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「着物で新春茶会に出かける」 [着物のはなし]

我が母は高校生から私が生まれるまでお茶を習っていたのですが
私が生まれて、そして妹が生まれたことですっかりお茶の世界からも
遠のいてしまっておりました。

しかし、私も妹も、いち社会人として、それぞれ落ち着いた頃から
地元の文化教室で再びお茶を習い始めることにした母。
その関係で3年ほど前から愛知県犬山市に移築されている
国宝茶室如庵での初釜(新春を迎えて初めて開くお茶会のこと)の
入場券を分けていただけることに…

国宝如庵.jpg
国宝茶室如庵
http://www.m-inuyama-h.co.jp/urakuen/nyoan.html

国宝茶室でお茶がいただけるなんてそうそうある機会じゃないというので
残念ながら茶道をたしなんだことのない私は昨年「話のタネに」と
ある意味、興味本位で母と一緒に出掛けたのでした。
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-01-06
(妹はこの時、第一子を出産後でまだ入院中でございました)



しかし興味本位とはいえ、建築系に興味を持ち始めてから数年経ち…
(といっても、自分が興味のある洋館建築とか和室などについて
 書いてある雑誌を買って読むぐらいの浅い知識ですが…)
そして一昨年は着付を習ったことから…
和の美に目覚めて日本画にも興味を持ち始めたこの頃。
そういうバックグラウンドも多少あって、さらには
その日常とはまた違ったそのオーラあふれる茶室の世界に触れて
「なかなか良いものですね」とあらためて思った私なのでした。

で、今年も母から1月4日(日)の初釜の話をもらい…
「行きます!」と即答する私。
すると母は
「私は昨年出掛けたから、最近、子育てで忙しい娘へ目の保養に」と
母は、もう1枚の入場券を昨年は一緒に行くことのできなかった妹に譲り…
結果、私と妹と一緒に出掛けることになりました。

1月4日(日)…この日は幸いにも朝から晴天。

ということで…
せっかくなので、私は着物を着て出掛けることにしました。

準備はちょっと手間取りますが…
着てしまえばこっちのもの(笑)
おまけに正絹ではなく、洗える着物(苦笑)
まあ、本当はちゃんとしたお茶席ですからねぇ…
正絹のお着物の方がいいんでしょうけど…

「仮に、そそうをしようが何しようが、家で丸洗いOKなので…」

後のお手入れを考えると…
ついつい洗えるお着物の方を選んでしまう私です。

一旦、実家に集合し、妹の運転で有楽苑のある名鉄犬山ホテルを目指します。
そして無事に到着。
午前中、早めに出掛けたこともあり、順番は8席目。

しばらく妹と話ながら待っているとすぐに順番がまわってきました。

昨年もお茶をいただいた茶室にと案内され、
初体験の妹はきょろきょろと見渡して興味津々。

今年のお茶席を担当された代表の方が大変気さくな方(とお見受けした)で
お道具のお話から、茶室のお話まで非常に分かりやすく説明してくださるので
初釜初体験の妹も、そして2度目の私も
襖絵のことやら、茶道具の前にあるめずらしい棚などのお話を伺って
(中段の棚が吊り棚となっており雲棚と呼ばれておりました)
「ほほぅ」と感心しながら話に耳を傾け(笑)
美味しいお茶菓子(今年は半田の松華堂の和菓子でした)と
素敵なお椀でお茶をいただいたのでした。

ちなみに雲棚…今回のチラシにきちんと載っておりました。
初釜チラシ風景.jpg

まだ1人では歩かないものの、日に日に動きが活発になる1歳になった息子に
やや手を焼きながら日々生活を送る妹にとっては、
この初釜が非常に新鮮なひとときだったようで
『最初は行こうかどうしようか迷ったけど…来て良かったわ…。
 素敵なお庭も、目の保養にもなったし』
と、うれしそうに話すので
私も「良かったねぇ」と目を細めて思わず笑顔に。

そしてお茶をいただいた後は
敷地内にある名鉄犬山ホテルにてお点心(今日はおせちとお雑煮のお接待)を
いただくことにしました。
2009お点心.jpg
「立派な黒豆だねぇ」
『お雑煮のお出汁の美味しいこと』
「本当、美味しいよねぇ」
『というか…結婚するとさ…』
「本当、据え膳がありたがいよねぇ」

