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「初めての歌舞伎〜後編〜」 [芸術etcのはなし]

さて、初めての歌舞伎としてユキヲがやってまいりましたのは
名古屋の御園座で上演されていた「第四十四回吉例顔見世」の夜の部。

出かけるまでの話で前半終わってしまったので…(滝汗)
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-10-09
ここからは上演された演目のお話。

イヤホンガイドを手にし、分かりやすい解説を左耳でキャッチしながら
初めての歌舞伎を鑑賞いたしました。

この幕を見ると「ああ、歌舞伎を観に来たなぁ」としみじみ思いますね。
幕間.jpg
で、まず最初は…


■■■一、鶴亀(20分)■■■

歌舞伎舞踊の作品は「能」の作品を素材にしたものが数多くありますが
その中でもこの「鶴亀」は能楽の詞章をほぼそのまま利用して長唄の曲として
作られた最初の作品だそう。
シンプルでありながら、曲が優れていることからご祝儀物としてよく取り上げられ
人気の作品です。
今回の襲名披露の夜の部の最初を飾るにぴったりですね。

内容としては、新春を祝う会に古来から「吉祥」を象徴する鶴と亀に扮した
廷臣と共に女帝が姿を表し、長寿祈願のため、舞を舞い始めるというもの。

唐うちわを手にして踊る、中村時蔵さんのなんと優雅で美しいこと。
鶴が「スッ」と、片足だけで身体を支え、凛とした姿で立つ姿を思わせる
美しい舞いを披露してくれるのは時蔵さんの長男の梅枝さん。
そして、亀が両手で水をかいて、池を楽しそうに遊泳する姿を思わせる
ほほえましい舞いを披露しているのは時蔵さんの次男の萬太郎さん。
父子による息のぴったり合った舞いに思わず見とれました。

この後、20分の幕間。
皆さん、お手洗いに向かわれたり、
1階へ出かけ、芋きんつばをお買い上げしたり
お茶を試飲したりと、小休止を楽しまれていました。

そして続きましては…

■■■二、修禅寺物語(60分)■■■

鎌倉二代将軍源頼家の悲劇を題材にした新歌舞伎。
「半七捕物帳」シリーズで有名な「岡本綺堂」さんの代表作のひとつです。

内容としては北条氏の陰謀により修禅寺に流れ、愛妾の若狭局も失った源頼家は、
近くに住む面作りの名人である夜叉王に自らの顔を写した面を彫るよう注文する。
夜叉王は何度もノミをふるうものの、仕上がった面には
どれも死相が現れるためこれは献上できないと、苦悩することに…。
そんなことはつゆ知らず、夜叉王のもとを訪れた頼家は
早く面を仕上げよと、とうとう刀に手をかけ
頼家と夜叉王は一瞬緊張感あふれるものの
機転を利かせて、「死相が現れた」という
夜叉王が彫った面を差し出したのは夜叉王の上の娘、桂。
そんな桂を見初め連れて帰る頼家は、その夜に北条の指示で暗殺され
炎に包まれた御所では桂が父親が彫った面をかぶって敵をくらまし
息も絶え絶えに父のもとへとやってくる。
頼家の死を知り、自らが彫った面に死相が出てきたのは
将軍の運命を暗示するほどの出来映え故のことであることを悟り、
今、目の前にいる娘の危機を目の前にするも自分の実力を喜ぶ夜叉王。
そして、その腕で娘の最後の姿を写そうと筆を走らせる夜叉王。
そんな父のために最後の力を振り絞って顔をあげる娘。
気品高い娘と芸術を極めようとする父を描いたお話であります。

夜叉王の弟子であった男を婿にもらった次女は職人的な性格。
そのため、冒頭は同じ親を持つ娘2人の性格の違いを
会話のところどころで見せて、仕舞には
気品高い長女と、婿殿の言い争いとなってしまうところなどが
テンポ良く進みます。

