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「岡山県立美術館・収蔵品展示を観賞」 [展覧会のはなし]

さて、高畑勲展を堪能した後は…

「やはり、収蔵品も拝見したいところ」

岡山県美_フロア.jpg

美術館の収蔵品の展示スペースに足を運べば、その美術館の特徴もよく分かりますし、何より、地域に根ざした所蔵をされている美術館も多いので、その土地のことなどもあわせて知ることができ、色々と勉強になることも多いので、毎回、時間が許せば所蔵品の展示室には立ち寄るようにしています。

https://okayama-kenbi.info/syuzouhin-2-2/


岡山県美_所蔵画像.jpg

岡山県美_リスト.jpg

さすが県美術館といったところでしょうか。
私がお邪魔した時には、千利休の直筆の掛け軸が展示されていたりと、見ごたえある展示空間。
個人的に…平櫛田中の五浦釣人が鑑賞できたところは良かったですね。
これは、日本美術院の創始者であった岡倉天心が五浦海岸に釣りに出掛ける姿を形にしたもの。
以前、日本美術の至宝展(ボストン美術館所蔵作品での企画展。当時まだ開館していた名古屋ボストン美術館で鑑賞)で岡倉覚三像を見たことがあったので「お!」と思って。
それと、一角に作られていた和室があったのですが…藍色の市松模様の壁面に以前に京都の桂離宮で見たものと似ているなぁ…と思っていたら、やはり同じ技法で作られていた藍染めのものだったりと…これまでに鑑賞した作品とリンクする部分が多々あり、鑑賞していて楽しかったですね。
備前焼で有名な岡山という土地柄もあり、人間国宝級の巨匠の陶芸家から若い世代の陶芸家まで様々な作品が展示されているところも鑑賞して興味深かったですね。
ミュージアムショップも、コンパクトなスペースながら、所蔵品の作品の良さが際立つ、クリアファイルなど、趣向を凝らしたグッズが多数、揃っておりました。

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「高畑勲展(岡山県立美術館)に行くために…片道330kmをひた走った話」 [展覧会のはなし]

330km.jpg

2019年8月15日に片道330km。
移動時間が滞在時間のほぼ倍という、岐阜〜岡山という、無謀な日帰り旅行が決まった理由…

2019年7月2日(火)〜10月6日(日)に東京国立近代美術館で開催された高畑勲展
なにぶん会場が東京でしたので…私は、日曜美術館での特集を見て我慢していた訳ですが…これが我慢にならないところが私の性分。
「あれ?これ…来年、2020年の4〜5月に岡山に巡回するんなら…ゴールデンウィークに岡山旅行とセットにして、行ったらいいんじゃない?」と相方に相談。
すると…高畑勲監督ファンの相方のことです。
『それ、いいね!』と、二つ返事で岡山の旅が決まったのです。

しかし…まさか2月にコロナウイルスが日本でも流行し始め、緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出を自粛せねばならないご時世になるとは夢にも思わず。
さらに、コロナウイルスの影響は美術館にも大きな影響が出ました。
事実、名古屋市内で開催予定だった企画展の多くは中止に。そして岐阜県内で開催予定だった企画展は延期に延期を重ねて開催など、当初の予定とは全く違う予定での開催が続出。
それは、高畑勲展巡回予定先となった岡山県立美術館も同じで、高畑勲展の巡回先でもある岡山県立美術館も休館となり、結局、ゴールデンウィークの岡山の旅は幻に。
ところが…
緊急事態宣言も解除され、以前とまではいかないまでも少しずつ日常が戻りつつあった7月のある日のこと。相方がふと、岡山県立美術館のホームページを見て歓喜の声を上げているではありませんか。

「ゴールデンウィークに諦めた企画展が8月1日(土)~9月27日(日)に変更されている!」

そして切り出したのは、2月に東京で参戦するライブ中止を皮切りに、ことごとく行きたかったライブがコロナウイルスの感染拡大の影響で中止となり、どこにも行けず、自動的に蟄居となっていい加減、我慢の限界に来ていた相方の方でした。

『不要不急で県外に行くのは良くないことだとは思うけどさ…ここまで楽しみにしていたイベントが中止になって、もう自分は限界。せめてこれだけでもお盆休みに行かない?』

「ちょっとまって!岡山に行くって…どうするの?」

『車で高速をひた走る…』

「嘘でしょ?」

確かに、以前に神戸まで車で高速道路をひた走り、出掛けたことはありましたが…これは致し方なくだったのです。台風が到来し、公共交通機関が運休する可能性があったからです。
ただ、今回の場合、コロナウイルスの感染のリスクを減らすには、確かに自家用車での移動が賢明なのに変わりはない訳で…

『自分が運転する!』

と、断言する相方を目の前に、私も首を縦に振るしかありませんでした。
何より、自分自身もお盆休み明けは例年、繁忙期に突入して大変な日々しか待ち受けてないので、せめてお盆休みぐらい繁忙期を乗り越える糧があってもいいんじゃないかとも思ったのも事実。

『このご時世ですから…滞在時間は必要最小限にして現地の方々のご迷惑にならないように!』

そんな訳で片道330km。
移動時間が滞在時間のほぼ倍という、無謀な日帰り岡山旅行のはじまり、はじまり。

高畑勲展.jpg

朝早くに岐阜を出発し…到着したのは…
岡山県立美術館「高畑勲展」

展覧会の会場には…
アルプスの少女ハイジ
パンダコパンダ
赤毛のアン
火垂るの墓
かぐや姫の物語

懐かしのアニメーションから近年の名作まで、絵コンテから詳細に描き込まれた作品のプロット等々、貴重な資料が所狭しと並んでおり、思わず凝視。
「これは…凄い…」
コロナウイルスが幸いとなったのが、今回の企画展が予約制の鑑賞だったこと。館内の鑑賞者の数は十分過ぎるほど、ソーシャルディスタンスを取ることができ、なおかつ、じっくりと展示物を鑑賞することができます。

「混雑する企画展だと、後続の鑑賞者が気になって集中できない時もあるのでね」

美術鑑賞あるある。そんな訳で…予約制は本当にありがたかったです。

アルプスの少女ハイジや、パンダコパンダは再放送などで知った世代なのですが、もう何度も見ている作品なので、絵コンテや資料を見ると…
「あ!あのシーンだ…なるほど…こんなところに注意して制作されたいたのか」
と、赤入れされた修正箇所などを見ては、高畑勲作品のファンとしては思わず笑みを浮かべてしまう…あぁ、至福の時ですね。

ハイジの丘.jpg

おじいさんの家.jpg

教会のある風景.jpg

ハイジの村.jpg

冬の家.jpg

羊とペーター.jpg

アルプスの少女ハイジはジオラマが展示されていて…
こちらは唯一、撮影可能でした。

さて、そんな会場で特に印象的だったのが、季節柄というのもありますが…「火垂るの墓」野坂昭如氏の原作よりアニメーションとなった名作。
作品のデティールをより細やかに表現するために、原作の文章のコピーに、取材をもとに書き込まれたのか…手書きの紙が貼り合わせてあるものが、ガラスケースに展示されていたのですが…

「原作の台詞を大切にしながら、見る側により伝わる表現方法に心を砕く高畑勲監督の熱量に圧倒される」

遺作となった「かぐや姫の物語」の絵コンテには、新たな表現に挑む、その線を目にして胸がいっぱいになりました。

念願叶って、見たかった企画展に足を運ぶことができ嬉しかったです。
やはり高畑勲作品のファンとしては、実物の絵コンテなど、貴重な資料の実物を鑑賞できるというのは贅沢の極み。
片道330km、車を走らせた甲斐はあったと思います。

パンダコパンダのドア.jpg

最後はこのドア。
いいでしょう?

そして…オリジナルグッズを販売するフロアは…まさに…魔のエリアでした。

パパンダ.jpg

パンダコパンダのパパンダ。実は…足の裏に穴があいておりまして…

おみくじ.jpg

中にはおみくじが!

大吉.jpg

動物園.jpg

アニメーションを見たことのある方なら、おなじみの名セリフも忍ばせてあり、読むと思わず「ふふふっ」と笑ってしまいます。
ミミ子の家の裏にある立派な竹林を見て、パパンダが「特に…竹藪がいい…」と、言うシーンがあるのですが…これがまた、もし、パンダがお話できたら、こんな風に感慨深く語りかけるんだろうなぁ…と、私も大好きなシーン。我が家にはDVDがあるので、また見直したくなりました。

てぬぐい.jpg

ふきんは、パンダコパンダの世界を凝縮したようなプリント。

笹茶.jpg

パンダコパンダにちなんでお茶は笹茶。

一筆箋.jpg

一筆箋は、淡く優しい色遣いです。

一筆箋2.jpg


一筆箋3.jpg


一筆箋4.jpg

コロナウイルスの影響で心が落ち込みがちだったこの頃。
本当に救われた展覧会でした。
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「愛知県美術館:棟方志功 祈りと旅展〜祈り〜」 [展覧会のはなし]

2011年8月13日

午前中に刈谷市に出かけて向かった先は「刈谷市美術館」で
開催されていた「安野光雅の絵本展」
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2012-03-11
※注:やっと先日書き上げたレポの分です。
(お恥ずかしい話…年越しのレポートです)

こちらで様々な原画を鑑賞して
私的にはここで充分満足だったのですが…

「せっかく有給休暇を取ったのだから…
 ここはもうひとつ、何か観に行こうかと」

世間の大企業では既にお盆休みにも入っていたようですが
私のように14日から休みという方々が圧倒的。
なので、美術館も比較的ゆったり鑑賞できるかなと予想したのです。

「とはいえ、夏休みなので…家族連れでの来場も多い訳ですが」

企画展の内容によりけりですが…
そういう意味では安野光雅の絵本展などはファミリー層が
圧倒的でしたからね。

で、刈谷駅周辺で昼食を取り、向かった先は

「愛知県美術館」

こちらでは、この頃、「棟方志功 祈りと旅」という
企画展が開催されていました。

しかし…もし震災が起きなければ…
この企画展は全く違ったものになっていました。

というのも、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
3月11日の東日本大震災の影響で、福島第一原発が
制御不能となり、水素爆発が起きたことから
放射能が飛散することに…
余震も相次ぐ現状に震災や放射能の汚染を危惧した
貸出主である美術館やその作品を管理する保険会社などが難色を示し
結果として、海外からやってくるはずだった大回顧展のための作品が
搬出されず、企画展自体が中止になったケースがいくつかありました。

愛知県では豊田市美術館の「モランディ展」
そしてもうひとつがここ、愛知県美術館で
開催される予定だった、ロシアの「プーシキン美術館展」でした。

これを知ったのはたしか、
桜も散ってしまった4月の頃だったと思います。

確かに私たちですら、あの津波の映像を何度もテレビのモニタ越しに目にし
見えない、そして情報も僅かしかない原発の状況に不安を覚えていたので
貸し出す側の美術館が難色を示すのも無理もないなと思いつつ
そうとはいえ…今のこの時期だからこそ
日本で鑑賞することができない作品の数々を観ることで
平常心を戻したいと思っていました。

