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「森美術館〜日本美術が笑う&笑い展〜」 [展覧会のはなし]

新美術館を堪能した後に向かったのは森美術館。
晴れ女の効力も日没と共に消滅となったようで…あいにくの雨に。
とはいえ小さいながらも折りたたみ傘を持参して良かった。
晴れ女とはいえ雨具は忘れない私です(苦笑)

森美術館と言えば…そう、あのヒルズ内の美術館。
私、ここの美術館の何が気に入っているって…
開館時間の長いところ。
こういう地方から来た者にとっては非常にありがたいですよ。
日中は閉館時間の早い、国立・市立の美術館・博物館をメインに巡って…
最後にゆっくりこちらで鑑賞…という具合に、時間も有効に使えますからね。

それと、こちらの企画展も独創性があって毎回訪れるのが楽しみです。
今回はあまり触れる機会のない日本美術を展示しているとのことで
大変楽しみにしておりました。
それが「日本美術が笑う」という企画展
観て納得。日本美術の奥深さ、見どころなどが丁寧に解説してあり
思わず「ふふふ」と笑いがこぼれる、そんな素敵な企画展でした。

動物好きの私としては…伊藤若冲(じゃくちゅう)の絵がお気に入りです。
象が好きということもあり、「白象図」には心癒されました。

あとは狩野山雪(さんせつ)
「虎図屏風」に描かれている水を飲む虎の表情がなんともお茶目で
思わず「くすっ」と笑ってしまいました。

そして円空の仏像には思わずほほえみ返してしまうほど
その穏やかな表情に心がなごみました。

続いて向かったのはもうひとつの企画展「笑い展」
これはひとりで来たのが惜しいなあと思うほど
「これ、笑えるわ〜」と誰かに話しかけたくなるほど
変化球な笑いのオンパレード。
とはいえ、もうこらえきれずに作品の前で小さく笑った作品もちらほら。

一時期、話題となった鳥光桃代の「ほふく前進するサラリーマン」
これがフロア一面にもぞもぞと動いているのだから笑わずにはいられない。
さらに言えば、学芸員の方が電池切れで止まってしまった人形に
新しい電池を補充している姿に、これまた笑いがこみあげます。

あと、会田誠氏の映像作品は
「こたつの中に入ってぼやく、ビン・ラディン似の男性」の映像
これには思わず失笑。

さらには渡辺英司氏の市販のパッケージの組み替えの妙には
思わず「やられた!」といい意味での裏切り。
数日後、私は自宅で彼が2箱買ってきた
「ケロッグのココアクランチ」で、つい再現してしまいましたよ(笑)

とはいえ、大人でないと分からない作品などもありましてね…
(ええ、ちょっとHなネタとかね…
 たとえば、マッズ・リネラップのとか…照)
家族連れで来場している方も結構多くて
小学生ぐらいの子供がお母さんらしき人に
「ねえねえ、これ、何が面白いの?」って聞いてて
お母さんらしき人が赤面してましたから(汗)
それはそれでまた新たな「笑い」なのかしら?(苦笑)

仕事が忙しくなり、最近ちょっとお疲れモードだった私ですが
この「笑い」をテーマにした企画展のおかげで
凝り固まっていた頭もすっかりほぐれたように思います。
いやはや、今回も面白い切り口の企画展でございました。
大満足です。


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