しかし、長女の機転で制作した面を差し出し、
自らの命は助かったものの
「死相の出る面など作品とはいえない」と自責の念にかられ
次女がいる前で、もう二度と面は作らぬと乱心の父で夜叉王。
その横で心を鎮めようと必死に腕にしがみつき、父である
夜叉王に言葉をかけるけなげな次女の姿には
思わずじーんとしてしまいました。
この次女の楓役は中村扇雀さん。
後ほど、藤娘としても登場しますが…いやもうお美しいのはもちろん
けなげな娘の雰囲気とその姿が会場の空気を通して伝わって来ます。

さらに父であり面の作家「夜叉王」を演じるのは中村富十郎さん。
納得のいかない作品を結果的に献上したことを悔いる姿は
まさに芸術家の神がやどったのかというほどの鬼気迫る演技。

そして、娘の桂が瀕死の身体で父のもとへと戻り
自ら彫った面に死相が出た理由を悟り、
死にゆく娘の姿を写そうと筆を握る夜叉王と桂のやりとり。
最後の力を振り絞り、夜叉王演じる富十郎さんに
顔をあげる娘、桂を演じるのは中村時蔵さん。
短い一生を生き抜いた誇り高い娘が
渾身の力をふりしぼり、父の想いにこたえようと
顔をあげる姿。まさに最後の見せ場ですね。

最後は観客の拍手と共に幕となりました。

「いやぁ…すばらしいですね」

先生や、他の方々とお話しながら、
この日、一番長い30分の幕間を迎えることに。
時間はちょうど6時過ぎ。夕食時。
2階のロビーにあるソファで持参した助六弁当をいただく私。
そして、持参したおにぎりや総菜パンをいただく他の方々。

食べ終えてからは、1階のお店を見てまわったりしました。

とはいえ、30分の幕間はあっという間。
続いては…夜の部で一番長い演目です。
(この後、長い記事となりますので、お時間ございましたらお付き合いくださいませ)

■■■三、天衣粉上野初花(くもにまごう うえののはつはな)(90分)■■■
〜質見世より玄関先まで〜

こちらのお話は俗に「世話物」と申しまして
江戸の風俗や町人社会を描いたお話であります。

高校生時代に熱心に見ていた「ワーズワースの庭で」
(懐かしい…覚えている方います?というか今思うと渋い高校生だなぁ…笑)
そこで何度を見ていた三津五郎さん(当時は五代目坂東八十助さんでしたね)が
なんと、主人公の河内山宗俊。

なので、個人的に今回一番の楽しみでしたね。

さて、内容としては…
江戸城内で大名たちに茶を出したり話し相手をする
御数寄屋坊主である河内山宗俊(三津五郎)は、
時にはゆすりもしてしまう、
お世辞にも良い坊主とは言えない男。
そんなある日のこと、主人に先立たれ、女主人が切り盛りする質屋の
上州屋にゆすりにやってきたところ
松江出雲守(錦之助)の屋敷に腰元奉公に出ている質屋の上州屋の娘である波路が、
殿の妾になるようにと迫られ、断ったことから
松江侯に幽閉されていることを耳にする。
これはしめたと言わんばかりにお金をめあてに
「娘を助けてやる」と言い出す河内山。
これに上州屋は当惑するものの、
後見役の和泉屋清兵衛が手付金の百両を差し出し、交渉成立となる。

当時、商人の娘が腰元奉公に出るのはよくある話で
(今、放送されているNHK時代劇「居眠り磐音」などにも出てきましたねぇ)
普通、主人に目をかけられれば、その娘の実家には
名字がもらえるなど、それなりのメリットがあるため、
大喜びして娘を差し出すものですが…
今回の上州屋さんの場合、娘にその気はないのもあるのでしょうが
その母親が首をたてにふらない理由は、
主人に先立たれ、母である女主人としては、娘に早く婿を取ってもらい
家の商売を継いで欲しいという事情があるため。

