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「12/6(日)岐阜新聞映画部「実りゆく」上映&田中要次さん・八木順一朗監督トークショー」 [映画のはなし]

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12/6(日) #岐阜CINEX で開催された、
「実りゆく」上映& #田中要次 さん、
#八木順一朗 監督のトークショーにお邪魔しました。

今回上映となった映画「実りゆく」を撮影した八木監督は岐阜県関市出身。
実は先月、関市の映画館で、地元に凱旋しての上映を果たし、
今月は、この岐阜CINEXでの上映となりました。

それにしても…映画「実りゆく」のスタートが、
実は予告編のみと知り、驚きました。

というのも…

ドラマ「トリック」などでおなじみの堤幸彦監督、
そして映画「モテキ」、最近では大河ドラマ「いだてん」でも
活躍されている大根仁監督らが取締役をつとめる、
映画監督のマネージメントなどを行っている
「オフィスクレッシェンド」が主催する
「MI-CAN 未完成映画予告編映画大賞」
https://mi-can.com/about/

実はこちらのコンテスト。
次代を担うクリエイターの発掘・育成を目指して創設した
コンテストで、審査される作品は、なんとまだ完成されていない映画、
つまり3分以内の予告編映像。
見事、大賞となれば3,000万円相当の映画製作費がもらえ、
映画監督デビューとなる訳です。

で、このコンテストの第3回大会に出品したのが
今回の映画の監督をつとめた八木順一朗監督。
ということは…大賞?と思いきや…
「堤幸彦賞」と「MI-CAN男優賞」を受賞。

その「堤幸彦賞」とは…
堤幸彦氏が個人的にいたく気に入り、
結果、ポケットマネーから賞金を用意し、
贈呈したというなんとも胸熱な賞だったのです。

とはいえ…
あくまで堤氏のマイベスト賞的なもののため…本編は制作ならず。

ところが…結果が発表されると…

「これは本編を作らないといけないでしょう?」
という周りの声が大きくなり、
タイタンの社長でもある太田光代さんの決断もあり、
なんと映画化が決定。今回の本編の映画公開となった訳です。

おや?なぜにタイタン?と思ってたら…

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「八木順一朗監督、タイタンでマネージャーのお仕事をされていた」

驚きました。二足のわらじ…ですね。

八木監督は地元の高校を卒業後、
日本大学芸術学部の映画学科に進学し、
映画制作を学ばれたそうですが…
映画と同じぐらいお笑いも好きだったそう。
そこで大学の卒業制作でお笑い芸人の話を制作するのですが…
その作品の中で、有名な漫才師の写真をたくさん使う必要があり、
八木監督は色々な事務所に直接電話をかけて写真をお借りしたとか。
その中に、タイタンも入っていたそうで…
以前より爆笑問題さんが大好きだった八木監督。
タイタンには映像制作の専門部署もあったことから、
完成した作品と履歴書をタイタンに送ったそう。
すると…タイタンより連絡があり、事務所に向かうも、
ちょうど爆笑問題の田中さんのマネージャーが辞めたとのことで…
一時的にマネージャーをお願いされて以来、今に至るとか。

とはいえ…映画制作をあきらめなかった八木監督。

「いきなり本編の映画を撮るのは現状では厳しい。
ならば何かコンテストに応募して賞を取るのが近道」と考え
制作したのが今回の本編制作のきっかけとなった
「MI-CAN 未完成映画予告編映画大賞」だったとか。

それにしても…舞台が長野というところも気になりますね。
実は八木監督、数年前にタイタン所属のお笑い芸人
松尾アトム前派出所さんの仕事の関係で長野県の松川町を訪れたそうで…
その際、りんご農園に見事に実ったりんごの景色に心動かされ
「いつかこの景色で映画を撮りたい」と思ったことが、
今回の映画の出発点だったとか。
ちなみに、松尾アトム前派出所さんのご実家はりんご農園で、
今回の主人公のモデルにもなっているそう。
本作には出演はなかったものの、裏方として制作をサポートし、
エンドロールでは、りんご農家としての
1年を撮影された映像にご本人が登場しています。

しかし…2分30秒の予告編から、
いきなり2時間ほどの本編へのジャンプアップ。
予告編の際から、タイタンに所属する芸人をはじめとする人達が
総力をあげて出演されていましたが…
本編での主演は、予告編と同じく、タイタン所属のお笑いコンビ
まんじゅう大帝国の竹内一希さんがつとめることに。
そして、気になる父親役には
「長野県ご出身だし…ぜひこの方に…」
と八木監督が白羽の矢を立てたのが、田中要次さん。

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今回、八木監督と一緒にご登場ということで、
早速、当時のオファーの時のエピソードが飛び出します。
「最初に脚本を拝見して面白いなぁと思ったのはもちろんですが…
決め手はね、長野出身のGLIM SPANKY(グリムスパンキー)が
主題歌担当するっていうから…それで即決でしたよ」
と笑いながら話す、田中要次さん。
地元出身のアーティストへの想いも含んだ…素敵なエピソードですよね。

そうそう、田中要次さんと言えば、
俳優になられる前は、国鉄時代の長野鉄道管理局に、
その後、国鉄分割民営化となった後は、
JR東海の社員として岡崎保線区に配属されていて、保線を担当。
そうなんです。愛知にいらした映画好きの田中さんは、
当時から東海地区の映画上映サークルと交流を深めており、
ここ岐阜の映画上映サークルとも当時から何度も足を運ばれていたそう。
そんな経緯を司会の岐阜新聞映画部の部長さんより紹介を受けると、
田中さんも感慨深い表情で…
「そうなんですよね…今日、久しぶりに岐阜駅に降り立って…
『あぁ…3年前、バス旅で鳥取目指していたなぁ』」
と語ると会場からは笑いがあふれます。
そして「当時、岐阜には映画好きのサークルに
月1回のペースで顔を出していましたね」
と懐かしそうに語る田中さん。
なるほど…岐阜とはなみなみならぬご縁があったんですね。

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さて、ここからは映画本編のお話を詳しく語っていただくことに…
八木監督は普段はマネージャーをされているとのことで、
そこから来る色々な想いがあったそう。
「僕はマネージャーとして、タイタンに所属し、
所属している芸人を見ているので、
例えば、よく映画やドラマで俳優が芸人を演じる場面を見ると、
コンビ同士の掛け合いだったら間が圧倒的に違うと感じてしまうんです。
だから、もし芸人をテーマにした映像を撮るとしたら、
本物の芸人を使って、本物を描きたくて…今回はその一心でしたね」
と語る八木監督。
八木監督は監督という以前に、マネージャーとして、
それぞれの芸人の特徴を熟知しているからこそ、
脚本にもそれが活かされているなぁと。
これは当て書きでは?と思われるシーンもあり、
見る側としてもそれはとてもリアルでしたし、
八木監督にしか取れない映像じゃないかなと感じました。

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そして、実際の撮影時のエピソードとして
田中要次さんが印象的だったのが…
台嵐が接近する嵐のようなりんご園で息子役の
竹内一希さんと対峙するシーン。
「あのシーンはね、竹内さんの狂気を感じたんですよ。
だからもう僕もこれは本気でかからないなと覚悟しましたからね」
と語る田中さん。
そこですかさず八木監督が「そうなんですよ…本当、田舎の青年
という佇まいの竹内くんなんですけどね…彼、東京出身なんですよ」
と情報を差し込み、会場からも思わず笑い声が聞こえてきました。

撮影時には時折、偶然が生み出す奇跡の場面があったそう。
「竹内くんは、田中さんに場面、場面で活かしてもらいながら
主人公の実くんになっていましたね。
例えば、オープニングのシーンで、
軽トラックにりんごを積み込むシーンがあるんですけど、
あそこも荷台の方の留め具をひとつ、
竹内くんが留め忘れてしまっていたんですよ。
内心、危ないなぁ…って思っていたところに、
田中さんが、さりげなく、フォローして留め具をきちんと留め直すんです。
偶然かもしれないけど、これは本当に自然体の良いシーンでした」
と八木監督が話すと、田中さんが「あれはね…本当に、自然と出たんですよね」
と、当時の様子を思い起こしながら、笑顔でお話されていました。

ちなみに撮影にかかった日数はなんと9日間。
内訳としては、2日間東京で撮影し、
残りの7日間は長野で撮影されたとか。
そんな長野では、天気を見方に付けて、
空が曇天に…まさにこれから嵐が来るというシーンに
見事にはまったそうです。

八木監督は、自分自身が映画を制作したいものの、
マネージャーとして勤めている現状にも重ねながら
「ハンデを抱えながらも夢を目指す大切さ」
を今回の映画の中に込めたそうですが…
八木監督は田中さんに「不動明王になってください」とオファーしたとか。

そんな頑固な父親役を演じることや、
真面目なテーマの映画の中に入ることを、
田中さんは最初のうちは気恥ずかしく思っていたそうですが、
試写を見て「こういう、まっすぐなのも良いかな」とも感じたそうです。
とはいえ、照れ隠しなのか、根っからのサービス精神があいまってでしょうか…
「自分がこんなにたくさん出演しているのはめずらしいんですよ」と、
笑いながら語るため、会場からは笑いが生まれていました。

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とはいえ、私も気になっていた…主人公が体験するあのお祭り。
ネタバレになるので詳しくはここで詳細は書きませんが…
八木監督からは「あれは黒澤明監督の『夢』の中に登場する、
きつねの嫁入りのイメージで撮影したんです。
だから、あのお祭りはオリジナルなんです。
ただ、僕としては、一人の若者が、町の人達に見届けてもらうことで、
一人前になるというプロセスを描きたくて…
ラストはああいう形にしたんです」と笑顔で語る八木監督。
あこがれの監督へのオマージュも含まれているんですね。

「脚本については、大学でひととおり書き方などを教えてはもらいましたが、
卒業後は、マネージャー業が中心でしたから…
脚本を書くのは久しぶりでした」と語る八木監督。
今回は、長野の、それもりんご農家がメインで描かれているということもあり、
撮影でお世話になった長野県下伊那郡松川町はもちろんのこと、
以前の台風で被害を受けたりんご農家さん達を
勇気づける映画にもなっているそう。

