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「10/5(土)恐竜が語るものー世界と北海道の研究現場からーNHK文化センター名古屋教室」 [今日のヒトリゴト]

NHK文化センター小林先生.jpg

NHK文化センターの名古屋教室では
以前から山田吾郎さんの1日講座や
先日も川上和人先生の講座に参加したり
https://yukiwochannel.blog.ss-blog.jp/2019-09-29

何度かお邪魔しているのですが…
今回は子ども科学電話相談でも大人気の恐竜の先生としてもおなじみ。
小林快次先生の1日講座。やはり人気の先生ということもあり、
私が今まで参加した講座の教室では一番大きな教室でした。

参加されている方は、恐竜大好きキッズ&お母様という
コンビで参加されている方が多かったように思いますが…
とはいえ、私のような大人の参加者もいたので自分は少しホッとしました。
さて、スタッフさんより最初からご説明が…
というのもこの日、先生は名古屋教室での1日講座終了後に、
北海道でのシンポジウムにネットで参加ということもあり、
今回はサイン会や写真撮影のお時間が取れない旨のアナウンスがありました。
※後ほど調べたのですが…
確かに、午後3時終了の名古屋教室の講座の後、
30分後にこちらの特別講演会に参加されたもよう。
https://hokkaido.ipsj.or.jp/info2019/

さて、説明の後は…小林先生、ご登場です。
9月にゴビ砂漠まで発掘調査に出掛けられていたということもあり
ご登場された先生の肌は、やや小麦色にも見えました。

冒頭、先生からの第一声は…
「はじめにお詫びしないといけないのですが…
 実は今日、ダブルブッキングをやらかしまして
 北海道大学での特別講演会はネットでの参加
 ということを了承していただき、名古屋に来ました」
とのこと。

この夏は東京・上野の国立科学博物館にて展示されていた
通称「むかわ竜」が新属新種と判明し、9月に晴れて
「カムイサウルス・ジャポニクス(Kamuysaurus japonicus)」と命名され、
各メディアへのご出演などで多忙な小林先生。
https://www.hokudai.ac.jp/news/2019/09/-kamuysaurus-japonicus.html

いやもぅ…名古屋に来ていただいて
お話していただくだけでもありがたいです。

「カムイサウルス・ジャポニクスと命名されてから
初めてこうした場でお話しをするので今日はむかわ竜のことを
95%ぐらいのことはお話できると思います」
と、これまで論文公開まではお話ができなかった「むかわ竜」について
今回は配慮することなく発言できる嬉しさなのか、
小林先生も朗らかにトーク開始となりました。

最初は、むかわ竜の発見された際のお話をざっくりと。

以前にも放送されたNHKスペシャルなどで
そのくだりはご本人も登場して再現映像として紹介されていたので
ご存じの方もいらっしゃるかとは思いますが…

むかわ竜の化石の事の始まりは
2003年に北海道むかわ町の函淵層で、
生まれも育ちもむかわ町で
化石採取数は海の動物を中心にゆうに数千個を超えるという
アマチュアの化石愛好家である
堀田良幸さんによって発見された7〜8センチほどの化石。
堀田さんは早速、穂別博物館の学芸員の櫻井和彦さんに知らせ
現場に二人で向かい、いくつかの背骨の化石を発掘。
さぁ、ここから研究かと思いきや…
「海の爬虫類である首長竜の化石かも…」ということで、
しばらくはバックヤードに保管されていたとか。
これには理由があり、むかわ町があった場所は
古代には大陸から10kmも離れていた海の中。
実際に以前に発掘された化石も
海の大型爬虫類である首長竜であったことから
櫻井さんは「これも首長竜かも」と
判断し、結局7年ほど保管することになったそう。

