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「ぐりとぐらのなかまたち〜山脇百合子絵本原画展〜」 [展覧会のはなし]

先週末。
土曜日:着付のお稽古の最終回
日曜日:和傘講座

と、趣味のことでびっしり休みのスケジュールが埋まってしまいました。
そんな中、前売り券を買ったきり、まだ出かけてない企画展があったんですね。

「ぐりとぐらのなかまたち」

3月2日(日)までなのに(滝汗)

「平日なら人も少なくゆっくり見る事できるかも」

という訳で今日は、ちょっと無理を言って有給休暇をいただきました。

相方さんは『平日なんだし、そんなに午前中から人来ないと思うよ』
と言いながら、新聞読んでいたんですが…
「でも、内容が内容だからさ…分からないよ」
そう、親子で来場という人もいるんじゃないかと。

で、午前10時半頃に岐阜県美術館に到着したんですが…

「予感的中」

来場者もそれなりに館内にいる状態な上に
作品の点数が多いので、結局、前の来場者の後ろにつづいて
作品を鑑賞することに…

さらに…市内の幼稚園からであろう引率の先生方と共に
来場した幼稚園児20名×3組ほどが時間差で登場。

でも、幼稚園児さんは、さすが「ぐりとぐら」の大ファンということも
あるのでしょうが…その集中力に大人の私がびっくりしました。
鑑賞をサポートする美術館の学芸員の方のお話にもしっかり耳を傾けて、
学芸員さんからの質問にもしっかりと答えていました。

「先日出かけた『藤田喬平展』で私の前で大きな声で話しをしながら
 歩いていた非常識OL三人組より、よっぽどマナーいいわ」
とちょっと毒つきながら(苦笑)大好きな「ぐりとぐら」と
その仲間達を観ることにしました。

いやはや、原画ならではの「観る楽しさ」がありましたね。

ホワイトで修正しながら描き直した後の残るカットもあれば
鉛筆で注意点が書いてあったりとか…
そうそう、ぐりとぐらでの未使用の絵も観ることができましたよ。
ぐりとぐら3.jpg
殻をかぶっているシーンはなかったですものね。
あ、何より、楽しかったのが色のトーン。
「ぐりとぐら」で出て来る卵も原画では、ほんのりさくら色。

原画を追っていくうちに、分かったことは
山脇さんは、ひとつのお話での挿絵を完成させるのに
その出て来る対象物を必ず、スケッチするとのこと。

興味深かったのは子供を出産してから山脇さんが
「あひるのバーバちゃん」の挿絵を引き受けるまでのお話。

やはり、子育てをしているので、行動範囲が限られている山脇さん。
身近にはいない生き物が出てきたら、デッサンもできないし
きっと描けないから断ろうとしていたそうです。
ところがこの絵本の主人公は「あひる」
『ああ、これなら近所の小学校の飼育小屋に通ったら描けるわ』
ということで、引き受ける事にしたんだそう。
『できる範囲のことをする』
山脇さんのこの姿勢は、仕事をしながら主婦している私には
何だかとても身に染みましたね。

あと、「ゆうことキャベツぼうし」は文も絵も山脇さんが担当する絵本の
2作目なのですが、この作品のために山脇さんは
料理のレパートリーが増えるほどキャベツを買って観察したそう。
山脇さんの「絵を描く」姿勢に、私は心から感心しました。

あとは…まあ仕事柄、どうしても印刷の原理を知っているので
技術的なこともからめて、ユキヲ、現場の想像力が膨らむ×10

例えば…
ぐりとぐら4.jpg
「製本するとノド(本を見開いた時に中央にできる部分)にかかるから
 この原画のこの部分は、絵本になった時に余白になったのかしら?」
とか
(確か、絵本には中央の、後ろからのアングルはないような…)

「あぁ、紙版の頃って、こうやって、切り貼りしてレイアウトの移動とかやったよなぁ」 
という具合。

と言うものの、一番の見所は、
なんといっても山脇さんの描く子供の想像力をかき立てる透明感のある絵。
白い余白が多い分、子供はいろいろと想像できるし、
対象物に集中できるんですよね。
いやはや、今日は久しぶりに「ぐりとぐら」を見たせいか、
新しい発見も多く、何より、ココロがほんわかあたたかくなりましたね。
「次はどうなるだろう?」とわくわくしながら1ページずつめくっていた
子供の頃にすっかり戻ってしまいました。

家でもぐりとぐらの世界にしばらく浸りたいと思って
やはり図録など、いろいろ買ってしまいました(^^)
ぐりとぐら1.jpg
レターセットは会場限定品だそうで…限定品に弱い私、案の定、購入(笑)
あとはお気に入りのカットのポストカード。

私、やっぱり「ぐりとぐら」が一番好きなんですよ。
やっぱりあのラストのカットは圧巻ですよね。
思わず「ふふふっ」となってしまう。

そして、みんなで分け合ってカステラ食べる所。
あそこが特に好きなのです。
特に現代のこういうギスギスした世界で生きているとね。
身にしみて感じるんですよ。
あの風景って…理想の風景でしょ?

