窓から」(石丸謙二郎さん風に…笑)

正面から見る帝国ホテルも良いですが…
この木陰から見る帝国ホテルもまた違った趣があって良くありませんか?

スローペースな進行がまた良いです。
そして無事に到着。
名古屋駅.jpg
乗客用車両から降りてすぐに歩くのも良いのですが…
ぜひ見ていただきたいのがSLの方向転換。
SL方向転換.jpg
「なんと、大人2人で回転板を回転させ、方向転換するのですよ」

で、180度回転させた後は停車駅の脇にあるもう1本の線路を通り、
乗客用車両の先頭へと移動。
旗を振りながら車掌さんがゆっくりと慎重に両方の車両を接近させて接続します。

「何度も見ているけど飽きない光景です」

さて、行きましょうか?

階段付近の紅葉.jpg
駅から下る階段の紅葉もきれいです。
この日は名古屋の小学生達が遠足に来園しており、
非常に賑やかでした。

「私たちの頃もあんなでしたよ(笑)」お弁当が楽しみで…ね。

さて、朝食が軽めだったため…
到着早々お腹がすいている私たち(苦笑)
お昼を食べようと思っていた食堂がある建物まで移動するのには
もう少し距離があるとのことで…
間髪入れずに今度は京都市電に乗車することに…
京都市電.jpg
ちなみに、こちらは展示用の車両。
来場された方が代わる代わる前に立っては写真を写してもらってました

さて、日本で初めて市内電車として開業したのは京都市電。
明治28年(1895年)のことです。

京都市電出発.jpg
しかし…なぜ京都から市電が?

というのも、京都では琵琶湖からの疏水
(そすい:給水などのため、土地を切り開いてつくった水路)の
有効利用の一環として、日本最初の水力発電が始まったことから
明治24年(1891年)には電力供給が開始されたとのこと。
さらに明治28年の第4回内国勧業博覧会の開催地が京都に
決定したことも重なり、京都電気鉄道が設立され、事業が動き始めた訳です。
結果、明治26年(1893年)に電気鉄道敷設許可がおり、
晴れて明治28年、伏見線が開業したのです。

補足しておくと、日本で初めて電車が走ったという意味では
明治23年(1890年)に東京の上野で開催された
第3回内国勧業博覧会の会場内となります(^^)
京都市電の駅.jpg
そして1つめの駅「京都七条駅」に到着。

ここの付近は次回、宮﨑あおいさんも出演する
木村大作監督の映画「劔岳 点の記」はのロケでも使われた場所です。
そうそう、さきほど下車したSLの駅の風景も撮影に使われたんですよ。
(以前に放送されていた情熱大陸でもその映像が流れていました)

さて、そろそろ食堂に到着しますが…何を食べましょうかねぇ…

続きはまたのちほど
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「towerが好きです」 [建築etcのはなし]

そういえば…

先日のフランス展でこれも手に入れたのでした。
エッフェル塔.jpg
メイド・イン・チャイナなのには気がひけましたが…(滝汗)

そういえば…こういうフォルムのタワー…好きですねぇ。

地元の名古屋のテレビ塔も好きですし…

中学生の頃、修学旅行で出掛けた東京タワーに…

北海道に旅行した際に札幌で見たテレビ塔も…

エッフェル塔も一度この目で見てみたいですね。
いや、フランスに行くなら、やはりコルビュジエの「ロンシャン礼拝堂」か。
いやいや、建築家エクトル・ギマールが作ったメトロの入口か。

フランス…いつか行けると良いのだけれど…どうかなぁ。
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「日本建築デザインの基礎知識2」 [建築etcのはなし]

稲沢の「フラリ」さんへ出かけた帰り道。
名鉄電車の路線からJRに乗り換えるため、
一宮駅に立ち寄って、久しぶりに書店に立ち寄る私。

「最近ね、行くと着物関連の本、欲しくなるので
 意識的にやめてたんですよ。書店に行くのを(苦笑)」

でもまあ、お給料も入って懐も少しだけあったかくなりましたので。
ええ、新調したMacBookくんのカード引き落としがあって
つい先日までかなりカツカツだったんですよね。
(リアルだから、そういう話…笑)