さらにりんご農家ということで…
現在は、青森を中心に映画が上映されているそうで…
「11月はりんごの収穫の最盛期で、
ちょうど12月に入る今が皆さん、映画を見る余裕があるのか…
ご好評いただいているみたいです」と笑顔で語る八木監督。
永く愛される映画となってもらいたいですね。

さて、ここからは岐阜新聞映画部恒例の、
来場した方々からの質問を受け付ける質問タイム。

まず最初はりんご農家ならではのシーンについての質問。
今回、りんご農家がメインで描かれていることで、
りんご農家が使う、独特な什器などが登場していました。
それによって印象的なシーンも数々ありましたが、
これは現地入りして決められたのでしょうか?という質問。
これについて八木監督は
「そうなんですよ。あの収穫に使用する昇降リフト。
あれが3台ありまして…あれのおかげで、カメラのクレーンの代わりとなって、もうひとつは照明を設置して…あの印象的な映像が撮れたんですよ」と、語られました。
あれは本当に、りんご農家という環境でしか生まれない映像かなと…ぜひまだ映画をご覧になってない方にはぜひ見てもらいたいです。

続いては…主人公の実をはじめ、出演者の方々が監督ご自身が所属する事務所の芸人さんが多いですが、今回の脚本を作るにあたり、各芸人さんの性格などを活かした部分はあったのでしょうか?という質問。
これについて八木監督は
「そうですね…例えば、映画の中でのエーマくん。
主人公の実よりも早くに東京に出て、
芸人としてのキャリアも先輩であるという役どころで
主人公からすれば色々と教えてもらい有り難い存在なのですが
反面、少々わずらわしいところもある存在なのですが…
これは、落語研究会出身のまんじゅう大帝国の竹内一希さんと、
田中永真さんの2人の関係性が反映されていて、
エーマくんを演じた田中さんは実くんを演じた竹内さんより1歳年上。
なので、そういう微妙な2人の立ち位置を僕自身がふくらませて
2人の役を作りあげた部分はあるかもしれませんね」とのこと。

最後の質問は、やはり一番印象的なシーンについての質問。
台風のシーンはどのように撮影されたんですか?という質問。
八木監督が「あれは大きなプロペラ2台を稼働させ、
さらに放水車で水をまいて撮影しました」と話すと、
これには、撮影現場にいた田中要次さんが参戦し
『あのプロペラね、パラグライダーとかで使うやつですよ。
もうね、何カットか撮ったんですけど…カット重ねる度に、
どんどんプロペラが近づいてくるんですよ。
風圧で台詞言えないぐらいに近づけるから、
カットがかかった後に僕が「(プロペラが)近いですよ!」って言うんだけど、
現場のスタッフが「木に実っているりんごを揺らしたいから」って言うので
「そっちかい!」と』このように当時のことを思い出し、
熱く語る田中さんに会場からは笑いが…。

映画を見た後なので「なるほどね…」と納得だったのですが…
そんなにプロペラが近づいていったら…
俳優陣の声は拾えるの?と素朴な疑問が頭によぎったところに、
八木監督が補足説明を…
「最初に動きを撮影して、その後、声をあてています」とのこと。
なるほど…そうだったんですね。

最後に八木監督からは
「映画は撮るだけではダメで…やはり、見ていただけて完成だと僕は思っています。
今日もこうして足を運んで見に来ていただきありがとうございます。
そして、M-1グランプリの決勝に進出した
ウエストランドをよろしくお願いします」
と監督とタイタンのマネージャーとしての両方の立場で
熱い言葉を残してくださいました。

さらに、田中要次さんは
「僕は30年前の1990年12月8日にJR東海を退職したんですよ。
だから役者になってちょうど30年。
そんな記念すべき日の前々日にこうしてゆかりある岐阜に
こうしてお邪魔できて本当に良かったです」と笑顔で語ってくださいました。

とにかく、岐阜ゆかりの方々によるトークショー。
とても楽しいひとときでした

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「11/21(土)岐阜新聞映画部「浅田家!」上映&中野量太監督 トークショー」 [映画のはなし]

どうも。ブログでは大変ごぶさたしております。

11月21日(土)岐阜CINEXで開催された
岐阜新聞映画部「浅田家!」上映&中野量太監督 トークショーに
出かけてきまして…

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どうしてもTwitterなどでは書ききれないほど、
貴重なトークが盛りだくさんでしたので
久しぶりにブログの更新です。

昨年、第11回TAMA映画賞で最優秀映画賞を受賞した
山崎努さんが認知症の父、そしてその娘を蒼井優さんと竹内結子さんが演じ
話題となった「長いお別れ」が岐阜CINEXで上映された際にも、
その和やかなトークで来場者を笑顔にした中野量太監督。
今回も「浅田家!」上映終了後に開催された、
中野量太監督を囲んでのトークショーでも、
今回の映画にまつわるエピソードを
惜しげもなく披露してくださいました。

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トークショーの当日の時点では、配給元が東宝ということもあり、
島根以外の全国で絶賛公開中という状況。
そして10月には、第36回ワルシャワ国際映画祭の国際コンペティション部門で
最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を受賞となり、
世界からも注目されている映画のひとつです。

とはいえ、コロナウイルスの感染が拡大し、
日に日に感染者が増える中で、東京から岐阜まで、
はるばる来岐してくださった中野量太監督。
映画ファンとしては感謝しかありません。

さてここで少し、今回 #岐阜CINEX で上映となった「浅田家!」
こちらを知らない方にちょっとご紹介。
この映画の元になったのが、
三重県津市出身の写真家、浅田政志さんの活動。
彼は大阪の写真専門学校の卒業制作として撮影したことをきっかけに、
浅田さん自身の家族を被写体にして、
様々な場面設定やコスプレをしたひと味違った家族写真を多数撮影。
それをまとめた写真集「浅田家」は2009年に
「写真界の芥川賞」とも呼ばれる木村伊兵衛写真賞を受賞しています。

その後、家族写真をテーマに全国様々な家族を撮影した浅田さん。
2011年の東日本大震災で津波で流されてしまった泥だらけの写真と
アルバムを救済する現場の存在を知り、
その活動を取材・記録したものを2015年に藤本智士氏と共に
「アルバムのチカラ」として本にまとめています。
今回の「浅田家!」は、この2つが原案となって制作されています。

ということで、まず最初にどのような経緯で
中野監督に決まったのか?という所からトークがスタート。

「原作との出会いは3年前。プロデューサーの小川真司さんから
「この写真集を映画化したい」と言われたのが最初です。
小川さんはその前から『浅田家』の映画化を考えられていたそうですが、
監督を決めかねていたそうで…そんな時に、
家族をテーマにして撮影する僕の映画作品を見て、
僕にオファーしてくれたみたいです」と中野監督。

そして今回、「浅田家!」の重要な場面と言えば…
東日本大震災を描いているというところ。これについては…
「やはり、クリエーターのひとりとして、3.11は描きたかったですが、
自分が撮りたいと思う家族をテーマにした映画の中で、
震災を描くことで、辛いモノになるのは自分は嫌だったんです。
それに実在されている方を軸にしている映画なので、
今回は浅田家ご本人をはじめ、東北にも足を運んで、
多くの取材を重ねていきました」とのこと。

さて、多くの方が気になるところが今回の映画のキャスティング。
主役が二宮和也さんをはじめ、兄役には妻夫木聡さんと
脇も演技派や名バイブレーヤーの俳優陣ががっちりと固めています。
これについては…
「僕は二宮くんは以前から他の作品を見て、いいなぁと思っていたんですけど…
今回の映画の軸となる浅田政志さんって、ダメな所があっても、
周りが放っておかないというか、ある意味、人たらしで…
そういうのって演技じゃなくて、その人となりじゃないですか?
そう考えていた時に、二宮さんが浮かんで、
配給元の東宝さんも『二宮さんがオファーを受けて動いてくれれば…』と
言っていたんですが…これがなんと、二宮くん、受けてくれたんですよね。
そこからはもう早いですよ。
政志とは真逆のタイプの兄となれば、ここは妻夫木くんかな…
と、とんとん拍子でキャスティングができました」と笑顔で語る中野監督。

この二宮くんのオファー快諾のスタートが、
実は昨年のアカデミー賞の授賞式でのエピソードだったということも
詳しく語ってくれました。

実は監督の商業映画のデビュー作で宮沢りえさんが主演をつとめ話題となった
「湯を沸かすほどの熱い愛」がアカデミー賞の2部門で最優秀賞を獲得。
宮沢りえさんが仕事のため欠席ということで代表して監督が授賞式に参加したそう。
その際にプレゼンターをつとめていた二宮くんが、
映画のタイトルを『湯を沸かすほどの熱い夏』と言い間違えてしまったそう。
中野監督としては「そうだよな…湯を沸かすほどの熱いって来たら…夏だよなぁ」
と、思いながら宮沢りえさんの代わりに賞をいただき、
その場は事なきを得たそうですが…

この言い間違いを誰よりも悔やんでいたのが、二宮くん。
自分自身、事あるごとに
「二宮和也を『にのみやかずや』って呼ばれるのが心底嫌なのに…
心血注いで創り上げた映画のタイトル間違えられたら…」と、
二宮くんは、その後も大変気にしていたそうです。
そんな中で、二宮くんのマネージャーとの
会食する機会があり、出向いた中野監督。
そこで二宮くんから直筆でその言い間違いの際の
お詫びの内容が書かれた手紙をいただいたそうで、
手紙の中では「いつか一緒にお仕事しましょう」
という言葉もあったそうで、
俳優としての二宮くんが大好きだった中野監督は
いたく感動して、お酒も入っていたことから、
慌ててその場にあった紙ナプキンを掴んで、
即座にお返事を書いたのだとか。

それからしばらくして「浅田家!」のオファーをしたところ、
二宮くんは二つ返事で快諾。
そこから、クランクアップ、撮影も順調に進んだのですが…
二宮くん本人からは特に手紙のことなど
改めて話されることもなかったので、中野監督は内心
「あの手紙は代筆だったのではないか?
だとしたら自分、舞い上がって紙ナプキンで返事書いたりして…」
と急に不安になったそう。
ところが…無事に撮影を終えて、打ち上げとなった際に…
二宮くんがその手紙の話を披露して、驚いたのは何を隠そう中野監督。
「いやぁ…この一件で、さらに二宮くんが好きになりましたねぇ」と
笑顔で語っていらっしゃいました。