それからしばらくしてのこと…名古屋駅の地下を歩いていると
何とも力強くそれでいて荘厳でたおやかな女性の顔を大胆に
使ったポスターが目に飛び込んできました。

棟方志功01.jpg

それが、この「棟方志功 祈りと旅」展。
ロシアの「プーシキン美術館展」の展覧会中止を受け
東北復興支援特別企画と銘打って、開催が決まった展覧会でした。

「棟方志功…なるほど。東北出身の作家だものね。
 そういえば私も一度、大原美術館で仏様の大作を観たけどなぁ…」

と、最初はそれぐらいの感覚で…
結局、7月に入っても…足が向かず…
気がつけば8月中旬にさしかかっていました。

でも気になるのは、通勤ルートに掲示してある
あのポスターの女性の顔。
出かけようと思ったきっかけは、その頭に残像のように残る
あの女性の顔が、私の中での棟方志功とはあまり結びつかなかったことから。
「やっぱり会場に行ったらいろいろな作品見る事できるだろうな…」というのと
決定打になったのは、twitterでこの展覧会を鑑賞した人達のツイートの感想から。

とにかく、皆、口々に行って良かったというようなツイート。

「東北復興支援特別企画だし…
 これだけ棟方志功の作品を一度に見る機会もないし…
 行くべきだろうな」と。

で、ようやく足を運んだのが…この8月13日でした。

この日、名古屋は36.7度という酷暑とも呼べる
気温をたたき出した日で…
私も刈谷に出かけた時点で500mlのペットボトルを空にし
そして栄に到着してもう1本買い求めるほど…

「いつもなら軽々、2つほど美術館などハシゴする私も
 さすがにこの日はしんどかった」

とはいえ、美術館内に入ってしまえばなんてことない
空調は効いており快適そのもの。
じっくりと鑑賞してきました。

前置きが長くなりました。昨年の展覧会のことではありますが
あらためて作品を鑑賞していくつか印象に残った部分もありましたので
手元のメモをもとに書いていこうと思います。

今日も長いです。ご興味あればお付き合いを…


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「刈谷市美術館:安野光雅の絵本展」 [展覧会のはなし]

昨年の話です。それも夏の話。
それでも、いつかは書こうと思って
結果、年越ししてしまいました。

「情けない…」

とはいえ、手元に感想メモが残っているので
書いてみようと思います。
その中のメモで今日にもつながる一言があったので…

2011年7月16日~8月28日まで
刈谷市美術館で開催されていた

「安野光雅の絵本展」

絵本をよく手に取られる方ならご存知の名前かもしれません。

創作活動40年以上。
画家、装丁家そして絵本作家として、
精力的に活動を続けていらっしゃる安野光雅さん。

以前にも2007年3月24日~4月10日に
松坂屋美術館で開催されたことがあり
そちらには仕事に終わった後に向かって
鑑賞したことがありました。

私はトリックアート大好きなのですが…
そんな私が安野さんの存在を知る事になったのも
そもそもは、そのトリックアートにも通じる卓越した構成力。
最初観た時には
「絵本でこのクオリティー…それは子どもにも人気があるはず」
と唸ってしまったのでした。

例えば「ABCの本」という絵本があるのですが
木材で形作られたアルファベット…
一見すると普通に見えますが…よくよく見ると…

安野光雅2.jpg
※図録に掲載されていたものを撮影しました。

「はっ…何かが、おかしい」

と、なる訳です。

こちらの本。海外でもとても人気があるのですが
それについては面白い話があり
ケイト・グリーナウェイ賞という
イギリスで出版された絵本のうち、特にすぐれたものの画家に
対して贈られる賞なのだそうですが
こちらの審査員が、安野さんを日本人だとは知らずに
受賞者に選んでしまったという話があります。
こちらの賞は、最初に出版されたのがイギリス国内
という受賞規定のため大賞はもらえなかったのですが
英国出版に協力した編集者がかけあって
特別賞を受賞したんだとか。
(その編集者が現在はビアトリクス・ポターの研究者として
 著名なジュディ・テーラー氏なのだとか)

視覚的に立体的な見方が発達する未就学時の頃などには
この本を見れば見るほど
「どうして?」となって、より引きつけられることでしょう。

そんな安野さんの原画がたくさん展示されている
「安野光雅の絵本展」
こちらの開催を知ったのはもうすでに会期も佳境にさしかかった頃。

「これは行かねば」とあわてて休暇を取り出かけたのでした。

今日も長文です。ご興味のある方はお付き合いくださいませ。


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「愛知県美術館:生誕100年 ジャクソン・ポロック展」 [展覧会のはなし]

だいぶ前の話になりますが…
1月13日(金)

この日、仕事を終えた後に向かった先は…

「愛知県美術館」

昨年2011年11月11日から開催されていた
ジャクソン・ポロック展を鑑賞に出かけました。


image-20120305220140.png


この日、学芸員さんによる
解説がありまして…
その上、私は愛知県美術館の夜間開館には今迄
出かけたことがなかったのでそれも理由のひとつでした。

今回のこのジャクソン・ポロック展。
凄いところは、ポロックの日本初となる回顧展ということ。
日本国内に所蔵されている約30点のポロック作品はもちろん
その他にも世界中から集められた
ポロックの人生において重要な節目となる作品達が揃いました。
あまり金額の話ばかりしてはいけませんが…
イランのテヘラン現代美術館から、ポロックの最高傑作と言われている
「インディアンレッドの地の壁画」という作品。
最新の保険評価額は200億円。

そんな作品群が集結するのが東京とここ愛知のみというのだから…

「これは行かねば」と思った訳です。

とはいえ、そんな数字的な話題が先行していたこともあり…
私といえば、あまり抽象絵画は明るい方ではなく…
(かといって具象も明るくなく…私の守備範囲はかなり狭い訳ですが)
まずは
「ジャクソン・ポロックとはどんな人か?」
というところから始まる訳です。

さ、今日も長くなりそうです。

お時間あれば、どうぞおつきあいください。


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「名古屋パルコギャラリー:岡本太郎展」 [展覧会のはなし]

岡本太郎氏が、生誕100年記念で色々なイベントが開催されていた2011年。
http://taro100.jp/

ドラマも放送されたり、色々でしたけど…
私が行きたかったのは…
東京国立近代美術館で開催された「生誕100年 岡本太郎展」

でも、そう頻繁に東京に行くのも気が引けるし
(第一、財布が悲鳴を上げるのがオチ)

岡本太郎1.jpg

だから名古屋パルコギャラリーで開催される予定だった「岡本太郎展」を
どれほど楽しみにしていたことか…

「写真撮影もOKという太っ腹な展示」

嬉しかったな…岡本太郎の世界にどっぷりと浸かりました。
岡本太郎2.jpg

岡本太郎3.jpg

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岡本太郎12.jpg

岡本太郎13.jpg
この秋に修復が完了し、公開された犬山モンキーパークにある岡本太郎氏作の
若い太陽の塔の模型。

小さい頃、犬山を通過する旅の途中に必ず目にして…
行きには「これから旅に行くんだ」と思い
帰り道に目にした時には「ああ、家の近くに戻ってきたんだ」と
そう感じさせてくれた若い太陽の塔。
きれいに修復されて私も嬉しいな。

岡本太郎14.jpg

そして…最後に悪魔のゾーンが…
それは…

「岡本太郎アートピースコレクション(第一弾)」
http://www.kaiyodo.co.jp/taro/index.html

アートピースコレクションというと…
聞こえはいいですが…要するに…

「ガチャガチャです」

ということは…

「何が出るか分かりません」

岡本太郎15.jpg

4回、まわしてしまいました(爆)
実は1種類、だぶってしまったのですが…

「私の前にガチャガチャをまわしていた方が
 違う種類をだぶらせてしまっていたので…交換しました」

ファンの方だとこういうところで話しが上手くまとまるところも…
なんというか…嬉しい出来事でした。

お兄さんと妹さんで来場していて
お母様が岡本太郎氏のファンなのだとか。
お礼を何度か言われましたけど…それは私も一緒。
笑顔で会場を後にしました。

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「岐阜市歴史博物館:国宝 薬師寺展」 [展覧会のはなし]

普段、美術系の企画展を観るために…
名古屋市内や豊田市へ出掛けている私ですが…


8月7日(日)…この日は岐阜市内にある
岐阜市歴史博物館へ…
はい、以前からブログをご覧になっている方には
ご記憶にあるでしょうか?

私が和傘を体験制作したり、
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-02-25

友人と一緒に武家の女性に変身した
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-10-24

あの博物館です。

その博物館で開催されているのが…

「国宝 薬師寺展」

地元の新聞である「岐阜新聞」
かくなる我が家も岐阜新聞な訳ですが…
その岐阜新聞が創刊150周年ということで
その記念に開催されたのが今回の展覧会。

度々、新聞でその企画展の紹介が掲載されていて…
切り抜いてはいたのですよ。
薬師寺展開催.jpg
ほらね。

これ読んだら…行きたくなってしまいましてね。

というのも…今回の企画展。
岐阜でなぜ薬師寺展が開催されるのか
不思議に思われた方、いらっしゃるのでは?

それは薬師寺が建立された背景と密接に関係しているんですよね。
薬師寺は、天武天皇が皇后である持統天皇の健康を願って
建てられたお寺です。
さて、その天武天皇が
壬申の乱で、いざ兵を率るとなった時に
天武天皇を美濃の豪族が助けたというのは
ご存知の方、いらっしゃるでしょうか?

私も…高校時代は世界史だったので…
(いや、そういう問題ではないような気もしますが…)

「そこまで深い話を全く知らずにですね…」

確か、中学生の頃ならば…

671年に天智天皇がなくなり
その翌年の672年に、その皇位継承をめぐる争いが
起こったのが「壬申の乱」。
天智天皇の子供である大友皇子(おおとものみこ)と
天智天皇の弟である大海人皇子(おおあまのみこ)の間で
その争いが起こり、結果、大海人皇子が勝利。
大海人皇子は翌年に、天武天皇として即位しました。

ぐらいで終わりましたもの。

なので、その話を新聞や特集記事で読んで
「ほほぉ」と思い、さらに薬師寺の管主である
山田法胤(ほういん)さんをはじめ
岐阜県出身の方々が多く薬師寺にいらっしゃることで…
今回の岐阜市での開催となった薬師寺展。

「これはめったにない機会なのでぜひ観たい」

という訳で出掛けたのでした。

こちらの展覧会。
土・日・祝日は午前11時からと午後2時から
薬師寺の僧侶の方々による説明付きで会場を見学できるそう。
(平日は午前11時、午後1時、午後3時から
 ※講演会のある時などは変更になるのでご注意を)

私もせっかくならば僧侶の方々のご説明を聞きながら見学したいと思って
一緒に会場に入らせていただきました。

さて、最初に会場に足を踏み入れると迎えてくれるのが…

薬師寺展1.jpg

「こ、狛犬?」
※図録に掲載されていたものを撮影しました。

それがね…

「なんとも親近感のある表情に見えるのは…私だけ?」

狛犬はそもそも「高麗(朝鮮)から来た犬」
という意味だそうで
その原点をたどると、エジプトやインドで聖域を守る
ライオンの像。
日本では当時、もちろんライオンなどはいなかったこともあり
シルクロード、そして海を渡るうちに
大和の人々に身近であった犬に
置き換えられたとのこと。
私が親近感のある表情にうつったのは…
その身近な犬に置き換えられた…
日本らしい顔立ちだからでしょうか?
とはいえ、首の周りにふさふさとした毛や
前足でしっかり地面を踏みしめる姿は
ライオンの原点を垣間みる事ができますね。