まあ、とりあえず、ウォーミングアップに…週刊誌系をチェック。
すると…

「ぐぅわぁぁぁ!なんで曽田正人の連載が再開されてるのぉ〜!!!」
ビックコミックスピリッツの表紙、なんで「昴」なんですか!
http://www.spi-net.jp/
2002年まで11巻まで出た後に連載中止になって
「いつ再開するんだぁ!」って思っていたら…
これは面白いことになってきたぞ。

と、ハイテンションな状態で店内をうろうろしていると…
「カーサ・ブルータス」を発見。
http://www.brutusonline.com/casa/
2、3年前から建築に興味を持ち始めて
時々、購入するのがこの雑誌。
私のような建築に興味持ち始めた
若葉マークの建築ファンにも親切丁寧に解説してある誌面は
読みやすく、そして誌面構成もスタイリッシュな面もありつつ
キッチュな部分もあり…わずかですが、今の仕事を進める上での
ヒントやアイデアにさせてもらってます。

とはいえ、今回の特集は
今年の5月に発行された特別編集版
「日本建築デザインの基礎知識」の続編。

「パート2ってどうもなぁ」と思っていた私も中身を見て
「買う!」と即決。なぜか?

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「国立新美術館」 [建築etcのはなし]

江戸東京博物館に続いて訪れたのは今回の大本命
「国立新美術館」

はい。先にご紹介した黒川紀章氏設計の建物です。
黒川紀章氏のことや、その企画展については先にご説明した通りですので…
今回はこの美術館のことについてちょっと書いてみますね。

こちらの美術館。ちょっと変わっているのです。なぜか?

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「江戸東京博物館」 [建築etcのはなし]

さて、国立近代美術館のある東京メトロ竹橋駅より15分ほどということで
思いきって出かけたのは…両国にあります「江戸東京博物館」

館内は江戸情緒あふれる雰囲気もあったりと大変興味深い空間になっております。
この日は地元の保存会の方々でしょうか?
「かっぽれ」など民謡を披露されてました。

さて、どうして以前からこちらが気になっていたかと言いますと…
館内のジオラマが素晴らしいということなんですよ。

そうなんですよ。私、ジオラマ大好き。
東海圏で言ったら…名古屋市科学館内にある鉄道模型のジオラマを
犬山市のリトルワールドで異国の生活ぶりを紹介するジオラマを
飽きなく眺めている人です。
もう、本当好きなんですよ。
たぶん、根底に人形遊びに熱中していた小学生時代の自分があると思うのですが(苦笑)

で、やはり思った通り「これはすごい」

例えば、映画やドラマでおなじみの「忠臣蔵」では必ず出てくる
あの「松の廊下」がジオラマになってました。

これ観ながら「殿中でござる〜」と心の中で叫んでた私(爆笑)

あとこれ。「町人の生活風景」が見事に再現されたジオラマ。

もうねえ、これ感動。
「もうまさに時代劇の世界でしょ。これ」
で、ここのジオラマに至っては、ジオラマを囲むように双眼鏡が配置されてまして…
のぞけちゃうんですよね。
で、双眼鏡からのぞいてみて「す〜ご〜い〜」と、テンション上がる私(笑)
このジオラマの近くには時代劇ドラマに出てくる大名が乗りそうな籠も実物大で鎮座。
外国観光客も多い、こちらの博物館ではフランス人っぽいご家族が
子供さん達を籠の中に入れて写真たくさん撮影してました(^^)

続きまして…歌舞伎の舞台を再現したフロア
先にご紹介した「おいらん」と…

りりしい「助六」さん。

間近で衣裳を観ることができました。
一度、ぜひ生の歌舞伎を観てみたいものです。

さて、続いては…江戸っ子の意匠

いろいろなデザインががありますね。観ていて飽きません。
ちなみに縞模様の「しま」は異国の島から来た織物の柄なので
「縞模様」というそうです。またひとつ勉強(^^)

ちなみに…こちらの博物館は「江戸」と「東京」
ということで半分のブースは東京の昔から現在までの資料も展示されています。
さて、東京の昔と言えば…「鹿鳴館」とかですよね。

こちらは東京の銀座の明治初期頃の街並。
素敵な洋風建築となっておりますが、担当の方からのご説明によれば
当時は内装は江戸時代とさほど変わらない、和風な生活だったそうです。

