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「3時間30分、別人になりすます」 [おもひで ばなし]

最近スイーツなど…食べ物の話ばかりしているのは…
別にネタがないから食べ物の記事に走っている訳じゃないんですよね。
まあ、多少…様々なストレスが食にスライドしている部分は否めないです。
2月、3月の繁忙期なんて…怒りのやり場がなかったですからね。
だからといって今だに仕事が落ち着いている訳でもないし…
他にもいろいろなことが起こりすぎて…

「現実に起きていることがあまりにもビターすぎてかけないから(笑)」

ま、多少オブラートに包んで書いてもいんですけど…
それ読んで誰も楽しくないだろうし…
私のことだからかなりビターになるだろうな。

とはいえ、文章にして気持ちを整理するという
ぶしつけな効果を見越して…書きます。

先日、短大時代からの15年来の頃の友人の結婚式に出席しました。

受付を済ませ、ご祝儀を受付担当の方に手渡しし、
その後、いただいたのはこの日に席次表。

特殊な紙を使った上品な席次表でした。
はじめに「今日はお忙しいところ…」という挨拶からはじまり
次のページに本日の席次表があった訳ですが…
そこに載っていた私の名前は…

「これ…誰ですか?」

私の名前…読みはよくある名前でして…
ワープロ(懐かし)時代から、現代のパソコンの時代まで
変換すると最初に出る文字はほぼ9割方、とある文字に変換されます。
なので、そういった間違いならば目をつぶろうとしたのです。

ただ、この日の私の名前は…

「誰?」

あの…

「どうしたらこんな具合に間違える?」

一応、申しあげておきますと…
友人とは15年来、ほぼ毎年のように年賀状のやりとりはしており
その時の宛名はもちろん、結婚式の案内状もきちんと
正しい名前で届いておりました。
なのに…この日に限って…

「名前が間違っている?」

という訳で…この日は私、3時間30分…

「『全く違った名前の人物』として過ごすことに(爆)」

まあ名前もそうですが…少々寂しかったのですよ。当日は。
学生時代の友人は私ひとりでしたので…
ただ、テーブルがご一緒だったゲストの方々がお話上手な方ばかりでしたので
いろいろとお話させていただき楽しかったですし…
(ただ、ずっと席次表を見ながら私の名前を呼んでくださるので
 あいかわらず間違ったままですが…笑)
あ、出されたお料理はどれも大変おいしゅうございました。

しかし…何が辛かったと言えば…

私、友人にスピーチを頼まれていたのです。
司会者さんがゲストの方の近くまで行き、マイクを向ける…
そんな簡単なスピーチですけどね。

それで…
『ご結婚されている「××(間違った名前)」さんから新婦の○○さんに何かアドバイスを…』
と、司会者さんから何度か違った名前で呼ばれつつ…
気になったので、司会者さんの手元にあった進行表が見えたので
ちらりと見たら…

「間違った名前の上にふりがなまでふってある(爆)」

それは仕方がないわ。もう間違っているんだもの。
今さら私が言ったところで訂正なんてできないでしょうし。
もうここまで来たら名前には触れず、にこやかに
そして滞りなくスピーチをすることに徹しました。
そして無事に私のスピーチは終了。

15年来の友人関係とはいえ…まあ、社会人になってから
お互い忙しい故に会う機会は年々減っておりましたし…
友人も結婚の準備に相当大変だったと聞いていましたから
まあ、仕方がないといえば仕方がないですが…
事実、席次表にはだいたい
「御芳名お席順に失礼な点がございましたら
 慶事に免じご寛容の程お願い申し上げます。」
と書いてありますからね。

帰りのお見送りで彼女に声をかけましたが…
もちろん、名前のことは言わずにおきました。

「言ったところで何も残らないし…」

という訳で…3時間30分、別人になりすました私の話でございました。


ただ…どうしても印刷業界に携わっているという身でもあるので
ひとつ…心にひっかかることはありました。

この日…挙式も参列した私ですが…その後に
披露宴会場に案内された後、司会者さんから
『本日の席次表と名札は、新郎新婦の手作りです』と紹介があったのを耳にして

「だったらそれは…なおのことおかしいなぁ…」と思った私。

自分達の手作りならば手元にある…
例えば返信の出欠席のハガキなどを確認しながらチェックできるはず。

「ああ、お二人とも忙しかったから業者さんにお任せだったのかな」

いや、それでも一度は確認するよね?

大昔ならば活版印刷(とてつもなく懐かしい…笑)だけど…
今の時代、データで作成したらデータは残せるし
確認後もし訂正が発生したとしても、それは簡単に修正できるよね。
今では、Wordなどのソフト対応のそういうソフトも売られているとか…

「……………。」

嫌だなぁ…こういう具合に、印刷と加工の流れが分かる自分が…

「それに進行表とか…最後に確認しないのかな?」

私達の時には確認したのだけど…
特に名前のチェックは失礼にあたるから…念入りにと…
当時お世話になってウェディングプランナーさんに言われたからなぁ。

「間違った名前のまま、ふりがな打たれたら…それは司会者さんの責任じゃないよね?」

はぁ…何だかもう…笑うしかないというか…何とういうか…

「切ない」

はぁ…お目汚し、失礼いたしました。
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tomoko

それはそれは、スッキリしない時間をすごされましたね。
名前の間違いってどうしてあんなにモヤモヤするんでしょう
ユキオさん・・・ってかんじですよね。
もちろんわかってます、ユキヲさん。
by tomoko (2010-05-14 21:49) 

ユキヲ

>tomokoさんへ
nice&コメントありがとうございます。
うーむ…なんだか…私も結婚式を挙げた身なので…
準備の大変さは分かっているんですよね。
でも…やはり、スッキリはしなくて…というか悩みましたもの。
「私…友人の中では…そういう存在だったのかな?」とか。
そういう意味で、へこみましたね。
そんなこんなでいろいろ思いめぐらせていたら
なんだか帰り道の足取りが重くて重くて…
でもまあ、もう終わってしまったものは仕方ないですから。
他の人には同じようなことが起きないように祈るのみです。

by ユキヲ (2010-05-14 23:14) 

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