続いては…

壁面に、大きくプリントされた薬師三尊像が目に飛び込みます。
薬師寺展2.jpg

薬師寺展3.jpg

中尊の薬師如来に日光菩薩立像と月光菩薩立像。
※図録に掲載されていたものを撮影しました。

この解説がまたウィットに富んだ解説でした。
というのも…

「この薬師如来さんですが…
 まあ、現代に置き換えるならお医者さん、すなわちドクターですね。
 で、このお医者さんをサポートするのが日光菩薩と月光菩薩な訳です。
 そうですね…菩薩さんはナースですね。
 日光菩薩さんが、日勤のナース、月光菩薩さんは夜勤のナースですね」

これには、見学の皆様、笑いがあふれました。

そして絵巻の説明などを受けつつ…
今回の展示の目玉ともいえるエリアに。

それは…修復後、初公開となる
国の指定重要文化財となる「四天王像」

薬師寺展4.jpg
右:持国天立像
左:増長天立像

薬師寺展5.jpg
右:広目天立像
左:多聞天立像
※図録に掲載されていたものを撮影しました。

この四天王も、これまでに何度も修復されながら
現代へとつなげられた大切な像。

しかし、この四天王像。
今回、復元修理する過程がなんとも興味深いのです。

というのも…

こちらの四天王像は寄せ木造りの色彩像で
持国天、増長天、広目天、多聞天の4体からなるものです。

現在は、平安時代後期の作と考えられているのですが
この四天王像。元は「破損仏」(頭や胴、腕、足がバラバラの状態)
だったのですが、明治時代に行われた修復により、
持国天、多聞天が復元されて
二天王像として国の重要文化財になった訳です。

ところが、もともと資料などからもこの破損仏が
四天王像であったことが分かっていたこともあって
薬師寺では、この明治の修復以降も修復がままならなかった
胴や足だけとなっていた破損仏を大切に保管。
そういった経緯もあり、「本来の四天王像の姿に」
という以前からの希望もあり、
2006年より復元修理が始まったのだそう。
この復元修理も、当初は2012年の春に完了する予定だったのが
今回の薬師寺展に復元修理が間に合い、
初公開となった訳です。

「これもご縁というか…お導きというか…」

何か見えない力を感じてしまうのは私だけでしょうか?

ちなみに今回の修復で、様々なことが分かったそうで
これまでは持国天とされていた仏像は、実は広目天だったそうで
右腕も、増長天のものということが判明。
明治の修復以降、保管されていた破損仏の中のものが
本来の持国天だったという新事実も。
このことから頭部を新たに制作し、
本来の四天王像に戻ったということです。

こうして、また現代で修復されその美しい姿を拝見すると
自然と背筋がピンとのびるような気持ちになります。

そしてその四天王に守られるように中央に展示されているのが
今回、一番注目されている作品

薬師寺展6.jpg
国宝の「吉祥天女像」
※図録に掲載されていたものを撮影しました。

この吉祥天女像。
描かれている天女は光明皇后をモデルにされたとも伝えられています。
そして、麻布に描かれた独立画像としては日本最古の彩色画であり
歴史上、大変貴重な資料でもあります。

事実、この日の解説でもそのエピソードが披露されましたが
こちらの吉祥天女像は、そもそも
限られた期間にのみ、拝観が許されるもの
(毎年1月1日~15日に薬師寺ご本尊として
 金堂薬師三尊像の御宝前にお祀りされる)

さらに吉祥天女像本体の状態としても、
そもそも奈良時代に作られたものですから
いくら湿度や空調の管理がされているとはいえ
このような光源のある部屋に3ヶ月近く展示するというのは
大変難しいそうです。
(実際、今回展示するにあたって
 文化庁からの許可をもらうのに大変なご苦労があったとか)
そんな中、関係者の方々のご尽力により、今回の展示が実現したのだとか。

確かに…ガラス張りのケースの中に入ってはいるものの
このような間近で鑑賞できる環境を整えてくださった
関係者の方々には、本当に感謝しなくてはなりません。

さて、この吉祥天女像。まず最初に観てみると…
その、たおやかな姿には思わず息をのみ見入ってしまいます。
そして、その身にまとう衣や履物、そして冠などの装飾の
細やかな描写は圧巻です。

吉祥天女像をじっくりと鑑賞したその後は
解説に耳を傾けつつ、平安時代に描かれたと言われる
貴重な慈恩大師像の絹絵を鑑賞するなどして
最後に見学する私達を迎えてくださった立像がこちら。

薬師寺展7.jpg

国宝の「聖観世音菩薩像」
※図録に掲載されていたものを撮影しました。

像の高さが190センチ近くあることもあり
まずその存在感にオーラを感じずにはいらせません。
そして次に目に止まるのが、その身につけている衣や
装飾品(瓔珞〈ようらく〉と呼ばれ7世紀後半の仏像い多く見られる)
などの曲線やモチーフの美しさ。

「身体の部分、部分をよく見るとその装飾の細やかさに目を奪われます」

そしてこの、聖観世音菩薩像。
背面も拝見することができます。
そう、360度。ぐるりと聖観世音菩薩像を鑑賞できるのです。

「その際は時計回りに…」
というのは、説明を担当された僧侶さんのお言葉。
私も説明を聞きながら、普段見る事ができない背中の部分を
しっかりと目に焼き付けるように拝見いたしました。

最後に、僧侶の方より読経があり、見学した皆さんと一緒に合掌。
芸術も鑑賞しながら、心があらわれるような…そんな展覧会でした。

さて、この日は、安田暎胤(えいいん)薬師寺長老が
出口の所に座っていらっしゃいました。
なんでも図録をお買い上げすると、長老様からお言葉がいただけるのだとか。

という訳で…私がお買い上げした図録に
長老様、毛筆でお言葉を書いてくださいました。

20代の前半まで書道を習っていたこともあり
書いていただく言葉も気になりつつも…
自然に目で追うのは…

「長老様の筆さばき」

優雅に右へ左へと振れる毛筆。
思わず見入ってしまいました。はい。
そして長老様よりいただいたお言葉…

薬師寺展8.jpg

ありがとうございます。
この日は心があらわれるというか…
なんとも清々しい鑑賞となりました。

もしこれから「国宝薬師寺展」にお出かけされる方がいらっしゃれば
個人的にはぜひ、僧侶の方々の解説の時間に合わせて
鑑賞するのをおすすめします。
さすが薬師寺の僧侶の方々だなと思うほど
そのよどみない解説。お寺の存在や仏像の存在が
身近に感じるほどでした。


国宝薬師寺展は、10月2日まで開催中です。
http://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/tokubetutenyakushiji.html

…おまけ…
薬師寺展9.jpg
仏像のお導きか…自然と手に取ってしまった2枚。
あまりにビジュアルが荘厳な雰囲気を漂わせているので
入れる書類等に気遣いをしてしまう…今日この頃。

とはいえ…我が家のクリアファイルがまた増えたのは言うまでもありません。
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「三重県立美術館:福田繁雄大回顧展」 [展覧会のはなし]

ごぶさたしております…
ブログの更新が滞ってしまいすみません。
あまり仕事が忙しいことを理由にしたくはないのですが…
最近、ようやく落ち着いてきました。

ただ、仕事に忙殺されていた訳ではなく…
きちんとバランスを取るために、
時間を作っては、今年の夏はいろいろと出掛けておりました。
という訳で不定期にそのお話を更新していく予定です。
まずは…随分前になってしまいますが…7月のお話を…


7月15日(金)
有給休暇を取って
名古屋から…近鉄電車に乗って、電車にゆられること…

「約50分」

到着したのは…

「三重県津市」

そして日本一、駅名の短い駅

「津」

という訳です。
それにしても…今まで四日市ぐらいまでだったのでね…

「遠く感じるなぁ…」

目的地はこちらでした。

近鉄「津」駅から徒歩10分ほどの場所にある…

mie1.jpg
「三重県立美術館」

mie2.jpg
しかし…緑が多いですね…三重県立美術館。

mie3.jpg

mie4.jpg

mie5.jpg

この日、お天気も良かったから余計にね…緑が鮮やか。

でもね…私のことです。
ここにやってきたのには…目的があるのですよ。

それがこちら…

mie6.jpg

「ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧展」

もう完全に私のストライクゾーンですね…はい。

私の7月の忙殺された日々を乗り切れたのは
これがあったからです。
これを楽しみにしてここまで来たのです。

わざわざ三重県までやってきたのは…その展示の規模。

ポスター210点、、立体作品100点以上。
そしてアイデアスケッチなどの含めた展示品が
一挙に展示される訳です。
この機会を逃したら…

「今度いつお目にかかれるか分からない」

そんな訳でここ三重県津市までやってきた訳です。

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「あいちトリエンナーレを巡る〜栄会場(3)愛知県美術館8階〜」 [展覧会のはなし]

あいちトリエンナーレ
http://aichitriennale.jp/

名古屋市美術館とその周辺を鑑賞してみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26

そこから長者町エリアに進み、立体や映像作品を堪能してみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-27

大きなうさぎや、蝶の大群に出会ってみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28

ピカピカと光る3Dアニメーションや、表面が磨かれた不思議な作品を目にしてみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28-1

すっかり昼食を忘れていたということで…きしめんを口にしてみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28-2

人間的マッキントッシュコンピューターや星の木漏れ陽に心躍ったり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-29

ミニマルなアイテムを使った幻想的な映像に心奪われ、大きな作品に驚いたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-31


さて、いろいろ巡ったこの日最後に8階に降りてきました。

こちらにもまだまだ作品が展示されています。


8階に降りて来て最初に感じたのは…

「アイデンティティや現代の問題点を再認識するような作品が多いな」

ということ。

まあ、切り口は人間そのものであったり、
自分の生まれた国の歴史をふまえてのことだったり…
ズリカ・ブアブデラは「愛」というテーマを軸にして
人間のアイデンティティを深く追求していたように思うし
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts/zoulikha-bouabdellah.html

スティーブン・コーヘンは、自らの身体と表現技法で
見る側に必死に何かを訴えていたようにも思えるし…
http://aichitriennale.jp/artists/performing-arts/steven-cohen.html

その中でも特に印象深かったのは…

曾建華(ツァン・キンワ)
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts/tsang-kin-wah.html

彼の作品は複数のプロジェクターを使って、
床にキーワードとなる文字を照射させる作品。

靴を脱いで、薄暗い空間に手を入れると…
空間の端から…曲線を描きながら…猛烈なスピードで床を這い回る英文字。
その尋常じゃない動きと速度に…何かしら恐怖すら感じる。
そして次第にその動き回る英文字が蛇のように…そして最後には
大蛇のように私の足元を襲いかかる。

「怖い…だけど観てしまう…」

あまりのスピードに英文字の意味までを追うことが難しいものの…
テキストとパターン…あぁ、私がどちらも好きなモチーフだから
それで惹かれたのかもしれないけど。
それ故なのか…この人の作品をもっと観てみたいとも思いましたね。

あれから調べてみたら…インタビュー記事があり思わず熟読。
http://www.shift.jp.org/ja/archives/2009/01/tsang_kin_wah.html

次にこの人の作品をいつ観ることができるのか…
それから、次にこの人の作品を観た時には自分はどう感じるのか…
そんなことを考えながら
しばらくここでもずっと動く英文字を見つめてました。

今回は撮影禁止の作品が多くて文字量多し…すみません。


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「あいちトリエンナーレを巡る〜栄会場(2)〜愛知県美術館10階〜」 [展覧会のはなし]