続いては撮影のエピソードを中心にトークが展開。
撮影を通しての率直な感想を中野監督はこうお話していました。
「やはり、前半は撮影が楽しかったですね。
そして後半は苦しかったですね。実際にあったことを再現するのは
やはり現地の人の目で見られることで違和感があってはいけないと考えると…
当時の被災地の再現が難しいというのも理由のひとつですね。
なので再現には非常に気を遣いましたし、最大限の努力をしました」
とのこと。
そして撮影前より実際に現地に何度も足を運んで
取材を重ねたことが功を奏したそうで…
「最初、映画を制作するためとはいえ、
震災をエンターテイメントに取り込んで良いのか
迷いながら取材を始めていたんです。
だた、東北で実際に被災された方からお話を伺うと、
確かに当時のお話は辛いんですが、
それを踏まえて、自分の目の前にいらっしゃる方々は、
明るい表情で前向きに僕らに惜しげもなく語ってくださるんですよ。
そういった場面にたくさん触れることで、
僕自身、背中を押してもらっているような気持ちになって
『よし、絶対いい映画を作るぞ』という気持ちになり
撮影に挑むことができした」とのこと。

そして中野監督にとっても「写真」は格別に思い入れがあるそうで…
「映画の中でも登場しますが、昔の…僕らの世代の人達だと、
台帳みたいな分厚い表紙の重たいアルバムに
生まれた頃から成長するまでの写真がたくさん残されるじゃないですか。
そういうアルバムって、まさに生きた証というか…
もの凄いパワーがありますよね。
今年も全国で水害など多くの自然災害が起きましたが、
その時にも被災地で真っ先に探すものといえば、
やはり皆さん、写真を探されるんです。
写真って、今を生きる糧にもなりますよね」とのこと。

そして無事に映画が完成した後、東京で試写会が行われ、
三重県津市の本当の浅田家一同が皆さんで試写会に訪れ、
鑑賞後のエピソードに浅田家らしさが出ていたという中野監督。
そのエピソードとは…
「映画の通り、浅田家のお父さんは、倒れられて身体に一部麻痺が残り
現在、車椅子での生活をされています。
で、試写会にもそのお姿でいらっしゃったんですが…
映画を見終わった後で、浅田家のお母さんをはじめ、
政志さん達が口々に
『映画の中で元気に動くお父さんが見れて良かった』と、
喜んでくれていたんです。あぁ、本当にいいご家族だなぁと。
僕の中では一番印象に残っているエピソードですし、
僕も映画を撮って良かったなぁと感じました」と笑顔で語る中野監督。
上映後の熱がさめない中での、
監督自らの貴重な撮影エピソードの数々に会場の鑑賞者の皆様も
時に笑いながら、時に頷きながら耳を傾けていらっしゃいました。


さて続いては、岐阜新聞映画部恒例の直接、
来場者の方々が質問できる質問タイムに。
最初の質問は、実在する人物を映画にするということは
プレッシャーにはなりませんでしたか?
また実在する人物を映画にすることで印象的だったことなどあれば
教えてくださいという質問。
これについては…
「今回、実在する方々を映画にするということで、
そのためには演じる俳優陣の方々には、
実際にご本人にお会いする機会を僕らが作りました。
例えば浅田家については、ある日、三重県津市の中華料理店に
ご本人と演じる俳優さん達を引き合わせて、一緒にお食事をしました。
一緒に時を過ごすことで、
俳優さん達も自身が演じる相手が持つ独特の空気感などを、
つかみやすいと思ったからです。
そのおかげもあって、実際に撮影が始まった後も、
演技に活きているなぁと感じたことが多々ありました。
それと、ご本人が健在だと、様々なお話が伺えて…
特に浅田政志さんはああいう写真を撮影される方ですから…
まさにエピソードの宝庫な訳です。
なので、逆に映画におさめるために、
泣く泣く切り捨てたエピソードなどもあり…
取捨選択が非常に大変でしたね」
と笑顔で語る中野監督。

続いての質問では、写真洗浄のボランティアを始めるきっかけを作った、
東北出身の大学院生を演じた菅田将暉くんについて。
普段は主役をつとめる彼がこの映画では脇役で、
最初、菅田くんだとわからないほど、
まさにボランティアに黙々と取り組む大学院生にしか
見えない演技に魅了されました。
他にも様々な俳優さん達の演技が光る映画ですが、
監督として何か演技の演出はされたのでしょうか、という質問。
これについては…
「それぞれの俳優さん達には、
自分が演じる役がどういう人生を送っているかを
理解してもらうのがやはり役作りの一番の近道だと思っていたので、
役作りとして有益な素材や環境を提供したかったので、
例えば先にお話した演じる役のご本人にお会いしてお話をするだったり、
当時のことを詳しく伺うなど、そういった時間はできる限り設けました。
それを踏まえてその先はもう俳優さん達の力量だと僕は思っているので、
特に今回もああして欲しい、
こうして欲しいというのは極力なかったように記憶しています。
菅田将暉くんについては小野くんを演じてもらうことが決まった際、
モデルとなった写真洗浄ボランティアに携わった小田さんに会ってもらう
セッティングをしたんですが…
その当時、まさに話題となっていたTVドラマ
「3年A組-今から皆さんは、人質です-」の撮影真っ只中だったこともあり、
菅田くん自身からも『険しい表情ですいません』と言われた程です。
で、ぶっちゃけてしまうと、実在の小田さんは本当に穏やかな表情で、
あぁ、この方の優しい気持ちから
写真洗浄のボランティアが生まれたんだなという佇まいの方で、
正直言うと、菅田くんとあまり似ていなくて。
でも、菅田くんはその小田さんと会って、当時の様子の話を伺い、
実際に写真洗浄のボランティアの作業も体験してもらいました。
ボランティアの作業は冷たい水を使って、
地道に泥を洗い流していく気の遠い作業でしたが、
実際に作業を体験したり、小田さんが語ってくれる話に、
丁寧に耳を傾けてくれて、
菅田くんは俳優として色々な部分をすくい取って、
自分の中に取り込んでくれたんだと思います。
結果として撮影が始まり、カメラ越しに見た菅田くんは、
まさに小田さんをモデルとした小野くんそのものでした。
本当に凄い俳優だなと僕も感じました」とのこと。

最後の質問は、浅田家の家について。
あれは実際にある浅田家と同じなのですか、という質問。
これについては…
「僕にとって、浅田家での家の中の雰囲気は
『家に帰りたくなる雰囲気』だったので、
これを作るためには実際の家に近い姿を
再現したいなと思って頑張りました。
あの家は本当の浅田家のお家ではなく、ロケセットなので、
間取りなどは実際の浅田家とは違ってはいますが、
映画の中で小さい頃の政志がお父さんにカメラを譲ってもらい、
玄関先で撮影するシーンや、
成人になってからは政志とお兄さんがタバコを吸うなど
玄関は浅田家の人となりも見えて来る重要な場所でもあるので、
例えば実際する浅田家のお父さんが趣味で集めていたという
レトロなホーロー看板などの個性的なアイテムは
それに近づけるように再現しましたし、
あと屋内の家具や小物の配置も
本当の浅田家の屋内に近い形で作っています」とのこと。

映画のパンフレットの解説によれば、浅田政志さんご本人いわく
「家具やインテリアなどの内装から玄関の風変わりな看板まで
かなり似せて作られている」のだそう。
思えば…東海地方でも三重県出身の浅田政志さんが
木村伊兵衛写真賞を受賞された際、
地元の情報番組でも様々に取り上げられていて、
私も何度か浅田政志さんのご実家の風景を
テレビのモニタ越しに拝見したことがあって…
映画を見た際、玄関先の壁にたくさんある壁時計や、
リビングにある観光地の名前が入ったミニ提灯がずらりと並んだ風景に
「あぁ、あのご自宅だ」と思いました。

あと現場の再現ということで…東北編の部分のエピソードも…
「写真洗浄のボランティアを行い、多くの写真を救い出すシーンでは、
撮影スタッフなどから家族写真を中心に集めたんです。
だいた4万枚ぐらいかな。
これを実際にロケ現場で掲示するなどして、
当時の現場を作り上げていきましたね。
あと、政志が以前、新一年生になる娘を中心に
家族写真を撮影することを依頼された
東北の高原家に、震災後に尋ねるシーン。
家族写真を依頼され、打ち合わせに初めて訪れる際と同様、
カーナビを使って現地にと向かうのですが、
そこは以前訪ねた風景とは全く違い、
津波にのまれ、一面がれきと化した、
とても住宅地とは言えない惨状。
ここでは、遠景はCGで処理したんですが…
政志を演じる二宮くんが立ち尽くす周辺のがれきは
実際に取り壊しなどで出た廃材を積み上げて、
当時の現場の雰囲気をリアルに再現することにしました。
そういった現場の再現がもしかしたら
俳優陣の演技をより引き出すことに役立ったかもしれませんね」
と語る中野監督。

震災後に高原家を尋ねるシーンは、
鑑賞者も息が詰まる非常に苦しいシーン。
春の穏やかな住宅地の風景を先に見せられているからこそ、
あの住宅のがれきが散乱する惨状の落差は、
自然災害の恐ろしさやその場に遭遇した人達の辛さが
見る側により伝わりました。

あっという間にトークショーもエンディングに。
最後は監督からひとこと。
「昨年の3月から4月にかけて撮影を行ったこの映画ですが、
まさかその時には今年のような大雨などの災害や、
コロナウイルス感染拡大による苦しい世の中になるとは
思いもよりませんでした。
今回、完成した映画をご覧いただく方には、
家族を通して、家族のよさなどを改めて感じられ、
心に潤いを与えるそんな映画になれたらいいなと思っています。
現在もコロナウイルスの感染拡大が続いており、
厳しい中ではありますが、
また新たな映画に取り組みたいと思っています」
と終始笑顔で語られていた中野監督でした。