月日は流れ…2010年になって突如、思わぬ展開に。

福島で発掘された首長竜が新種であることを明らかにした
首長竜の世界的権威である東京学芸大学の
佐藤たまき准教授。
佐藤先生は、マイナーな首長竜を研究するため、
「発掘された当時は日の目を見ない化石にも何か新発見があるかも」と
全国各地の博物館の収蔵庫を訪ねては、
過去に発掘された化石などを再調査。
その中で、穂別博物館に立ち寄った際に
化石愛好家の堀田さんが発掘した化石を鑑定。
最初は「珍しいタイプの首長竜かも」と思った佐藤先生。
その化石を持ち帰り、クリーニングをしたことろ…
「ちょっと予想と違うな」
首長竜とは違う特徴が出てきたため
(骨にある血道弓が首長竜はハの字のはずが、くっついている恐竜の特徴であったため)
「これは恐竜かも」ということとなり
その事態を伝えられた穂別博物館の櫻井さんは、
当時、北海道大学の准教授で恐竜がご専門の小林先生に鑑定を依頼することに。
小林先生は、鑑定依頼のメールに添付されていた
発掘された化石の画像をひとめ見て「これは恐竜だ」と確信。
すぐに「明日伺っていいですか」と返信されたそう。
そして翌日、穂別博物館に到着し、現物を見た小林先生は…
「続きはどこですか?」と言葉を発し
穂別博物館の櫻井さんをはじめとする周りにいた人は
「この人、何言ってるんだろう?」という反応だったとか。

そして2012年に小林先生をはじめとする関係者で
発掘された現場に足を運び、発掘してみると…

「まだ化石が出てくる!」

ということで…
関係者の説得により、2013年には、
むかわ町より発掘の予算も取りつけて発掘調査となった訳です。

小林先生いわく
「大きなサイズの恐竜というのは骨が消失しやすい傾向にあるのですが
その点、むかわ竜は状態の良い化石となって発掘されました」とのこと。

さて、むかわ竜を専門的な視点から見ていくことに…

むかわ竜は分類上は、鳥脚亜目となるそう。
その鳥脚亜目中での代表的な恐竜と言えば…

「イグアノドン」

他には…という先生の問いかけに

「ヒプシロフォドン!」
「パラサウロロフス!」

と、ワイドサラウンドのように
教室内にいる複数の恐竜キッズから唱えられる代表的な恐竜の名前。

「リアルタイムで来た。呪文タイム!」

説明しよう。
呪文タイムとは…
子ども科学電話相談にて
小林先生と恐竜好きなキッズとのやりとりから
恐竜の名が次々とあがるものの
恐竜に対しての知識が乏しいツイッター上の
大きなお友達(大人のリスナー)が
複数の恐竜の名が呪文のように聞こえる状況を指す言葉です。

ちなみに鳥脚亜目の恐竜の特徴はいずれも草食性で
二足歩行または二足と四足の併用をしていたというところ。
ジュラ紀前期から白亜紀後期まで地球上の各地で生息していた恐竜です。
※参考:福井県立恐竜博物館・恐竜図鑑
https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/dino/dic/Ornithopoda.html

で、その鳥脚亜目を代表するイグアノドンについて、
その親指を常に上げている状態から
「ヒッチハイクをしているようだ」と
例える先生のお話に笑いがこぼれる教室内。

ちなみに今回の講座の主人公でもある「むかわ竜」は
ハドロサウルス科に属しているのであります。

ハドロサウルス科は鳥脚亜目の中でも、
最も成功したと言われる植物食性の恐竜だそうで
口の中にぎっしりと敷き詰められた歯を使って
食べ物をすり切って食べるという特徴があるそう。
(ちなみに、ぎっしりと敷き詰められた歯は、生きているうちに
 生え替わり続けて、虫歯知らずなのだとか。
 この状態は「デンタルバッテリー」と呼ばれるそうです)

そこで食用としていた硬い葉などをくちばしでつまんで、
口の中に入れて、すり切って食べていたとか。
つまり、他の恐竜よりも植物を食べるのが上手で、
先生いわく「とさかがないオシャレ恐竜」だそう。
ちなみにとさかのあるタイプを「ランベオサウルス亜科」と呼ぶそう。

歯をすりつぶして食べる植物食性で現代に生きる動物に置き換えると
馬、牛、ゾウ…あたりですが…
ハドロサウルス科の恐竜は、ソテツ類などの硬い葉を食べていたことからも
それらをすりつぶしやすい、まるで洗濯板のような歯の形状をした
高機能な歯を持っていた恐竜だったとのこと。
「つまり、スーパーベジタリアンな恐竜ということですね」
先生、例えがお上手ですねぇ。