そんな訳で、ここはひとつ悪賢い河内山の手を借りて
娘を連れ戻そうということになった訳です。

さて、手付金として百両手に入れた河内山は、そのお金をもとに
法衣を整え、手下を従え「上野寛永時御門主に仕える高僧」になりすまし
松江出雲守の屋敷に向かいます。

家老の高木小左衛門、近習頭の宮崎数馬らをあしらい見事
松江侯との直談判を成功させ、見事に波路を連れ戻す手はずを整える河内山。
しかし、帰ろうとした玄関先で河内山の顔にあるホクロがもとで
重役である北村大膳に正体を見破られる。
しかし、ただでは転ばない河内山。慌てるどころか、開き直り
「自分を突き出せば殿の色恋ざたが世間にばれて家名に傷がつくぞ」と
と言い、さらには啖呵を切って悠然と屋敷を立ち去ってゆくという
何とも痛快なお話です。

で…見た感想は

もう、初めての歌舞伎には申し分ない演目でございました。
まず、憎めないワルの坊主を三津五郎さんが演じられていたこと。
お金をゆするなど、冒頭から何かと嫌な部分も見えますが
そこにも何かと憎めない部分がちらほら見え隠れ。
「どうせひじきに油揚げの惣菜などをうまがって食ってる了見では
百両の金も出し難くかろう」などと店主にチクリと嫌味を言うところが
3度ほど出てくるのですが…これがじわじわと笑えてくるのです。
それは観客の方も同じようでどんどん笑いが大きくなってきます。

そして、腹をくくって、高僧になりきるところも目が離せません。
ハラハラしながらもその気品のある振る舞いに見とれてしまいます。
これも男の色気をふんだんに持ち合わせる三津五郎さんならではかと。

さて、御数寄屋坊主として大名の屋敷に出向いている河内山としては
高木小左衛門ら、ずらりと並ぶ家臣達を目の前にしても
座敷での作法もそつなくこなし
そして不快を言い立て会おうとしない松江出雲守に
「松江家の興亡に関わる大事を伝えに来た」と芝居をし
ついに松江出雲守を部屋へと登場させ
さらには家臣達を退室させ、ふたりきりとなり
松江出雲守と河内山の互いの言い分をぶつけあう、
一対一の男同士の対決。
手に汗にぎる、見応え充分の場面です。

何度かの押し問答はあれど、ついに松江出雲守が折れ、
娘を家へ返すことに同意。

それから退室する松江出雲守が高僧になりすました河内山に
一礼をするのですが、くやしさをにじませ、仕方なく
頭のみを下げる心ない一礼をする錦之助さん演じる松江出雲守には
思わず失笑。そして松江出雲守のくやしさが見るからに分かります。
それでも家臣に河内山をもてなすように指示する松江出雲守。
心とはうらはらな場面にさらにくやしさが際立ちます。

とはいえ、高僧の姿とはいえ、そこはやはり河内山。

精進料理の接待を受けるものの
「あい成るべくは山吹のお茶を一服所望したい」と、
暗に山吹色の小判を要求する場面は
「外は変わっても中身は…」と河内山の変わらぬ性格が垣間見え
思わずクスっと笑ってしまいます。

しかし、袱紗(らしきもの?)にかぶせられて
やってきたのはなんと時計。
座敷に1人になってから、扇でそっと袱紗を動かしてみると
中の時計が「ジリリリリリ」と鳴り出し
一心不乱に「南無阿弥陀仏…」とお経を唱えるあたりも
河内山の想像以上のあわてぶりが手に取るように分かり観客も大爆笑。

そしていよいよ、娘を連れ戻す用意もできたところで…
場面は玄関に…

宗俊の目の下のホクロが仇となり、老中に正体を明かされてしまう。
絶体絶命の河内山。最初は必死に高僧としてふるまうものの
最後は腹をくくり、玄関先に座り居直る河内山。
身柄を若年寄へ差し出せば、今日のことが表沙汰になり
松江出雲守もただでは済まないと言い放ちます。