と妹と2人で会話しながら(笑)美味しくいただきました。

とはいえ、妹の大事な坊ちゃんは両親の元に預けてあるので
結局、2人してホテルのフロアでお土産になりそうな
お菓子をお買い上げして
犬山城.jpg
「せっかくだからカメラにおさめておこう」と2人でホテルの駐車場から見える
犬山城をあわただしく撮影し(笑)足早に会場を後にしたのでした(苦笑)

昨年は洋装で参加したのと、元々お茶をたしなんでない私は
母の見よう見まねでお茶をいただくのに精一杯でしたけど(苦笑)
今年はお着物で初釜に参加できたので
何だかお正月らしく、それていで新春らしく背筋がシャキッとするような
そんな心改まる素敵なひとときとなりました。
私と有楽苑.jpg

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「着物でおでかけ:徳川園」 [着物のはなし]

さて、名古屋駅前のミッドランドスクエア内にある
「蔵人厨(くろうどくりや)ねのひ」さんでお昼ごはんをいただいた私たち。
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-11-25-1

大人600円で名古屋市バスと市営地下鉄が1日乗り放題という
お得な切符「ドニチエコきっぷ」を購入し、市バスに乗りました。

今回は観光場所をメインにめぐるバス「メーグル」(笑)に乗車
http://www.ncvb.or.jp/routebus/
こちらに乗車して徳川園を目指すことに…

このバスは名古屋駅から出発し、ノリタケチャイナが運営する「ノリタケの森」や
名古屋を代表する名所「名古屋城」など主要観光地に停車してくれるという
名古屋観光にはとても便利なバスルート。
通常の市バスと違い、目的地の敷地内にまでバスが乗り入れてくれるため
歩く距離も少ないというメリットもあります。

この日のようにお着物姿だと大変便利なバスでございます。

途中、名古屋城で停車した折には、多くの人が乗り降りするのを見て

「やっぱり名古屋ですねぇ」としみじみ(笑)

そして、無事に徳川園に到着でございます。
http://www.tokugawaen.city.nagoya.jp/02_walking/index.html

徳川美術館の所蔵も度々、新日曜美術館のアートシーンなどで紹介されたりして
興味がわいたのですが…この日はちょうど散策に良い気候だったこともあり
せっかくなので、徳川園を散策することにしました。

徳川園1.jpg
名古屋城本丸から東へ約3キロ離れた場所にある徳川園。
徳川御三家の筆頭で尾張は第二代藩主だった光友が1695年(元禄8年)に
自らの隠居の場所として大曽根の屋敷を造営したことが始まりとなっているそう。
光友の没後は、尾張藩家の老職の成瀬、石河、渡邊三家に譲られたそうですが
1889年(明治22年)からは尾張徳川家の邸宅に。
1931年(昭和6年)には、名古屋市が第十九代当主義親から邸宅と庭園の寄付を受け
改修整備を行って、翌年に「徳川園」として一般公開したのだそう。
ところが第二次世界大戦が迫り…
名古屋の大空襲により、この徳川園もほとんどの建物や樹林が消失してしまったのだそう。
戦後は、現代的な都市公園として改修し、市民に利用されていましたが
2001年(平成13年)から日本庭園として再整備を行い、2004年(平成16年)に開園。
今では四季折々の風景を楽しむ人々で賑わう庭園として親しまれています。

と、手元の三つ折りのパンフレットを見ながらリライトしてみました(笑)

さて、入場料300円(ドニチエコきっぷを提示すると240円に)でしたが…
徳川園2.jpg

徳川園3.jpg

徳川園4.jpg
「このお庭を300円でみせていただくのは安いぐらいですよ」

最近、ユキヲは300円で楽しめる施設によく当たりますね(笑)
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-10-24
そう、以前に訪れた岐阜市歴史民族博物館も入場料300円でした。

この日は日曜日ということもあってか、
アマチュアカメラマンの方々が
今が見頃の植物達の姿を切り取ろうと
三脚を据えて、カメラのシャッターを切っていらっしゃいましたし、
小さいお子様連れのご家族の方も意外に多く
落ち葉を拾ったりして楽しむちびっこなどとても賑やかでした。