でも、このカットが好きなもう一つの理由は
ぐりとぐら2.jpg
この美味しそうにカステラをパクっと、くわえているワニさん。
猛獣が山脇さんの手にかかると、
とてもチャーミングな生き物になるんですもの(^^)素敵です。

しばらく図録で癒されそうです。

■おまけの写真■
もう一人、お友達と一緒に来場していれば…

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「藤田喬平展」 [展覧会のはなし]

2月22日(金)
名古屋のタカシマヤで開催されていた「藤田喬平展」に
仕事が終わってから出かけました。

「藤田喬平」

私もこの方のお名前を知ったのはごくごく最近。
実はこの方の息子さん(藤田潤氏)が名古屋のタカシマヤで個展をされていて
独特のその作品に「ガラスらしくない不思議な雰囲気」を感じ取った私。

で、だどってみると…
そのお父様が「日本のガラス工芸美術の先駆者」だった方とか。
「そんなお父様の作品は…」と思っていた矢先に
以前に新日曜美術館で紹介されていて名古屋も巡回するとの情報が…

「なんというタイミング」

ということで、出かけたわけです。

見に出かけて良かったです。
代表作である飾筥(かざりばこ)には感動しました。

飾筥(かざりばこ)
http://www.ichinobo.com/museum/m_collection1.html

ガラスのハコを作るのに数えきれないほどの試行錯誤を
繰り返した先生だからこそできた作品です。
そして藤田先生が学生時代から好きだった琳派が
先生のココロと身体のフィルターを通して
ガラスという素材ですばらしい作品になっています。

またこの飾筥にちなんだ海外でのエピソードもなかなかユーモアがあります。
海外では日本以上に称賛された飾筥はとある海外の展覧会で
「飾筥は何に使うのか?」という質問に先生は「夢を入れます」と
答えたのだそうで、周囲から大喝采を受けることに。
それから飾筥は、海外で『ドリームボックス』と呼ばれているのだそうです。

あとびっくりしたのはオブジェ。
大人の上半身ぐらいありそうな大きなものもありました。
中でも私が印象に残ったのが、大きなリンゴのオブジェ。
びっくりするやら、そのけた外れな大きなリンゴに思わず笑みが…

最後にヴェニス・ムラーノ島でヴェネツィアングラスの技術を
身につけた先生が生み出した作品の数々に遭遇。
その繊細かつ大胆な形と色遣いに驚きました。
私は全体を見て、細部の文様を見て、
そしてまた全体を見て…を何度も繰り返してました。
本当に、飽きないんです。不思議な魅力がありました。

黒い布に摘んできた野花を散らしたような瓶もあって
「まるで着物の小紋柄みたい」と思わずにんまり。
ガラスでできた茶道具などもあり、とても興味深かったです。

ガラスの作品を見るのは、もう10年近く前に見た
ルネ・ラリック展以来でしたが
今回の藤田先生の作品はやはり、日本で培われた美意識が
上手く昇華されている作品ばかりでとても親近感がわきましたし
「日本にもこんな素敵なガラスの作品を作る人がいるのだな」と
心底、感動しました。出かけて良かったです。

図録も気になったのですが…
ここはひとつ実用的なものということで…

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「『ぐりとぐら』が岐阜にやってきました」 [展覧会のはなし]

以前、名古屋・栄の松坂屋本店で開催の福音館書店の絵本の世界展
「ぐりとぐらのともだちあつまれ!」
http://www.honten.jp/topics/contents/070720/grigura/
これが、どうしても都合がつかず…行けなかった私。

福音館書店の絵本は「ぐりとぐら」だけでなく
「だるまちゃん」シリーズも好きなので
非常に後悔しておりましたが…

なんと地元(それも市内)に、ぐりとぐらが
やってくるというではありませんか。
「ぐりとぐらとなかまたち〜山脇百合子絵本原画展〜」
http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s27213/exhibition/200801/shusi.html

にしてもびっくり。
またしても念じて通じてしまったのか?(驚)

岐阜県美術館は私が最近、通っている県立図書館の向かいにあるので
先日、図書館に返却する本があったので
ついでに前売券を購入してきました。
前売券って…少しお値打ちなのもあるのですが…
その企画展に沿ったデザインのチケットなので見るのも楽しみなんですよね。

ほら。こんな小さいチケットの中にも「ぐりとぐら」の世界が凝縮されています。

地元の「岐阜新聞」が主催に加わっていることもあり…
ここ連日、紙面に特集記事が組まれており、
「岐阜新聞」な我が家では、読んで楽しませてもらってます。

(で、しっかりと切り抜いて、保存…笑)

さらには美術館など公共施設のラックにおさまっている展覧会の告知チラシまで
昨日の新聞の折り込みチラシに入ってました(笑)

割引券のところもかわいいんですよ。

「ぐりとぐら」が生まれて40年以上が過ぎているため
原画の損傷が激しいようで、この後、別の会場を巡回した後は
しばらくこうした回顧展は開催されないとの噂もあるこの原画展。

小さい頃からの「ぐりとぐら」のファンということと
やっぱり美術系を勉強したものとして、見ておきたい企画展ですね。

HPにもあったのですが…

この展覧会には、幼稚園や保育園等に通っている子どもたちが、多数来館します。
会場内では、解説や話し声などで、一般の方にご迷惑をおかけする場合が
ございますので、あらかじめご了承ください。

とのこと。

以前に大阪のサントリーミュージアムで「ミッフィー展」に出かけた時も、
家族連れで小さいお子さんも多かったけど比較的、静かだったし…
あまり気にならなかったけどなぁ。うーむ…子供に罪はないけどねぇ。

ただ、最近、こういう子供向けの企画展以外でも
子供から目を離す親さん、結構見かけますからねぇ。
そういう意味では、適度にお子さんから
目を離さないでいて欲しいというのはありますけど…。
むしろ、大きな企画展とかだと(例えばゴッホとか、海外の巨匠など)
おじさま、おばさま集団の方が声が大きくて、
マシンガントーク炸裂していることが多いからね(毒舌)

ま、確実に土日は混雑しそうだから…
ここはひとつ、平日に有給休暇を取って、
ひとりマイペースで見るのが良いかなとも思ってみたりして…。

とにもかくにも、楽しみであります。


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「DARTRIIXが気になる夫、鳥獣戯画が気になる嫁」 [展覧会のはなし]

実は、我が相方。正月も関係なく仕事な人。
さらに私は年始は実家に帰れそうもない。
いや…帰る気になれないというのが正しいかも。
理由は…妹が出産間近だから(爆)