そういえば…
以前に出かけた東京の目黒区駒場にある「旧前田利為邸」なども
和風建築の家が併設されていて…
「洋館はおもてなしのため、和風建築は生活のため」と
使い分けていたみたいですから…庶民の方々の暮らし振りにも納得です。

フロアの最後には昭和の東京の風景など様々な資料が紹介されていました。
個人的に興味深かったのがこちら…

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「黒川紀章氏、現れる」 [建築etcのはなし]

さて、昨日、無事に日帰り東京旅行を終えた私ですが…
「国立新美術館に行ってみました」の記事で
「年明けの大吉の威力か?」という言葉を発してた私。

その大吉の威力とは…

「国立新美術館に建築家の黒川紀章氏、現れる」

午後3時過ぎに到着し、
開館記念の「20世紀美術探検」のチケットを購入したものの
まずはやはり、一番気になっていた「黒川紀章展」に入場。
で、大判プリントされた黒川紀章氏の代表作の建築を観る。
いやはや、「これ級数(文字の大きさを示す単位と思ってください)にしたらどれぐらいだろうね?」
という大きな文字で書かれた文章は、
時にユーモアもあり、時に皮肉まじりのウィットに富んだ言葉が踊っていて…
非常に観ていて気持ち良い。そして楽しい。
「次は?次は?」とつい早足で次の場所へと移動してしまいたくなる。
そして携帯用のルーペを借りて精密に制作されたホワイトカラーのミニミニ模型もチェック。
いやはや面白い見せ方ですね。
自分が好きな名古屋市美術館などはもう、何度もルーペを通して観てしまいました(笑)
さらに、隣のフロアに展示されていた
「黒川紀章キーワードライブ」
日本画家の千住博氏、グラフィックデザイナーの松永真氏
そして岐阜出身の日比野克彦氏など、蒼々たるアーティストによる
作品がひしめく楽しい空間をじっくり鑑賞。

「いやぁ…ステキな展示だったなぁ。今までの仕事をああいう形で見せるって面白い。
 それと…名古屋にまた黒川紀章氏の設計の建物ができるとは…
(名古屋・栄に建設予定だそうです)これは楽しみだなぁ。
 それに、思わぬ、千住博氏や松永真氏の作品、間近で観たなぁ」
と、ほくほく顔で出口に向かおうとした時、
「そう言えば…この企画展のパンフレットなんて販売されていないんだろうか?」
と思って、少しフロアを戻ったら…

あるひとりの男性が紳士に両手を広げてフレンドリーに話しかけているではないか。

「あれ?あの人…どこかで見たことあるけど…」

それもそのはずですよ。
今回の企画展の主役、黒川紀章氏ですもの。

「え”え”ぇ〜〜〜〜〜?!」

ありえません。こんな偶然。
だって、もし、先に別の企画展観てたら
絶対目撃できなかったわけじゃないですか!

「なんて日なの!今日は!」

東京に来れただけでも、うれしいのに
まさか、あの黒川紀章氏にお目にかかれるとは。

ただ、お目にかかれるだけでは済まなかった。
なぜか?

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「金田一耕助シリーズ〜悪魔が来りて笛を吹く〜」 [建築etcのはなし]

いやはや、楽しみだったドラマがとうとう放送されました。
はい。金田一シリーズですね。

このお話は、全く予備知識がなかったので非常に楽しみでした。
で、もうひとつ楽しみがありましてね…
前回の「女王蜂」で、洋館が出てきたので
http://blog.so-net.ne.jp/yukiwochannel/2006-01-13-1
今回もまた貴重な洋館が出てきそうな気がしましてね…

そしたら出ましたよ。
主人公の椿家のお嬢様が住む家。
これは私が2年前に訪れたこともある邸宅でした
それは…

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「『役者魂!』に…」 [建築etcのはなし]

白井晃さんが出てるんですけど…
今日は、その中で、小野武彦さんとのからみがあって…
まだ「王様のレストラン」熱のさめない私は
思わず「ふふふっ」とテレビの前で笑みを浮かべてました。

白井晃さんのような、パパさんが欲しいです。
(それ、問題発言だから…笑)