それもそのはず…
時はすでに紅葉の季節。
徳川園内のカエデや落葉樹などは緑から赤へお色直しをしておりました。

「きれいですねぇ」

立ち止まってはきれいなその風景を眺め…また歩き出すという具合。

そして美しい樹木を見つけては私もシャッターを切っておりました。

するとKさんが「よかったらユキヲさんも…」と声をかけてくださり
私のデジカメで今日の着物姿を撮ってくださいました。

着姿2.jpg

この日はもう11月ですので…以前に買い求めた長羽織も着ていきました。
丈が長いので、ちょうど園内にあるベンチなどに座る時なども
気兼ねなく腰掛けることができるので、やはり長羽織は重宝しますね。
それに色もグレーにしたので、どの色目にも合う。
あらためて良い買い物だったなとしみじみ(笑)

で、途中、ベンチなどで休憩してお話して…という具合に
園内を、ゆっくり散策していたら…とうとう日が傾き始めてきました。

「楽しい時間はあっという間ですねぇ」

本当は「文化のみち二葉館」にも出かけたみたかったのですが…
時すでに4時半近く。閉館が午後5時ということもあり…
結局、名古屋駅前に戻ることに。

歩いて喉がかわいたこともあり…
ここはひとつ喉ごしの良いものを…と思いつき
名古屋のセントラルタワーズのレストラン街にある
「艸花庵 養老軒」に立ち寄りました。

名古屋のセントラルタワーズのレストラン街は今月リニューアルしたばかり。
名古屋栄のラシックでも人気の三重のモクモク手作りファームが運営する
ビュッフェスタイルの「元気になる農場レストランモクモク」がが登場したり、
あの「ポール・ポキューズ」も登場しているため、この日は日曜日ということもあってか
多くの人で賑わっていました。

そんな訳で養老軒も満席。
しばしお店の前の椅子に座ってお話しながら待っていたところ
空席が…無事にお店の中へ…

メニューを渡され、様々な甘味を目にするものの…
こちらに目が釘付けに。

「冬陽(ふゆび)」
お抹茶、アイスクリーム、そしてフルーツたっぷりのあんみつが
セットになって900円というお得なメニュー。
12月28日(日)までの限定メニューだそうです。

蜜も黒蜜、白蜜、そして紅茶の香りが付けてあると思われる紅茶蜜、
冬らしく柚子蜜なるものもあり、計4種類から選べるとのこと。
という訳で私は柚子蜜、Kさんは黒蜜を選びました。

しばらくして…やってきました。

養老軒.jpg
「冬陽(ふゆび)」

こちらでは「葛羹(くずかん)」という葛が入っている寒天が使われているのですが
これがまた通常の寒天にはない適度な歯ごたえと
つるんとした喉ごしがクセになります(^^)

私が選んだ柚子蜜はシンプルなバニラアイスにも合う上品な甘味。
みずみずしく美味しいフルーツの甘味を消さないこの蜜がやはりいいですね。

『甘さ控えめで…どのフルーツも美味しいわ』とKさんにも
ご満足いただけて嬉しかったです。

ごちそうさまでした。

さて、名古屋駅前では11月からイルミネーションで賑やかになっております。

Kさんにもぜひ見ていただきたくて…
近鉄でご自宅へと戻られるKさんを駅前にお連れして(すいません、やや強引で…汗)
イルミネーションも見ていただきました。
タワーズライト1.jpg
タワーズライト2.jpg
(こちらの画像は以前に会社帰りに携帯電話で撮影したものです)
仕事帰りなどに立ち寄る時にはそれほど混雑してないのに…
この日は日曜日…
家族連れさんなどでごった返していて、タワーズの職員の方や警備員さんが
人々を誘導しており、やや緊張感みなぎるフロアに(苦笑)

イルミネーションを見ていただき…
近鉄駅の改札口付近までご一緒してKさんをお見送りした私。
終始にこやかなKさんに癒されながら名古屋をめぐった半日でございました。


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「仕立てあがった結城紬」 [着物のはなし]

もう随分前に母が以前に母のお姉さん(私から見れば伯母)のつてで
お値打ちに譲ってもらった結城紬の反物があり
それを昨年、見せてもらった私が気に入ってしまったので、
その流れで昨年の6月に母が私の着丈で仕立てに出したのですが…