おまけに相方さんのお祖父さんが亡くなり、私も一応喪中の身。
ということはひとりで初詣も行けやしない。

「まあ、いいや。正月ずぅ〜っと作品制作に没頭する」

とは思っていたものの…それもなんだか少し、寂しい。
それに、年が明ければ私も相方も仕事柄忙しくなるのは必須。

「となれば…近場でもいいから年内に相方と、どこかに行ってみたいな」
と、ぼんやり思っていたら
毎週土曜日も出勤の相方が、12月1日(土)がお休みとなり
土日連休ということに…

最初は近場の京都に出かけて、
京都の太秦映画村にでも出かけて
湯豆腐食べようツアーにしようと私が言い出したのだけど
(単純に、京都で一度も湯豆腐食べたことがなく、太秦行ったことないから…笑)

『12月1日といえば…DARTRIIX(ダートリックス)のライブが東京であるんだよなぁ』
と、つぶやく相方。

「は?ダークダックス?」とマジボケする嫁の私
(何歳のボケですか?ネタ的に…苦笑)

『違うっ!半野さんと田中フミヤのユニットだよ!』

半野喜弘さんも、田中フミヤさんも、
テクノ好きの相方が大好きなアーティストさんで…
そのお二人が東京でライブをするというのです。
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=16696&fm=rss

名古屋でもライブをされるのですが…あいにく、平日。
夜型勤務の相方さんは、残念ながら行く事ができません。

「東京行く?」と、話しを持ちかける私に

『そりゃさぁ、9月のWIRE07は、たくさんアーティスト出るから
 交通費がかかっても、納得いくけどさぁ…
 1つのライブのために新幹線で往復っていうのもなぁ…』
と、渋い顔する相方。

そうなんです。今年、我が相方は初めてWIREのライブに出かけ…
(以前にレインボー2000というライブには出かけたそう)
石野卓球さんとか、田中フミヤさんとか、
フェリックス・クロヒャーさんとかを見てきたんですね。
http://www.WIRE07.com/front/
クロヒャーさんは、「シュランツ」っていうハード・ミニマルで
観客は、そのビートについていくのに大変だったんだとか。
ま、学生の頃、ラジオとかテレビで電気グルーヴとかは聴きましたけどね。
私は自宅でお留守番でしたよ。テクノはあんまり得意じゃないので。
でも、相方の話は聞くので、相方の好きなアーティストの名前は
自然とインプットしてしまった次第です(笑)

『なんで東京行きの話を?』と相方さんが、不思議そうに嫁の顔を見る。

すると私「いや、鳥獣戯画が見たくてねぇ」と目を輝かせて言う。

で、相方の反応と言えば…

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「太平洋展」 [展覧会のはなし]

毎年、夏と秋になると、できるだけ都合をつけてお邪魔する展示会。
それは「太平洋展」
というのも、私が美術短大を受験する際に通っていた
一宮市にある絵画教室の「井上悟」先生が所属している
「太平洋美術会」が毎年夏には全国巡回の大規模な展示を
秋には中部地区の会員だけで小規模な展示をしているのです。

11月4日(日)まで
中部地区会員の展示を名古屋市博物館のギャラリーで開催されているというので
星ヶ丘の「えいこーんずさん」にお邪魔する前に出かけてきました。

「太平洋展」は私にとって、思い出がたくさんあります。
というのも…
毎年夏の太平洋展は全国の会員の作品を展示するので
作品の数ももちろん膨大。
そこで、私も受験生の頃から短大生、そして社会人1年目までは
毎年、搬出などの裏方のお手伝いをするため
愛知県芸術文化センターの搬入口やギャラリーのところで
絵画教室の先輩をはじめ、後輩などと右往左往しておりました。
もちろん、学生の頃には自分自身も選抜展やクラス展、そして卒業制作展など
ありましたが、やはり、「太平洋展」は全国規模で、作品の種類も様々。
そのため、作品の扱い方や展示方法など、
毎回、お手伝いしながらも、いろいろと勉強になりましたね。

夏が来れば思い出す…
愛知県芸術文化センターでの熱い(暑い?)思い出(笑)
懐かしいです。

まあ、そんなこともあり、絵画教室の先生以外の作家さんとも
顔見知りになることに…
私の恩師である悟先生が学生時代に通っていた
美術研究所の後輩でもあった「岩田知幸」さんとも、
そんな頃に知り合った方です。
それから10年以上、太平洋展以外の展示会なども、
お知らせしてくださいます。

さて、受験生時代に通っていた教室で直接教えてもらった
井上悟先生は、裸婦や数年前からテーマにしている「廃屋」の風景を
ダイナミックな筆づかいで描く油彩画が特徴。
今回は場所を特定することはできませんでしたが
廃業したボーリング場を描いたようです。

そして以前は油絵でどちらかというと具象画をメインに
描かれていた岩田さんは、ここ数年は空想の世界のような
やわらかいタッチの絵を描かれています。
岩田さんの描く女性はちょっと中性的にも
見えるところが私はお気に入り。
そして画面もホワイトが上から重ねてあったりと
画面全体がやわらかいオーラに包まれているかのよう。
不思議さもあいまって、毎回、違う作品なのですが
何ともいえないその画面の雰囲気に惹かれます。

とはいえ、私が最後に岩田さんにお会いしたのは結婚前の頃。
たしか3年前に栄で開催されたグループ展だったのではないかと。
そういえば悟先生にも、私が住み慣れた一宮市を離れ
岐阜市で生活を始めてからというもの、本当にごぶさたしております。

そうは言うものの、生き生きとした筆づかいの先生方の絵を
拝見させてもらっては、「お元気そうですね」と、
なんとなく先生方と再会した気になっている私です。

その後、他の作家さんの作品や、小さいサイズの作品も拝見して
ギャラリーを後にしました。
が、先にも書いた岩田さんはちょうど、栄のギャラリーで開催されていた
グループ展で作品を展示されていたのを、いただいたDMで分かっていたので、
星ヶ丘に寄って「えいこーんずさん」で用事を済ませてから
名古屋に戻る前に途中下車して立ち寄ることにしました。
そこで待っていたのは不思議な縁のようなものでした。
それについてはまた後ほど。


