「『大日本人』を見た」 [映画のはなし]
はい。噂の映画を観ました。
感想…映画を見終わった後、なんだかすっきりしなかった。
とはいえ、最初っからそんな多数から支持される映画撮れる訳ないし
第一、監督はあの松本人志…普通のことするわけないわな（苦笑）
上手い事言えないんですけど…
私の場合、この映画を観た心境を例えるなら
初恋の人に久しぶりに会って
「ああ、あの人はこういう風になったんだなぁ」って
初恋の人の現在の姿にちょっと面くらったような…
軽いショックを受けたというか…そんな感じです（苦笑）
私達７６世代（ナナロク＝1976年生まれ）、そしてその前後の世代と言えば…
小学校時代はドリフターズ、ひょうきん族で育ち
中学校時代は「夢で逢えたら」を見て
高校時代は「ごっつええ感じ！」「ウッチャンナンチャン」を見ていた
いわば笑いにどっぷり浸かった世代な訳です。たぶん。
事実、今回なんで映画を観に行くことになったのかと言えば
うちの相方（１つ年上）が前売りまで買っちゃったのです。
はい、彼は毎週観てますよ。ダウンタウンの番組を
だって、本当好きですから。
DVDも何本か持ってますよ。
ええ、私も借りましたよ「ごっつええ感じ！」とかは…
「ごっつええ感じ！」
当時の私も妹と毎週見てましたよ。
オジンガーＺも、ゴレンジャイもミラクルエースも
シュールなとかげのおっさんも、大好きだった。
けどなぁ…いつからだろう。観なくなってしまった。
なんでかなぁ…なんとなくパンチが足りない感じ。
マンネリっていう言葉でひとくくりにしたくないんだけど…
なんとなく自分の笑いのツボになじまない。
だから、その延長線でここ数年のダウンタウンの番組を観てない。
だけど、昔は好きだったダウンタウン。
その松本人志が映画撮ったんだから一度ぐらい観てもいいかなと思って…
流れとしてはダウンタウン好きの彼についていくことになりましたが
やっぱりある程度、自分の意志で観るつもりでいたし
何かしらの「期待」をしていた訳です。
とはいえ…この映画は分類が難しいと思う。
喜劇でもなく社会派でもない、新しいジャンルになるのかなぁ。
私なんかはどちらかというと
「喜劇」という先入観で観てしまったので
（めざましテレビで北野武監督が「喜劇をとり続けるのは辛いよ」と
松本人志について話していたのを参考にしてしまったのも理由のひとつ）
かなり出鼻をくじかれた。特に最初の３０分ぐらい。
眠くて、眠くて仕方なかった。
正直言うと、映画を観てこんなに眠かったのは初めてだと思う。
（案の定、相方はそんな私の動向を心配していた…笑）
いやまあ、もちろん「喜劇」と思われる部分も多々あったし
（少々ネタバレになりますが、板尾との東京都庁の前での掛け合いは
たまらなく面白かった…往年のごっつええを彷彿させる）
最後のシーンで
「ああ、松本人志は今の日本が置かれている立場を表現したかったんかなぁ」
っていうことぐらいは、自分なりにつかみ取れたから…
まあ、それでいいのかなって思う。
ただし、最後のあの畳み込むようなシーンはあれで良いのか？
予算が足りなくなったから仕方なくそうしたのか？
など、いろいろと勘ぐってしまった。
そしてエンドロールは同時にくりひろげられる「しゃべくり」も…
深読みした方がいいのか、しない方がいいのか…
相方はどう思ったのか気になったので聞いてみたら
「編集甘いかもなぁ」「もうあと何本か撮らないとだめだなぁ」とか
松本人志好きとしての言葉みたいなのがちらほら。
とはいえ「今の日本の置かれた立場を表現したかったんじゃないの？」
ということが聞けたので、まあ、やっぱりそこに行き着くんですよね。
と、ちょっと安心もしたりして…。
誰かにこの映画を勧めるか？と聞かれたらノーだなぁ。
きっと好みが分かれる映画だから…安易にお勧めできない。
なんだかなぁ…
無性に「とかげのおっさん」が観たくなってきた私です（笑）
カンヌ映画祭ではかなりの酷評をくらった作品らしいですねぇ。
ごっつええ感じとかガキ使とか大好きですが、
映画を観に行きたいという感じではないですｗ
あたしは妻夫木くんが大きなスクリーンで見たいっす！！
by (2007-06-05 13:33)
>く〜さんへ
こちらにもコメントありがとうございます。
そうですね…ぜひ妻夫木くんを大きなスクリーンで観てください！（笑）
松本人志監督の映画、カンヌでの酷評…
なんとなく観終わって、わかった気がしました。
まあ、確かに監督本人がカンヌに行くこと想定外だったんでしょうけど。
あの人はカンヌに行ってはいけませんでしたね。たぶん。
何もかも早すぎたというところでしょうか（苦笑）
by ユキヲ (2007-06-05 22:49)