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「名古屋市芸術創造センター:Live Potsunen(ポツネン)2011」 [芸術etcのはなし]

さて、タカノフルーツパーラーばかりが際立っておりますが…
本命はこちら…

小林賢太郎さんのソロパフォーマンス
Live Potsunen(ポツネン)2011
http://potsunen.net/menu.html

こちらをお友達の光流ちゃんと観てきたのでした。

小林賢太郎って誰?って方に補足説明しておくと…

「ラーメンズの眼鏡で天然パーマじゃない方の人」

あと、ピタゴラスイッチ大好きな人用に説明しておくと…

「『なにしてるの?おじさん』で白線入りの青いジャージ着て
 パントマイムしているおじさん」

お分かりですか?

蛇足ですが、私のブログを初期の頃から読んでくださる人は
「ユキヲの夢の中で、なぜか一眼レフ的なカメラ持って
 美術の先生的な立ち位置で出て来た小林賢太郎さん」
ですって…もう本人すら忘れかけてたんだから…言わなくていいよ(爆)

で、ついこないだまで…BSハイビジョンだった頃…
小林賢太郎さんがテレビに出るって言うので観たくて仕方なかったのに
まだその頃はハイビジョンではなく、だからって妹に頼むのも
恥ずかしかったのであきらめたが…

そんなのすっ飛ばして、生で小林賢太郎さんであります。

で、肝心の「ポツネン」とは…
小林賢太郎さんによるひとり芝居の短編集。
演出にはパントマイム、マジック、イラスト、パズルなどなど…
様々な表現方法が散りばめられているという
それでいてスタイリッシュで笑いあり、ミステリーありの
不思議なソロパフォーマンスであります。

で、これがメインビジュアル…

SPOT1.jpg

このアングル…反則だ…格好良すぎる。
(モノクロ、スーツ、眼鏡…私の大好き3点セットではないか…って誰も聞いてない)

さて、ミーハーの戯言はそれぐらいにして…

初、小林賢太郎さんだった訳ですが…

「へぇ…こういうのだったんだ」と心地よい驚き。

なんか…どれも私のストライクゾーンだったのね。

けん玉であれだけの場面展開を導き出せる巧みさというか…
あれで一気に彼の世界に弾き込まれたというか…
遅れて会場に入ってきたお客さんに
「足元に気をつけてくださいね」と優しい声をかけながら
すでに終わってしまった場面が凄く盛り上がったと
心ですねながらも笑い飛ばしてみたり

「アナグラムのあなぐら」なんて言葉の入れ替えで全く違った意味になり
それでも可笑しいのに、とどめの一撃で賢太郎さんの手描きのイラストで
想像のモヤモヤを具現化的な感じで見せてしまうあの潔さと的確さ。
そして個人的に賢太郎さんの鮮やかなカードの手さばきに…
思わずにんまり(怖いよ…)

怪獣を観るお医者様の話で、体温計を計測した後のある仕草で
私は確実に昭和生まれだということを自覚させられ…

うるうびとには少し背筋がゾクっとしたり…

線上の手男では、その優しい語りとめくるめく場面展開が
催眠状態へと導かれ…一瞬記憶が飛んだり…

そして国鳥や国花と並んで日本には国菌なんてものがいるというのを
知ることができたり…そんな深いお話もあったりする
一坪の国の王様のお話などなど…
短編だけあって、様々なお話がテンポよく展開します。
初めての方でもこれは飽きないのではないかと。

とはいえ、私の中での一番は…
やはり一坪の国の王様の最後のシルエットですね。
まさに福田繁雄先生の「ランチはヘルメットをかぶって」が
大好きな私にはたまらないオチで…
それが最後の最後の演出効果だっただけに…心鷲掴みにされた。

なんだろうな…この完成度、そして潔さとスマートさ…
で、「ほわん」とした気持ちになりました。

まあ再演の部分もあるので、
以前にご覧になった方は辛口なことを
お書きになっている方もいらっしゃいますが…
私は初めてだったので…
とても楽しいひとときでございました。
ええ、大満足です。

まあ、見方が違うのかもしれないですが…
このポツネンっていうのは
なんだかグラフィックデザインぽい感じがするなぁと。
最初「?」として、よくよく観ていくと「!」に変わるところなんて…
そういうところ似ているなと。
ええ、あくまで私の個人的な意見です。
だから私、とても上手い具合にスポっとはまっちゃったんでしょうね。

あとは…うーむ、あの線上の手男なんて特にそうですけど…
ビジュアルが凄く好きです。
ヨーロッパの活版印刷全盛期の頃のような…そんなビジュアル。

で、買ってしまった…パンフレットと共にこれを…

SPOT2.jpg

ポストカードセットです。
この文字の印刷…

「活版印刷ですね?」

文字がエンボス的になってますもん。
印刷に圧がかかってますもん。

「出た、活版印刷好き」

で、中身はこちら…

SPOT3.jpg

山高帽子姿なのと…その姿のシルエットが効果的に使われているせいか
マグリットの作品にも似たミステリアスな感じ。
ええ、マグリットも大好物ですよ。

ポツネンさん…また会えるかな…ぜひ機会があれば観てみたいです。
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