「あいちトリエンナーレを巡る〜長者町会場(2)〜長者町繊維卸会館、スターネットジャパンビル〜」 [展覧会のはなし]
あいちトリエンナーレ
http://aichitriennale.jp/
名古屋市美術館とその周辺を鑑賞し…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26
そこから長者町エリアに進み、立体や映像作品を堪能し…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-27
「まだまだあるんだね…長者町エリア」
広いよ…長者町。
で、続いて向かったところは…
「長者町繊維卸会館」
展示会場は2階。
細くて急な昔ながらの階段をあがると…
そこには、数人の作家さんの作品が展示されていました。
2階の展示スペースは、廊下の両側にこじんまりとした部屋が並ぶ間取り。
というのも、元々この繊維卸会館とは、商売を始めたい人が
この部屋を借りて、自分のお店を持つまでの間、仕事をすすめていたという
そんな繊維業界が最盛期の頃の面影を残す建物。
「部屋をちょこちょこと覗くのがまた楽しい」
中でも私が印象的だったのは…
ナウィン・ラワンチャイクンの作品。
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts/navin-rawanchaikul.html
現在福岡とチェンマイを行き来しながら活動を行なって いる彼。
この人の作品を観ていると、そこで生活している人の息づかいが
こちらにも、ひしひしと伝わってくる。
そういえば…「堀田商事株式会社」のビル壁面に
彼の大きな作品を見つけた時には
ここ長者町の人々がこちらに向かって語りかけるような…
そんな活き活きとした作品にも思えて…思わず見入ってしまう私。
その理由がよく分かりました。
彼はこの街に住む、多くの人達に、今まで過ごしてきた日々のこと
この長者町という街のことをインタビューしていたのです。
その映像をこの2階の一角で上映していたのだけど…
その淡々とした地元の人達の語りは、観る側に圧倒的な存在感と
生きることのリアルさを強く伝わる。
ナウィン・ラワンチャイクンは、そんな彼らの語りを聞くことで
やはり、情報はもとより、内なる情熱のようなものを受信したのではないかと思ってみたり。
それを彼の手腕により絶妙な化学変化のようなものが起こり
あの作品になったのかなと…この丹念なインタビューを観てしみじみ感じました。
そして彼が美術のあり方について真剣に取り組んでいる姿も垣間見えた気もします。
漫画や映画看板といった大衆的な視覚表現を使って制作される
彼の作品はやはり、美術館などの決められた箱に入るよりも
こうしたなんとなく…人々の生活の息づかいが聞こえてきそうな
そんな空間に収まることで彼の作品の良さも、
そしてこの空間の良さも活きているような気がして…
とても楽しいひとときを過ごすことができたように思います。
で、そこから程近い、旧モリリン名古屋支店ビル 荷さばき場にあった
KOSUGE1-16の作品をちらりと観てみたりしながら…
続いて訪れたのは…
吉田商事株式会社
こちらにはナタリア・リボヴィッチ&藤田央の大きな作品が2つメインで展示されていました。
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts-street/-natalija-ribovic-toru-fujita.html
未来へのメッセージを書こうということで下には段ボールの切れ端が敷き詰められていて…
「お子さま達の格好の遊び場に(笑)」
これはテンションあがるだろうねぇ…落書きOK。
(ま、一応、メッセージを書くんですけどね…笑)
そして脇には…
でっかいうさぎさんが寝そべっていて…
かわいい耳がぴょっこり生えている、でっかい車がどーん!
「そりゃテンションあがるよね…」
だって…
「アラサ−の私ですら、テンションあがるもの(笑)」
カメラのシャッター押しまくり…
さらに続くは…
スターネットジャパンビル
長者町エリアでは一番楽しみにしていました。ここは。
というのも…2階へと足を運ぶと…
「部屋一面に、蝶々がいる」
実はこれ…図鑑から切り抜いた蝶が壁に貼られているんです。
「その抜け殻がこれ」
きちんと棚にその抜け殻も展示されていました。
渡辺英司の作品です。
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts/-eiji-watanabe.html
もともと、このビルは呉服問屋として使われていたそうで
そのため、商品の保管場所としていた上の階より
スムーズに荷下ろしするため、一部吹き抜けになっていたんです。
そちらにもきちんと作品が展示されていました。
なので、さきほど蝶の抜け殻を展示していた棚には
昔は様々な反物がぎっしりと積まれていたことでしょう。
「名古屋だから名古屋友禅とか…たくさんの反物が棚を彩っていたんでしょうね」
そんなかつて華やかだった呉服問屋の内部に、
時を超えて、たくさんの蝶が止まるというのも…素敵ではありませんか…
「ちなみに蝶は1万5000羽ほど…」
旧型の蛍光灯のスイッチの紐にも、しっかり蝶が止まっていました。
さらに…急な階段を一歩、一歩、慎重に上り…3階にあがると…
サイコロの集団。
万国旗か星だけを切り抜いたもの
(下の箱に切り抜かれた星が結構な量入ってます)
あとはパステルで作られたカラフルな滝に見立てた作品など…
様々な素材を使っての独特の世界が広がっていて大変面白い空間でした。
「さて、次は…どこへ行こうか…」
まだまだ…あるのです…
時はすでに1時近く…お昼をいただきたいところですが…
「もうあと少し…頑張って観ていきましょう」