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東京など都市部では感染拡大が進み、
大変な中、岐阜までお越しいただき、
貴重なお話をたくさん披露してくださいました。
お忙しいところ本当にありがとうございました。
今回の「浅田家!」を鑑賞し、
次回作が何よりも楽しみな映画監督だなと。
エンターテイメントを作る側としては厳しい状況が続きますが、
いつかまた近いうちに中野監督の
心温まる素敵な新作が拝見できることを楽しみにしています。

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「JR名古屋タカシマヤ:チェブラーシカショップ」 [映画のはなし]

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名古屋のタカシマヤで12月17日(金)から26日(日)まで開催中。

大きなチェブラーシカ(通称:大チェブ…笑)
今回は、直立不動で期間中常勤(つまり動かないということです…苦笑)

1219cheb_1.jpg

1219cheb_2.jpg

実際に撮影に使われたジオラマも展示されています。
やっぱり立体がいいよね…

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さすがにクリアファイルはもういっぱい、いっぱいなので(苦笑)
今までメイク用のポーチに入れていた爪切りを入れていたのですが
(爪が薄いタイプで、パソコン業務をしているうちに割れることしばしばなのです)

「これが笑っちゃうくらい味も素っ気もないものなので…」

こちらをお買い上げしたという訳です。

にしても…あらためて思うのは…

「かわいいなぁ…チェブラーシカ」

すでに映画は上映中ですが…子ども向けのため、全て吹き替え版。
年明けに字幕版が上映されるようなので
私はそちらに行こうかと。

ええ、もう映画フィルムの一部をカットしたものが
特典でついてくる前売券をお買い上げしているので…
今から映画も楽しみです。

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「ローソン×チェブラーシカ」 [映画のはなし]

またカテゴリー入れるのに悩む話題ですが…(苦笑)

さて、ちょこちょこと書いているチェブラーシカのお話。
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-08-15-3

そう、12月に映画が公開されるんです。
http://www.cheb-project.com/

そこでいろいろなところとコラボしながら
プロモーション活動も活発になっています。

で、ローソンでは…こんな企画が…
「チェブラーシカキャンペーン」
http://www.lawson.co.jp/campaign/cheb/index.html

そんなことすっかり忘れて、栗好きの私は
ローソンのプレミアムロール栗と芋のロールケーキお買い上げして
帰宅してしまった私(笑)

すると…

『はい、コレ』

相方がチェック済みでございました(笑)

ローソンとチェブ1.jpg

お菓子とファイルを分けてもらいました。ありがとう。

ローソンとチェブ2.jpg

チェブラーシカのアップも好きだけど…
こうして仲良くワニのゲーナと一緒の絵が私は好きですね。

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「大きなチェブラーシカがやって来たよ」 [映画のはなし]

さて、お盆休み真っただ中で結構混雑している
名古屋市西区のmozoワンダーシティーでランチをして大満足の私達。
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-08-15-2

しばらくして向かったのは…これです。

チェブラーシカ撮影会1.jpg

チェブラーシカ撮影会(笑)

今年の12月に映画が公開されるチェブラーシカ
http://www.cheb-kuma.com/index.html
※くまのがっっこうと同時上映です。

夏休みという季節柄もあってか…
チェブラーシカ、ただ今キャンペーンに大忙しなんです。
http://ch.yahoo.co.jp/cheb-kuma/index.php?blogid=3

しかし…

「岐阜には来ないんだよねぇ」

なぜ、木曽川まで来ておいて…岐阜には来ないよー、チェブラーシカ!

という訳で…

「来てくれないなら、私達が向かうのみ」

そんなこんなで今に至ると。
はい、mozoに来た理由の80%はコレです(笑)

mozoの中にあるドングリガーデンでお買い物を1050円以上すると
整理券がいただけるので…整理券をゲット。

で、撮影会開始。

チェブラーシカ撮影会2.jpg

初めての大きなチェブラーシカにちょっと感動!

「ええ、以前に体調不良で観に行けなかった大きなチェブラーシカですよ!」
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-01-31

無事に撮影を終えたチェブラーシカ…お帰りの様子。
チェブラーシカ撮影会4.jpg
頭が重いので、スタッフさんに助けてもらいながら
会場を後にしておりました。

はぁ…いいお盆休みだったよ。
(休みは少なかったけどなぁ…と毒を吐いてみたり…笑)
映画はまだまだ先だけど…これから楽しみですわ。

という訳で、どこのカテゴリーに入れようか悩みましたが…
ひとまず映画のカテゴリーに入れてみました。
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「プリンと言えば…」 [映画のはなし]

映画「ちょんまげぷりん」が気になる今日この頃。
http://www.c-purin.jp/

いや…錦戸くん目当てではなくて…
(ここは、はっきり言う…毒舌)
どちらかというと、ともさかりえファンなんで。

「というか基本的に時代劇設定好きだよね(笑)」

ただ…

「武士役が堺雅人さんとかだったらテンションあがるのになぁ…
 いや、佐々木蔵之介さんもいいな…いややっぱり、津田寛治さんが…」

と、ひとり妄想。

「妄想は誰にも迷惑かけないし…」

タモリさんも言ってたよ。

『妄想は人生を何倍も楽しくする』と。

あなたの場合…使い方間違ってないか?(笑)

まぁ…そもそも、「ふしぎの国の安兵衛」の文庫版な訳だし…


ちょんまげぷりん (小学館文庫)

ちょんまげぷりん (小学館文庫)

  • 作者: 荒木 源
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/02/05
  • メディア: 文庫


(装丁やタイトルの勝利でこれは注目されているんだね)
そもそも原作の設定ではイケメンな侍ではない訳だし…

「やはり錦戸くんではないような気が…」
 (その辺りにしておきなさい…ファンに怒られますよ)

ま、これは、文庫本買って読むかな。

あ、堺雅人さんと言えば…
隣の部屋で、本日…相方が
「ジェネラル・ルージュの凱旋」をレンタルして観てました。
岐阜大学病院とかロケで出てたね。
http://www.gifu-u.ac.jp/view.rbz?cd=941
岐阜新聞に掲載されていたロケ地探訪とかにも出てたわ。

堺雅人さんのかっこよさぶりに相方は盛り上がってました…

「私は『南極料理人』が好きだけど…」

南極観測隊員とテレビ電話でつながった際に
子どもが放った一言…

「かわいい動物は…?(ペンギンとかアザラシとかは、いないんですか?)」

その問いに困惑する男性達の微妙な空気感が好きです。

じゃなくてさ…

「私もいろいろ観たいけど…今は無理(爆)」

くぅ…時間が欲しい。

8月の1週目越えたら…

まずは録画しておいたドラマ「ジョーカー」と「GOLD」を観て…
それから映画版の「キサラギ」を観て(笑)

というか…

「観るばっかりだな(苦笑)」

仕事も例年通り立て込んできたしなあ…
「文字を打つ、打つ、打つ、画像切り抜く、切り抜く、
 原稿に配置する、配置する…ちょっと微調整」

こんな具合な作業をぐるぐるしていると、あっという間に1日終了です。
はぁ…早くお盆休みになって楽になりたいなぁ。
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「スラムドッグ$ミリオネア」 [映画のはなし]

5月6日(水・振休)
前日に祖母の卒寿で、実家近くの祖母の家に出かけお祝い。
だけど、母のマイペースぶりに閉口(苦笑)
すっかりエネルギーを吸い取られてしまったのですが…

「せっかくだからアカデミー賞受賞した映画観に行こうよ」

ということで…某折り込みチラシを提示すると
女性は1000円で観ることができるというので…
観てきたのが…

「スラムドッグ$ミリオネア」
http://slumdog.gaga.ne.jp/

華やかなクイズ番組の映像の一方で時折織り込まれるのは
そのクイズ番組に出演を果たした青年が
拷問に近い形で警察署で尋問されるシーン。

「なぜ?」

それはクイズに全問正解を果たした彼がスラム出身の貧しい青年だったから。
そう、高等教育を受けていない彼がどうして全問正解することができたのか。
それは…

「生きるために必要だった彼の体験から導き出されたもの」

そんなエピソードを交えながら、クイズの最後の問題へと話が展開します。

時代が時折、切り替わるので
「ついていけるかな?」と少々心配でしたが…
彼が語ることから展開するため
時にテンポ良く、時に飽きない進行ですね。
非常に楽しめました。

というか…脚本はあの「フル・モンティ」を書いた
サイモン・ビューフォイさんだったのですね。
それを思えば…飽きさせない進行の組み立てにも納得(笑)

ただ、今回初めてインド映画を観たせいか…
最後のエンディングの群舞のシーンは
新鮮でもあり戸惑いもありました(苦笑)

個人的に…
ずる賢いというか…とても好きになれなかった主人公の兄が、
最後にする粋な計らいには
素直に良かったと思えました。(単純?)