松たか子さんも大好きなので
(実は、歌も好きでアルバムも持っています)
目が離せない『役者魂!』なんですが…
今回、「おっ!」という建物が登場しました。
以前にこのブログでも書きましたが…

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「数日遅れのホワイトデー」 [建築etcのはなし]

今年のバレンタインデーは
彼が、以前に私がプレゼントしたネクタイピン
(私の趣味でポール・スミス…爆)
が壊れたと言っていたので
キクチ・タケオのネクタイピンをパルコで購入。
(これも完全に私の趣味…苦笑。
 だってここのスーツのラインとかスリムでステキなんですもの)

あとは、Mary'sのマロングラッセを添えてプレゼントしました。

それから1ヶ月後…
世間で言うホワイトデーは彼の仕事柄、一番の繁忙期。
なので、私も特に何も言わないで黙ってました。
そしたら、彼からメールが…

「今、配達中みたいだからもうしばらく待ってね」

お!今回もアマゾン経由かしら?

というのも昨年のホワイトデーはちょうどその頃
発売になったカイリー・ミノーグのベスト盤を
リクエストしたら彼が注文してくれて…届けてくれたんです。

で、届きましたよ。小包が。
開けてみたら…

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「金田一耕助シリーズ「女王蜂」を見て」 [建築etcのはなし]

やっと落ち着いたんで…ゆっくり見たんです。
先週放送されていたフジTVのドラマ「女王蜂」
そしたら話よりも気になったものが出てきてしまって…

それは…
「修善寺にあるという松籟荘…セットにしてはリアルだなあ」
ということ。
柱にしても階段にしても…とにかく品があるというか重厚感があるというか。

そして、主人公、智子の家庭教師、神尾先生が編み物をしていたフロアのねじり柱と
金田一と刑事が駆け抜けた階段を見て「はっ」としたのです。

「これどこかで見たことある!」

お屋敷拝見

お屋敷拝見

  • 作者: 小野 吉彦, 内田 青蔵
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 単行本


以前、購入した「お屋敷拝見」をめくってみたら…ありました。ありました。
東京都文京区目白台一丁目にある旧細川公爵邸、通称、和敬塾本館。
昨年、東京に行く際に東京にある洋館を調べた時
「ここは一般の人は立入禁止だから見れないんだよなあ」
とがっかりした自分だったので、余計に覚えてたんでしょうねえ。

「お屋敷拝見」には間取りも書いてあったので
「ああ、あのカットはここから撮影したんだな」とか
思いをめぐらせて…巻き戻しては見て、巻き戻しては見て(笑)

で、同じこと考えている人がいるかも…と思ってサーチエンジンを使ったら…
こんなページを見つけました。
http://loca.ash.jp/info/2006/e2006_jooubati.htm
いやあ、すごい方がいらっしゃるんですね。
この方は私が気になっていた東京にある大道寺欣造の住む屋敷まで
調べられてました。素晴らしい。

ここにきてまた、洋館風の屋敷に熱をあげはじめた私です。


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「谷口吉生のミュージアム」 [建築etcのはなし]

ニューヨーク近代美術館(MoMA)の増改築を手掛けた
谷口吉生氏の企画展「谷口吉生のミュージアム」を見るために
今日は豊田市美術館に出掛けました。

1997年に世界から集められた10名の建築家が参加した
MoMA増改築の国際招待設計コンペ。
この10名の中から指名を獲得したのが谷口吉生氏。
2004年の11月に無事完成したMoMAで開催された
こけら落としの展覧会の内容に加え、
日本国内で実施した数点のプロジェクトの内容を展示したのが
今回、豊田市美術館で開催されている企画展という訳です。

豊田市美術館は谷口吉生氏の設計により生まれています。
※ランドスケープ(最近までは造園と言ってましたが…)
 はピーター・ウォーカー氏

私はこの水辺のある風景との融合が美しいと思いますが
皆さんはいかがでしょう。
「水と密接に関係している」部分から見ると
東京都の葛西臨海水族園や土門拳記念館も
吉生氏が設計した建築物ですね。

今日は吉生氏の設計した数々の建築物を
写真や映像、そして模型などの資料を通して
たくさんのことを知ることができました。
そして敷地内にある茶室の脇には美しい紅葉。