あいちトリエンナーレ
http://aichitriennale.jp/

名古屋市美術館とその周辺を鑑賞してみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26

そこから長者町エリアに進み、立体や映像作品を堪能してみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-27

大きなうさぎや、蝶の大群に出会ってみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28

ピカピカと光る3Dアニメーションや、表面が磨かれた不思議な作品を目にしてみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28-1

すっかり昼食を忘れていたということで…きしめんを口にしてみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28-2

人間的マッキントッシュコンピューターや星の木漏れ陽に心躍ったり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-29



さて、いよいよやってきたのは…

「栄会場の総本山」と勝手に呼んでいますが…そう。あそこです。

「愛知県美術館」

ここはもう…美術館ですから…ね。

「作品の規模が大きくて迫力満点」

それに…地上から向かうと…そこには作品が点在。

1020県美術館1.jpg

1020県美術館2.jpg

「オアシス21の最上階にもありますからね…」

そう草間弥生の作品。
愛知県美術館の入口にも…

1020県美術館4.jpg

お…

1020県美術館3.jpg

おぉっ…水玉プリウス。

いいもの観たわ…

という訳で…まずは10階から…

昨年、「生活と芸術ーアーツ&クラフツ展」が同じフロアで開催されました。
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2009-07-12
この時にも訪れたりと…結構、私も愛知県美術館は身近なんですけどね…

やはり、名古屋市美術館を訪れた時と同様…

「ここのフロアって、こんなに広かったかな?」

とあらためて思うほど…

「贅沢…そして大胆なフロア構成」

とにかく最初から圧巻でした。

登山博文
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts/-hirofumi-toyama.html

その大きな作品を目の前にした自分が
その大胆な色づかいと構図に呑まれるかと思うほど…
小さく思えた。


そして蔡國強(ツァイ・グォチャン)
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts/-cai-guo-qiang.html
人魚をイメージしたというその作品は
作品の大きさもあるのでしょうが
その流れる描線の優美さと、火薬を使うことで焦げ付いてしまったところに
躍動感や生命力を感じて…観ているこちらになにか
エネルギーを与えてくれるような気がして…
何だかパワーを蓄えた気分になる。

そして今回、10階のフロアで一番印象的だったのが…意外にも映像作品。

ハンス・オプ・デ・ビーク
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts/-hans-op-de-beeck.html

今回いろいろな映像の作品を観ましたけど…
私、この方の作品が一番好きですね。
なんだか…とても惹かれました。
時間があったら何度も観たかった…それぐらい、飽きない映像。

最初に目に飛び込むのは、
テーブルをはさんで向かい合う大人2人の両手。
1人がティーカップを…そして、1人がステンレス製のボトルを取り出し
飲み物を注ぐその光景は、さながら、日常にあるティータイム。

ところが…そこから時間が経過するにつれて…
ステンレス製のボトルは本数が増え…
テーブルの上には、ガラスや陶器の器が何段にも積まれていくことで…
様々なシルエットの立方体ができていきます。
途中、小さい円形の…ボタンのようなものが細いコードにつながった状態で
手前から奥へと並ぶのでずっと気にはなっていたのですが…
最後に登場したものでやっと、そのビジュアルの終点が観えてきました。

ボタンのようなものに差し込んだのは、ジオラマなどに出てきそうな
街灯のミニチュア。
そこに明かりが灯ると…
さきほどまで、食器の数々が整然と積まれたテーブルの上が…

「高層ビルの風景に見える」

なんだろう…この心躍る感覚。

「あ…私の好きなダブルイメージの世界に似ている…」
※ダブルイメージ
例えば雪山が鳥に見えるなどの二つのイメージが1画面に存在する状態。
以前に「だまし絵展」で少し触れているのでよろしければご参考に。
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2009-05-17

「だから凄く惹かれるんだね」

その後はもう、ハンス・オプ・デ・ビークの世界に
ぐいぐいと引き込まれました。

※動画がアップされていたのだけど…
 ひょっとして貼ってはいけないだろうか。
 冒頭のシーンはまさにこれです。
http://vimeo.com/7271172

こんな調子で場面展開が続いていきます。

まだまだ終わりそうにないのですが…続きます。


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「あいちトリエンナーレを巡る〜栄会場(1)〜中央広小路ビル〜」 [展覧会のはなし]

あいちトリエンナーレ
http://aichitriennale.jp/

名古屋市美術館とその周辺を鑑賞してみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26

そこから長者町エリアに進み、立体や映像作品を堪能してみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-27

大きなうさぎや、蝶の大群に出会ってみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28

ピカピカと光る3Dアニメーションや、表面が磨かれた不思議な作品を目にしてみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28-1

すっかり昼食を忘れていたということで…きしめんを口にしてみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28-2




いろいろと巡った私のただいまの時間…

「午後2時半近く…」

これから栄会場も観に行きますからね…頑張って歩きますよ。

さて、栄会場のメインはやはり、愛知県立美術館ではありますが…
「長者町と栄の間あたりに1つ…作品が展示されているビルがありまして
個人的にはそこが一番気になっておりました。

中央広小路ビル

中でも気になっていたのはこちら…

アーヒム・シュティーアマン+ローランド・ラウシュマイアー
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts-street/-achim-stiermann-roland-rauschmeier.html

今回、彼らはマッキントッシュコンピューターのプロセッサーを人間に例えて
コンピューターが人間のような存在として活動する姿を映像にして表現しているのです。

そう…私はもう10年以上Macユーザー。
という訳で楽しみにしていたのですが…

「予想以上の面白さ」

思わず笑い声が出てしまうほどでした。

というのも…

マッキントッシュコンピューターに一度でも触れたことがある人…
特にその中のグラフィックソフトなどの使用経験のある人なら
さらに笑いがこみあげてきてしまう…そんなインスタレーションなんです。


1020広小路ビル.jpg

起動ボタンを押した後…
「ジャーン」という音と共に始まるアイコンパレード
(おまけに進行状況を示すバーを地道に手で動かす姿に爆笑)


1020広小路ビル2.jpg

アドビ社のグラフィックソフト「フォトショップ」を起動してのツール展開
(なげ縄ツールという切り抜きツールがあるのですが…そこにまさにリアルなげ縄が…笑)


1020広小路ビル3.jpg

ネットサーフィンならば、サーフィンボードを出して、波乗りする始末…
そしてこれはネットショッピングする姿…
欲しいものリアルに手にして買い物カゴに入れている。


1020広小路ビル4.jpg

いろいろなソフトを立ち上げて、ハードディスクに負荷がかかったのか
最後にはディスク検証を主にする「ノートン」がリアルに医者姿で出て来て診察。


1020広小路ビル5.jpg

あーあ…爆弾マークが出ちゃったよ…これ再起動だね…

こんな具合にどんどん出てくるMacではありがちの光景が
人間でリアルに再現されているその姿を見せられたら…

「もう、笑わずにはいられない」
私の他にもたぶん、Macユーザーと思われる方々が
声を押し殺して笑っていらっしゃいました。

ちなみに…観客の座る席は…

1020広小路ビル1.jpg

「キーボード(笑)」

もう笑いをこらえながらも大満足のインスタレーションでした。



そして続いては…

まだまだありますよ…


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「あいちトリエンナーレを巡る〜長者町会場(3)〜エルメ長者町、旧玉屋ビルなど〜」 [展覧会のはなし]

あいちトリエンナーレ
http://aichitriennale.jp/

名古屋市美術館とその周辺を鑑賞し…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26

そこから長者町エリアに進み、立体や映像作品を堪能し…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-27

大きなうさぎや、蝶の大群に出会ってみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28

「それがね…まだまだ…まだまだあるんだね…長者町エリア」

今日の歩数がどれだけ跳ね上がるか楽しみですよ…




さて、続いて訪れたのは…

「エルメ長者町」

こちらのメインは…やはりこれ…

1020トーチカ.jpg

トーチカの作品。
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts-street/-tochka.html

デジタルカメラによる長時間露出と空中にペンライトの光でアニメーションを描くという
斬新な手法ながらも、どこか愛らしさがある作風である『PiKAPiKA』を生みだした
ナガタタケシとモンノカヅエによるクリエイティブユニット「トーチカ」

実は会期中にワークショップがあったので、私も参加したのですが…
大変楽しかったです(この話は追々…)

彼らは2009年には長者町プロジェクトということでこんな作品も作っています。



ピカピカでピカソ美術館…いいネーミングです。


で、今回の作品は…アニメーション。それも3D。
壁にあるのぞき穴より、彼らの作品を鑑賞するスタイルです。

ワークショップの際にもご本人がお話していたのですが…

『低いところののぞき穴の方がより、立体的に見えます』

とのことでしたので…

「観てきました」

いやもう…最高でした。そのテンポの良さ、彩りのポップな感じ…まさに私好みでした。
少々、ネタバレになってしまいますが…
光の小人が、起きてきた男性にちょっとしたいたずらをする姿がなんともコミカル。


そして最後に訪れたのは…

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「あいちトリエンナーレを巡る〜長者町会場(2)〜長者町繊維卸会館、スターネットジャパンビル〜」 [展覧会のはなし]

あいちトリエンナーレ
http://aichitriennale.jp/

名古屋市美術館とその周辺を鑑賞し…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26

そこから長者町エリアに進み、立体や映像作品を堪能し…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-27

「まだまだあるんだね…長者町エリア」

広いよ…長者町。

で、続いて向かったところは…

「長者町繊維卸会館」
展示会場は2階。
細くて急な昔ながらの階段をあがると…
そこには、数人の作家さんの作品が展示されていました。

2階の展示スペースは、廊下の両側にこじんまりとした部屋が並ぶ間取り。
というのも、元々この繊維卸会館とは、商売を始めたい人が
この部屋を借りて、自分のお店を持つまでの間、仕事をすすめていたという
そんな繊維業界が最盛期の頃の面影を残す建物。

「部屋をちょこちょこと覗くのがまた楽しい」

中でも私が印象的だったのは…
ナウィン・ラワンチャイクンの作品。
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts/navin-rawanchaikul.html

現在福岡とチェンマイを行き来しながら活動を行なって いる彼。
この人の作品を観ていると、そこで生活している人の息づかいが
こちらにも、ひしひしと伝わってくる。

1017長者町5.jpg

そういえば…「堀田商事株式会社」のビル壁面に
彼の大きな作品を見つけた時には
ここ長者町の人々がこちらに向かって語りかけるような…
そんな活き活きとした作品にも思えて…思わず見入ってしまう私。

その理由がよく分かりました。
彼はこの街に住む、多くの人達に、今まで過ごしてきた日々のこと
この長者町という街のことをインタビューしていたのです。
その映像をこの2階の一角で上映していたのだけど…
その淡々とした地元の人達の語りは、観る側に圧倒的な存在感と
生きることのリアルさを強く伝わる。
ナウィン・ラワンチャイクンは、そんな彼らの語りを聞くことで
やはり、情報はもとより、内なる情熱のようなものを受信したのではないかと思ってみたり。
それを彼の手腕により絶妙な化学変化のようなものが起こり
あの作品になったのかなと…この丹念なインタビューを観てしみじみ感じました。

そして彼が美術のあり方について真剣に取り組んでいる姿も垣間見えた気もします。
漫画や映画看板といった大衆的な視覚表現を使って制作される
彼の作品はやはり、美術館などの決められた箱に入るよりも
こうしたなんとなく…人々の生活の息づかいが聞こえてきそうな
そんな空間に収まることで彼の作品の良さも、
そしてこの空間の良さも活きているような気がして…
とても楽しいひとときを過ごすことができたように思います。