先生の例えの旨さは、さらに続きます。
というのも…
ハドロサウルス科の恐竜の特徴を
さらに知る上でポイントになるのが…

「とさか」

小林先生の解説がとても分かりやすかったので
その説明を書いてみようかと。

ハドロサウルス亜科は、大きく4つに分けられるそう。

・ブラキロフォサウルス類は「オールバック恐竜」
(ちなみに名前の意味は「短いとさかのとかげ」という意味)
・クリトサウルス類が「鼻先が高い魔女恐竜」
・エドモントサウルス類は「ニワトリ恐竜」(とさかが肉で出来ている)
・サウロロフス類は「ちょんまげ恐竜」(ちょんまげに似た突起があるから)

その4つの中で、むかわ竜はエドモントサウルス類に属するそう。

ただし、ここからが重要で…小林先生のお話では

「むかわ竜の不思議なところは、エドモントサウルス類なのに
 ブラキロフォサウルス類、クリトサウルス類、サウロロフス類の
 要素も持ち合わせているところなんです」

それについては、むかわ竜でしか見られない特徴があるとのこと。

それを語るポイントとして挙げられたのがこの部分

方形骨
(方骨とも呼ばれ、上顎骨と角骨などの下顎の骨とを関節する役目を持つ骨のこと)
上角骨(下顎の後ろにある骨のこと)
胴椎骨(胴部分の脊椎の骨のこと)

方形骨は、この骨の窪みが本来なら真ん中あたりにあるのが、かなり下にくぼみがある。
上角骨は、その骨の上に伸びる突起が短い。
胴椎骨は、上に伸びる突起(神経棘〈しんけいきょく〉)が
通常は、体に対して後ろに傾いているのに、前に傾いている。

このことから、むかわ竜は、新種という決め手になったそうです。

参考資料:穂別博物館:プレスリリース

さて、続いては…むかわ竜の学名
「カムイサウルス・ジャポニクス」と決まるまでのお話。

これまでにも日本では様々な恐竜の化石が発掘されています。
例えば…
兵庫県丹波市で発掘された「丹波竜」
そして福井県勝山市で発掘された「フクイサウルス」

どの恐竜もその発掘された場所が分かるよう、
名前の頭にはだいたい地名が付いています。

実はむかわ竜も最初「ムカワ…サウルス」
という名前が地元をはじめ周囲から真っ先にあがったとか。

しかし、小林先生としては、地方に留まることのない
名前を付けたいという思いがまず最初にあったそうで
むかわ竜に日本を代表する恐竜という名を考えることに。
とはいえ覚えやすい名前というのは何より重要。

さて、どうしたものか?

ここで最近の命名の傾向について。
その国にちなんだ神様の名前を付けるのがトレンドとのこと。

そこで小林先生は、化石が発掘された場所である
むかわ町が属する「胆振地方」に目をむけることに。

この胆振という地域は、アイヌ民族とのつながりが強い地域でもあり
そこで先生が引き出した言葉が「アイヌ語」
アイヌ語で「神」を意味するのが「カムイ」なのです。
カムイと言えば…
最近では、野田サトル氏のマンガ「ゴールデンカムイ」により
若い世代にもアイヌ民族が多く知られるようになりましたね。

「これで、胆振らしさが出るのでは?」

と、先生は着地点を見いだして、アイヌ協会の方からも快諾を得て、
晴れて「カムイ」の単語が使えるようになったとか。

さて、恐竜の学名によく登場する「サウルス」は
ラテン語で「とかげ」を意味します。

さらに…日本を代表するということで今回名前にある「ジャポニクス」
先生いわく「本当は、『ジャポニカ』が良かったんです」と裏話。

ジャポニカと言えば…

「ジャポニカ学習帳」を真っ先に思い浮かべてしまった私。

先生も「あの、ジャポニカ学習帳でおなじみの…」と説明していたので
ホッとしました。ほら、ラテン語ってあまりなじみがないのでね。
さて、なぜ今回「ジャポニカ」にならなかったかというと…

「男性名詞・女性名詞問題」

なんですね。
そう、ラテン語にも男性名詞、女性名詞があるんです。

生物・古生物の学名は一般的にラテン語で表記されることが多いです。
(以前、大英博物館の展覧会が国立科学博物館で開催された解説パネルでも
 日本語名、英語名、学術名(ラテン語)と3種表記されていたような…)