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「岡本定男さんの個展とからくり人形」 [展覧会のはなし]

8月26日(日)
今日は久しぶりに相方と名古屋にいろいろとお出かけすることに…
まずは…
竹細工 岡本定男さんの個展。
※岡本さんについてはこちらに詳しく書いてあるのでご参照ください。
http://blog.so-net.ne.jp/yukiwochannel/2005-07-30

竹から作ったとは思えないほどの愛嬌ある昆虫達。
今年は名古屋市栄にある、お茶で有名な妙香園の画廊で
個展を開催されているということで2人でお邪魔しました。
http://www.myokoen.com/cargo/top.html

8月の週末もこの日で最後なので
せっかくなので、私はこの日、浴衣でお出かけしてみることに。
下駄姿の私に相方は
『大丈夫?下駄で歩けそう?』と心配顔。
だけど、先月の花火大会の際に
コンクリートの上を結構歩いたおかげで
歩くコツみたいなものはつかめてきたので
「大丈夫でしょう!」と、あくまで楽観的な私です。

さて、この日は折しも名古屋の栄のど真ん中で
「にっぽんど真ん中祭り」という、
えらいスケールのでっかいタイトルのついたお祭りがあったのですが
(まあ北海道の「YOSAKOIソーラン祭り」みたいなものです)
踊りのための大音量の音楽と
参加者と応援者がごった返す栄周辺はいつもの週末とは全然違う。
そんな大音量で賑やかな中、画廊にたどりつけば…そこは静かな空間。
http://www.myokoen.com/cargo/gallery.html
そしてあいかわらずお元気な岡本さんがにこにこしながら
そこに立っていらっしゃいました。
いやはや今回もたくさんの新作が並んでいて
「本当に、88歳ですか?」と質問したくなるほど
岡本さんの創作意欲にただただ感心。
お客さんも少なかったこともあり、岡本さん、熱心に
相方と私に作品を作る際に苦労したことや工夫したことを
話してくださる。
相方からしてみれば、5月にお祖父さんを亡くしているので
なんとなく、一生懸命話す岡本さんに
生前、会うと、笑顔で話しをするお祖父さんの面影を
重ねていたのかもしれませんね。
相方は、終始笑顔で話を聞いてました。

じっくり作品を拝見して
「そろそろおいとましましょうか?」と2人で話をしていたら
『これ、よかったら7階でお茶を点てていただけるそうですから…どうぞ』
と、岡本さん。
呈茶券をくださいました。
さすがお茶の妙香園。
土日は、こうして来場者の方に呈茶券をくださるみたいです。
そんな訳で、相方と私、7階に寄り道してお茶をいただきました。

濃いお茶が大好きな相方は、その美味しいお抹茶にいたく感動。
私も暑さにちょっと身体がだるかったのですが
濃いお茶をいただいて、身体の内側からシャキッとしました。

さて、再び賑やかな栄の大津通に出ると…まだまだ暑い。
すかさず地下街へと逃げ込み…次に向かったのは
地下鉄桜通線「桜山」駅から徒歩すぐの
「名古屋市博物館」
なんでこんなところに来たかと言えば…

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「リサとガスパール&ペネロペ展」 [展覧会のはなし]

7月27日(金)
名古屋市栄の三越百貨店で29日まで開催していた
「リサとガスパール&ペネロペ展」
http://nagoya.mitsukoshi.co.jp/0707gaspard/index.html
これだけはどうしても観ておきたくて…
金曜日に仕事が定時で終わったのを良いことに
思い切って出かけてみました。

出かけて良かった。

まず最初に…
「リサのおうち」
びっくりしました。
リサのおうちはフランスのあの有名な建築物
「ポンピドゥーセンター」だったとは!

※ポンピドゥーセンター
http://www.cnac-gp.fr/Pompidou/Accueil.nsf/tunnel?OpenForm
有名な建築家レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースが設計し
1977年に開館。
前衛的なその建築物に当初は賛否両論だったパリ市民も
次第に受け入れられ、今でななくてはならない建築物となっているそうです。

実はこのポンピドゥーセンター。
中学生だった当時の私の美術の教科書に「現代の美術作品」として
掲載されていた建築物。
空調などの配管を彩色し、建物の外にむき出しにしたその建物は
中学生当時の私にとって、かなり印象的でした。
(というか、もともと原色好きだしねぇ…ユキヲは…笑)
しかし、その建物を造った人のことを知ったのは
建築に興味を持ち始めた最近…三十路間近でしたけどね(笑)

まあ、そんなポンピドゥーセンターがリサのおうちと
言われてしまっては…思わず「ふふふ」と絵の前で笑ってしまいました。
エスカレーターの手すりが、リサにかかれば「すべり台」なんですもの。
火曜日の休館日に遊びまわるリサがうらやましい(笑)

あと、「あぁ…懐かしい」と思ったのは
「リサひこうきにのる」の見開きの所。
飛行機の搭乗フロアにある椅子にポツンとひとり座っている
リサのバックには大きなジャンボジェット機が…

私事ですが…初めてイギリスに出かけた時の事を鮮明に思い出しました。
初めての海外旅行のくせに香港で乗り換えしなくてはならず…
次の飛行機を待っている時、まさにひとりぼっち。
ちょうどこの絵本の見開きのような状態でした、
日本から離れた開放感半分、そして母国語がちっとも通じない世界へ行く不安。
ああ、懐かしいなぁ。でも楽しかったなぁって…いろいろ思い出しました。

「懐かしい」とか「こんな気持ちあったなぁ」とか
なんでかなぁ。
リサとガスパールを観ているといろいろと小さい頃のこと
思い出しましたね。
いろいろなものに興味がありすぎて…1日だけじゃ足りないんだよね。
意地っ張りになったり、やきもちやいたり、
いたずらしたり、それで怒られたりして…
みんなそうやって大きくなったんだもんね(^^)

