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「2022年の展覧会ベスト 」 [芸術etcのはなし]

本当はTwitterで完結にまとめられたらいいんですが…
最近、パワー不足で、短文にまとめるというのが結構、負担になってしまい、このような形で少し長々と書かせていただくことにしました。

早いもので、現在の職場に転職して2年が過ぎました。
どうですか?って聞かれたら…「どうもこうも…ねぇ」としか返信ができません。
ま、結局のところ…

「会社なんて入社してみないとわからないからね」

良くも悪くね。
ま、Twitterも満足に呟けず、祝日は普通に出勤。
たまに土曜も出勤で、それは平日に振替休みがもらえるからと「平日休みは空いているからラッキー!」と、美術館に行くという状況を睡眠不足の身体で、酷暑の猛暑日などにもやってましてね…

「そりゃ、メニエール病になって目眩頻出するわ」

貧血なんかと無縁の私にやってきた目眩がまさか、あのメニエール病だなんて。

あと、膀胱炎と、ドライアイにもなって、体重4kg減ったり…

でも、展覧会行くのはやめませんでした。
それが生きがいだったから。それが唯一の楽しみだったから。
結局のところ…
「今の仕事続けて、私は私でいられるのか?」という不安もある今日この頃なんですが…
ただ、やっておかないと気持ち悪いんで
2022年の #展覧会ベスト
年始早々、最後の休みを京都行きに使うという、なんともパワフルな動き方を年始めからしていた訳ですが…

「結局、40件以上に足を運んでいました」

で、まあ、さすがにその中からベスト5を選ぶのは難しくて…今回は、国外編と国内編で分けて見ました。


■国外美術ベスト5

フェルメール展.jpg
第1位
7/16〜9/25:大阪市立美術館
ドレスデン国立古典絵画館所蔵
フェルメールと17世紀オランダ絵画展

やはり数年の歳月をかけて修復し、登場した天使の姿は圧巻でして…「本当、天使のいる風景が違和感なく、しっくりきたのですよ」以前に東京と大阪で開催されたフェルメール展以来、またオランダ絵画にどっぷり浸ることができ幸せなひとときでした。


上野リチ.jpg
第2位
2021年11/16〜2022年1/16:京都国立近代美術館
上野リチ展

ウィーン工房好きな私としては、完全なストライクゾーンだった展覧会。年始早々、年始休みの最終日を京都行きに使った甲斐があったかと。上野リチ本人が手掛けたファブリックデザインなどももちろん魅力的でしたが、何より、建築にも興味ある私は上野リチが手掛けた空間デザインと建築家である夫がコラボしたスター食堂などの造形が最高でした。
個人的には、常設展で開催されていた、上野氏に関連した建築特集も良かったです。


ラリック.jpg
第3位
6/4〜8/28:岡崎市美術博物館
北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック-アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美

国内有数のラリックの所蔵を誇る北澤美術館の所蔵作品を存分に堪能できた展覧会。
久しぶりに「しばらくラリックは大丈夫です」というぐらい、ラリック作品に溺れるような感覚でした。それぐらい近年では久しぶりに充実した展覧会でした。この後、改修のため長期休館に入る岡崎市美術博物館の空間を堪能できたのも良い想い出。蛇足ですが、こちらにお邪魔した帰りに寄り道した以前からお邪魔したかった #旧本多忠次郎邸 もとても良いところでした。惜しむべきところは、その後、この旧本多忠次郎邸で後日開催されたラリックの作品が邸宅内に展示される企画展示にはお邪魔できなかったことですね。でもいいんです。ラリックの作品は十分堪能できたし、洋館建築好きとしては、企画展示が開催されていない状態での邸宅本来の姿をじっくり見学できたので。悔いはないです。


ボテロ展.jpg
第4位
7/16〜9/25:名古屋市美術館
ボテロ展 ふくよかな魔法

ボテロさんのドキュメンタリー映画を見て、彼のアイデンティティなども踏まえた上で鑑賞したせいか、あのふくよかな絵に込められた様々な信念のようなものに心が揺さぶられた展覧会でした。


ゴッホ展.jpg
第5位
2/23〜4/10:名古屋市美術館
ゴッホ展—響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

若い頃のゴッホがデッサンで七転八倒している時代から、彼の足跡をたどるようにして鑑賞できた展覧会。パリの時代の作品は明るい色も画面を飾っていることから気が付くと、その年代の作品のグッズをあれこれ手にしたり…とはいえ、やはり糸杉を描く筆遣いが印象的な作品は展覧会のラストを飾るようにフロアの出口手前に神々しく展示されていたこともあり、やはり名品だなと心に刻まれた作品でした。