というか…やはり、最後にハッピーエンドになるところが
私は一番良かったかな。
はい、楽しめた映画でした。
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「映画『MILK』を観る」 [映画のはなし]

お友達のMiltmozmmerちゃんが4月6日(月)に開催される
試写会に当選したと連絡があったんですが
それがまた…あのアカデミー賞で主演男優賞とったショーン・ペンの映画
「MILK」とのこと。
ショーン・ペンは「I am Sam」が好きなのですが…
たしか結婚前に相方さんと見た「ミスティックリバー」の演技が
かなり怖くて…「この人の演技はすごい」ととても印象に残っていたので
「アカデミー賞をとった映画での演技はぜひ見たいところ」
という訳で…

「行きます!行きます!もう仕事をどうにかして早く終わらせて」

と、早速お返事したのでした。

あらすじとしては…公式HPのSTORYを参考にしていただくこととして…
http://milk-movie.jp/main.html

保守党の人や敬虔なカトリック信者の人はゲイである彼らを
「病気」だとか「汚らわしい」という理由で排除していこうとする。
それはまるで中世の「魔女狩り」のごとく、
突然彼らのいるバーに警察を送り込み、一斉検挙してみたり…
そして「ゲイの住民権排除」がアメリカ全域で起こる訳です。

私…別にゲイの人達を特別視するつもりはないですが
ただ、好きになった相手が男性だっただけだと思うのですよ。
ゲイだと分かると会社を解雇したり…
ただ、男性を好きというだけでそれまでのことになるとは…

自分はまだ物心付いてなかったけど、一応1976年生まれで
彼らが生きている時代とかぶっている訳ですよ。
だからそんなに遠い昔の話じゃない。

だけど、現実にはそういう差別が起きていたという事実。

「彼らだって普通の暮らしをする権利はあるなずなのに…」

人として、彼らのよりよい暮らしのために…
当然の権利を得るために奔走するミルクはとても素敵。
素敵だけど、ちょっと考えに偏りのある若者を世話してあげたり
未来ある少年に希望の言葉をかけたり…
とても人間味あふれる部分も持ち合わせている。
だから自然と彼らの周りに人が集まるんだろうなぁ。

それをまた魅力的に演じているショーン・ペンは本当にすばらしかったです。

あまり書いてしまうとネタバレになるのであれですが…

例えば、終盤で愛する人に電話をするシーンで見せる
彼の表情というか…とても表現豊かな目。
春の木漏れ日のようにほほえんだかと思うと
一瞬にして雷鳴におびえる子供のような
恐れおののく表情にと変化したり…
もうあの表情の豊かさには参りました。
彼の心がひしひしとスクリーンを通して伝わってくるのですから。

「さすがアカデミー賞俳優」

あとはやはり、「ゲイ」という役を見事に演じきっているということ。
さすがだなぁと思ったのは…
愛する人とのラブシーンも、ショーン・ペンだと、変ないやらしさもなくて…
「ああ、ミルクはこの人のことが大好きなんだなぁ」と素直に
話の世界に入っていくことができたんですよ。

それはたぶん、時に無邪気で、そして時に大人びたような
相手をエスコートするような人を愛してやまない
愛情あふれる表情をショーン・ペンが体当たりで見せてくれたからですかね。

そう、「ミルク」という人はゲイとかそういうくくりではなくて、
優しい気持ちを持ったひとりの人間なんだと素直に思えてきましたね。

だからこそ、彼らが当然の権利を求めて主張し
戦う姿はとても心に響きましたし
彼らを排除する世の中についてもとても考えさせられましたね。

彼は最後に残念ながら銃弾に倒れてしまいますが
(そのシーンはとても印象的で私は涙が止まりませんでした)
彼の意志は、仲間や愛する人たちに受け継がれているということが
現在の姿を通して最後に紹介され、それがとても印象的でしたし…
ミルクが語る「希望」という言葉にもリンクして
最後の1秒まで、目に焼き付けたい素敵なエンディングで…
深く心に刻まれました。

「MILK」は、非常に丁寧に描かれ、それでいて骨のある、すばらしい映画でした。


すばらしい映画を観た後は…
Miltmozmmerちゃんと一緒に観た映画のお話をしながら…
この日は和食のお夕食をご一緒することに…

この日、私はカレイの西京漬焼きを選びました。
映画のあと.jpg
白米かな?と思っていたごはんも、実は粟や麦、ごまなどが入っていて
ヘルシーなお夕食でした( ´艸`)ごちそうさまです。

良い映画を観ることができて
(何よりショーン・ペンの演技が非常に良かったです)
お友達と楽しくお話しながらお夕食をいただくことができて
とても楽しい月曜日の夜でした。

Miltmozmmerちゃんありがとう♪
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「『感染列島』の試写会にご一緒させていただく」 [映画のはなし]

12月6日(土)
お友達のMiltmozmmerちゃんが試写会に当選したとのことで…
お誘いを受けてご一緒させていただきました。
(Miltmozmmerちゃん!いつもありがとう!)

夕方4時近くに名古屋の伏見駅付近で合流して
早めのご飯を一緒にいただき…
そこから会場である、名古屋市公会堂へ。
早めに到着したつもりだったけど…さすが土曜日。
すでに長蛇の列。

「うそーっ」
びっくりしましたよ。本当。
そして初めてですよ。

「名古屋市公会堂の3階に上がったの」(笑)
もう1階も2階もすでに満席。初めて上がったかも、3階。
で、目ざとく、視界に入った入り口部分の構造を見て
「あのアーチ状の入り口いいわぁ」と
先日の明治村の熱がまだ冷め切ってなかったようで
やたらと近代建築に敏感な私(笑)

ちなみに余談ですが…

「名古屋市公会堂」----------------------------
http://www.bunka758.or.jp/02shisetsu/02shisetsu_04.html
鉄骨鉄筋コンクリート造り。地上4階地下1階の建物。
昭和天皇の御成婚記念事として、1927年4月に起工され
1930年9月に完成。同年10月に開館。
第二次世界大戦中は、高射第二師団司令部として利用され、
戦後はGHQに接収。
1956年まで連合軍兵士専用劇場として使用されていた歴史を持つ。
--------------------------------------------------------

はい、本題に戻りましょう(笑)
今回は妻夫木くん主演の「感染列島」
http://kansen-rettou.jp/

以前に私は「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演されていた
WHO(世界保健機関)メディカルオフィサーの
進藤奈邦子さんのお話をふと思い出しました。

随分前の放送なので…記憶違いだと申し訳ないのですが…。
たしか、この時のお話にあった「ウイルス感染(たしかSARS)の発生源」の
お話を聞いて、衝撃的でしたね。
「最初は建物内のエレベーターのボタン」
たったこれだけで手から手へ、そして口へ体内へと感染していくというのです。
それを観た時、
「これは感染爆発がいつ起きてもおかしくないな」と
非常に恐怖を覚えましたね。

※余談ですが…
さきほど「プロフェッショナル仕事の流儀」のHPを見直していたら
脚本を書かれた方も、この方の言葉などからインスピレーションを受けて
劇中に登場する「小林英子」の像を作られているのでは?と感じましたね。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/060228/index.html

さて、本題の映画のお話。

舞台が日本だけあって、
ハリウッドのパニックムービーでは感じられないリアルを感じましたね。

例えば、マスメディアが抱える問題とか…
感染が拡大するにつれていかに街、都市、
そして日本全体の機能が変化していくのかということだったり…

「ああ、他人事じゃないな」というのが一番印象的でしたね。

まあ、あいかわらず妻夫木くんはかっこいいのですが…( ´艸`)
檀れいさんの凜とした姿…やはり、適役かなと。
でも、ちょっと妻夫木くんとの後半のからみは
この重いテーマの中でありなのか?浮いてないか?とは思いましたけどね
(決して嫉妬ではなくてね…苦笑)
ただ、まあ、彼女のあのリンゴの木を交えた言葉を活かすためには
ああいうエンディングしかないのかなとは思います。
個人的に池脇千鶴ちゃん…
私、「ジョゼと虎と魚たち」以来のスクリーンでの拝見でしたが
(これは本当に好きなのですよ…^^)
自然体でありながら…感情の起伏の表現とか…
やはり上手い。ますますファンになりましたわ。
というか友情出演の佐藤浩市さんが、かっこよすぎる。
(元々、私は年上好み…照)
ただ、最後があまりに壮絶すぎて言葉出なかったわ(涙)
あと子役の演技に涙目でした。

ま、いろいろと書き連ねておりますが…
なんといってもこの日はスペシャルゲストが登場しましてね…
なんと

「妻夫木くーーーーーん!」
そして
「檀れいさんまでーーーーっ」

今年、二度目の妻夫木くんですよ(嬉)って思っていたら…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2007-06-02
あれ?去年だった!(爆)
(本当、こういう時にブログは役立つわ…苦笑)

そして、3階なのを良いことに…目立とうと手を振る私(爆)
この日は妻夫木くん、
前髪がやや上がり気味でおでこが見えてかわいかったなぁ(照)

その後、妻夫木くん談義も含めて(笑)
Miltmozmmerちゃんと名古屋駅でお茶して楽しいひとときを…
さんるーむでお茶.jpg
私がお気に入りのお店「さんるーむ」にて。
コーヒーがまろやかで美味。ブラックで美味しくいただけます。

いや、この日は、本当に良い1日になりました(^^)

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「伊丹十三〜カメレオン男のトリック〜」 [映画のはなし]

もう少し早く書きたかったんですが…仕事に追われて
結局リアルタイムで放送されている日にアップできませんでした(爆)
ええ。毎度おなじみNHKの「知るを楽しむ」内の
「私のこだわり人物伝」でなんと伊丹十三さんが放送されました。
伊丹十三.jpg
知るを楽しむ「伊丹十三〜カメレオン男のトリック〜
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200809/tuesday.html
※最後の回の再放送がまた来週放送されるようです。

いやぁ…毎回、毎回、本当に内容の濃い25分でしたよ。
○エッセイストの伊丹十三
○趣味に真剣にのめり込む伊丹十三
○テレビで斬新な表現を披露した伊丹十三
○そして日本映画に切り込んでいった伊丹十三

まあ、私なんかだと、俳優としての伊丹十三監督をかろうじて
「家族ゲーム」で知っているぐらいで…
どちらかというと「映画監督」としてのイメージが強いんですよね。
無理もないです、物心ついたら、伊丹十三さんは「お葬式」や「マルサの女」など
次々に話題作を封切り、老若男女に浸透していったのですから。

でも、今回この番組と番組の内容にさらに情報を加えて編集したテキストを
拝見しましたけど…いや、あの数々の賞に輝いた映画ができるまでに
伊丹さんは、いろいろなことをやって、それが全部活きているんだなと
あらためて感じましたね。

いやもうこの番組を見て驚いたのは、私の中での印象的なシーンのからくり。
それは、私が好きな映画「タンポポ」で、ホームレスのおじさんが、
タンポポの息子と一緒にレストランの厨房に忍び込み
オムライスを作るというシーン。

手際よくオムレツを作るアップの部分があるのですが…
私は今の今までてっきり「コックさんが吹き替えしている」と思ったら…
なんとそれは伊丹十三監督本人がされていたとのこと。

