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「谷口吉生のミュージアム」 [建築etcのはなし]

ニューヨーク近代美術館(MoMA)の増改築を手掛けた
谷口吉生氏の企画展「谷口吉生のミュージアム」を見るために
今日は豊田市美術館に出掛けました。

1997年に世界から集められた10名の建築家が参加した
MoMA増改築の国際招待設計コンペ。
この10名の中から指名を獲得したのが谷口吉生氏。
2004年の11月に無事完成したMoMAで開催された
こけら落としの展覧会の内容に加え、
日本国内で実施した数点のプロジェクトの内容を展示したのが
今回、豊田市美術館で開催されている企画展という訳です。

豊田市美術館は谷口吉生氏の設計により生まれています。
※ランドスケープ(最近までは造園と言ってましたが…)
 はピーター・ウォーカー氏

私はこの水辺のある風景との融合が美しいと思いますが
皆さんはいかがでしょう。
「水と密接に関係している」部分から見ると
東京都の葛西臨海水族園や土門拳記念館も
吉生氏が設計した建築物ですね。

今日は吉生氏の設計した数々の建築物を
写真や映像、そして模型などの資料を通して
たくさんのことを知ることができました。
そして敷地内にある茶室の脇には美しい紅葉。

いい時期に来ることができました。

余談になりますが…
谷口吉生氏のお父様は谷口吉郎氏。昭和を代表する建築家です。
吉郎氏は東京国立博物館の東洋館など
多数の建築物を手掛けています。
(ちなみに吉生氏は東京国立博物館の法隆寺宝物館を設計。
 同じ敷地内に親子それぞれの作品が建てられているんですね)

ある日、吉郎氏は山手線の車両の中から明治時代の代表的建築物である
「鹿鳴館」が取り壊されるのを見ます。
それを残念に思った吉郎氏は金沢第四高等学校時代の同級生で親友でもあった
名古屋鉄道社長の土川元夫氏と意見が合い
あの博物館明治村の開村のために尽力したとのこと。

ちなみに2人の母校である金沢第四高等学校の物理化学教室は
明治村に移築されています。


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コメント 2

By-O

こんにちは!紅葉もキレイな時期だったんですね。僕もどこかに紅葉を見に行きたいなあとか、最近やっぱり思ってます(笑)。


豊田市美術館なんですが、車を停めて緩やかな坂を上り、エントランス、展示室と進む行程も、僕は何だか楽しい物に感じたりします。水辺の辺りの風景も不思議な感覚を覚えたり、本当に印象的に思いました。

なのでこの展覧会では、何か建築物を観る楽しみ方のような部分も僕は学べた気がして、それも良かったです!
by By-O (2005-11-25 01:35) 

ユキヲ

>By-0さんへ
コメントありがとうございます。
やっと、やっと出かけることができました(^ ^)
紅葉…淡い桜の花びらと違い、真っ赤に燃えるような山々は
また違う美しさがありますよね。
ここの所、明治村や今回訪れた美術館など
タイミングよく紅葉に出会っています。

豊田市美術館…駐車場からのあの坂も趣がありますよね。
私はだいたい電車ルートなので、
いつもくる坂は急で、半ば我慢坂のようですが…(爆笑)
とはいえ、あの白くて清々しい美術館の中では、ほっと落ち着きます。
そして足をすすめると豊田市内が一望できたりと…楽しい場所ですね。
私も、今回の展示を通して「こんな見方もあるんだ」と
さらに建築への興味が出てきました。
特に感動したのは葛西臨海水族園のヨットの帆のような日よけ。
海の近くということと、景観を非常に吟味して建物の周りを整備された
ことがあらためて分かりました。
とはいえ、ジオラマとかミニチュアモノが好きな私にとって
あの精巧な模型には興奮しっぱなしでした(照)
そうそう、もうひとつの企画展も素敵でした。
渡辺豪さんの「フェイス」には観ていて吸い込まれそうになりました。
透明感のあるステキな作品でした。
by ユキヲ (2005-11-25 20:08) 

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