1017長者町9.jpg

で、そこから程近い、旧モリリン名古屋支店ビル 荷さばき場にあった
KOSUGE1-16の作品をちらりと観てみたりしながら…

続いて訪れたのは…

まだまだ続きますよ…


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「あいちトリエンナーレを巡る〜長者町会場(1)〜万勝S館、中愛株式会社など」 [展覧会のはなし]

あいちトリエンナーレ
http://aichitriennale.jp/

名古屋市美術館とその周辺を鑑賞した私
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26

この時間で午前11時過ぎ…

地下鉄の伏見駅から程近い
瀧定ビル前には…

1017長者町6.jpg

「白馬がいる…」

こちらはダヴィデ・リヴァルタの作品。
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts/-davide-rivalta.html

このビルの目の前は錦通り…多くの車が行き来し、ビルも建ち並ぶ通り。

「そのギャップが何とも言えず…」

ビル街の中に迷い込んでしまった白馬達にも思えたり
私が彼らの世界に迷い込んでしまったようにも思えます。

長者町エリアに踏み込むにはとても良い道しるべにも感じられます。

さて、長者町エリアに進んでいきましょう。

今回も長いです…


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「あいちトリエンナーレを巡る〜名古屋市美術館とその周辺〜」 [展覧会のはなし]

あいちトリエンナーレ
http://aichitriennale.jp/

ライブやワークショップなどの1回完結で
比較的短時間の集中的なイベントであれば
私も時間を工面して参加していたのですが…
今年まで持ち越した資格試験
(そもそも昨年全部取らなかった自分が悪いのですけど)
筆記試験が今年、ようやく通過して、
二次試験まで進みそれが終わったのが10月上旬。
そんな状態でしたので、やはり試験が全て終わるまでは
どうしても心から落ち着かず…
なので、行きたかったあいちトリエンナーレも試験が終わるまで
我慢しておりました。

あと、もう一つ理由があって既に出かけた人の話も
少し参考にしたかったので。
友人、知人の話なども頭の片隅に入れつつ
(驚いたのは母と妹、そしてもうじき3歳になる甥っ子が既に出かけていた…笑)

「自分なりに下調べしてから出かけたかったので」

トリエンナーレは会場が点在していますからね…
できたら効率的に観てまわりたいというのもありました。

とはいえ、気がつけば閉幕まで残り2週間。
週末には混雑し、度々鑑賞待ちの情報を知人より耳にしました。

ですので…

「平日に有給休暇申請」

そして10月20日(水)
やっと、あいちトリエンナーレを巡ってまいりました。

私の予定では9時30分から開館する名古屋市美術館を筆頭に
長者町エリア、そして栄の芸術文化センターのルートを計画してみました。

備忘録代わりに少しずつトリエンナーレを巡った話をアップしていこうと思います。

久しぶりに長文レポート…よろしければお付き合いください。


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「春の東京残像〜新宿〜」 [展覧会のはなし]

表参道でショッピングを楽しみ、スウィーツを味わった私
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-09-03

ここで友人とお別れ。

その後、赤坂で手配したホテルにチェックインした後、
今度は新宿にある東京オペラシティーへ向かい
もう一人の関東の友人と逢う。

東京オペラシティ
http://www.operacity.jp/ag/

毎週末、「題名のない音楽会」を視聴している私としては
ある意味、テレビのモニタ越しに憧れる場所ですけど
今回はアートギャラリーの方で…こちらを鑑賞することに。

オペラシティ01.jpg

「エレメント~構造デザイナー セシル・バルモンドの世界」
http://www.operacity.jp/ag/exh114/

構造デザイナー セシル・バルモンド氏は
せんだいメディアテークなどの建築も行った伊東豊雄さん
(こちら岐阜県では、瞑想の森 各務原市営斎場の有機的な建築物が有名)
ともつながりのあるお方。

「構造」と聞くととても工業的で、無機質な印象を受けますが…
彼の頭の中はとても柔軟というか…幾何学をベースにしているとは思えないほど
彼から生まれる建築物などはとても有機的で、とても美しいのです。
それを立証するかのような入場してすぐに現れた写真とドローイングのコラボレーション。
さらにはパズルのような数学的数字の展開。

中でも圧巻だったのが…「プレート」と「チェーン」のみで構築された立体造形。
オペラシティ02.jpg

この立体造形は、設置してあるフロアの入口で靴を脱ぎ、間近で見る事ができました。
なんでも設置の際にチェーンの輪にプレートをはめ込むのですが
この際に生まれる「チェーンの1mmの伸び」があることでプレートがぴったりとはまり
互いの力の方向のバランスが絶妙に支え合うようでこの立体造形が出来上がるとのこと。

キラキラとしたアルミプレートとチェーンがなんとも近未来を彷彿させ
そして、プレートとチェーンがこれほどしっかりと倒立しているのが
目には分かるのですが、頭の中では「プレートとチェーンだけなのに?」と
不思議な感覚を抱いていて…そのアンバランスな感覚と思考のズレからか
私は、この立体造形がまるで「神業」のようにも思えて…とても荘厳に感じられました。

にしてもこの展示方法は良かったですね。
間近で見ることができましたし…
他にもバラモンドさんの代表作の一部を立体にしたものや
動画にしたものが展示されていて…
靴を脱いで鑑賞するのでその場に座り込んで気に入った動画を
エンドレスで鑑賞したり、じっくりと間近で鑑賞したりと…
普段の美術館では味わうことのできない…
「肌で感じる美術」が体感できたのが本当に楽しかったですね。

他にも今までの代表作のパネル展示も動画などを織り交ぜて紹介されていて
大変分かりやすく…そしてより、バルモンドさんの世界を身近に感じました。
オペラシティ03.jpg

驚いたのが…
私が昔、イギリスの近代美術館「テート・モダン」で観た作品に
バルモンドさんが絡んでいるとは…全く知りませんでした。
このスピーカーのおばけのような立体造形は…最初観た時は圧倒されましたね。
もう大きさが半端なくて…
「海外の美術館に来たんだなぁ」とあらためて実感した思い出の作品でした。
オペラシティ04.jpg
あとは…バルモンドさんの凄腕をあらためて認識させられたのが
この中国中央電視台の新社屋。
まるでM.C.エッシャーのだまし絵かと思うほど。
天井の階下がまるでブロック崩しにあったかのように
ごっそりと抜けているんです。
もうこれには言葉も出ませんでした。
動画でこのプロジェクトの進行について
ダイジェストでドキュメント映像として紹介されていて
思わず見入ってしまいました。

さて、アートギャラリーはもうひとつ上の階にも別にアートギャラリーがあり…
そこではコレクション作品の展示や、
新人作家の紹介も兼ねた展示スペースになっておりました。
オペラシティ05.jpg
「わが山河パート2」

オペラシティ06.jpg
様々な作風の作家達によって描かれた自然の移り変わり。
優しい風がそよぐような穏やかな画面。
墨一色で、自然の静寂を表現した作品まで
非常にバラエティー豊かで…予想以上に心満たされる空間でした。

オペラシティ07.jpg

熊谷直人

植物など、有機的なモチーフを描いた
若手作家の熊谷さんの作品が展示されていました。
これから芽吹く春を彷彿させるような…
じわりじわりと生命が息づく感じが
彼が描く甘いフォーカスにも似た、淡く、
やわらかな色づかいにもリンクして
観ていてとても心地よかったです。

本当…ここのアートギャラリーは
ちょうど良いボリュームでした。

というのも…森美術館や、国立新美術館なども行くと楽しいのですが…
あそこは広いのと、作品点数も多いので
結構、こうした夕方に行くと結構バテてしまったりするのですよ。
というのも、私の場合、たいがい東京に行く際には
欲張って、午前も昼間もぶっ通しで企画展2、3本観たりするので(笑)

思いのほか長くなったので夕食のはなしは別で…

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「松阪屋美術館:ゴーゴーミッフィー展」 [展覧会のはなし]

8月22日(日)

大きなリサとガスパールに会えたし…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-08-24-1

美味しいランチもいただき…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-08-24

帰るかと思いきや…

「いや…これから松坂屋美術館に行くのですが…」

タフだね…今日は(笑)

というか…もっと早くに行きたかったんですけどね…

「お盆だともっと混雑するだろうし…お盆休みは短いわで…」

あれですよ…結局、チケットあるのに行く時間がなくて…

「展覧会ハシゴの図」

まあ、私をよくご存じの方なら…

「関東上陸の際によくやる戦法じゃないか」
と言われそうですけどね(苦笑)
はい、私ならよくやる戦法。

で、次に向かったのは…

「ゴーゴーミッフィー展」
ゴーゴーミッフィー展.jpg

公式HP
http://www.asahi.com/event/miffy/

公式ブログ(会場などの風景がよく分かります)
http://www.gogomiffy.jp/

※今後も横浜、福岡、大阪、広島などを巡回予定です。

チケットをゲットした以上、行かなくては…ねぇ。

といっても…以前に出かけてますけどね。
ミッフィー関連の展覧会はいろいろと(笑)
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2007-07-24

ザクロジュースを飲んでひと休みして…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-08-26-1

午後3時過ぎに入場。
ティータイムの時間ということもあってでしょうか…
日曜日とはいえ思いのほか混雑もなくゆっくりと鑑賞することができました。

今回はミッフィー生誕55周年を記念した展覧会。
そんな訳でミッフィーちゃんをメインにした展示構成となっておりまして
ディック・ブルーナさんの原画作品も多数展示されておりました。

中でも観に来て良かったなと思ったのは
実際に絵本になったものとは
他に不採用にした未発表の原画も比較して展示されており、
ブルーナさんが作品のレイアウトを
何度も何度も考えた上で、絵本が完成している…
そんな制作過程を垣間見ることができたところでしょうか。

今回はミッフィーメインの企画展なので仕方がないのですが
個人的に私はグラフィックデザイナーとしての
ディック・ブルーナさんが好きでして…
今回も、わずかですがグラフィックデザインとしての
作品が展示されていてじっくり観てまいりました。

私が「これは」と思ったのは
マチスからインスピレーションなどを得たと思われる
バースデイカレンダーやグリーティングカードのデザイン。
「ミッフィ−」だけでは見えない
ブルーナさんの色と線のセンスの良さと
見せたいものを魅せるテクニックをひしひしと
感じることができて良かったですね。

そして55周年ということで…
お祝いのオブジェなどや、
様々なアーティストとコラボレートした作品が展示されていて
大変面白いディスプレイになっておりました。

ミッフィーケーキ.jpg

中でも「いいなぁ」と思ったのは…
ミナペルホネンのコートを着たミッフィーのぬいぐるみ
(コートはちゃんとミッフィーちゃんの耳に合わせて
 フードに穴が空いているものも…笑)

お財布に余裕があったら欲しいところですが…

「無理です…」

その分、しっかり目にやきつけてまいりました。

あと、デザインの視点からすれば
ブックデザイナー祖父江慎さんによって
ミッフィーちゃんの絵本のイメージに合わせて制作された
新しい書体「ウサコズフォント」。

今回の会場のフロアの出口付近に
オリジナルのスツールとテーブルがありまして
そこに新版の絵本が全巻揃っていたので
私も何冊か手に取り、目にしましたが
これがまた本当に、ミッフィーちゃんの雰囲気に合っていて
素敵なフォントだと思いました。