「驚きましたよ。これは」

料理へのこだわりが高じて、オムレツも手際よく仕上げるようになったんだとか。
それまでの工程を写真家の浅井愼平さんが「凝り性の常習犯」ということで語っています。

「伊丹さんは料理も上手です。食通だし、凝り性だから、プロ並みになるまで
 いろいろと作ってみます。が、その姿は自由気ままではなく、どこか努力家の職人のようでした。
 伊丹さんは一時期オムレツ作りに凝ったことがあって、あるとき『傑作を食べさせてあげる』
 と言ってうちにやってきたことがありました。そこで卵とフライパンの場所を教えて
 キッチンを明け渡したのですが、しばらくして覗いてみたら、テーブルの上に失敗作と 
 おぼしきオムレツがずらりと並んでいます。2ダースもあった卵はほとんど使い切られていて、
 なおも作りつづけているのです。伊丹さんは明らかに機嫌が悪くなっていて、挙げ句のの果てに
 『シンペイさん、これフライパンが悪いね。オムレツ専用のフライパンを買わなくちゃ』
と言い出す始末でした」

バイオリンやギターの趣味もあった伊丹さんのことを、浅井さんは
「『ねばならぬ』を実現することに必死だったよう気がする」と語ります。

それはどれにも当てはまるかもしれませんね。
初監督の映画「お葬式」が封切られ、あれよあれよという間に賞も獲得。
そうすれば次回作も期待される。
「もっと面白いものを撮らなくては…」
きっと伊丹さんだからこそ、人の何十倍もの信念を持って
普通の人が描く頂上のそのまた上を目指されてしまったのではないかと。

そういえば…
以前、衛星放送で伊丹十三監督特集を放送されていた時に
伊丹十三記念館にゲストの人を呼び、
映画のエピソードを語っていたことがありました。
たしか、津川雅彦さんが映画「スーパーの女」の放送にちなみ
コメントしていたと記憶しているのですが…
劇中、津川さんが空き缶を蹴るシーンがあったそうですが…その空き缶。
転がる位置から、タイミング、そして蹴る方向まで
伊丹さんより事細かく指示されたのだそう。
それを語る津川さんが当時のことを想い出したのか
「やれやれ」という雰囲気を醸し出していたように思えたのは私だけでしょうか?

そう。伊丹さんの中ではもう完璧な映像ができていたんでしょうね。
伊丹さんの「ねばならぬ」の精神はここでも垣間見ることができそうです。
とはいえ、それはとても辛いことだったと思われます。

伊丹さんは1968年刊行の「女たちよ!」で
自分自身のことを「空っぽの容れ物に過ぎない」と語っています。

それをふまえて、浅井さんはこうも語っています
「人間は誰しも空っぽの器かもしれません。
 しかし、そこに入れるものは、過不足なくぴったり収まるものだけでなくていいのです。
 器からあふれるようなものであってもいいし、器に盛りきれないものであってもいい。
 しかし、伊丹さんは器から中身がこぼれるような状態が嫌だったのではないでしょうか。
 本当は器からこぼれていくようなものを、永久に手に入らないものを、執拗に
 求めていってもよかったのです。そういうクリエイティビティも面白かったのでは
 ないでしょうか』

映画監督の側面しか知らない私には
先に書いた、津川さんのお話をテレビのモニタで初めて見た時には
「ほぅ。厳しい監督さんだったんだ」と何気なく思っていたのですが…
今回の4回分の放送を見て思ったことは
「ああ、この人は自らに辛い部分を常に突きつけていた人なのだ」
と思いましたね。

洋服、生活スタイル、育児、などなど…
伊丹さんは筋金入りの「ねばならぬ」の人だったんですね。
購入したテキストを読めば読むほどそう思いました。

でも、やはり、世の中には「ねばならぬ」では解決しないこともある訳で…
だから結果的に自ら、器を空にしてしまったのではないかなと私は感じました。

エッセイや、こうした味のあるイラストも描いて…
伊丹十三イラスト.jpg
俳優としても、映画監督としてもそれなりの結果を残して
ぱっと見るととても器用そうに見える人だったのですが…

「どうやらそうではないみたいですね」

でも、ますます伊丹さんのことが好きになりました。
器用そうだけど、不器用。だからこそこれだけのことができたんじゃないかと。

ここ数年、さらにドキュメンタリー好きに拍車がかかっている私ですが
今回の番組は、もともと好きな映画監督さんであったので
非常に強く心に残りました。そして…

「いつか伊丹十三記念館へ…」

行ってみたいと思った今日この頃です。


※今回の番組のテキストもそれぞれ、ゆかりのある人々のインタビューが掲載され
 とても読み応えがありますが、こちらのHPも、伊丹さんのことが詳しく紹介されています。

伊丹十三記念館
http://www.itami-kinenkan.jp/


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「映画『おくりびと』を観る」 [映画のはなし]

9月14日(日)
ここの所、精神的にいろいろとエネルギーを使うことがあり
少しずつたまった夏の疲れや仕事の疲れもあいまってか、
身体のエネルギーは100%という訳でもなかったのだけど…

何か目的があると、気力が勝つ時もある。

「9月14日(日)映画料金1000円」

車で30分ほどの距離にある大型店舗内にあるシネコンは
14日は映画料金が1000円だそう。

「だったら、あれを観に行きたいんだけどなぁ」

それは…

「おくりびと」
http://www.okuribito.jp/

以前観た、「ザ・マジックアワー」
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-06-25
そして最近観た「二十世紀少年」
(これについては、また機会があれば書きたいと思います)
の上映前に流れていた予告を観て…
さらには「モントリオール映画祭」でグランプリを取ったと聞くと…

「ますます観たくなる訳で…」

通常価格の1800円でも観ようとも思ってみたり…
いや、木曜日のレディースデイにでも観ようと思ってみたりしたけど…

「やはり、観る気になっている時にお値打ちに観ることができるなら…
 出かけた方がいいよねぇ」

なんて思って、相方さんに声をかけたら、『いいよ』というのでお出掛け。

映画監督は滝田洋二郎
監督の名前だけではピンとこないものの
相方さんの大好きな「壬生義士伝」をはじめ
「陰陽師」など様々な映画を撮っている監督だ。
そうそう、私がこの人の撮ったものでインパクトを受けたといえば…

「木村家の人びと」

木村家の人びとは…
ひたすらお金を稼ぐことに日々熱心な不思議な家族の話。

あれを見たのはたしか、今はなき「ゴールデン洋画劇場」で
たぶん、私が小学生ぐらいの頃に観たと思う。
ゴールデン洋画劇場は度々、父と一緒に観ていたせいか
小学生なのに伊丹十三の「お葬式」や「タンポポ」
そして市川崑監督の「金田一シリーズ」などを観ていた私。
こういう映画好きになったのは父の影響だと今になって思いますが(苦笑)
とはいえ、「木村家の人びと」をはじめ、これらの映画は
子供は子供なりに興味が湧く部分もあり、食い入るように観てました。

さて、本題にもどりましょう(滝汗)

久しぶりにパンフレットなども買って、映画を観ることに。

私、曾祖父、母方の祖父・祖母、父方の伯父、
そして相方さんのおじい様と
この年では結構、近親者の旅立ちに立ち会っている方かと。

だからでしょうか?
もう場面、場面でいろいろなことが自分の体験と重なって
想い出したり、そして何とも言えない気持ちになり
涙が止まりませんでした。

あまり書いてしまうとネタバレになってしまうので書きませんが、

・山﨑努さんの言葉は少なくても、醸し出す「社長」が生きた「人生」
 そして、仕事に対する「真摯な姿勢」
 (今まで山﨑さんが演じてこられた様々な役柄も良いのですが…個人的に
 私が小学生の時に初めて観た「タンポポ」と同じぐらいの印象的な演技です)

・笹野高史さんが、あるスイッチを押す前に口にする
 ひとつ、ひとつ、深く、そして愛情ある言葉。
 (武士の一分でも感じましたが…本当にこの人の演技にはいつもしびれます)

・最愛の妻を亡くした夫を演じ切った山田辰夫さん
 生きている時には憎まれ口しかたたかなかった母を亡くした息子を
 演じ切った杉本哲太さん
 そして、社長と新人納棺師を影で支える女性を好演していた余貴美子さん

・亡くなった人々をあの世へと送る、生きている人々から出る
 納棺師への感謝の言葉。

・主人公が送った石文が見つかる瞬間。

以上のシーンが主ですが…他のシーンでも度々、涙があふれました。
(明日、目が腫れそうで心配です…汗)

様々な俳優さん達の演技もそうですが…
もうひとつ泣けた理由は、やはり音楽ですね。

チェロの音で届けられる久石譲さんの曲が
また映像とあいまってさら場面が印象づけられます。

なんでもチェロという楽器は人の肉声に近くて
低音から高音まで、広い音域を届けることができる楽器だそう。

「だからかな…さらに心を揺さぶられるのは」

私は久しぶりに

「心にじんわりとした温かさを運んでくれる良い映画」

と思いましたね。

そして「死」は誰にでも訪れるもので、
決して軽視してはいけないとあらためて心に刻みました。




とはいえ、残念なことがひとつ。

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「ザ・マジックアワー」 [映画のはなし]

6月24日(日)
ランチビュッフェを食べた後に…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-06-24
相方さんと久しぶりの「本命」を選んでの映画鑑賞。
「ザ・マジックアワー」
http://www.magic-hour.jp/index.html

相方さんとは、昨年のあたまに見た「どろろ」以来ですねぇ。
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2007-01-29-1
(うわっ、1年半振りってことかい?!)
とはいえ、これは招待券をもらったので…
見たかった本命ではなかったんですよね(苦笑)
本当は「それでも僕はやってない」が観たかったのだけどね。
もらった招待券が使える映画館では上映されてなかったのです。

それに…
最近、映画が封切られてからDVD化されるまでの時間が随分と
短くなりましたもの…ねぇ。
我が家の映画好きの相方さんがDVDを、まめに借りたりしてくれるので
先日も「続・三丁目の夕日」を観る事ができ
「キサラギ」「めがね」なんかも家で再生してましたからねぇ…

さらには、私はMiltmozmmerちゃんや職場つながりのおかげで
ここ最近、いろいろな試写会で映画を観せてもらっていた状況も
映画館から足が遠のいていた理由のひとつですね(^^;)