昨年は妹の出産もあり、今年に入ってからは
いろいろとあって、実家にあまり帰らずの状態が続いたため…
昨年の秋には仕立てあがったのに、
この目で結城紬の着物を拝むこともできず(苦笑)

でも、例の私物探索をした11月15日(土)に
母からようやく引き取ってきました。

「母も箪笥の奥にしまい込んでいたみたいで…探すのに苦労したそうな」

さて、そんな結城紬はこちらです。
結城紬.jpg
紺色地に赤色寄りの茶色の線が入っている粋な柄です。
八掛も、この色に合わせてもらって…渋めにしてもらいました。
結城紬の八掛.jpg
結城紬は寒い時期に着るのに最適な袷ですので…
この落ち着いたトーンの八掛も季節に合うのではと思います。

そして母からは「やっぱり紬には染めの帯の方がいいわよねぇ」
ということで…母が嫁入りの支度の際に仕立てたという塩瀬の帯を借りる事に。
塩瀬の帯.jpg
紬が渋い色目なので…ま、若い時分に母が選んだ帯ぐらいで丁度良いかと(笑)

あとは、私が以前にこの結城紬に合わせて選んでおいた
普段着用の帯締めと帯揚げ。
紬に合わせた帯揚帯締.jpg
一応、紬に折り込まれている赤系統の茶色の線と色がリンクするように
帯揚げ帯締めも赤系統で選んだのですが…

「意外にも母から借りた帯にも合いそうです」

うむ。よし、よし。

まあ、草履は前々から使っているものを履くとしても…
やっぱり普段着用に使えるバッグが欲しいですね。
黒系の革バッグとか、編み込みバッグとか…
ただ、やっぱりそれなりに値段がするのでねぇ。
(会社帰りにタカシマヤに寄って見てはため息まじり…笑)

「ま、それをやりくりして少しずつ手に入れるのも着物の楽しみ」

追々、そろえていきましょう。
年越し前に一度袖を通すことができたら良いのですけど…ね(^^)
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「初めての歌舞伎〜番外編〜」 [着物のはなし]

初めて出かけた歌舞伎in御園座。

今回は和裁のお稽古のお教室の皆様と一緒にお出掛けということで
(結果、雨が上がり天気が持ちこたえたということもあり)
お着物を着ての歌舞伎鑑賞をさせていただきました。
ある意味、以前から想い描いていた夢が叶いました(笑)

10.5着物姿.jpg
(ま、細かい部分の着付の不出来には目をつむってくださいませ…汗)

自分で手縫いした単衣の着物と長襦袢に初めて袖を通しました。

この日は不安定な天気で湿気も多く蒸し暑かったので
以前に自分の手で仕立てた名古屋帯を締めるのには
ちょっと躊躇しまして(ユキヲは汗っかきタイプ)
なので、以前にお買い上げしたナカノヒロミチの紋が散らしてある
お気に入りの京袋帯とそれに合わせてお買い上げした帯揚げ・帯締めで
きめてみました。

単衣の着物の模様にところどころ紫が入っているので
結果、合わせてみると大正解。
「偶然だけど、良い買い物しておいたなぁ」としみじみ。

やはり、洗える素材ということで熱もこもりやすいためでしょうか。
この日のユキヲ、汗が止まらず。
『大丈夫?』と同じ教室の生徒さんに心配されるほどでしたよ(爆)

ま、とはいえ、着崩れもせず、ちゃんと半日持ちました(^^)

そしてもうひとつ。
お友達のMiltmozmmerちゃんに教えてもらった
御園座の地下にある「古味知庵」というお店。
http://www.komichian.co.jp/index.html

30分の幕間の時に食事を終えてから小走りに移動。
買ってまいりましたのは…
「1個10円の黒糖饅頭」
10円まんじゅう.jpg
私は10個入りをお買い上げ(10個入りは110円)
1個が一口サイズで饅頭の皮はしっとり、中の餡は甘さひかえめ。
さすがに6時にお稲荷と巻き寿司だけだったので小腹が空いてしまったユキヲ。
帰宅後におまんじゅうをパクリ。