そう、普通のゴシック体だとごつくて…元気すぎるというか…
かといって、丸ゴシックだと甘すぎて…
いや、書体が持つイメージって本当に大切だと思います。

穏やかだけど、とても自然体に動くミッフィーちゃんには
祖父江さんが制作された程よく丸みのあるフォントがしっくりときますね。
良い装丁だなと思いました。

いやはや…大人も楽しめる、素敵な展覧会でございました。

さて、図録…しっかりお買い上げしてきました。
55miffy2.jpg

さくらももこさんの詩に、
NHK教育テレビの番組「クインテット」でおなじみの宮川彬良さんが
曲をつけたオリジナル曲がCDになって付いている図録です。

あとは…例のごとく…

55miffy1.jpg

グッズをちょこちょこお買上げ(苦笑)

今回は小さいサイズのファイルで。
最近、チケットやDMなどを入れるのにこの小さいサイズが活躍しているので。
それだけじゃないのだな…このファイルの良さは…

「複数層になっているので、DMなどを入れると
 こちらを伺うミッフィーちゃんの数が変化すること!」

これはたまりません!(笑)

あとはもう永く使っている携帯電話のバッテリーの減りが
最近激しいので、機種対応の充電器(単3電池対応)と
マスキングテープ(また買ってしまったわ…苦笑)

「これで遠出も安心」

まあ、他にもいろいろグッズがありましたけど…
我慢した方ですよ…本当に(苦笑)

はぁ…楽しい日曜日でした。
おかげで滅多に展覧会のハシゴでヘタらない私も…
この日はさすがに家に帰ったらぐっすりでした(笑)

ま、たまにはこんな日もよいでしょう。
凝縮された良い1日でした。


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「大きなリサとガスパールがやって来たよ」 [展覧会のはなし]

ただ今、名古屋のタカシマヤの催し会場では8月30日(月)まで
「リサとガスパール&ペネロペ展」が開催中なのです。

はい、ですからあの美味しいランチは…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-08-24
あくまでサブで…
22日(日)のメインはコれだったのです(笑)

随分と前になるのですが…
あの散財した大九州展で(自虐的…笑)
お買い物していただいたチケットの中に…
「リサとガスパール&ペネロペ展」のチケットがありまして

「どんなに楽しみにしていたことか…」

ええ、以前にも…2007年に三越で観ています。実は…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2007-07-29-1

アラサーですが…好きなんです。仕方ないです。
そんなリサとガスパール好きのアラサーが見つけたのが…

「リサとガスパール撮影会」

なんでも、19日、21日、22日の午前と午後に撮影会があるそうで
整理券が30名限定で配布されるらしくて
その整理券で一緒に大きなリサとガスパールとお写真を撮る事ができるというのです。

「…い、行きたい」

はい…先日、大きなチェブラーシカを観てきた私達ですが…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-08-15-3

懲りずにまた出かけました。
「大きなリサとガスパールとお写真を撮るために」

で、どうしたかといえば…

「開店と同時にタカシマヤに入店して11時からの撮影会の整理券を求め
 催し会場の端で並ぶアラサー2名(笑)」

そして…

「無事に撮影会の整理券を獲得」

やはり、早起きして開店と同時に来ただけある。
ちなみに、午前の撮影会…整理券は15分で全てなくなってしまいました(驚)
とても人気がありますね。

10時30分から整理券は配布されたのですが
その際にスタッフさんよりご説明がありまして…
撮影は展示会の会場入口付近の場所で行われるとのこと。
そして、登場は撮影時間開始予定の11時より
5分前に奥の出入り口からゆっくり登場するとのこと。

「ゆ、ゆっくり?…ど、どれぐらいゆっくり?」

と、疑問を抱きつつも
「せっかくなら登場する瞬間を観たいよね?」
ということで、展示会場付近にあるグッズ売場を観て、
(このまたグッズがたくさんありまして…
 品定めをしていたら…20分あっという間に時間が過ぎます…笑)
図録や文具などを選んで…レジに並びまして…
時計を確認して…「そろそろ登場?」と思っていたら…
レジを済ませている最中の私に離れていた相方が笑いをこらえている姿が…

「どうしたの?」

『来た…リサとガスパールが…』

ここで2人が「ゆっくりと登場」する理由が分かりました。

リサとガスパール要介助.jpg

「要介助の図(笑)※相方撮影」

もうこれには私も思わず吹き出しつつも…
シャッターを切る、切る…

リサとスタッフさん.jpg

ガスパールとスタッフさん.jpg

リサとガスパール、必死に撮影する場所まで移動しております。
その姿を呆然と見るちびっ子がまた申し訳ないのだけど…笑いを誘う…

とにかくこのお2人、前があまり見えないようでして…
この通り、要介助の状態でございます。

にしても…

リサとガスパール.jpg

「大きいねぇ」

大きなリサとガスパール.jpg

「だからといって、かわいさが半減する訳でもなく…
 むしろ倍になっている、ニクイお2人(笑)」

この後、一緒に撮影をさせてもらいました。
私はリサの横で写真を撮ってもらったのですが…
「よろしくお願いします」とリサに声をかけたら
精一杯右手を上下させてお返事してくれる、
リサ…キュートでした。
ありがとうね。リサ。

個人的に…
この夏は試験勉強に明け暮れて…荒んでいた私の前半の夏でしたが…
ここにきて今年の夏の良い思い出ができました。

あ、展覧会もきちんと観てきました。
以前に観た展覧会と流れとしては同じですが…
今回は現在のお2人についてのインタビューなどが
結構細かく取り上げられており
作品を制作するにあたってのアイデアの作り方や
最新作の作品である「リサとガスパールえいがにいく」の
制作過程にも触れられていたり…非常に興味深いインタビュー映像でした。

「この陰影のつけ方がまた味があって…映画館の雰囲気がよく出ています」

リサとガスパール2.jpg
※図録に掲載されたものをデジタルカメラで撮影しました。

作品はもちろん、
絵本という枠におさまらない一つの「絵画作品」としても
成立するような色の重なりと味わいある形とレイアウト。
いやはや、どれも観ても素敵です。

リサとガスパール1.jpg
そんな訳で…結局図録をお買い上げしました(苦笑)

大変楽しい企画展でありました。

■おまけ■
今週の28日(土)、29日(日)はペネロペの撮影会だそうですが
私達が、先週の日曜日に並んでいた時に前にいた親子さんにお伺いしたら
ちびっ子にはペネロペが断然人気なのだそう。
たぶん、NHKでアニメーションも放送されていましたからね…
その影響も大きいのだと思います。
もし、今週の撮影会をお考えの方がいらっしゃいましたら
午前の撮影会であれば開店と同時に入店されて
10階の特設会場で決められた整理券配布場所に早々に
並ばれた方が良いと思われます。
ちなみに参考までに…
私が22日(日)に並んだ際には、10時5分過ぎ頃でしたが
既に15名以上の方が列を作って並んでいらっしゃいました。

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「おばけかぼちゃ?」 [展覧会のはなし]

草間弥生.jpg

会社帰りに名古屋のタカシマヤに寄り道したら…

1階のところにこんな展示が…

「おばけかぼちゃ?」

いや…ケラさんではない
(またそういう分かる人にしか分からないネタを…笑)

ええ、分かってますよ。水玉もようで極彩色といったら…

「草間弥生さんですよね?」

以前、六本木ヒルズで作品を観たことあります。
フロア全体がこの水玉な部分もあって
かなりの異空間を味わいましたね。

そう、もうすぐ愛知トリエンナーレなので…
http://aichitriennale.jp/

そのプロモーションも兼ねて、他のフロアにも作品が展示されていました。

先日、伏見に出かけた際にも…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-08-15
チラシやポスターで街中がピンクを基調として賑やかだったので
「お!」とは思いましたけど…

今年、資格試験とかなかったらボランティアとか志願したのになぁと
それは春頃から思っていたけど…
ま、今年…後悔しているのはソレかな。
「また3年後か…」
遠いなぁ(苦笑)
まあ、トリエンナーレも上手い事定着すれば良いけど。横浜みたいね。

あ、トリエンナーレじゃないけど…個人的には
9月末に大垣で開催される「おおがきビエンナーレ」がちょっと気になっています。
http://www.iamas.ac.jp/biennale10/

機械とか…そういうのがたくさん集まりそうで…面白そう…
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「名鉄百貨店:大トリックアート展」 [展覧会のはなし]

ようやく試験も終わったので…実家にプチ帰省(笑)
と、その前に…なんでも我が母が「招待券あるから行かない?」と
誘ってくれたので、二つ返事で名古屋で待ち合わせして一緒に出かけたのが…

「大トリックアート展」
http://www.e-meitetsu.com/mds/index.html

いや…気になってたんですよね。
通勤時にポスターとか目にしていたので。
でも入場料必要だし、ただでさえもう…
現在、名古屋栄の松坂屋美術館で開催の
「ゴーゴーミッフィー展」のチケットも手に入れているし
おまけに物産展でお買い上げして早々にもらっていた
名古屋タカシマヤで来週開催の「リサとガスパールとペネロペ展」の
チケットもある訳で…

「これ以上、前売り券持ってても行く事できないよね」と
自制していたけど…

「無料なら行く(こらこら…笑)」

まあ、母と出かけるのも久しぶりですし…
母もここ最近は忙しくしていたみたいで
気分転換にどこか行きたいと会うごとに話していたので
ちょうど良いかなと。

で、昼食を済ませてから午後から現地で待ち合わせ。
それにしても初日だったせいか…

「7階の会場に行くまでに5階のフロアの階段脇から
 列を作って並ばされるの図(苦笑)」

びっくりしたよ…固有名詞出したらいかんけど…

「タカシマヤではこういう光景ないよね?」

まあ、でも母と2人で会うのも久しぶりだったし
試験のことなどもあんまり詳しく話していなかったので
その話をしているうちに…
どうかなぁ…30分もかからないぐらいで無事に入場。

いやぁ…久しぶりに童心に帰りましたね。母も私も(笑)
80点の作品展示はなかなか見応えがありました。
そして見本のパネルのようにポーズを作って撮影してもらうと…

トリックアート展in名鉄.jpg

「あら不思議…額から飛び出して見えるんですもの」

こんな調子で大小の作品が所狭しと並んでいるので
これは大人でも楽しめますわ。

私の手持ちのデジタルカメラで母を撮ってあげたら喜んでました(笑)

他にもいろいろ写真撮影したんですけど…まあ、あまり出せるような
容姿じゃないので…割愛させていただきました(;´▽`A``

とにかく会場は夏休みのシーズンということもあり
前半のスペースには、イルカやクジラ、そしてアシカなどなど
海で生活する生き物がいきいきと表現されたトリックアートが
展示されており、空調も効いているせいかとても快適に1日過ごせました。

にしてもあれはカメラ必須ですね。
ご家族で来場されている方なんかは
また小学生ぐらいの坊ちゃんやお嬢ちゃんが
上手くポーズ取るので、感心しきり…

いやはや楽しい展示でしたよ。
こちらの展示は8月24日(火)まで開催中のようです。
小学生などのお子様がいらっしゃるご家族には特におすすめですね。

それにしても…もうお盆休み半分終了…早いなぁ。
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「熊田千佳慕展に出かける」 [展覧会のはなし]

