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「日本・ポルトガル修好150周年記念 没後50年 北大路魯山人展」 [展覧会のはなし]

2月24日(水)から3月8日まで、名古屋タカシマヤの催会場で
開催されていた展覧会。

私は3月1日(月)に出かけました。

今回の展覧会。
日曜美術館でも取り上げられていたので…楽しみにしておりました。

とはいえ…
2006年5月頃にも名古屋のタカシマヤで
「北大路魯山人展」が開催されており
その際にも私、出かけまして…代表的な織部焼の作品などなど
たくさんの作品を見て、大変満足した記憶があります。

しかしまた魯山人展とはなぜ?と思っていたら…
なんと、パナマ船籍「アンドレ・ディロン号」
船室のために魯山人が制作した壁画である
「桜」と「富士」が、時を経て
廃船となり取り壊されそうになっていた船内から
無事に救出、保存され、57年ぶりに日本で公開されるとのことなのです。

「いやはや…言葉は通じなくても…
 こうして日本の作家の作品の良さに気がつき
 処分される予定だった客船の中から救い出し保存をしてくれた
 客船の所有者であった会社の社長さんに感謝しなくては…」

日本人として、そしてこうした作品鑑賞を楽しみにしている
いち鑑賞者として…素直にそう思いました。

さて、展覧会はこの壁画がメインではありますが
2006年に開催された展覧会同様、
魯山人の代表的な陶芸作品が展示されているのはもちろん。
中でも興味深かったのが、
魯山人が立ち上げた会員制高級料亭「星岡茶寮(ほしがおかさりょう)」
ができるまで、そしてそのために制作した
食器な料理などの関連資料の展示。

実際の食器や当時の風景を撮影した写真をパネルにしたものなどが展示されており
今まで、略歴などの活字で追っていた時代背景が
よりリアルに、そして身近に感じられたことは大きいです。

ま、なんといっても今回の一番の作品は壁画ですね。

魯山人.jpg
※チラシに掲載されていた画像をデジカメで撮影しました。

貝などを花にはめこむなど、全体だけでなく、部分部分を切り取っても
飽くことなく、むしろよりじっくりと鑑賞したくなる「桜」

荒々しい漆塗り木立、そして山肌が醸し出す
魯山人らしい独特の空気感を肌に感じるような「富士山」

「いやぁ…よくぞここまで来てくださいました」と
ねぎらいの言葉をかけたくなるほどの作品。
そして目に…心に…
その存在感をしっかり焼き付けてくれる…
そんな作品でした。

「いやはや、出かけた甲斐がありましたよ」

帰りは図録をお買上げしました。

「また時間ができたらじっくり眺めましょう」

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