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「金田一耕助シリーズ〜悪魔が来りて笛を吹く〜」 [建築etcのはなし]

いやはや、楽しみだったドラマがとうとう放送されました。
はい。金田一シリーズですね。

このお話は、全く予備知識がなかったので非常に楽しみでした。
で、もうひとつ楽しみがありましてね…
前回の「女王蜂」で、洋館が出てきたので
http://blog.so-net.ne.jp/yukiwochannel/2006-01-13-1
今回もまた貴重な洋館が出てきそうな気がしましてね…

そしたら出ましたよ。
主人公の椿家のお嬢様が住む家。
これは私が2年前に訪れたこともある邸宅でした
それは…
「旧岩崎久弥邸」
湯島天神近くにある素敵な洋館です。
訪れた際に私もしっかり見学させていただきましたが
修復後だったということで、壁紙も美しい状態のものを見る事ができました。
(お庭やプランターの手入れも隅々まで行き届いていて素晴らしかった)
1階のベランダのタイル装飾も素晴らしいのです。はい。
面白かったのは、お庭にある「撞球室(ビリヤードルーム)」と
本館が地下通路でつながっているのだそうです。
(この地下通路は残念ながら非公開でした)
ちなみに「旧岩崎久弥邸」の設計者はジョサイア・コンドル。
鹿鳴館などを多くの建築を手掛けている方です。
(東海地方では三重県桑名市にある六華苑もコンドルが手掛けた洋館です)

で、さらに見ていくと…
玉蟲家の別荘がセピア色の写真で出てきたのですが
これは間違いなく、東京の目黒区駒場にある「旧前田利為邸」
ここも2年前に訪れて、見学いたしました。
私の好きな雰囲気の建物だなと思っていたら…
この邸宅はイギリスのチューダー様式というものを採用したのだとか。
(イギリスのチューダー様式とは、イギリス中世後期の
 ゴシック・スタイルを住宅用に簡略化したものだそうです。
イギリスのチューダー様式は当時の流行だったそうですが
それとは別に、前田利為は陸軍大学校を卒業後、
イギリスでの生活の経験があったことと
この邸宅を建設する準備中に英国大使館付武官を任命されいたこともあり
イギリス帰国後、外国人の賓客が多いことから、
こちらの邸宅ではイギリスのチューダー様式を取り入れたのでは…
とも考えられているようです。

とにもかくにも椿家のお屋敷のセットは
ちゃんと「旧岩崎久弥邸」の内部に使われているような
照明や壁のなどに使われいる彫り物などを参考にして組まれていましたね。

ドラマの内容も独特のトーンで重厚感たっぷり。
じっくり見ました。面白かったわぁ。
ということで、今度はぜひ「獄門島」ドラマ化を希望(笑)


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