さて、三谷幸喜監督…
一時期「チャンネルを合わせるとどこも三谷幸喜がいる!」
というほど、三谷さんの怒濤のプロモーション活動には少々
面食らった感じがありましたが…
「堂本兄弟」に出演していた際に
「ロマンスの神様」を熱唱していた三谷監督を観て、
(観ていた人にだけ分かるなぁ…この熱唱…笑)
「有名な俳優さんばかり出演しているから興行収入などを考えると
 プレッシャーが相当なものなんだろうか?」とか
別の意味での怖さを感じたりもしましたけど…(苦笑)

とはいえ、我が相方さんは三谷監督の大ファン。
『笑いの大学は映画よりもやっぱり舞台の方がいいよなぁ』
『合い言葉は勇気は…視聴率は良くなかったけど…いいんだよねぇ』
などなど…
私が相方さんの部屋に入り、ちらりと三谷さんの話しを振れば
こんな具合に手持ちのDVDなどを片手に
ファンならではの話が止まりません(笑)
相方さんの部屋には「新撰組!」から「王様のレストラン」まで
ほとんどのDVDがあり…さながら「三谷幸喜ライブラリー」化
しております(^^)

そんな相方のことですから…
前作の映画「The 有頂天ホテル」も映画館で観てます。
あれはまだ結婚前で、ちょうど結婚式の準備をしていた頃。
もちろん、私も一緒に観たのですが…
隣の相方は、大好きな三谷さんの映画を観ることができ
まさに「有頂天」だったのですが…
私は結婚式の準備と仕事の忙しさもあいまって寝不足で…
さらには結婚式のことで私の脳の容量はいっぱいいっぱいで…
映画を全部観るのに相当な集中力が必要な上に
かなりのローテンションだったことを
今でも苦々しく思い出します(苦笑)

ま、そんなこともありましたねぇ…

さて、本題。
今回は私の大好きな佐藤浩市さんや、
妻夫木くんも出演するとのことで楽しみにしておりました。
あとは、三谷ファミリーとも言うべき、三谷監督の作品には
欠かせない俳優・女優さんが、わんさかとご出演とのことで…

「これは嫌でも期待してしまいますねぇ」

というわけで鑑賞…
(これから感想が続きますが…長文です…苦笑)

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「映画『アフタースクール』を観た」 [映画のはなし]

Miltmozmmerちゃんから試写会のお誘いがありまして…
(本当、お誘いありがとうございましたっ)
それが、あの内田けんじ監督の作品「アフタースクール」
http://www.after-school.jp/introduction.html

「あっ!私の大好きな佐々木蔵之介さんがっ」と少しミーハーなところもありつつ、
前作「運命じゃない人」を観たことがあったのでその監督の次回作となると
興味津々…
「あの監督、時間軸の使い方というか…様々な角度から1つのモノを見せるのが上手いからなぁ」
という訳で二つ返事でOKしました。

で、相方が帰宅した際に話したら…

『うわぁ〜っ。なんでだよぅ〜。それすごく観たかったのに〜』と絶叫。

しかし、翌々日、相方は大好きな三谷幸喜監督の
「ザ・マジックアワー」の前売りを買ってました(もちろん2枚…笑)
http://www.magic-hour.jp/index.html

すまんのぅ…相方さん。

という訳で5月15日(木)仕事を終えていざ試写会会場へ。

Miltmozmmerちゃんが先に席を取っておいてくれて無事に席につく私。

そして映画を鑑賞

いやぁ…久しぶりに「もう1回、いや何度も観たい!」って思った映画です。
ひと言言えるのは…「何も予備知識を入れずにまずは1度見てください!」
もう良い意味で裏切られます。それがとても心地よい。
だからもう1度観たくなる。
あの人は?この人は?もっともっと細部に注目して観たくなる。
そんな映画でした。

「久しぶりハマった映画でしたね」

うーむ。気分爽快でした。
Miltmozmmerちゃんもそれは同じだったみたいで…
2人でテンションも上々モードで、名古屋駅まで戻り、夕食を一緒に取ることに。

本日は名古屋駅前のタワーズ13階の
「俵屋じゅう兵衛 JRセントラルタワーズ店」さんへ。
ハンバーグがメインのお店でしたが…ジューシーなハンバーグで
ボリューム満点。ちなみに私が注文したこのハンバーグ。
俵屋さんのハンバーグ.jpg
中に「かにクリーム」が入っています(笑)
目玉焼きもほどよく半熟で美味しかったですよぅ。
白いご飯がすすむ×10

この日もMiltmozmmerちゃんとは、
すっかり時間を忘れて話し込んでしまいました(笑)
この日も様々なジャンルの話をお互いして…
楽しいひとときでした。

名古屋駅のコンコースでお別れした後にふと上を見ると…

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「『犬神家の一族』も『細雪』も見たいが…」 [映画のはなし]

市川崑監督がお亡くなりになりました。

合掌

小学生の頃、父と一緒に「ゴールデン洋画劇場」の枠で見た
「金田一シリーズ」に釘付けとなった私。
それからもう何度見たことか…それぐらい好きです。本当。
そういえば…前にも相方巻き込んで全作見たしなあ…
http://blog.so-net.ne.jp/yukiwochannel/2006-12-03-1

いや…本当に惜しいです。
でも、現代の「犬神家の一族」を再び撮ってくれて
ありがとうという気持ちで一杯です。
それがまた遺作になるとは…

さて、テレビ局も足並みそろえて追悼ということで
市川崑監督の作品を放送してくださるのは良いのですが…

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「『大日本人』を見た」 [映画のはなし]

はい。噂の映画を観ました。

感想…映画を見終わった後、なんだかすっきりしなかった。
とはいえ、最初っからそんな多数から支持される映画撮れる訳ないし
第一、監督はあの松本人志…普通のことするわけないわな(苦笑)

上手い事言えないんですけど…
私の場合、この映画を観た心境を例えるなら
初恋の人に久しぶりに会って
「ああ、あの人はこういう風になったんだなぁ」って
初恋の人の現在の姿にちょっと面くらったような…
軽いショックを受けたというか…そんな感じです(苦笑)

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「映画『憑神』の試写会に当選する」 [映画のはなし]

ひょんなことから試写会に当選したんですよ。
それは…妻夫木くん主演の「憑神(つきがみ)」
妻夫木くん好きの私としては、これだけでも充分なのですが…
今日はなんと「舞台挨拶」があったのです。
それも監督の降旗康男さんと一緒に妻夫木くんも登場予定!

先月の残業地獄、頑張って良かった…(しみじみ…笑)

で、試写会観賞後、登場したのは監督の降旗康男さんと妻夫木くん。
まあ、試写会の主催の関係もあって、今回の試写会は働く女性が多数だったので
「きゃ〜!!!」などの黄色い歓声ではなく(笑)
盛大な拍手で妻夫木くんを出迎えました。

降旗監督はかなり緊張していたのか
『拍手の音で安心しました』というような今の気持ちを率直にお話されて
言葉数は少ないながらも『たくさんの人に映画を宣伝してくださいね』と
一生懸命アピール。
そして映画の内容にかけて
『3回映画を観ると御利益がありますよ』と、話す監督に会場からは笑いも…。

そして妻夫木くんは前列の女性陣に「来てくれてありがとう!」と声をかけられ
思わず『こちらこそ、試写会来てくれてありがとう!』と
みんなに向かってお礼をする場面も…
そして進行役のテレビ局のアナウンサーを交えて映画のお話に…
今回は人気俳優の方々が出演されているということで
スケジュールが、かなり厳しく、妻夫木くんも、
『今回の映画の話の流れからは逆から撮影したので、役作りが大変でした』
というようなお話をして、印象的な共演者の話題となった時には
『西田敏行さんの演技はテイクを重ねるごとに微妙に違い、
 その上、とても面白かったので、自分が笑ってNGも…』
なんていう裏話もしてくれました。

確かに今回の映画で一番面白かったのは、やっぱり西田敏行さんですね。
とはいえ、何より、キャストが豪華。
私の好きな石橋蓮司さんは、あいかわらず悪い役で(苦笑)
(先日終了したNHKの木曜時代劇「柳生十兵衛」では息子を想う父親役で涙していた私…笑)
だけど、やっぱりこの役は石橋蓮司さんしかいないって感じ。
あとは、大好きな佐々木蔵之介さんが、もう本当、ダメなお兄さんになって
ショックな反面、「もっとダメな所が観たい」状態になりました(笑)
それと佐藤隆太さん…もともと好きなんですけど…よかったですね。
西田敏行さんとのからみが爆笑。
あと、香川照之さんがいいです。かなりのアクセントになってます。

それに今は亡き「鈴木ヒロミツ」さんが出演されていて
イメージドラゴンスファンの私としては
「ああ、スーパードラゴンズの鈴木ヒロミツだよぉ」と懐かしく想う私。
(東海圏にお住まいの方…はい、分かる人だけ分かってくださいね…苦笑)

とはいえ、やっぱり最近、着付のお稽古をはじめたこともあり
時代設定が江戸時代末期という劇中の着物姿には
「ああ、鈴木砂羽さんのお着物いいわぁ…普段着だから…紬かな。
 それと半幅帯で小粋な兄嫁さんって感じがいいわぁ」なんて
自分なりにいろいろ思いをめぐらしながら映画を楽しみながらも
着物チェックしてました(笑)

あとエンドロールが凝っていて「最後まで見届けたい」って感じでしたね。
これは劇場でぜひ観てください。楽しいエンドロールですよ。

まあ、主題歌の米米クラブの歌はどうかなぁと評価が別れる所だとは思うけど(苦笑)

「どろろ」の時はなんだか、役になんとなく、なじんでない妻夫木くんに
ちょっとがっかりだった私でしたが今回はもう文句なし。他の俳優陣も大変魅力的。
まあ、以前に短編集を読んでお気に入りの浅田次郎さん
原作ということもあり話の内容としても納得ですね。
(さらにはユキヲ大好きな時代劇だしね…笑)
「かもめ食堂」以来、久しぶりにDVDで欲しいと思った映画でした。