という訳で…つづく…
http://aichitriennale.jp/
名古屋市美術館とその周辺を鑑賞し…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26
そこから長者町エリアに進み、立体や映像作品を堪能し…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-27
「まだまだあるんだね…長者町エリア」
広いよ…長者町。
で、続いて向かったところは…
「長者町繊維卸会館」
展示会場は2階。
細くて急な昔ながらの階段をあがると…
そこには、数人の作家さんの作品が展示されていました。
2階の展示スペースは、廊下の両側にこじんまりとした部屋が並ぶ間取り。
というのも、元々この繊維卸会館とは、商売を始めたい人が
この部屋を借りて、自分のお店を持つまでの間、仕事をすすめていたという
そんな繊維業界が最盛期の頃の面影を残す建物。
「部屋をちょこちょこと覗くのがまた楽しい」
中でも私が印象的だったのは…
ナウィン・ラワンチャイクンの作品。
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts/navin-rawanchaikul.html
現在福岡とチェンマイを行き来しながら活動を行なって いる彼。
この人の作品を観ていると、そこで生活している人の息づかいが
こちらにも、ひしひしと伝わってくる。
そういえば…「堀田商事株式会社」のビル壁面に
彼の大きな作品を見つけた時には
ここ長者町の人々がこちらに向かって語りかけるような…
そんな活き活きとした作品にも思えて…思わず見入ってしまう私。
その理由がよく分かりました。
彼はこの街に住む、多くの人達に、今まで過ごしてきた日々のこと
この長者町という街のことをインタビューしていたのです。
その映像をこの2階の一角で上映していたのだけど…
その淡々とした地元の人達の語りは、観る側に圧倒的な存在感と
生きることのリアルさを強く伝わる。
ナウィン・ラワンチャイクンは、そんな彼らの語りを聞くことで
やはり、情報はもとより、内なる情熱のようなものを受信したのではないかと思ってみたり。
それを彼の手腕により絶妙な化学変化のようなものが起こり
あの作品になったのかなと…この丹念なインタビューを観てしみじみ感じました。
そして彼が美術のあり方について真剣に取り組んでいる姿も垣間見えた気もします。
漫画や映画看板といった大衆的な視覚表現を使って制作される
彼の作品はやはり、美術館などの決められた箱に入るよりも
こうしたなんとなく…人々の生活の息づかいが聞こえてきそうな
そんな空間に収まることで彼の作品の良さも、
そしてこの空間の良さも活きているような気がして…
とても楽しいひとときを過ごすことができたように思います。
で、そこから程近い、旧モリリン名古屋支店ビル 荷さばき場にあった
KOSUGE1-16の作品をちらりと観てみたりしながら…
続いて訪れたのは…
吉田商事株式会社
こちらにはナタリア・リボヴィッチ&藤田央の大きな作品が2つメインで展示されていました。
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts-street/-natalija-ribovic-toru-fujita.html
未来へのメッセージを書こうということで下には段ボールの切れ端が敷き詰められていて…
「お子さま達の格好の遊び場に(笑)」
これはテンションあがるだろうねぇ…落書きOK。
(ま、一応、メッセージを書くんですけどね…笑)
そして脇には…
でっかいうさぎさんが寝そべっていて…
かわいい耳がぴょっこり生えている、でっかい車がどーん!
「そりゃテンションあがるよね…」
だって…
「アラサ−の私ですら、テンションあがるもの(笑)」
カメラのシャッター押しまくり…
さらに続くは…
スターネットジャパンビル
長者町エリアでは一番楽しみにしていました。ここは。
というのも…2階へと足を運ぶと…
「部屋一面に、蝶々がいる」
実はこれ…図鑑から切り抜いた蝶が壁に貼られているんです。
「その抜け殻がこれ」
きちんと棚にその抜け殻も展示されていました。
渡辺英司の作品です。
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts/-eiji-watanabe.html
もともと、このビルは呉服問屋として使われていたそうで
そのため、商品の保管場所としていた上の階より
スムーズに荷下ろしするため、一部吹き抜けになっていたんです。
そちらにもきちんと作品が展示されていました。
なので、さきほど蝶の抜け殻を展示していた棚には
昔は様々な反物がぎっしりと積まれていたことでしょう。
「名古屋だから名古屋友禅とか…たくさんの反物が棚を彩っていたんでしょうね」
そんなかつて華やかだった呉服問屋の内部に、
時を超えて、たくさんの蝶が止まるというのも…素敵ではありませんか…
「ちなみに蝶は1万5000羽ほど…」
旧型の蛍光灯のスイッチの紐にも、しっかり蝶が止まっていました。
さらに…急な階段を一歩、一歩、慎重に上り…3階にあがると…
サイコロの集団。
万国旗か星だけを切り抜いたもの
(下の箱に切り抜かれた星が結構な量入ってます)
あとはパステルで作られたカラフルな滝に見立てた作品など…
様々な素材を使っての独特の世界が広がっていて大変面白い空間でした。
「さて、次は…どこへ行こうか…」
まだまだ…あるのです…
時はすでに1時近く…お昼をいただきたいところですが…
「もうあと少し…頑張って観ていきましょう」
という訳で…つづく…
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