個人的に…
「リサのすてきなスカーフ」は
最後のオチ(って言っていいのかな?)がウケました。
人にひどいことすると…最後は自分に返ってくるのよね(笑)

とはいえ、やっぱり日本人だから…
「リサとガスパール にほんへいく」は最高でしたね。
「外国の人たちからは、日本はこんな風に見えるんだね」と
びっくりするやら、面白いやら…
お箸の持ち方がヘンテコなリサとガスパール…コミカルでいです。
あと、大きなスリッパで転んじゃうところも
「分かる〜!!!」って感じでした。
私も以前、京都の三十三間堂で似たようなことがありましたよ。
もちろん転びはしなかったけど…つまずきました(爆笑)

何より、リサとガスパールができるまでを垣間みることができたのも
今日の収穫のひとつですね。

同時に展示されていたペネロペもとってもキュート!
アニメーションが映像で流れていたのですが
なんだかココロが「ほわわ〜ん」とするんですよね。

いやはや、素敵な空間でした。
で、そんなリサとガスパールに浸った私が悩んだのはもちろん
「グッズショップのスペース」
さんざん悩んでこれらを購入しました。

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「ミッフィーワールド」 [展覧会のはなし]

7月30日(月)まで名古屋タカシマヤで開催中の
「ミッフィーワールド」に仕事帰りに出かけてきました。
http://www.jr-takashimaya.co.jp/event/index.html

実は昔、大阪のサントリーミュージアムで開催された「ディック・ブルーナ展」に
出かけたこともあるのですが…正直なところ今回は子供さん向けの催し。
「どうかなぁ」と思っていたのですが…百貨店の催しとしては
なかなかのクオリティーでしたね。
ま、何より、ファミリーで楽しめる催しでした。

さて、私の世代からするとミッフィーちゃんよりも
圧倒的に「うさこちゃん」としての浸透率が高い訳ですが…(年がばれる…笑)
実際、会場内ではミッフィーちゃんの過去から現在までの変化が
「ミッフィーの50年」と題して紹介されていました。
そういえば…「うさこちゃんとうみ」
小さい頃、製本がぼろぼろになるまで読んだなぁ…

他には教育テレビで放送された「ミッフィー」の
立体アニメーションのビデオが4話分ほど、紹介されていました。
映像が流れる横では動くジオラマが展示されていてなんとなく
あの立体アニメーションが身近に感じました。

最後の方にミッフィーやボリスの家が子供の身長ぐらいの大きさで
再現してあったのですが…
私が「ふむふむ」と見ていたら、その横で立っていた係のお姉さんが
『どうぞ、お写真撮ってくださいね』と、笑顔で話かけてくださるので
「あ、はいっ」と思わず携帯でパチリ。(素直なお客さんです…笑)

いやぁ…ミッフィーって癒されるなぁ。

だけど、平日だからじっくり見る事できたけど
(私が入場したのは、午後6時過ぎ)
これ週末の昼間だったら…夏休みという時期もあいまって
大混雑だろうね(あくまで想像)
平日の仕事帰りが一番いいかも。
久しぶりにじっくり立体アニメーションも鑑賞できたし…満足です。
(あのミッフィーちゃんが、まばたきする所がたまらなくかわいいです)

出口付近で「素焼きのミッフィーに色をつけよう」という
イベントもあって、正直、絵付けしたい気分でしたが(笑)
家では相方が待っているので…
この日はキャラクターグッズ売り場を物色し
クリアファイルを買って帰りました。

でも、本当は名古屋・栄の三越で開催の
「リサとガスパール&ペネロペ展」
http://nagoya.mitsukoshi.co.jp/0707gaspard/index.html

名古屋・栄の松坂屋本店で開催の
「ぐりとぐらのともだちあつまれ!」
http://www.honten.jp/topics/contents/070720/grigura/

が見たいんですけど…
仕事帰りに2つはしごは絶対に無理だな。
ああ、土曜日の着付けのお稽古がうらめしい(滝汗)
なんとか今週中に出かけたいものですが…
まずは今週末のテスト勉強をせねば…
「どうぶつの森」でヘラクレスオオカブトなんて
つかまえてる場合じゃないっすよ(爆笑)


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「名古屋市美術館:ダリ展」 [展覧会のはなし]

以前、ポインセチアをプレゼントしてくれたAさん
http://blog.so-net.ne.jp/yukiwochannel/2007-02-12
今日は、Aさんと一緒に名古屋市美術館で開催されている「ダリ展」に出かけました。

いやはや、土曜日ということで覚悟して、
それも開館の9時半に待ち合わせをして入場してみましたが…
「やっぱり…そうですよね」という具合。
何がと聞かれれば…多数の入場者。
6月6日(水)に愛知県美術館で見た「若冲と江戸絵画」の
あの穏やかな光景とは全然違いました(苦笑)
ま、予想はしてましたけどね。
だけど、仕方がない。私もAさんも平日は仕事ですもの(^^;)
とはいえ、学校が週休2日制とはいえ、
家族連れで来場している人が多くて驚きました。
というか、うらやましいなぁ…
小学生の頃から、こうして美術館に来る事ができる環境って。

と思いつつ、Aさんと一緒にダリの作品を鑑賞。
いやぁ。小学生、中学生の頃の美術の教科書に必ず載っていた
「ヴィーナスの夢」をこの目で観ることができたのには感動でした。
というか…あんなに大きな作品だったとは!目の前にして驚きました。
「燃えるキリン」や「溶ける時計」のモチーフが目に焼き付きました。

しかし、他の油絵の作品(初期から後期)、挿し絵、広告。
どれを取ってもダリの不思議な世界が広がっていました。
私などはどうしても「M.C.エッシャー」などの「だまし絵」が大好きなので
ダリの「ダブルイメージ」には「おぉ」って感じで
もう「イメージが消える」や
「ヴォルテールの見えない胸像が出現する奴隷市場のための習作」
などには…かなり衝撃を受けました。