「ジャポニカ」(女性名詞)にする場合は
サウルス(男性名詞)ではなく「サウラ」(女性名詞)
にしないといけない訳ですね。

ということで…「日本の神トカゲ」
の意味を持つ「カムイサウルス・ジャポニクス」
この名前に落ち着いたという訳です。

サウルスとサウラの違いについては…あの神回を思い出した私。

子ども科学電話相談ファンの方なら覚えていらっしゃるでしょうか?
2018年8月2日に北海道在住のさわちゃんが質問した回。
「さわ(私)が恐竜の化石をみつけたらサワサウルスってつけていいですか?」
https://www.nhk.or.jp/radio/kodomoqmagazine/detail/20180802_05.html

『さわちゃんは女の子だから「サワサウルス」じゃなくて
 「サワサウラ」になっちゃうけどいいかな』
という小林先生の回答が記憶にある方もいらっしゃるかも。

その問いに対して、さわちゃんが「いいです」とお返事したら
間髪入れずに小林先生が

『じゃあ、決定だ。じゃあ恐竜みつけにいこう』

という声かけに、大きなお友達がジーンとしたという。
この質問たしか2018年の再生回数、1位だったかと。

あ、話それてすいません。

最後に、むかわ竜の住んでいた場所についてのお話も。

1億3000万年前、日本と中国大陸はつながっていたそうで…
今回、北海道で発掘された「むかわ竜」も
海岸線沿いに生息していたと言われています。
それから、地殻変動などの造山運動を経て、
盆地が形成されたりするうちにそれぞれの地域に分かれた恐竜たちが、
それぞれ独自の進化を遂げていくのだとか。
このことが、ハドロサウルス科の多様化にも
つながっていったのではないかとのこと。

「つまり、これがむかわ竜に他の恐竜のタイプを併せ持つ
独特な恐竜になったことにもつながる訳ですね」

ちなみに小林先生のお話では、
むかわ竜は北米から渡ってきたと考えているそう。

子ども科学電話相談などを拝聴している方ならご存じかもですが
小林先生はアラスカとゴビ砂漠を中心にフィールドワークに出掛けられています。
最初にこれを知った時には単純に
「先生、世界を飛び回っているなぁ」という印象だったのですが…
今回の先生のお話を聞いて
「だから先生はアラスカ(北米)と
 ゴビ砂漠(中国大陸)で発掘されていたのか!」と腑に落ちました。
(私、あまり古生物には詳しくないので…すいません、気がつくのが遅くて)

さて、続いては…先生のフィールドワークの様子を拝見することに。

小林先生は、愛用のパソコンを使って
フィールドワークに出掛ける様子や現地の発掘の様子などを
豊富な画像や動画などを披露してくれました。

先生がよく子ども科学電話相談で
「アラスカへ、フィールドワークに出掛けてまして…」とお話していますが
その場所というのが、アニアクチャック国定記念物・自然保護区内の
「チグニック層」という場所。

この場所、海岸線の崖で引き潮になると30mほど海岸が現れるそうで
そちらで恐竜の足跡を中心に調査しているそう。

小林先生の新刊「恐竜まみれ」の冒頭でも
野性の熊「グリズリー」に遭遇して危機一髪の体験が書かれていますが
こちらのチグニック層を中心とした、まさにその場所。
なので、グリスリーに気をつけながらフィールドワークをされていたそう。

ちなみに、ドローンを使った空撮の動画も見せてもらいましたが
このドローンでの空撮、実はとても優秀で、
地形の凹凸や層の細かい部分まで分析できるのだそう。
ここから、実際に脚を踏み込めないエリアの化石の発見につながったりするそうで
「技術の進歩は古生物の解明にも繋がっているんだなぁ」と
お話を伺いながら、その精巧に3DCG化された
チグニック層の映像を拝見し、しみじみする私。

と、ここで小林先生からフィールドワークの必須アイテムについて…

・双眼鏡
・笛
・熊スプレー
・散弾銃
・ゴミ袋(黒色で不透明なタイプ)

双眼鏡は、遠くの様子を見るため。グリズリーを警戒するためにも欠かせません。
笛は、山に入る時に付ける鈴のようなもので、常に音を出すことで熊への警告の役割。
熊スプレーはその名の通り、熊を撃退するスプレー。
散弾銃は、銃身が短く、軽量化されており、
常に携帯し、あくまでグリズリーを威嚇するために使うもので
グリズリーを仕留めるためのものではないとのこと。
(仕留めるには、これより銃身が長く、
 威力が高いものでないと巨大なグリズリーは倒せないそう)

さて、ここで先生より問題。

「ゴミ袋は何に使うでしょう?」

ゴミ袋ですよね?
グリズリーを撃退するのに効果的な使い方とは?

