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「活版印刷への道…228km(前編)」 [デザインetcのはなし]

2年ほど前に、グラフィック社が出版している
「デザインのひきだし」という本の
10冊目に刊行された特集本


デザインのひきだし〈10〉特集 凸版・活版印刷でいくのだ!

デザインのひきだし〈10〉特集 凸版・活版印刷でいくのだ!

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2010/06
  • メディア: 単行本



「無くしてしまうのは惜し過ぎる。凸版・活版印刷でいくのだ!」

という本を手に入れて
私が小学生の頃…
父の実家で喪中ハガキ等を活版で印刷する伯父の姿を
より鮮明に思い出し、それからというもの…

「一度、やってみたいな…」

という気持ちがふつふつと湧き上がってきた私。

※それについてのお話は、ここに詳しく書いてあるので
 気になる方はこちらをどうぞ。
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-07-09

まあ、現職も印刷畑ですし…
第一、美術短大で、専攻はビジュアルデザインコースでしたから…

「印刷理論の授業でハンドルぐるぐる回して4色刷りもしましたね」

まあ、活版印刷に興味が湧くのも自然のなりゆきかと。

それからしばらくして…

「デザインのひきだし」やインターネットなどで
体験できるところなどを探してみるものの…

「名古屋でワークショップとかは、ないんですよね」

基本的に…

「活版印刷もそうですが…
 例えば…製本等のクラフト系のワークショップというのは
 関東での開催が圧倒的に多いのですよね」

関東は…行けなくはないけど…

「ネックは、距離とその移動費ですよ。」

そんな物理的な理由もあって一時期は
「興味はあるけど…」に意識がトーンダウン。

しかし、そんな頃に衝撃的な事が私の耳に入ることに。

「活版印刷をしていた伯父が他界した後、
 間もなく父の実家にあった活版印刷機は
 処分されていたということ」

まぁ、私も姓も変わって、今や父方の親戚とも
物理的な距離もあって、疎遠になっているのでね。
処分する前に一度この目で観て
子どもの頃の記憶を確認したかったというのは
個人的なわがままだとは分かっているけれども…

「両親に活版印刷に興味のあること事前に話していたら
 関連機材は、処分される運命だったとはいえ、
 最後に実物を目にすることはできたかも…」

それが少し、今でも心残りでもあり…
そんな訳で、私にとってこの一件は少なからず
活版印刷熱をさらに上げる要因になったのは確か。

そんな経緯もあり、昨年あたりから
「活版印刷やってみたい」熱が上がり…
ネットを検索して探す日々が続きました。

実は昨秋、岐阜でも某イベントで
名刺作成のワークショップがあったのですが…

「平日な上に、名刺50枚作る体験で1万円」

いや、私もね…一度は活字を1文字、1文字拾い、
組版とかしたかったですよ。
でも…開催日平日という時点で厳しいのに…

「定員3名」

はい、受付開始からあっという間に満席ですよ。
あぁ…やりたい気持ちは人一倍なのに…

「何もできないこのもどかしさ」

もう八方ふさがりになり
その上、秋冬の恒例の本業の繁忙期もあいまって…

「もう縁がないんだ…」

と思いながら、紅白歌合戦観て、さだまさし観て
年を越して…内にこもっていた私…

ふと思い出した。

「twitterでなら、何か情報がキャッチできるかも…」

で、活版印刷で検索したりするなどして見つけたのが…
関西のとある場所。
Webサイトもあって、今までのワークショップのもようなども
紹介されていて…

「いいなぁ…」

そうだよねぇ…

「大阪なら…行けないことないよ…ね?」

よし…決めたわ…

「私、活版印刷のワークショップを体験するために大阪まで行くわ」

ということで、活版印刷を求めて約228kmを移動することとなりました。
移動した先で体験した出来事については、
また追ってお話しようかと…

ゆるく続きます…

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