まぁ、仕方ないんですが、結局、県外の都市部の美術館の巡回展が上位になる傾向。
逆に言えば関西圏に近いので行けない距離でもないのが救いでもある訳ですけど。
コロナも第5類になりましたし…3年前と比べれば随分と遠出しやすい環境になってきました。
(といっても、まぁ、この3年間、大阪には年1〜2回、行ってましたけど)
予算と時間の都合がつけば、今年は何度か遠征も計画したいと思っています。


■国内美術ベスト5

いわさきちひろ展.jpg
●第1位
7/16〜8/28:三重県立美術館
開館40周年記念 いわさきちひろ展―中谷泰を師として

三重出身の中谷泰氏と絡めた、いわさきちひろさんの展覧会。
2人の交流によって生まれた作品も感慨深かったですし、何より、私自身、今回しっかりと、いわさきちひろさんの作品を年代を追って鑑賞することができたのでそれも嬉しかったです。


前田青邨.jpg
●第2位
9/30〜11/13:岐阜県美術館
開館40周年記念 前田青邨展

地元の美術館開催ということもあったし、とにかく前田青邨の展覧会としては近年まれにみる大規模な展覧会で、私自身、これまできちんと青邨の作品を鑑賞してこなかったので、彼自身の作品に向き合う姿勢など様々なことを知る事ができて良かったですね。個人的には大河ドラマ鎌倉殿の13人を視聴していたので、源頼朝が洞窟に隠れている姿を描いた作品を鑑賞できたのは良かったです。


馬場のぼる.jpg
●第3位
9/17〜11/6:刈谷市美術館
まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!

11匹のねこシリーズだけではない、漫画家としての彼の姿をしっかりと目に焼き付けることができたのはやはり良かったかなと。逆に言えば、その漫画家としての土台があったからこその、あの11匹のねこにつながるんだなぁと妙に納得もできました。晩年の頃に手掛けたスケッチはどれも馬場のぼる氏の人柄が垣間見える鋭くも優しいまなざしでとらえられた風景が見れて興味深かったです。


宇田.jpg
●第4位
4/23〜6/19:三重県立美術館
開館40周年記念 宇田荻邨展

展覧会のメインビジュアルとして使われていた藤の花に誘われるようにして気になって出かけた展覧会でしたが、オ恥ずかしながらこれまで宇田荻邨という日本画家を知らなかった私。今回、この機会に作品を鑑賞できて本当に良かったです。風景やモチーフと真摯に向き合って筆先にその形を宿すその作品の数々には圧倒されました。


田島.jpg
●第5位
4/23〜6/12:刈谷市美術館
田島征三 アートのぼうけん展

田島征三氏は私はどちらかというと絵本作家のイメージが強いのですが、今回の展覧会を通して私個人の感想としては「戦う男だな」と。既存のシステムに、環境破壊に、そして過去の自分に対して…だからあんなに画面が力強いのかな。心に迫ってくるような説得力がにじみ出てくるのかな…そんなことを感じながら、鑑賞後はこちらも彼の作品と向き合っていたせいか、心地よい疲労感すらあった展覧会でした。

2022年は、個人的に言えば、原画展など、東海地区は当たり年でした。
関東圏での開催を知り見たいと思っていた展覧会や例のウイルスのせいで一度中止となった展覧会も開催されましたし。
個人的には地元での前田青邨展は最高でした。

あと愛知の国際芸術祭を入れてないのは展覧会と規模が桁違いだから。
あれだけの作家と規模、良いに決まっていますよっていうのでこれは除外で。
ちなみに…最近、Twitterと同じアカウントで、Instagramの方でマイペースに更新しているんですが…そちらの方では国際芸術祭はエリア別、作家別にこまめにアップしているんで気になる方はそちらをのぞいてみてください。
https://www.instagram.com/yukiwo_yasuyo/

2023年も既に4分の1が終わってるんですが(苦笑)
今年も良い企画展があちこちで開催予定なので健康第一で、出来るだけ巡りたいと思っています。

●私が2022年に出掛けたところ一覧●
舞踊公演やミュージカル、一人芝居などにも出掛けたので、それについても備忘録代わりに書き留めておきます。

2021年11/16〜2022年1/16:京都国立近代美術館
上野リチ展
※翌日から仕事なのに年始最後の休みを日帰り京都アート鑑賞に使う私…らしいなと思います。

2021年10/9〜2022年1/10:京都文化博物館
フィンレイソン展

2021年12/4〜2022年1/30:名古屋市博物館
大雅と蕪村 文人画の大成者

2/5〜2/27:松坂屋美術館
和巧絶佳展

2/28〜3/20:岐阜・柳ヶ瀬商店街
さかざきちはる 本づくり展

2/17〜2/28:JR名古屋高島屋
からくり人形師 九代玉屋庄兵衛展〜伝統の技と挑戦〜

2/23〜4/10:名古屋市美術館
ゴッホ展—響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

3/5〜4/3:松坂屋美術館
かこさとしの世界展

4/14〜4/25:JR名古屋高島屋
星野道夫 悠久の時を旅する

3/5〜5/8:竹中大工道具館
切出小刀 大工道具鍛冶が込めた想い
※神戸にミイラをみるために、ずっと行きたかったミュージアムに行きました。

2/5〜5/8:神戸市立博物館
大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語

4/23〜6/26:岐阜県美術館
塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない!