ここに高木小左衛門が現れ、河内山を帰すことにするのですが
口惜しい思いの北村大膳のもとに松江出雲守も現れたところで
「馬鹿め!」と一喝するものの、また高僧の振る舞いをするべく
しとやかに花道を去る河内山こと三津五郎。
見ていてほれぼれしました。
そして観客からも大きな拍手が沸き起こり、幕切となりました。

いやもう、満足のひとこと。
観賞後、スカっとする爽快な見応えある演目でございました。

そうそう。以前に放送された「美の壺」でも紹介されていましたが…
http://www.nhk.or.jp/tsubo/arc-20080411.html
2階の席から見ると、歌舞伎の舞台に使われている
大道具への工夫が、今回この目で見てよく分かりました。

というのも…この「天衣粉上野初花」の座敷の場面。
とても奥行のあるように見えたのですが、
これは床や天井、そして壁の奥に入る部分が
極端に狭まる形になっているため。
結果、より奥行きがあるように感じられるのです。
2階からだとその極端さがやや不自然にも感じられますが…
これが仮に1階から見ると、奥行きがよりあるように
自然に感じられるのでしょうね。

あ、あと…
玄関の場面で目にした鮮やかな紺色の紗綾形(サヤガタ)文様に
思わず「大岡越前!」と思ってしまった私。
にしても、あの鮮やかな紺色の前に高僧の姿をした河内山が
(衣の色は橙色とでも言いましょうか…)
また際立ち、その姿、まるで錦絵のよう。
場面、場面、どれも絵になるのが歌舞伎ですね。

さて、この後、15分の幕間をはさむも時は午後8時。
1、2階のお店もすっかり閉まってしまい少し寂しい幕間でありました。

続きましては

■■■四、上:藤娘、下:供奴(40分)■■■

唄と三味線、そして太鼓の小気味よい調子に乗せて披露されるのは
藤娘と供奴。

どちらもタイプは違えど、とても楽しめた踊りでございました。

藤娘は、六代尾上菊五郎が歌舞伎座で上演した際に
「藤音頭」を取り入れ、それまでの藤娘の演出から
新たな演出を施し、以来、この演出による上演が通例となったという
女方が演じる舞踊の中では人気の作品となっています。

いやはや、人気の作品の理由が分かりました。
舞踊が始まる前は照明が落とされた状態で
唄の一節が始まると、音が鳴る「柝(き)」の合図で
場内がパッと明るくなり、舞台上に大きく枝を広げる藤の絡んだ
松の大木の前には大きな藤の花房を手にした
娘姿の藤の精こと中村扇雀さんが登場。
その意表を突く登場と、目に飛び込む艶やかな藤の精に驚くとともに
一瞬にして藤の精が踊る夢の世界へと誘われます。

舞台上に大きく枝を広げる藤の絡んだ松の大木は、
松が男を、藤が女を象徴しているとのこと。

そして踊る藤の精。
黒塗りの笠からは、白い肌の美しい顔がのぞき
愛らしい仕草を見せる藤の精。
唄と三味線の音に合わせて近江八景に事を寄せ
移り気な男との恋に苦しむ娘の様子を見せたり、
恋する男に酒をすすめられたばかりに
飲めない酒を飲んで酔ってしまった娘の恋心を踊ります。
唄の合間に舞台上の松の大木の幹の裏に隠れては…
ひょっこり現れたり、そして衣装の早変わりありと、
藤の精から目が離せず、踊りを見る目にも力が入ります。
やがて、日が西に傾き始め、遠寺の鐘が鳴り夕暮れを告げると
藤の精はいつしか姿を消すことに…

本当に夢のような舞台でありました。

そして続くは供奴。
こちらも長唄舞踊の名作と言われるもの。

旦那のお供で吉原に来た奴の駒平。
ところが旦那とはぐれてしまい、提灯片手に探しまわるのですが…
その間、自分が仕える主人の装いや身のこなしがよく、
吉原でも評判の伊達男であるということを
踊りと見事な足拍子に合わせて披露するというもの。