昨日、名古屋のタカシマヤで開催中の
「プチファーブル」との呼び名を持つ熊田千佳慕さんの展覧会に出かけました。
http://kumachika.org/

昨年の夏に京都に出かけて、
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2009-08-16-1
熊田千佳慕展が京都でまもなく開催されるのを
京都国立近代美術館内のチラシがたくさん置いてある
ラックの中におさまっていたチラシから知った

「基本的に動植物、そして昆虫も大好きな私」

なので…

「これ、名古屋来ないかなぁ」と思っていたら…

それからしばらくして日曜美術館で巡回情報キャッチして大喜びして
心待ちにしていた展覧会。

楽しみにしておりました。

いろいろ書きたいことは山ほどあるのですが…

「熊田千佳慕さんの右手には神が宿っているんでは…」

と思うほどの、その神懸かり的な表現力に圧巻。
そして自然と小さい頃、身近な草花を摘んで妹と一緒にままごとをしていたことや
虫取りの網を持って、昆虫をつかまえていた頃の自分を鮮明に思い出しました。

「季節の花びらや昆虫の色、ツヤ、
 そして自分の手の皮膚を通して伝わる質感…」

なんだか私のまわりを美しい草花や昆虫の生命が駆け抜けて行ったような
そんな素敵な空間でした。

で、毎度おなじく図録だったりポストカードだったりをお買い上げ。
楽しいひとときでした。
また落ち着いたらじっくり図録を眺めよう。

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「図録とか図録とか図録とか」 [展覧会のはなし]

先日、祖母の四十九日が終わり…

「自宅に香典返しが届く」

香典返しはカタログタイプ。

「いいよね…選べるって…」

相方が「ユキヲのおばあさんの香典返しなんだから好きなの選んでいいよ」

というので…だったら形あるものが良いと思って…

「カラーボックス」を注文。

いや…もうここ、2、3年…

「図録が増える一方で…」

おまけにここのところの繁忙期で…

「平積みするしかなく…」

横目で申し訳ないなぁと思いつつ…さらに積む始末(懲りてない)

で、この日、6月5日(土)に届きまして…

「早速、組み立て」

そしたらあれもこれも気になり出すのが私の悪いクセ…

「しばらく天気が不安定で洗えずにいたラグを洗いたい」だの

「元々あるマガジンラックの上が気になる」だの

「必要ないものを捨ててしまおう」だの…

「結局、大掃除に(笑)」

ま、おかげさまで平積みだった図録は全て収まりました。

図録達.jpg

「ありがたい」

一応、これから買う用にもう1ブロックスペースは開けてありますが…

「すぐに埋まるだろうねぇ」

まったく…懲りない人。

でも、これが私の生きるエネルギーの素の何%であることは確か。

どれも思い出がいっぱいの図録です。

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「大森暁生展(名古屋タカシマヤ美術画廊)」 [展覧会のはなし]

寄り道していろいろいただいた帰りに…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-05-27

寄ったのは美術画廊。

ギャラリーというのには抵抗がないのですが…
どうも画廊というのには、敷居が高いように思えて
いつも躊躇してしまうのです。

とはいえこの日はちょっと違って…
作品を観て「あ、これ気になる」ということに。

大森暁生3.jpg

大森暁生さん
http://www.gei-shin.co.jp/comunity/06/index2.html

彼の作品です。

大森暁生2.jpg
※作品集に掲載されていた作品をデジカメで撮影しました。

お若い作家さんなんですね。

ステンレスを上手く組み合わせた作品やサーカスにインスピレーションを
受けたと思われる作品が多数展示してあり…
どれも魅力的でした。

で…めったに入らない美術画廊で…

大森暁生1.jpg

「作品集お買い上げ…」

ちなみに右のミニサイズの本は、メモ帳。
ノベルティーとしていただきました。
嬉しい…

いや、もう大森さんの作品がどれも魅力的ということで
作品集のお買い上げを決めたのはもちろんなんですが…

大森暁生4.jpg

「この製本がまた…」

素敵で。
本当、アルミタイプのジョイントを思わせるような
わずかな浮き彫り(指でなぞるとわずかですが…凹凸があります)
そして最後に仕上げの「光沢感のあるものが…」

そして中身も彫刻に真摯に向き合っている姿も
作品集を通して知る事ができて…

「やはりお買い上げして良かった」

うむ。思い切って出かけて良かったです。
そして仕事後の良い気分転換になりました。

こちらの展覧会は6月1日まで名古屋タカシマヤで開催中です。


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「備忘録代わりに…」 [展覧会のはなし]

3月1日(月)に出かけた
「日本・ポルトガル修好150周年記念 没後50年 北大路魯山人展」
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-03-02-2

4月17日(土)に出かけた
「MOE絵本フェスティバル in 名古屋パルコ」
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-2

自分の備忘録代わりにアップしました。

あとアップできてない大きな記事は…東京旅行の記事か…
いつになったらアップできるやら…(苦笑)


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「白洲次郎と正子の世界展」 [展覧会のはなし]

久しぶりですね。展覧会の話。

でも実は3月には名古屋タカシマヤで開催されていた
「北大路魯山人展」も観てきましたし…
4月には、名古屋パルコで開催されていた
「MOE絵本フェスティバル」も観てきたのに…

「書けてないね。忙しくて(爆)」

ま、さらに言えば東京旅行の話も棚上げになってますし(失笑)

すいません。本当。

そんな中で…観てきました。
「白洲次郎と正子の世界展」
白洲次郎パンフ.jpg

黒のパンフレットは…傷が目立つから…
買う時に結構、慎重になります。
でもやはり買ってしまいました。
ええ、中身は展示品を全て網羅してましたし…
1200円のオリジナルの図録。なかなかでした。

それにしても…
やはり、連休中に昨年放送されたNHKドラマを観ておいて正解でした。
http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/
そして普段…日曜美術館を観ているのと…
あ、あと…最近はごぶさたですが…以前は「美の壷」など観ていたこともあり
焼き物などの古美術の良さが数年前に東京の日本民芸館で観た頃よりも
自分なりにより分かるようになったのが嬉しかったですね。

歴史の流れがドラマのおかげで、上手く頭の中に入っていたので、
展示されていた貴重な資料なども「あ、あれだな」と
すぐに回路がつながりました。

白洲正子さんは、同じ女性ということもありますが…
展示されている資料やパネル紹介でのエピソードなど
「韋駄天夫人だなぁ」としみじみ。
考えた事をすぐに実行にうつさないと気が済まない性分は
観ているこちらとしては気持ちが良いというか…
何より、努力と自らの足で培った審美眼には
同じ女性として尊敬の一言に尽きます。

白洲正子のすべて.jpg
そんな訳で…
雑誌「和楽」の特別編集本の内容が充実していたのでお買い上げ。
はぁ…ゆっくり読む時間もないのに
お財布事情も今月は厳しいのに…
(東京旅行の支出の請求が届いたため…失笑)

「まったく…困ったものです」

ま、日をみてじっくり読みましょう。

どれも印象的でしたけど…
最後の方の展示にあった白洲次郎さんのジョークが
一番心に残りました。

「夫婦円満の秘訣は、一緒にいないこと」

次郎さんは、終戦連絡中央事務局で過酷な仕事に取り組み
正子さんは戦後の銀座へ通い、青山二郎の元へ文筆修行に出かけ
そして自らの「美」を見極める「眼力」を試すべくはじめた
染織の店「こうげい」の経営。
フィールドは異なっていてもそれぞれが一生懸命
与えられた難題に向かい、必死に戦う戦士のような…
そんな2人だったのでしょう。
だからこそ、何かしら共感できるところもあり
そして一緒にいずとも互いに信頼しあうことができたから
こんな軽妙なジョークも口にすることができたのではないかと。

それにしてもあの時代であの生き方。
本当に芯のある日本人というか…素直に凄いの一言。
いい展示会でした。

こちらの展覧会は名古屋のタカシマヤで5月31日(月)まで開催中です。

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「MOE絵本フェスティバル in 名古屋パルコ」 [展覧会のはなし]

4月17日(土)
友人のMちゃんに久しぶりに逢った際に、一緒に名古屋パルコへ…

お目当てはこちらでした。

「MOE絵本フェスティバル」
MOEの編集部ブログより…
http://www.hakusensha.co.jp/moe-blog/2010/04/post_85.php

前身誌「絵本とおはなし」時代を含め、2009年秋に創刊30周年を迎えた
月刊「MOE」
私も好きな特集があるとはお買上げしております(笑)
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2006-09-25-1

そんなMOEが30周年を記念して行ったのがこの展覧会です。

この展覧会は、そもそも
渋谷パルコ・パルコファクトリー「PARCO 40th Anniversary」企画のひとつとして
開催された展覧会の巡回展。
ようやく名古屋にも登場という訳です。

ま、見所は、多くの作家さんのご協力による原画展示ですね。

■荒井良二 「ボイジャーくん」
■池田あきこ MOE表紙絵コレクション
■加藤久仁生 「つみきのいえ」
■川浦良枝 「しばわんこの和のこころ」他
■菊田まりこ 「ゆきの日」
■工藤ノリコ 「フローリアとおじさん」
■こみねゆら 「おさんぽ」
■酒井駒子 「ロンパーちゃんとふうせん」「よるくま クリスマスのまえのよる」他
■島田ゆか 「ぶーちゃんとおにいちゃん」
■杉浦さやか 「長崎・福岡かわいい・おいしい絵本さんぽ」(MOE掲載)
■スタジオジブリ 吉田昇「ポニョがやってきた海辺の町」
■どいかや MOE表紙絵コレクション 他
■100% ORANGE「チョコレートの妖精」
■やまだうたこ 「ロビンちゃんとルパートのティータイムやさん」(MOE掲載)
■エリック・カール
■ゲオルグ・ハレンスレーベン
■ディック・ブルーナ

パルコギャラリーでこれだけの原画を鑑賞できるって…
そうそうないですもの。
いや、ほら…パルコギャラリーってポップな企画が多いから…
そういう意味でですよ(苦笑)

アカデミー賞を受賞した「つみきのいえ」の
加藤久仁生さんの絵本原画もそうですが…

MOE1.jpg
※チラシに掲載されていた画像をデジカメで撮影しました。

中でも驚いたのは…「リサとガスパール」シリーズで知られる
ゲオルグ・ハレンスレーベンさんのMOEへのオリジナルメッセージイラスト。

「さすが30年…絵本ひとすじの月刊誌だけある」

素晴らしいです。
ええ、大変満足です。

そして、多くの作家さんから届いた色紙サイズの
様々なお祝いメッセージも展示されておりまして…

「作家さんらしさがあふれる色紙の数々に思わず笑みが…」

友人と一緒に小さく笑いながら見ておりました。


それにしても…

MOE2.jpg
※チラシに掲載されていた画像をデジカメで撮影しました。

加藤久仁生『つみきのいえ』
http://www.hakusensha.co.jp/tsumiki/

これには参りました。

私事で…

3月に祖母を亡くしたのと、あといろいろな事を思い出して…
原画を見て、そして脇にあった本を手にとり、再度読み直し
もう涙をこらえるのに必死でした。

そしてもうひとつ…菊田まりこさんの 「ゆきの日」

「大人って…」

と考えさせられる…絵本とはいえ
その枠におさまりきらない…
大変重みのあるテーマの絵本でした。

「心を揺さぶられるなぁ…」

絵本って、やっぱりいいなぁ…と、この日は素直に思いました。
大人になっても手元に置いておきたいものです。

いやはや、素敵なひとときでありました。
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「日本・ポルトガル修好150周年記念 没後50年 北大路魯山人展」 [展覧会のはなし]