平等院鳳凰堂(平等院ミュージアム)
※なぜに宇治市に?といえば、相方がなんと鎌倉殿の13人のトークショーに当選したからです。
ついていくその足で、平等院鳳凰堂に行きました。

4/23〜6/19:三重県立美術館
開館40周年記念 宇田荻邨展

4/29〜7/3:愛知県美術館
開館30周年記念 ミロ展—日本を夢みて

坂東玉三郎 特別舞踊公演
※玉三郎さんの女方をじっくり堪能したくて、御園座で拝見しました。

6/4〜8/28:岡崎市美術博物館
北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック-アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美

旧本多忠次郎邸
※岡崎市美術博物館を訪れた帰りのバスを途中下車してお邪魔しました。洋館建築好きにはおすすめです。

4/23〜6/12:刈谷市美術館
田島征三 アートのぼうけん展

7/2〜8/21:名古屋市博物館
特別展 もしも猫展

7/9〜9/19:名古屋市科学館
宝石展

7/16〜9/25:名古屋市美術館
ボテロ展 ふくよかな魔法

7/16〜9/25:大阪市立美術館
ドレスデン国立古典絵画館所蔵
フェルメールと17世紀オランダ絵画展
※大阪日帰り遠征して鑑賞

6/14〜8/7:名都美術館
名都美術館開館35周年記念
前田青邨・平山郁夫・小山硬 -師から受け継ぐ-

7/16〜8/28:三重県立美術館
開館40周年記念 いわさきちひろ展―中谷泰を師として

4/22〜8/28:ヤマザキマザック美術館
新野洋 西澤伊智朗 自然を創る

8/10~8/29:松坂屋名古屋店
ちはやふる展

8/17〜8/30:JR名古屋高島屋
メゾン・エ・オブジェ・パリ展

6/7〜9/4:豊田市美術館
機能と装飾のポリフォニー
※これを鑑賞してからPerfumeのライブに行くという強行スケジュール

7/30〜10/10:常滑陶芸研究所
陶芸研究所が伝える堀口捨己と常滑焼

7/30〜10/10:とこなめ陶の森資料館
常滑焼の装飾タイル
※8/11〜10/10:杉江製陶所 95年前の見本室タイル再現展示

国際芸術祭「STILL ALIVE」
一宮地区(尾西エリアを除く)
愛知県美術館

ミス・サイゴン(愛知芸術文化劇場大ホール)
※コロナに阻まれて2年越しに叶った、市村正親さんのエンジニアを拝見してきました。

国際芸術祭「STILL ALIVE」
有松地区
一宮地区(尾西エリア)
常滑地区

INAXライブミュージアム

9/17〜11/6:刈谷市美術館
まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!

9/30〜11/13:岐阜県美術館
開館40周年記念 前田青邨展

10/1〜11/20:松坂屋美術館
吉村芳生展 -超絶技巧を超えて-

8/26〜2023年2/26:万博記念公園内 EXPO'70パビリオン
大阪万博と万博記念公園の歩み
※相方がコツコツやっているドラクエウォークのリアルイベントに参加するため同行。
太陽の塔も中は入りませんでしたが、みてきました。

イッセー尾形一人芝居「妄ソー劇場・すぺしゃる」有楽町朝日ホール
※実は約3年ぶりに東京にお邪魔しました。大千穐楽で、イッセーさんからサインもいただけました。感謝。

9/1〜2023年8/31:帝国ホテル
ライト館開業100周年記念企画「The Wright IMPERIAL; A Century and Beyond」
※イッセーさんの一人芝居を鑑賞後に移動して近くの帝国ホテルに。

12/1~12/25:帝国ホテル地下アーケード
スイーツアート展

11/1〜12/26:NHKプラスクロスSHIBUYA
NHK杯フィギュアスケート展
https://www.nhk.or.jp/plusx/event/360figure_maiagare/
※遅くまで開場している施設なので、お邪魔しました。

11/2〜12/26:NHKプラスクロスSHIBUYA
NHK朝ドラ「舞いあがれ」展
https://www.nhk.or.jp/plusx/event/360figure_maiagare/

11/2〜2023年1/29:東京国立博物館 表慶館
150年後の国宝展
※東京で一泊した翌日にお邪魔しました。

11/15〜12/25:東京国立博物館 平成館
高円宮殿下二十年式年祭記念 根付 高円宮コレクション

12/10〜1/15:松坂屋美術館
ヨシタケシンスケ展かもしれない

12/23〜2023/1/8:JR名古屋高島屋
ジミー大西作品展

2023年は穏やかな1年にしたいですが…さて、どうなることやら。
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