あと、展示の工夫も見え隠れして面白かったですね。
三角形の展示ケース。
三角形の辺をつなぐように組み立てられたその足の部分は
なんと「キリン」
「ああ、燃えるキリンのイメージなんですね」と納得。
そして四角い箱のような展示ケースの下にのびているのは
「ブライアンズ・ホーザリーの広告」に出てくる
「女性の足」をイメージした足でした。

そして今回の企画展のオリジナルのグッズ販売の所では
こちらを購入しました。

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「若冲と江戸絵画展」 [展覧会のはなし]

さて、問屋さんに出かけた後、
母と私は久しぶりに名古屋の栄にある「梅の花」でランチを食べたのですが
(ここの湯葉巻き揚げとか、湯豆腐がとっても美味しいんです)
時計を見ればまだ1時過ぎ。
せっかく名古屋の栄まで来たので
「愛知県美術館」で6月10日(日)まで開催中の
「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」に立ち寄りました。
http://www.jakuchu.jp/

まずは屏風絵の持つ迫力に圧倒。
狩野柳雪(かのうりゅうせつ)の
春日若宮御祭図屏風(かすがわかみやおんまつりずびょうぶ) は
奈良の春日若宮御祭を描いたものなのですが…
じっと見るとそれぞれの人の着物姿から髪の具合、そして表情を
細かく描き分けています。その力量には本当、圧倒されました。

伊藤若冲の紫陽花双鶏図(あじさいそうけいず)は
「本物」とも見える、鶏の姿が圧巻。
細やかな色の変化や質感をとらえたその描写力に感動しました。
もうひとつ…今回のチラシなどにもメインで使われている
鳥獣花木図屏風(ちょうじゅうかぼくずびょうぶ)
「江戸時代にこんなにモダンな描き方があったとは…
 そして当時は異国に生きていたであろう一部の動物
 (私が確認できた所でもヒクイドリとかは日本じゃないと思うし…)
 どうして、若冲の描いた屏風の中に入ることができたんだろうか」と
感動と不思議さがあいまって、目に強く焼き付きました。

母も「素敵だわぁ」と四季の草花を描いた屏風などに釘付け。
いやぁ…良い時間を過ごすことができました。

会場を出た後は、お約束の図録購入。
と同時にA5サイズの二つ折りのクリアファイルとポストカードを購入しました。
理由はいろいろあるのですが…

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「森美術館〜日本美術が笑う&笑い展〜」 [展覧会のはなし]

新美術館を堪能した後に向かったのは森美術館。
晴れ女の効力も日没と共に消滅となったようで…あいにくの雨に。
とはいえ小さいながらも折りたたみ傘を持参して良かった。
晴れ女とはいえ雨具は忘れない私です(苦笑)

森美術館と言えば…そう、あのヒルズ内の美術館。
私、ここの美術館の何が気に入っているって…
開館時間の長いところ。
こういう地方から来た者にとっては非常にありがたいですよ。
日中は閉館時間の早い、国立・市立の美術館・博物館をメインに巡って…
最後にゆっくりこちらで鑑賞…という具合に、時間も有効に使えますからね。

それと、こちらの企画展も独創性があって毎回訪れるのが楽しみです。
今回はあまり触れる機会のない日本美術を展示しているとのことで
大変楽しみにしておりました。
それが「日本美術が笑う」という企画展
観て納得。日本美術の奥深さ、見どころなどが丁寧に解説してあり
思わず「ふふふ」と笑いがこぼれる、そんな素敵な企画展でした。

動物好きの私としては…伊藤若冲(じゃくちゅう)の絵がお気に入りです。
象が好きということもあり、「白象図」には心癒されました。

あとは狩野山雪(さんせつ)
「虎図屏風」に描かれている水を飲む虎の表情がなんともお茶目で
思わず「くすっ」と笑ってしまいました。

そして円空の仏像には思わずほほえみ返してしまうほど
その穏やかな表情に心がなごみました。

続いて向かったのはもうひとつの企画展「笑い展」
これはひとりで来たのが惜しいなあと思うほど
「これ、笑えるわ〜」と誰かに話しかけたくなるほど
変化球な笑いのオンパレード。
とはいえ、もうこらえきれずに作品の前で小さく笑った作品もちらほら。

一時期、話題となった鳥光桃代の「ほふく前進するサラリーマン」
これがフロア一面にもぞもぞと動いているのだから笑わずにはいられない。
さらに言えば、学芸員の方が電池切れで止まってしまった人形に
新しい電池を補充している姿に、これまた笑いがこみあげます。

あと、会田誠氏の映像作品は
「こたつの中に入ってぼやく、ビン・ラディン似の男性」の映像
これには思わず失笑。

さらには渡辺英司氏の市販のパッケージの組み替えの妙には
思わず「やられた!」といい意味での裏切り。
数日後、私は自宅で彼が2箱買ってきた
「ケロッグのココアクランチ」で、つい再現してしまいましたよ(笑)

とはいえ、大人でないと分からない作品などもありましてね…

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「松田権六の世界」 [展覧会のはなし]

昨年、名古屋のタカシマヤで人間国宝展があったのですが…
都合が悪く、結局見に行けなかった私。
手元に置いておいた「人間国宝展」のチラシには
様々な素晴らしい作品が載っていたのですが…
特に松田権六氏の「蒔絵螺鈿有職文飾箱」が目に焼き付いて
「ああ、実物を観ることができなくて残念だったなぁ」
と思っていたんです。

それから数カ月後…
新日曜美術館で紹介されていた松田権六氏。
「やっぱり観ておくべきだった」と番組を観て激しく後悔してしまいました。
それより何より、番組で紹介されていた他の作品の素晴らしいこと。
特に太平洋戦争末期、緊迫した状況の中で制作された
「蓮来之棚」