ということで…「今回の映画『憑神』は、おすすめします」
ちなみに6月23日(土)から全国上映だそうです。
http://tsukigami.jp/index.html

そういえば…試写会の中で降旗監督が
「また妻夫木くんと映画が作りたい」というお話もあったので
今回、とても満足いく映画だったなと思った私としては、
次回作、期待したいところです。
というかまた新たな妻夫木くんを観てみたいですね。

最後に『そろそろお時間が…』という進行役のテレビ局のアナウンサーの声に
「ええ〜!!!」という観客の皆さんの反応を観て
『(笑って)いいとも!みたいっすね』と笑いながら話していた妻夫木くん…キュートだったわ。
「ああ、また明日から何もかもがんばれるわ〜」と心底思った私です。

■おまけ■
これからはちょっとネタバレになりますので御自身の判断でお読みくださいね

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「映画『どろろ』を観た」 [映画のはなし]

さて、本当に2人が観たかったのは「それでもボクはやってない」

だけど実際のところ今回もらった無料招待券が使える
名駅のピカデリーって大作ばっかりみたいで…
(もらって文句言ってはバチが当たるんですけどね…滝汗)
「それでもボクはやってない」上映してないのよねぇ(涙)
だから選択肢狭い×10

で、仕方がないので、そこから選ぼうとして…
「幸せのちから」と「ディパーテッド」か悩んだのですよ。
(部門は違うものの、一応、どちらもアカデミー賞候補だから…)
「ラッキーナンバー7」は、うちの彼が撮影した映画監督を知り、気になったらしく…
これも悩んだんですよね。

だけど「幸せのちから」は上映30分前に現地に到着したものの
ウィル・スミスのプロモーション効果か?すでに完売。
(というかピカデリー3が狭く、座席数が少ないという噂も…)

ということで…一応出かける前から決めてはいましたが…
「どろろ」を観る事に。
すいません。妻夫木くん好きです。はい。
あとまぁ、ミスチルの主題歌もかっこよかったんで。はい。

で、結果。

まあ、まあ。(無料だから…笑)

だけど1800円払っていたら…「甘いな。ツメが」ってかんじ。

もうワイヤーアクションは、やりつくした感があるのは私だけ?
あの、主人公が剣持ってくるくる回ったり
超人的なジャンプするのはもういいよって感じ。
戦いなどのアクションにはワイヤー使っておけって感じがする最近の映画界(苦笑)
もう少し工夫が欲しいんだけどね。うん。

まあ、殺陣とかは頑張ってたかなぁって感じする。
(中井貴一さんはさすがという感じだし…あいかわらず怪演が似合う…笑)

それと行きがかり上で妖怪退治は仕方ないんだろうけど…
中盤の妖怪退治3連発は個人的に中だるみな感じ。
あの時間をどろろの過去や百鬼丸の苦悩の描写に費やした方が
もっと2人に感情移入出来たはず。

あと、実写とCGがうまくかみ合ってなかった気がする。
CGができすぎているのか?はたまたカメラワークの怪なのか?
ものすごく違和感を感じました。

ちなみに…

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「映画『大奥』を見た」 [映画のはなし]

会社の人が23日から上映される映画「大奥」の試写会に当選。
お誘いを受けたので、お言葉に甘えて同行させてもらいました。

自慢じゃないですが…ドラマ「大奥」は全然見てません(爆)
そんな私がついていくのもどうかと最初は思ったのですが…

「無料ですからね」(苦笑)
あ、あとは西島秀俊さん、好きなのでね。(ぽっ)

で、見た感想。
2時間という時間を感じさせず、あっという間でした。
それとドラマ版を見てない人でも楽しめますね。

まあ、自分が演技をじっくり見たい俳優さん達が
ちょっとしか出番がなかったのは友情出演というくくりだから?
(注:ドラマ版では常連の松下由樹さんとか、藤田まことさんとか…)
杉田かおるさんは
「人生経験がそのまま滲み出てるのでは?」という演技で
久しぶりにゾクゾクしましたね。

で、結構お目当てにしていた西島秀俊さんは…

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「武士の一分」 [映画のはなし]

日曜日…話題の映画を観に出かけました。

理由は…彼が「山田洋次監督の映画だから」ということで。
彼は今までの「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」を観ているので
どうしても今回、この三部作となる作品が見たかったようです。

私も基本的には時代劇好きなので
(「たそがれ清兵衛」は観て、とても気に入っているし…)
「いいよ」と、ふたつ返事。

監督があの「山田洋次」な上に「木村拓哉」が主演だし…
まあ、公開前からテレビ朝日系はこぞって特集や特番を組み
広報にいそしんでいたワケですよね。

で…観た感想。

「良いのではないでしょうか」
(彼は「良かった」言ってましたが…)

どうしても「たそがれ清兵衛」と比べてしまうと…
うむ。「普通かな」という具合になってしまう。

とはいえ、俳優さん達の演技はすばらしかったですね。
妻役の檀れいさん。
「さすが宝塚歌劇団出身」というべきでしょうか
和服の着こなし方、立ち振る舞い、間の取り方などなど
まあ、お顔立ちのせいもあるのでしょうが…
「時代劇にしっくりくる役者さん」ですね。
時代劇好きの私としては次回はNHKの時代劇あたりで
もう一度、違った役での演技を観てみたいものです(笑)

それと徳平役の笹野高史さんの演技。
さすがというか…素晴らしかった。
「ちょっとした仕草や台詞が印象に残る存在感ある脇役」
こういう役やると本当、笹野さんの味がじんわりしみこむというか…
本当、いい役者さんですよね。

個人的には波多野以寧役の桃井かおりさん。
いいですねぇ。あの賑やかし方がまさに「桃井流」というか…
(もしくは素のお姿なのだろうか?)
おせっかいな人なんだけど、憎めない役をやらせたらこの方ピッタリ。

あれ?主人公については?とお思いの方。
はい、続きは以下に書き出します。
(ちょっとネタバレ的な部分もあるのでね)

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「金田一耕助シリーズ…悪魔の手鞠唄」 [映画のはなし]

金田一耕助シリーズ

父の影響か、私、大好きなんですよね。
とはいえ、見ていたのはよく「ゴールデン洋画劇場」とかで
放送されていた映画を見ていたクチですけど。

小さい時からあんなに次々に人が殺される映画を
よく見ていたものだと、今でも思うのですが…(苦笑)

閑話休題

ドラマ版の金田一シリーズを欠かさず見ていた私とたまたま1度、一緒に見た彼が
以前に市川崑監督の第1回監督作品である「犬神家の一族」
http://www.jmdb.ne.jp/1976/cz003240.htm
を借りてきて見せてくれたのですが…これがとても素晴らしくて…

その市川崑監督への熱がさめやらぬうちに
今度は第2回監督作品の「悪魔の手鞠唄」
http://www.jmdb.ne.jp/1977/da000950.htmを借りてきてくれました。

いやぁ…

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「嫌われ松子の一生」 [映画のはなし]

ちょっと前に「嫌われ松子の一生」を見ました。

といっても「Dr.コトー診療所」を見ている私は当然「ドラマ版」の方は見ていません。

「個人的に内山理名さんは、『松子』っていうキャラとは少し違うと思うし…」
とも思いまして…結局のところ「中谷美紀の『松子』が見たい」
という訳で、彼が借りてきてくれた「嫌われ松子の一生」の映画版を見たワケです。

で…感想を少し

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「フラガール」 [映画のはなし]

ちょっと間が空いてしまいましたが…
先週の日曜日に「フラガール」を観てきました。

情報番組のトビックで紹介されて以来
「観たいなあ」と思っておりました。
実話に基づいた映画というのも魅力のひとつでしたが…
(最近、観るテレビ番組が「プロフェッショナル仕事の流儀」だったり
 「にんげんドキュメント」だったり…ドキュメンタリー系が好きです)

あとひとつ…映画の時代設定が昭和40年代。

「私。昭和の香りがするモノだったり建物だったり…大好き」

アカデミー賞の外国映画部門にもノミネートされたそうで…
「気にならない?ねえ、気にならない?」
と映画好きの彼を丸め込み(汗)
半ば、強制的に連れ出した私。
(彼はここ最近、仕事が忙しく疲れていたのは気になりましたが…)

感想…よかったです。
特に最近、自分自身ナーバスになっていた矢先のこの映画。
とても前向きになれるというか…ステキな映画でした。

もともと大好きな松雪泰子さん。
彼女のファッションから、セリフの言い回し…頭から足の先まで魅力的。
何より、彼女の情熱あふれるダンス。まばたきするのも惜しいくらいでした。
そして蒼井優ちゃんの演技を観るのは初めてだったのですが…
フラに真摯に取り組む女の子を見事に演じ切っていてステキでした。
あと…南海キャンディーズのしずちゃんも…
物語の重要なシーンでは思わず私ももらい泣き。

いや、久しぶりにこんなに泣きました。
(その分、笑いましたけど)
お母さん役の富司純子さんの演技にも涙ポロポロ。
そして寺島進さんの「お約束」の役に思わず笑ってしまったり…
涙と笑いが絶妙のバランス。
観終わった後はすーっとしましたね。

彼に聞いたら
「外国映画によく似たストーリーがあったなあ」
ひょっとしてアレですか?

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「かもめ食堂」 [映画のはなし]

今週は体調が悪くてお弁当を作る気も低下。
そのため、コンビニさんに大変お世話になっておりました。
その中でもローソンの「ねばねば姫」の「ねばねばサラダ」には
元気をいただきました(笑)

で、コンビニに行くと…つい見てしまうのが
「テレビガイド」と「ぴあ」
ふと手にして映画の欄など見て
「ああ、しばらく映画見てないなあ…」
そう言えば、最近見に出掛けたのって…
去年の初冬の竹中直人監督の「サヨナラCOLOR」以来だなあ…
「近所だと今は何が上映されているのかな」と
ふと見てみたところ…
「か、『かもめ食堂』が上映されている!」
http://www.kamome-movie.com/
ミニシアター系なせいか、なかなか近所で上映されないから
「もうDVD待ちかな」って思ったら…神は見捨ててなかったのですね。

ということで…
彼にお願いして…晴れて今日は映画デートになりました。

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