いい時期に来ることができました。

余談になりますが…

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「明治村にて…」 [建築etcのはなし]

今日は久しぶりに明治村に出かけてみました。
私は20歳過ぎてから何度か来ているのですが…
久しぶりの帝国ホテルの正面玄関や聖ザビエル天主堂にテンションは急上昇!
さらに100円と言うお値打ちさも手伝ってスタンプラリー帳も購入し…
約3時間で村内にあるすべてのスタンプ捺印完了!
(スタンプラリーって…あなた何歳?…笑)

ちなみにスタンプ捺印に必死の中…
今日は模擬結婚式の様子を見ることができました。

ブライダルフェア開催とかでカップル率が高かったです。

ちょうど紅葉の時期ということもあり、
家族連れの方々も結構いらっしゃってました。

あと、明治天皇が使われたという「御料車」という列車の一部を
期間限定のガイドツアーということで間近で見ることができました。
西陣織の天井や、雁やツバメが活き活きと描かれた天井画や
ドアのちょうづがいの部分に菊の紋がちりばめられていたりと
そのひとつ、ひとつの職人技に思わずうっとり…いい仕事してます。

とはいえ、久々の明治村…
大好きな場所だけに、テンションが上がり過ぎ、
疲れのせいか、ちょっと頭痛いです...((((((^_^;)


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建築&デザインで巡りたい「愛・地球博」 [建築etcのはなし]

最近、日曜の朝、欠かさずに見ている番組がありまして…
それが、テレビ朝日系の「題名のない音楽会」
羽田健太郎さんが司会をしている、出光興産提供のアノ番組です。
以前はその頃はTBS系の「サンデーモーニング」の
大沢親分と張さんの「喝」と「あっぱれ」見ていたクチなんですけど(笑)

妹と以前に話していた時に「先週、宮川彬良さん出てて、面白かったんだよ」
と言われたのが始まり。
それから欠かさず見ていますが、音楽関連に無知な私でも
毎回楽しく見ることができています。

で、この日の「題名のない音楽会」は…
「あなたの行きたい国、ベスト20」
愛・地球博で「あなたの行きたい国はどこですか?」と、
インタビューをして、集計を取った結果をその国を代表する曲と
一緒に発表するというものでした。
で、愛・地球博でリサーチしただけに、その国のランキング発表の際には
各、外国パビリオンを映していました。

正直、私は愛・地球博、あまり「行きたい」と思ってなかったんですよ。
だって、大阪万博みたいに面白そうな建物もないし
(って自分、大阪万博当時、生まれてなくて影も形もないけど…苦笑)
愛・地球博のパビリオンって、みんな真っ白か四角の建物ばっかり。
噂では「愛・地球博」ではなく「トヨタ博」という皮肉な話も出ているし…
おまけに見たい「サツキとメイの家」だってチケット予約制でしょ。
何だかなあ…とテンションは下がる一方だったのです。

そんな「愛・地球博」へのテンションの低い私が、
時折、映像で写る「外国パビリオンの外観」に
釘付けになったのです。それは…
「スペイン館」
格子窓を効果的に使った外観は「う、うつくしすぎる…」
限られた予算&スペースでここまでのクオリティーとは…
それに加えて、色の使い方も私好み。いいわ、コレ。

うむ。先入観を持つより、やっぱりリサーチせねばなあ…
まずはスペイン館を誰が作ったのか知りたいなあ…
他にも面白い建物があれば調べてみたいし…
とはいえ…一番気になったのは…
「愛・地球博って、誰が作ったの?」

それを解決する糸口がまさにココにありました。
今月の「カーサ・ブルータス」

表紙は今、注目の金沢21世紀美術館のイラスト。
UFOみたいなクールな形がいいです。
で、このカーサの中にあったのが
「建築&デザインで巡る愛知万博」
コレですよ。コレ!私が求めていた情報は!