駒平に扮する翫雀(かんじゃく)さん。
先の演目「修禅寺物語」では夜叉王の弟子であり
夜叉王の次女の婿でもある春彦を演じられておりました。
そのせいか要所、要所で夜叉王から桂まで様々な出演者を
引き立てるような演技をされているように感じましたが
ここでは一変して軽快な踊りを披露。
主人を尊敬し、そしてその主人に仕えることを
喜びとしている供奴である駒平の熱い想いが
観ているこちらにもひしひしと伝わってきました。

そして再び主人を探すため、駒平はその場を駆け出し
去っていくのでありました。

ということで夜の部はこれにて終了。
時はすでに午後9時近く。
楽しく素敵なひとときはあっという間に過ぎていくものですね。
本当に充実した、素晴らしい時間でした。

という訳で初めての歌舞伎。
以前からコツコツと、予備知識を入れていたことと
何より、初心者には嬉しいイヤホンガイドが功を奏し、
どの演目も非常に楽しめました。

ただ、2階ということで…役者さん方の顔の表情などは
さすがに距離があるので見づらい部分もありましたけど…
そういう条件の中でもこれだけ楽しめたということは
非常に良かったと思います。

来年の春頃にはまた御園座で陽春歌舞伎があると思うので…
(どうやら今度は海老蔵さんが来るそうですよ…
 とはいえ私は中村屋と高麗屋を贔屓にしております…笑)
「今度は誰か誘って行ってみようかな」と
じわじわと次回の歌舞伎に熱をあげ始めてます(爆)

とにもかくにも、良いタイミングで
歌舞伎を鑑賞できて良かったのひと言に尽きます。

長文となってしまった「初めての歌舞伎」に
最後までお付き合いくださった皆様に感謝、感謝です。
(連日の残業のため、更新が遅くなりました、すみません…涙)
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whitered

昨夜は徹夜でアップされたご様子。ご苦労様でした。詳しく書いていただいて、臨場感あふれるレポートで、ありありと想像して楽しませていただきました。なかなか、大作ぞろいですね。歴史物あり、荒事物あり、そして美しい藤娘やおめでたい踊りありで、内容も豊富ながら、時間も相当なものですね。ゆうに半日はかかっていますね?長時間おきもので大丈夫でしたか?三津五郎さんの河内山宗俊は見ごたえありそうですね。この頃の「悪党」は反権力の象徴みたいなものですから、魅力的だったのじゃないでしょうか。扇雀さんの藤娘の舞台も、藤娘のあでやかさもさることながら、舞台芸術としても素晴らしいでしょうね。もちろん衣装などもきっちり眼をつけていらっしゃる。歌舞伎の料金が高いのもうなずけますね。こうなると、私も是非「顔見世」か「新春」に行ってみたいという気がしてきました。細部にまでわたる詳しい記事をどうもありがとうございました。
よそでお聞きしたのですが、「歌舞伎美人(かぶきびと)」というサイトがあります。ご存知かもしれませんが、一度検索してみてください。歌舞伎に関するいろんな情報が載っていますよ。(http://www.kabuki-bito.jp/)
by whitered (2008-10-12 09:17) 

tooshiba

ユキヲさんの興奮が伝わる記事でした。(^。^)
by tooshiba (2008-10-12 15:33) 

菜の花

渾身(!)のブログ記事アップと、メールいただき、ありがとうございます。
「歌舞伎」ときくと、なぜか元気になる(?!)私には、
とてもいい心の保養となる記事でした。
『着物で歌舞伎』。「完成の喜びもひとしお」だと、
画面のこちら側で、感じていました。
前回のブログを拝見した後、
御園座HPを見て『観劇チケットなしでも、雑貨を買いに入れます』
の類の言葉に、「立ち寄って、雑貨でも・・・」と思っていましたが、
この調子では、つられて「当日券ください!」と言いそうです(笑)。
by 菜の花 (2008-10-12 22:31) 

tanuki

歌舞伎は大好きで、以前は着物を着て気合を入れて(笑)南座までよく出かけておりましたが、最近は残念ながらちょっと遠ざかっています。
ユキヲさんのレポで、一緒に鑑賞した気分になれました。丁寧な解説を書いていただき、ありがとうございます♪ (^^)
修禅寺物語は、かなり興味を持ちました。歴史好きにはたまりませんね。