(今回の企画展の図録の表紙に一部が使われておりました)
今までの技術を込めるべく制作されたと思われる
この作品には「漆の魂」みたいなものを感じました。

「やっぱり、この目で観てみたい」
そう思ってはみたものの…
この「松田権六の世界」はMOA美術館と国立近代美術館のみの展示。

「名古屋来ないのよねぇ」とがっくり肩を落としていた私。

しかし、神は見捨てなかった。
(これも年始の大吉効果?)
ご存知の通り、東京旅行のお許しが出て、関東圏の企画展示を
再度調べていたら…「まだ、開催中」

実は、国立近代美術館…2度ほど出かけたことあるのですが
今まで時間の都合がつかなくて、工芸館まで観ることができてなかったんです。
ですので、今回やっと工芸館の方も訪れることができました。

「松田権六の世界」を堪能できたのはもちろん、
こちらの工芸館の建物に、洋風建築好きの私としてはもう感動。

重要文化財「旧近衛師団司令部庁舎」

「すばらしい」
階段や手すり、窓まで内部からじっくり観てきました。

さて、本題の企画展でしたが…
朝一番に入場しましたが…ご年配の方々が多く、結構混み合ってました。
とはいえ、展示作品は「すばらしい」の一言。
同じ日本人がこうした素晴らしい作品を残してくれたことに感動。
もう念願の蓮来之棚では時間を忘れて立ち尽くしておりました。
思い残すことはありません。はい。
そして家でもじっくり楽しめるよう図録を購入。
そして松田権六の文飾箱の一部をプリントして仕上げた
品の良い一筆箋などを購入し、工芸館を後にしました。

この後は、国立近代美術館に戻り「柳宗理 生活の中のデザイン」を鑑賞。
以前、購入した「カーサ・ブルータス」の特別編集本の中に
掲載されていた今までの作品が展示されていました。
平面ばかりで観ていた作品を3Dで観ることができてとてもうれしかったのですが
(ハカリとかテープカッターとか…埋もれがちな名作品まで展示されていました)
やっぱり所蔵作品展のフロアでしたので…想像していたよりも小規模だったかな。
とはいえ、満足、満足。

ということでこちらの国立近代美術館2Fにある
クイーン・アリス「アクア」で美味しいランチをいただきました。

余談ですが…
昔、結婚前後に茶道のお稽古に精を出していた実家の母が
最近、また近所の文化教室での茶道教室に通い始めたそうで…
先週の日曜日に「松田権六の世界」の図録を持参し、見せてあげました。

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「サンダーバード イン ジャパン」 [展覧会のはなし]

さて、彼より先に評判のお店でラーメンを食べてしまった土曜日の昼下がり(苦笑)
私が向かったのは名古屋パルコギャラリー。
そこで開催されていたのは…

「サンダーバード イン ジャパン」

女ですが…好きなんですよね。飛行機とか、そういうメカモノ。

小学生の頃、妹と熱心に見ていたタイムボカンシリーズの影響か?
それとも小さい頃に、実家の近くの各務原航空基地での航空ショーで
ブルーインパルスが青空を飛ぶ姿をこの目で見たせいか?

とはいえ、大人になって航空ショーには出かけてないし
第一、自分で車やバイクを持つほど執着もないです。
いや、自動車免許は持っているんですけど…ペーパードライバーになっており
もっぱら運転免許証は高い身分証明書と化し、
恐ろしいことに運転せずにゴールドカードになってます…(汗)

とにもかくにも…まあ、運転できない故のあこがれってやつでしょうか?
(そうなのか?)

父や母の話によれば…
父方のおじがコレクションしていたミニカーをつかんだら離さず
そしてリカちゃん人形よりも銀河鉄道999のおもちゃに興味を示したとか何とか…

そんな私が数年前の再放送で見たのが「サンダーバード」

中学生ぐらいの時に「とんねるず」がバラエティ番組で
パロディーしていたのは知っていたんですけどね。
これが元ネタだとは全然知らなかったわけです。
それが、大人になって再放送見て「コレか!」と記憶を呼び起こし納得。熱心に見てた私。
さらにその再放送の時期、名古屋のパルコギャラリーでも
再放送に合わせてなのか?展示会があったのですが…それも見に行った私(爆笑)
で、今回、「日本上陸40周年記念企画」で開催の
この企画展も行こうということに(笑)

サンダーバードは…登場する造形物とか独特で見ていて飽きないんですよね。
(とはいえ航空力学から見たら、到底あのメカ達は飛べないんだろうけど)
女からの目線で言えば…
イギリスでの制作だけあって、ヒロインのペネロープの衣裳なんて
ヨーロッパのファッションコレクションでのプレタポルテ並におしゃれ。
で、この日なんて、明らかに大人用に制作したペネロープの衣裳とセットあり(爆笑)

ひとりで、撮影する人いないから…残念ながらセットのみ撮影。
(おいおい、試着して写したかったんかいっ…笑)

まあ、他にもジオラマ作ってあったし、
昔、発売されたプラモデルなんかもふんだんに展示されていましたよ。
プラモデルのパッケージなんて、そのスジでは有名な
「小松崎茂」氏の絵が使われていて
時代背景も垣間見れて面白い。

と言いながらも、私が一番楽しみにしていたのは、会場で販売されている商品。

ちなみに、前回の展示の際、買ったのは…Tシャツとペンケース。

(ペンケースだけど、私はポーチとして使用。Tシャツも同じ柄です)

で、今回は何を買ったかというと…

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「谷内六郎の軌跡−その人と仕事−」 [展覧会のはなし]

1月14日(日)
久しぶりに彼と2人で名古屋に出かけてみました。

実は去年の暮れから2人で楽しみにしていた企画展がありまして…
それは名古屋の松坂屋美術館で開催の
「谷内六郎の軌跡−その人と仕事−」
http://www.matsuzakaya.co.jp/museum/taniuchi/index.html
1月23日(火)まで 名古屋で開催中の企画展です。

彼は昔から谷内六郎さんが好きで…
私も彼と付き合うようになって
「あ、あの週間新潮の表紙描いていた人だね」と、おぼろげに思い出し
さらに結婚後、彼の部屋にあった5年前の「芸術新潮」での
谷内六郎さんの特集記事を読み
あらためて幅広い作品を制作していたことを知りました。
「もっと作品見てみたいなぁ」と思って
ある日、私がオフィシャルサイトをのぞいてみたところ…