2月24日(水)から3月8日まで、名古屋タカシマヤの催会場で
開催されていた展覧会。

私は3月1日(月)に出かけました。

今回の展覧会。
日曜美術館でも取り上げられていたので…楽しみにしておりました。

とはいえ…
2006年5月頃にも名古屋のタカシマヤで
「北大路魯山人展」が開催されており
その際にも私、出かけまして…代表的な織部焼の作品などなど
たくさんの作品を見て、大変満足した記憶があります。

しかしまた魯山人展とはなぜ?と思っていたら…
なんと、パナマ船籍「アンドレ・ディロン号」
船室のために魯山人が制作した壁画である
「桜」と「富士」が、時を経て
廃船となり取り壊されそうになっていた船内から
無事に救出、保存され、57年ぶりに日本で公開されるとのことなのです。

「いやはや…言葉は通じなくても…
 こうして日本の作家の作品の良さに気がつき
 処分される予定だった客船の中から救い出し保存をしてくれた
 客船の所有者であった会社の社長さんに感謝しなくては…」

日本人として、そしてこうした作品鑑賞を楽しみにしている
いち鑑賞者として…素直にそう思いました。

さて、展覧会はこの壁画がメインではありますが
2006年に開催された展覧会同様、
魯山人の代表的な陶芸作品が展示されているのはもちろん。
中でも興味深かったのが、
魯山人が立ち上げた会員制高級料亭「星岡茶寮(ほしがおかさりょう)」
ができるまで、そしてそのために制作した
食器な料理などの関連資料の展示。

実際の食器や当時の風景を撮影した写真をパネルにしたものなどが展示されており
今まで、略歴などの活字で追っていた時代背景が
よりリアルに、そして身近に感じられたことは大きいです。

ま、なんといっても今回の一番の作品は壁画ですね。

魯山人.jpg
※チラシに掲載されていた画像をデジカメで撮影しました。

貝などを花にはめこむなど、全体だけでなく、部分部分を切り取っても
飽くことなく、むしろよりじっくりと鑑賞したくなる「桜」

荒々しい漆塗り木立、そして山肌が醸し出す
魯山人らしい独特の空気感を肌に感じるような「富士山」

「いやぁ…よくぞここまで来てくださいました」と
ねぎらいの言葉をかけたくなるほどの作品。
そして目に…心に…
その存在感をしっかり焼き付けてくれる…
そんな作品でした。

「いやはや、出かけた甲斐がありましたよ」

帰りは図録をお買上げしました。

「また時間ができたらじっくり眺めましょう」

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「3月に東京へ行く計画をたててみる」 [展覧会のはなし]

2月というのは…私達、大型店舗の媒体物の編集に関わる身分としては…

「結構大変です」

8月も同様。

なぜかというと…もうすぐ春ですよね。
だいたい大型店舗さんは春物の商品を取り入れますよね。
で、たくさんのお客さんに来てもらうために
チラシやらパンフレットやらDMやらを作る訳です。

となると…圧倒的に普段よりも印刷媒体の量が増える訳です…

「で、結果、私達が忙しくなると…」

いう訳ですね。
8月が忙しくなるのは秋の手前だから…

まあこんな調子で仕事で季節の先の先まで行ってしまってるので…
もう私の中ですっかりバレンタインなんて終わってたりして(苦笑)

「頭の中はホワイトデー、卒業、新入学etc…」

編集用のMacのデスクトップに広がる印刷媒体は春色です(笑)

でもね…

「気持ちはブルー(爆笑)」

忙しいもの。桁違いに。そんな訳で…
私はこの怒濤の繁忙期を乗り切るためにプランを練り上げました。

題して…

「3月に東京へ行く計画をたててみる」

昨年の8月に横浜は出かけましたけどね…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2009-09-06

「久しぶりに東京の美術館に行きたいなぁと」

まあ、他には気になるショップ等々もあってね。

一応、今のところ行こうとしているのが…これ。

東京オペラシティ
「「エレメント」構造デザイナーセシル・バルモンドの世界」
http://www.operacity.jp/ag/exh114/

岐阜で言うと各務原市にある「瞑想の森 各務原市営斎場」を設計した
http://www.japan-architect.co.jp/japanese/2maga/sk/magazine/sk2006/sk07/work/03.html
世界的にも有名な建築家、伊東豊雄さんをはじめ、
名だたる建築家が期待と信頼を寄せる構造エンジニアという枠にとどまらない
身近な自然のしくみをも取り入れて次々とデザインを構築している
現代で注目されている構造デザイナーです。

私も…国内外問わず…
「最近、有機的な建築物のフォルムが多いな」と思っていたところ
この方の存在を知ったので非常に興味がわいてきたという訳です。

東京オペラシティと言えば…
本当は昨年末まで開催していた「ヴェルナー・パントン展」に
行きたかったんですけどね。
http://www.operacity.jp/ag/exh111/

身近なところで言うと…
たぶん、名古屋・栄のオアシス21に普通におかれているあの椅子。
あれはヴェルナー・パントン作だと思うのですが…
いつも気になっていましたが…ああ、残念。
ただいま、ハードカバー版に再編集された図録の購入を検討中。
http://www.editions-treville.net/?pid=18019214

ま、そんな訳で…最近オペラシティの企画展が私の中のツボをグイグイ押すのと
一度もオペラシティは出かけたことないので、出かけてみようかと。

あと、以前に訪れた際に果たせなかった…

「新美術館のミュージアムショップを訪れることと…
 当時まだ完成していなかった六本木のサントリー美術館を訪れたい」

ま、今のところはざっくりとこんなところです。

あと、もう一つ…気になる所があるのですが…

「それはチケットが取れないと話にならないので…」

予約販売開始が2月15日(月)なんですよね…

ええ、平日。無事に取れるといいんだけどなぁ…
ヒントとしては…4月になくなってしまうところ…でしょうか?

「なくなる前に、舞台はもちろん、建物も拝んでみたいなぁと」

なんか、今回は建築メインかな?
本当は、洋館建築も1軒ほど観たいと思って…
原美術館も候補に入れていたのですが…

「どうやっても原美術館まで行けそうにないのでね(爆)」

毎度おなじみスケジュールギチギチになりそうな予感。

1泊で足りるかどうか…(苦笑)

ま、これを糧にして仕事頑張りますって。
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「岐阜県美術館の庭園がシャボン玉に包まれる」 [展覧会のはなし]

昨年の2009年11月10日から、岐阜県美術館で
話題のアーティストを紹介する
「クロスアート2 The 7 top runners ARTのメリーゴーランド」
という企画展が開催されていたのですが…

http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s27213/jtop.html

「名古屋タカシマヤで年末に開催される
 細見美術館10周年記念展で頭がいっぱいで(笑)」
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2009-12-31

そんな中、「ARTのメリーゴーランド」は
地元新聞などにも作品の一部が紹介されて…

「まあ、時間があったら行こうかな?」

ぐらいだったんですが…

告知リーフ.jpg
ある日の朝に新聞を見ていたら…
なんと、その企画展内のインスタレーションの案内がありました。
※インスタレーション
映像や音響などを使い、ある特定の場所や空間全体を
作品として体験させる芸術のこと。

そのインスタレーションを行うアーティストは…
岐阜県出身の大巻伸嗣さん。
http://www.shinjiohmaki.net/index.html

実は昨年に問屋町
(アパレル関連が栄えた岐阜の中心となる繊維問屋が多く集まる駅前の地域)で
8月22日にはアーケード上で、そして23日にアーケードの中で行った
1分間に約1万個のシャボン玉を発生する機械を数十台設置し、
彼が行ったシャボン玉を使ったパフォーマンス
「メモリアルリバース」が行われていたのです。

この「問屋町」という地域、再開発が決定しており、
古くから慣れ親しんだ街の風景はいずれ消えることに…
そんな中、ご両親が洋服屋をこの問屋町で経営していたことと
幼少の頃からこの町全体を遊び場にしていた大巻伸嗣さんを招いて
ここでのインスタレーションを実施することが決まったのだそう。
※彼の幼少時の話を調べていたら、
 ヨコハマアートナビというページにアップされていました。
 ご参考までに…
http://www.yaf.or.jp/introduce/newfeature/feature_0809.htm

その幻想的な風景の写真を掲載された新聞で観た私は
「あぁ…行けば良かったなぁ」と激しく後悔。

それがこの3連休のうちに岐阜県美術館で
再びあの無数のシャボン玉が飛び交い浮遊する空間が
登場するというのですから…

「これは行かねば!」

しかし…
10日は資格試験のためのスクールの特別講義で出かけなくてはならず…
11日も予定が入って…どうやって考えても…

「9日の午後2時30分からのインスタレーションしか観ることできないわ」
ということで…

本当はこの日、久しぶりに親しい友人と逢う予定で
夕方に既に時間を決めて待ち合わせをしていたのですが…
待ち合わせの時間を少し遅めにしてもらい
あわてて家のことを片付けて出かけたのでした。

※本日は、より分かりやすくご覧いただくために
 普段のページにアップする画像よりもサイズを大きめにしております。
 多少、ページが重くなる場合もございますが、ご了承ください。

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「細見美術館開館10周年記念 日本の美と出会うー淋派・若冲・数奇の心ー」 [展覧会のはなし]

12月28日(月)
大掃除のめどがついたのと、大安だったので…
しめ縄などの調達ついでに…
大掃除のご褒美と銘打って
名古屋のタカシマヤでこの日から開催された展覧会に出かけてまいりました。

「細見美術館開館10周年記念 日本の美と出会うー淋派・若冲・数奇の心ー」

実は…もう夏から楽しみにしておりました。

理由は…細見美術館でその開催を知ったので(笑)
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2009-08-18-3

そしてこの日は…なんと午前11時と午後1時に
細見美術館館長の細見良行氏による
ギャラリートークも開催ということで…

「午後のギャラリートークに合わせてお出かけ」

いやねぇ…8月に細見美術館に出かけた時、
せっかく「アートキャンパス2009」と題して
様々なイベントが開催されていたにも関わらず
私と相方の休みを考慮して出かけたため
どうしてもワークショップもギャラリートークも…
「1つも参加できなくて…」
それが唯一の残念なことでね…
それに一度、館長さんのお話も間近で聴いてみたかったので…
これ幸いと思ったのでした。

午後1時過ぎ…ほぼ時間通りに館長である細見良行氏により
会場内の入口から少し入ったところにある作品の前から
解説を含めたギャラリートークとなりました。


最初に細見氏より説明があったのが「淋派」について。
現在では外国人にも「RINPA」と表記すれば
ほとんどの人がこの「淋派」のことだと理解するほど
海外にはメジャーな存在となっているそう。
そして、淋派といっても江戸と京都とはやはり違うそうです。

さて、最初の作品解説となった作家が…

「酒井抱一」

細見氏いわく…
『我が美術館は、早くから伊藤若冲の作品を収集していたこともあってか
 ここ数年の若冲ブーム(この話はまた後ほど)もふまえて
 よく美術関連の方から
「次に注目する作家は誰ですか?」とよく聞かれるのですが…
 私はそういう場合、この酒井抱一を挙げます』
だそう。

「これはまた注目ですね」


※さあ今日も予想通り、長文が続きます(笑)


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