「愛・地球博」の総合プロデューサーは菊竹清訓さん。
あの「大阪万博」をはじめ「沖縄海洋博」や「つくば科学万博」など
戦後の万博を牽引してきた方。
建築では「江戸東京博物館」が有名ですね。
ふむふむ。総合プロデューサーが菊竹さんならちょっと面白いかも…

で、カーサ・ブルータスが選ぶ「ベストパビリオン」は…
やっぱり出ました「スペイン館」
設計&デザインのほとんどは、アレハンドロ・ザエラ=ポロさんによるもの。
私、初耳だったのですが、横浜港大さん橋国際客船ターミナルの設計をした
「foa」というユニットの片割れ。
さすが実力派!よくぞ限られたスペースでここまでのモノを作られましたよ。

そしてお次は「三井・東芝館」
シンプルな外観なので「え?」と思ったら実は建築現場で使用する
仮設用の単管を利用しており、会期終了後はリユースされるそう。
そう考えると、なかなか良い仕事してますなあ。

続いて出ました「トヨタ館」
これもシンプルな外観なので「なぜ?」なんですけど…
え!外壁は再生紙なんですか!
ええっ!可能な限り、溶接をしない工法で仕上げられているんですか。
えええっ!パビリオンで消費するエネルギーは風力発電でまかなっているんですか。
さすがトヨタだなあ…やることがすごい。徹底している。
まさに名古屋パワー(笑)

他にも竹を使った長久手日本館とかもあり、
なかなか面白いパビリオンがそろっていることが判明。
さらに…
日本の近代美術で近年話題の若手作家達の作品が会場内で見ることが
できることも判明。
「いやはや、これは行かなくては…」と
愛・地球博へのテンションが上がり始めたとある日曜日の午後なのでした。


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お屋敷拝見 [建築etcのはなし]

naoさんの記事「シャギーはダメよ」よりトラックバックさせていただきました。
http://blog.so-net.ne.jp/kapibara/2005-02-18

2月23日のヒトリゴトでハードカバーの本を買ったお話をしたんですが…実はこの本です。

タイトルがすごいんですけど…
内容としては明治・大正・昭和初期に建てられた洋館を特集した本なんですね。
本当は先日の東京旅行に出かける前に手に入れたかったのですが
(旧前田邸、旧岩崎邸が掲載されているので予習したかったんですよ)
名古屋市内のどこの書店に出かけてもなくて…ようやく手に入れたという感じです。
この本には間取りはもちろん、設計・建築の隠されたエピソードなどが
詳しく書かれています。(ああ、やっぱり旅行前に手に入れたかった…涙)

確かにこうした洋館の建築に興味をあたらめて持ったのはここ2年ぐらいの話
なんですが…私の場合、よくよく考えると、ちゃんとベースになるものがあったんですね。

というのも愛知県の西部に住んでいる私は、
小学校、中学校の遠足で必ず行く所があるんです。
それは「明治村」というところ。
http://www.meijimura.com/
愛知県犬山市にあり、明治時代を語るのに重要な建築物が多く残されています。
例えば、旧帝国ホテルの正面玄関(フランクロイド・ライト設計)など…
小さい頃、明治村に出かけ、赤いじゅうたんを敷かれた正面玄関のつくりに
子供ながらに「おおお〜っ」と感動しました。

暖かくなったら、久しぶりにお弁当でも持って、お出かけしてみたいな。
いやいや、ちょっとふんぱつして明治時代のレシピで牛鍋(すきやき)を出してくれる
「大井牛肉店」でごはんというのも捨て難いですね…(^ ^)


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アーキラボ展 [建築etcのはなし]

先々週、日曜美術館見たんですけど(すいません。毎週見ている訳ではなく、興味がある時だけ見てます)森美術館行きたくなってきました。
「実験的な建築ってこんなに面白いんだ」と、素直に思いました。
(そもそも私の場合、かれこれ8年前にアナログでデザインの勉強している上、建築の知識なんてまったくないですから…汗。ここ最近、ミッドセンチュリーに興味持ってそこそこ建築家などの名前も分かってきたぐらいですからね…滝汗)
昔(たぶん、3、4年前だと思う)に愛知県美術館で見たバックミンスター・フラー(だったかな)見た時も実験的な建築の要素がたくさんあって見ていて飽きなかったんですけど…
あの森美術館の規模で、ヨーロッパのいろいろな実験的な建築がずらりと並んでしまっていては…ああ、行ってみたい、見てみたい。

そんな私は「アーキラボ展」の特集記事があった「カーサ・ブルータス」そして「東京」のガイドブックを買いました…おいおい、行く気だよ(笑)


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