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「ジャイアント・トらやんに遭遇」 [展覧会のはなし]

「ヤノベケンジ」
2年前に東京の六本木ヒルズ内にある「森美術館」で開催されていた
「クロッシング」という新人作家をたくさん集めた企画展を観た時に
私が非常に気になった作家さんであります。

ヤノベ氏は、大阪万博終了後の取り壊しを目の当たりにしながら
少年時代を過ごした関係か…
作品制作に「大阪万博」の影響が色濃く出ていたのです。
それがちょうど2年前の「クロッシング」での出来事。
「太陽の塔」などにその頃から興味があった私にとっては
非常に面白く、そして印象に残った作品だったのです。
で、そのヤノベさんが大作をひっさげて豊田市美術館に
「キンダガルテン」と題して登場したワケです。
家から片道1時間強かかろうが、何しようが、これは行かねば…
ということで、今日は豊田市まで遠征。

さて、今回のヤノベ氏の作品は…
定年退職した実父が購入した腹話術人形「トらやん」が
美術館のギャラリー内をところ狭しと増殖。
中でも度胆を抜かれたのがこの「ジャイアント・トらやん」
(本日購入した図録の表紙を飾っています)

推定3才の腹話術人形がなんと身長7mの人形に。
さらには子供の声のみの命令で動くというのです。
私はしっかりと耳に刻み込みました。
ジャイアンント・トらやんが口ずさんだ
ポーランド民謡「森へ行きましょう」を(爆笑)
トらやん…腕を前後に振り、目をパチパチさせながら
上機嫌で口ずさんでました。
ちなみに「怒れ!」と命令を出すと口から火を吹くのだそうです。
そう、あくまでジャイアント・トらやんは最終兵器ですから(^ ^;)

だけど、なぜなんだろう…
ジャイアント・トらやんを見つめていると
何だかとっても自分の悩みがちっぽけなものに思えてくる…
この空間のせいなんだろうか?
小さい頃に感覚が戻っていくような…そんな感じ。
これぞ「キンダガルテン」マジックなのか?

とはいえ、2年前に東京の森美術館で観た映像に
さらに編集を加えたであろう映像も上映されており
その内容の濃さに大満足。
やっぱり、来てよかった…

そうそう、愛・地球博の入場券を持参したら団体料金になりました。
さすが、県内の公共施設…万博とフレンドシップ事業で盛り上げてますね。
万博を楽しんだ後でもこうして入場券が活用できるのはありがたい。
まだ万博終了まで1ヵ月ありますから、他の場所でも
いろいろと活用できそうです。

ちなみに…
豊田市美術館は小高い丘のような所にあるので
電車で向かい、駅から歩くとなると約100mぐらいの坂を登らないと
いけないので、今日みたいな酷暑の日には過酷。
でも登りきれば、豊田スタジアムと豊田大橋が見えます。

建物もその周辺のお庭とのバランスも絶妙で、私は県内の美術館では
この豊田市美術館がとても好きです。
(ちょうど今はダニエル・ビュレンのインスタレーションが展示されています)

ちなみにこの美術館の設計は谷口吉生氏。
MOMAの増築を担当したことで今、注目されている建築家です。
(再来月にはここで谷口先生の企画展も開催予定)

お気に入りの美術館でココロもカラダもリフレッシュできたので
明日からの仕事もがんばりたいと思います(^ ^)


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86才の手から生まれる昆虫達 [展覧会のはなし]

うちにはカミキリムシがいる。
去年の夏からずっといる。なぜか?

実はこれ、竹でできているカミキリムシなのです。
このカミキリムシの生みの親は岐阜県岐阜市在住の
岡本定男さんという方で、現在86才。
なんと7年前にお孫さんに作ってとせがまれて
見よう見まねで始めた竹での工作にすっかりはまってしまい
ギフチョウから始まり、今ではカブトムシからクワガタまで
竹を素材に様々な昆虫を生み出していらっしゃいます。

岡本さんを知ったきっかけは…
「自分がよくお邪魔していた岐阜のギャラリーで
 個展をしていた方で、竹で昆虫を作る人がいる」
という話を、彼氏さんが付き合い始めた頃から
何度がしてくれたから。
私も「一度会ってみたい」と思っていた昨年、
岡本さんが名古屋市栄の妙香園画廊で
個展をされるということだったので
彼氏さんと一緒にお邪魔して初めてお会いできました。
その時に分けていただいたのが、上に載せたカミキリムシです。

で、岡本さん。今年は岐阜県の笠松町
(一時期、ライブドアのホリエモンが競馬場を運営するとかで話題になった町…苦笑)
にある「笠松町歴史民族資料館」という所で
「竹にみる昆虫たち」というテーマで個展をされています。
http://www.town.kasamatsu.gifu.jp/culture/culture03_03.htm

80代で竹に魅せられて竹工芸に打ち込む岡本さん。
時には奥様と自転車の2人乗りをして
岐阜の町を走ったりもするのだとか…ほほえましいですね。
80代になっても充実した日々を送っている岡本さんのように
私も、いい年の取り方をしてみたいです。
というか、しわくちゃのおばあちゃんになっても
しわくちゃのおじいちゃんになっただんな様と一緒に
自転車2人乗りしてお出かけできるって…私にとっては理想です(*^ ^*)

-------------ちなみに------------

なぜ私がカミキリムシを選んだのかと言いますと…
カミキリムシは昔、実家の庭の木によく出没して
父がよくつかまえては、私に見せてくれたので
想い出の昆虫なんです。
父が「カミキリムシなんだから紙を切るだろう」なんて
言いながら、いつも新聞の折り込みチラシをカミキリムシに
近づけて格闘していたのが
今でも懐かしい夏の想い出です(笑)


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