「白洲次郎と正子の世界展」

久しぶりですね。展覧会の話。

でも実は３月には名古屋タカシマヤで開催されていた
「北大路魯山人展」も観てきましたし…
４月には、名古屋パルコで開催されていた
「MOE絵本フェスティバル」も観てきたのに…

「書けてないね。忙しくて（爆）」

ま、さらに言えば東京旅行の話も棚上げになってますし（失笑）

すいません。本当。

そんな中で…観てきました。
「白洲次郎と正子の世界展」


黒のパンフレットは…傷が目立つから…
買う時に結構、慎重になります。
でもやはり買ってしまいました。
ええ、中身は展示品を全て網羅してましたし…
１２００円のオリジナルの図録。なかなかでした。

それにしても…
やはり、連休中に昨年放送されたNHKドラマを観ておいて正解でした。
http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/
そして普段…日曜美術館を観ているのと…
あ、あと…最近はごぶさたですが…以前は「美の壷」など観ていたこともあり
焼き物などの古美術の良さが数年前に東京の日本民芸館で観た頃よりも
自分なりにより分かるようになったのが嬉しかったですね。

歴史の流れがドラマのおかげで、上手く頭の中に入っていたので、
展示されていた貴重な資料なども「あ、あれだな」と
すぐに回路がつながりました。

白洲正子さんは、同じ女性ということもありますが…
展示されている資料やパネル紹介でのエピソードなど
「韋駄天夫人だなぁ」としみじみ。
考えた事をすぐに実行にうつさないと気が済まない性分は
観ているこちらとしては気持ちが良いというか…
何より、努力と自らの足で培った審美眼には
同じ女性として尊敬の一言に尽きます。


そんな訳で…
雑誌「和楽」の特別編集本の内容が充実していたのでお買い上げ。
はぁ…ゆっくり読む時間もないのに
お財布事情も今月は厳しいのに…
（東京旅行の支出の請求が届いたため…失笑）

「まったく…困ったものです」

ま、日をみてじっくり読みましょう。

どれも印象的でしたけど…
最後の方の展示にあった白洲次郎さんのジョークが
一番心に残りました。

「夫婦円満の秘訣は、一緒にいないこと」

次郎さんは、終戦連絡中央事務局で過酷な仕事に取り組み
正子さんは戦後の銀座へ通い、青山二郎の元へ文筆修行に出かけ
そして自らの「美」を見極める「眼力」を試すべくはじめた
染織の店「こうげい」の経営。
フィールドは異なっていてもそれぞれが一生懸命
与えられた難題に向かい、必死に戦う戦士のような…
そんな２人だったのでしょう。
だからこそ、何かしら共感できるところもあり
そして一緒にいずとも互いに信頼しあうことができたから
こんな軽妙なジョークも口にすることができたのではないかと。

それにしてもあの時代であの生き方。
本当に芯のある日本人というか…素直に凄いの一言。
いい展示会でした。

こちらの展覧会は名古屋のタカシマヤで５月３１日（月）まで開催中です。

コメント 2

ユキヲさん、大変ご無沙汰しています！！tanukiです。
突然のコメントで失礼致します。覚えてくださってますでしょうか（汗；笑）
一昨年ぐらい？から、、ユキヲさんがご多忙のためか、私のブログに来られなくなってて、そのため、私も、なんとなくユキヲさんのところにコメントしづらくなってしまいまして（ひょっとしたら私の訪問がご迷惑なのかな・・・とか、あれこれ考えてしまっていたのです）そのまま遠ざかってしまってました。すみません。。。
それで、久しぶりにユキヲさんの記事を拝見したところ、次郎さん＆正子さんの展覧会の記事を見つけたので嬉しかったのでした（＾＾ゞ
私も、昨年、神戸の大丸で展覧会が開かれていた時に見に行きました。（こちらの展覧会とは主催者が異なっているかもですが・・・）
私は10年ほど前に正子さんのことを知ってからすごくファンで、骨董の趣味とか着物の好みとか、勉強になることばかりで、少しでも正子さんに近づけたらいいな～・・・と思ってしまいます。（＾＾ゞ
私も、昨年の次郎さんのドラマ見ました。伊勢谷君、けっこうハマり役だったような気がします（笑）
次郎さんのような方は、まさに今の時代に居てくださるとありがたいなあ・・・と思ってしまうのでした。

私のほうは相変わらずマイペースで更新しています。
また時々、こちらものぞかせていただくかもしれませんが、その際はよろしくお願いいたします。m(_ _)m
（もしご迷惑だったら申し訳ありません。その場合はこちらのコメント表示していただかなくてOKです）

長々と失礼しました。。。


by tanuki (2010-06-02 23:40) 

>tanukiさんへ
nice＆コメントありがとうございます。
こちらこそ、ご無沙汰しております（滝汗）
ええ、tanukiさんは、以前…はるばる一宮の杜の宮市まで
かけつけてくださったお方…忘れはしませんよー！

すみません。なかなかそちらにお邪魔できずに…
そんな中でもこちらにお立ち寄りいただきコメント残していただき
本当にありがとうございます。
お返事が遅くなり、大変申し訳ございません。

一昨年から国家試験の勉強（昨年受験しましたが、２科目不合格で今年再受験）
仕事が増えているのに現状いる人数で仕事をまわしている状態で…
あまり仕事や個人的状況を理由に逃げたくはないのですが…
今の私には、圧倒的に時間が足りずにいます。
庭に例えるならば…今はお恥ずかしくないように自分の庭を手入れするので
手一杯でなかなか他のお宅のお庭まで観る余裕がないというところでしょうか…
ですので、今までコメントくださった方のブログへの訪問があまり出来ず
コメントも残せずにいます。
時に大変共感できる記事などもあり、コメントを残したい時もあるのですが
なにぶん、パソコンでも遅筆なので（苦笑）
他の方の更新のスピードになかなかついていけない部分もあります。
私としては非常にもどかしい日々です。
試験が無事に終われば秋頃には一段落できそうですが…まだまだのようです。

tanukiさんも白洲正子さんお好きなんですね。
私はお恥ずかしながら、白洲正子さんと次郎さんのことを知ったのは
随分と最近です。
たぶん、以前に東京に出かけて、日本民芸館を訪れてからしばらくしてから…
雑誌などで知ったのではないかと。
ライフスタイル、美を見極める目と感覚…同性として本当に
あこがれるというか…いや、もう雲の上の存在です。

NHKのドラマ、大変良かったです。伊勢谷くんも本当に熱演でした。
それまで正子さんのエッセイは私も図書館などで２冊ほど借りて読みましたが
正子さんの若かりし頃の知られざる苦労をドラマで知り
「ああ、努力あってのあの審美眼なんだな」とあらためて思いました。
ドラマでもう頭の隅に追いやってしまった激動の日本の歴史も
すんなりとビジュアルで把握でき、今回のこの展覧会の展示品も
より身近に感じました。特にサンフランシスコ講和会議での
吉田首相の巨大なトイレットペーパーのあたりは（笑）

tanukiさんのブログにはまた時間をみてお邪魔しますので
またその時にはお相手よろしくお願いします。
by ユキヲ (2010-06-03 16:38)