三津五郎さん、かっこいいですよね~。
私も何度か生で演技を拝見したことがありますが、ユーモアと色気をバランスよく表現できる役者さんだなあ、と思いました。(^^)

by tanuki (2008-10-13 20:16) 

ユキヲ

>whiteredさんへ
nice&コメントありがとうございます。
今回鑑賞した歌舞伎の楽しさが少しでも伝わったら良いなと
思って、いろいろと書き連ねてしまいました(汗)
お付き合いくださり、感謝、感謝です。

そうですね。さすが顔見世ということもあってか
(今回は襲名披露ということもあり)初心者の私でも
分かりやすい、見ごたえのある様々な作品が登場し
大変楽しいひとときでありました。
天衣粉上野初花は90分だったので最初は集中力が持つかどうか
心配でしたが…もともと時代劇など、勧善懲悪ものが大好きな私にとっては
まさにど真ん中、ストライクゾーンでありました(^^;)

三津五郎さんの河内山はとても素敵でした。
悪でも下品に見えませんし…かといって、上品すぎず…
絶妙なさじ加減で河内山を演じていらっしゃったのではないかと。
扇雀さんの藤娘は本当に艶やかでした。
次から次へと変わる衣装も、テンポ良い踊りからも、
目が離せませんでした。
「歌舞伎美人」…ありがとうございました。
小道具のしくみなど、歌舞伎のことについて
詳しく知る事ができる素敵なHPですね。
また時間を見てすこしずつ読んでみたいと思います。
by ユキヲ (2008-10-14 21:50) 

ユキヲ

>tooshibaさんへ
nice&コメントありがとうございます。
興奮…伝わりましたか?(笑)
少しずつ書き綴った甲斐がありました(^^)


by ユキヲ (2008-10-14 21:54) 

ユキヲ

>菜の花さんへ
コメントありがとうございます。
こんなに詳しいレポートを書いたのは…随分と久しぶりですね。
なので、思わずチカラが入ってしまいました(^^:)
少しでも当日の雰囲気を感じ取っていただけたらうれしいです。
観劇チケット無しでも、雑貨が購入できるとは…知りませんでした。
雑貨は手ぬぐいからポストカードから…いろいろありましたね。
これだけ見ても結構楽しめるなというのが当日歩いた際の印象です。
とはいえ、同じ教室の方がお買い上げされて分けていただいた
「芋きんつば」が焼きたてで、さつまいもの味が美味しくて…
また出かける機会があったら買おうかなと思っています。
そうそう、パンフレットなども販売されていますから…
それを購入してうっかり中を見てしまったら…やはり
「当日券ください!」と言いそうですね(^^)
春頃、また時間をみて行けたら良いなぁ…と思っています。


by ユキヲ (2008-10-14 21:58) 

ユキヲ

>tanukiさんへ
nice&コメントありがとうございます。
tanukiさん、南座までお出掛けをされていたんですね。素敵!
修禅寺物語…日本史の好きな方なら気に入っていただける演目かも。
私は時代劇によくある「勧善懲悪」なお話が大好きなので…
やはり、天衣粉上野初花が一番でしたね。
そうそう、三津五郎さんも素敵でしたし(*^^*)
本当、tanukiさんのおっしゃる通り、ユーモアと男の色気のバランスが
絶妙ですね。テレビを通じてでは得られない三津五郎さんのオーラを
今回感じることができ、とても良かったです(^^)
by ユキヲ (2008-10-14 22:00) 

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