「美味です」

コストパフォーマンス高いっ。
思わず数個、食べてしまいました(おーいっ…笑)
翌日、相方さんも食べて10個はあっという間になくなってしまいました(笑)
地下の売場なのでその気になったらまたお買い上げできそう。

「また機会があれば買おう」と思うユキヲでありました。
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「初釜、初体験」 [着物のはなし]

母がちゃっかり手に入れていた初釜の券のおかげで
私、母と一緒に初釜に出かけることに…

ご存知の方もいらっしゃいますが…

私、茶道は本当に無知です。

だから、恐ろしかったですよ。
初釜のことを教えてもらって自分で調べたら…

行く先は国宝茶室「如庵」がある犬山の有楽苑。
http://www.m-inuyama-h.co.jp/urakuen/

母いわく
『前の人に習って、動作をこなせば大丈夫よぅ』

「落語の本膳(ほんぜん)じゃないんだから…」
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/09/post_a0d2.html
母の返事に不安がつのる私。
まあ能天気な母に聞いた私がお間抜けでしたよ(笑)

という訳で1月3日(木)ついに出かけることに。

午前10時。
いつものごとく、一宮駅前にて母に連行され、
木曽川の堤防沿いの道を走り、到着したのは
名鉄犬山ホテル内にある有楽苑。

昨年の初釜も来ている母は勝手が分かるようで
『こっちよ、こっち』とマイペースにすたすたと歩く。
前売券があっても、多くの人が集まる初釜。
お茶をいただく場所とは別の建物で整理券を渡され、
待つ事に…私たちは7席目。まだまだ先のようです。

待ち合い室となった別棟では、今回お茶席で使われる
茶道具の木箱から、詳細を小筆でしたためた和紙が
展示されておりました。

『今、見ている人達の後ろに並んで…自分の番が来たら、
 礼をして見せていただくのよ』

「はい」

茶托や棗が入っていた木箱の裏書きや、その他、様々な茶道具を拝見する。

それにしても…やはり、初釜。
お着物姿の方がたくさんいらっしゃいます。
上品なスワトウや、江戸小紋などを着こなした多くのご婦人から、
初釜らしく、お振袖を着たお嬢さんなど…

「本当、日本のお正月ですね」

本当はこの日、着物を着たかったのですが…
残念ながら、この後に予定が入ったために、洋服にしました。
まあ、どちらにしても、ここに来るには、実家に預けてある
正絹の着物でないと来ることはできないので…
となると、妹のことでいっぱい、いっぱいの母を巻き込むことに
なりますから…それは、それでちょっと困ったことになりますからねぇ(滝汗)

「洋服で良かったのかもね」

にしても、洋服であっても、油断は禁物。

この日、ストッキングで来た私。

とはいえ…母。ぬかりなし。
そそくさと持参したソックスを手渡し『これ履きなさい』
確かに…ストッキングは生足同様。
茶室では失礼にあたります。
またひとつ勉強です。

しばらくすると、7席目の番に…茶席が催される茶室に移動。

ところが、この茶室がある建物に入るものの
廊下や別室で、2席待つ事に…

「さ、寒い…」

木造ですから、すきま風が少々こたえます。

そしてやっと7席目となりました。
母が『ここが一番、茶道具やお点前が見えるからここにいらっしゃい』と
そそくさと座る母。そしてその横に座る私。

確かに、茶釜や茶碗がよく見えます。

「あなどれない、母」

しばらくして今回の席を担当される先生より
茶室にかかった掛け軸などの説明があり、
お点前が始まりました。

今回は、席を担当される先生が還暦、
そして先生のお母様が米寿(だったと記憶していますが…)だそうで
今回使う茶道具には「寿」など「おめでたいもの」をあしらったもので
まとめられていました。

まずは茶菓子が…
母に借りた懐紙を右手に準備して、右手から来た茶器を一礼して
いただくことに…そしてその後は、
お点前を拝見しながら、ひとつひとつの茶道具を見つめる。

しばらくすると…それぞれの方々にお点前がふるまわれました。
松をあしらった茶碗など、素敵なお茶碗がお茶席に並びました。

母の動きをちらりと見ながらでしたが、初釜のお茶、美味しくいただきました。

無事に茶席が終了して、私、びっくりした光景が…

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