「これ、広げると大きくなりますよね。
 広げることでこちら側の姿を大きく見せるんです」

ほぉ。なるほど。
自分より大きな姿に見せることで
熊が「あいつ、俺よりでかいかも…」って思わせる訳ですね。
ゴミ袋にそんな使い方があるとは…

さて、続いては地層から様々なことが分かるというお話。
地層を観察しながら実際に歩くことで、発掘された植物の葉の化石などから
生息していたであろう恐竜やその気候や降水量なども分かるそうで
先生がさきほど紹介していたアラスカの「チグニック層」は
地層が斜めに剥き出しになっていて
南側には古い地層、そこから北へと進むことで新しい地層になっているそう。
この古い地層から新しい地層への変化が見てとれるというのがポイントだそうで
時間の経過で気候などの環境の変化も分かるそう。

ちなみに…
河川だった場所で発掘される恐竜には子どもが多く、
海岸だった場所で発掘される恐竜には大人が多いそう。
このことからも、様々な生態系の推測ができることを説明されていました。

さらに小林先生が、アラスカに調査に出る理由として
アラスカよりユーラシア大陸へ渡る恐竜の足跡をたどっているとの説明が。
アラスカは生物が生きるのに厳しい環境だったかどうか気になっていたが
発掘された化石など、様々な側面から過去の分析をすると
意外と暖かかったことが分かってきたそうです。

例えば…
以前調査されていたノーススロープを分析をしたところ
最高気温12度、最低気温はマイナス4度と
ほぼ北海道ぐらいの気候と降水量だったそう。
そう考えると古代のアラスカの環境が身近なものに感じられますね。

最後は、モンゴルのゴビ砂漠での調査の様子を
画像とドローンで撮影した動画でご紹介してくださいました。

子ども科学電話相談ファンの方なら
9月14日(月・祝)に「恐竜博リターンズ」と題して、
藤原慎一先生、田中康平先生をゲストにお招きして放送された回で
衛星電話で「ゴビ砂漠で白亜紀後期の恐竜を発掘中です」
とお話されていた小林先生のお声をご記憶されている方もいらっしゃるのでは?
https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/kodomoq20190916.html

ゴビ砂漠は気温差が大きく、
昼間、晴れている時には半袖1枚で大丈夫だそうですが
朝晩はダウンジャケットが必須だそう。

この時は小林先生を含む、学部生の6名の計7名が日本のチームとして
発掘調査にあたられていたそうです。

この講座でもお話されていましたが、モンゴルから食糧を持参して
コックさんも一緒に来てもらっているので
毎日のフィールドワークには、しっかり食べて、出掛けているそう。

ドローンで撮影された発掘場所の動画では
先生を含む学部生の方々が2。3カ所に点在し、
発掘に熱心に取りかかっている姿も。

「本当、何も遮るものがない赤土の地面が広がる大地」

壮大だわ。

そして余談として…
「最近話題になっているク○イジージャーニーですが
 僕のはヤラセじゃないですからね」と
小林先生、爽やかに語られてましたが…
「恐竜まみれ」を読めば、やらせなどなく、
 現場の最前線で常に頑張っていらっしゃることは
 皆分かっていると思いますよ、先生。

ということで90分の先生のお話は、あっという間に終了となりました。

さて、冒頭で先生ご自身より、ダブルブッキングにより
この後、ネットでの北海道大学による講演が控えているとご説明があった通り
小林先生、早々にご退室となるはずが…
今回の受講者の半数近くは恐竜キッズだったこともあり…
講座終了後は、あっという間に歩み寄るキッズ達に囲まれる小林先生。

先生は、「10分程なら…」とスタッフさんに耳打ちして、
先生の著書を持参したキッズにサインを、
恐竜博に出かけた感想などをまとめたノートを持参したキッズと
言葉を交わして一緒にお写真を撮ったりされていて…

「何とも尊い光景」

未来の恐竜博士達の憧れの人であることを
改めて感じた場面でした。

ということで長くなりましたが、レポートはこれにておしまいです。
長文のおつきあいありがとうございました。

※古生物が専門分野ではないため、
講座の覚えている範囲のことに加えて
以前にNHKスペシャルなどで放送された内容を中心に
補足しながら書き綴りました。
そのため、書き損じ等々があるかもしれません。
何卒ご容赦ください。
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