SSブログ

「ロン・ミュエック展を観るため、日帰りで金沢へ」 [旅のはなし]

楽しかったお盆休み…

「ありがとう、ありがとう、ありがとう、お盆休み」

楽しい大人の夏休みでした。

だけど、私の夏休み。少しオマケがありまして…

8月22日(金)有給休暇を取りました。

すでに職場では、大きな仕事が動き始めていたのですが…
お盆休み前に上司に交渉して、なんとか8月の中で1日だけ
平日のお休みを取ることができました。

なぜ、平日に有給休暇を取る必要があったのか?

「美術館に行くためです」

以前に出かけた岐阜県美術館で開催された「ぐりとぐら展」
そして7月に出かけた愛知県美術館で開催された「詩上のユートピア展」

ここ最近、平日に美術館に出かけることが多く…

「もう混雑する土日に行こうという気になれない」というのが理由。
で、美術館に出かけることにしたのです。



あれは7月のはじめの頃…



実は相方さんが、8月30日(土)に横浜で開催の
テクノミュージックイベント「WIRE08」に1人で出かけることに。
昨年も出かけたことと、今年はこの「WIRE」が10周年ということで
アーティストもたくさん出演するそうです。

そこで相方さんは
『自分はWIREに1人で行くから…
 もし行きたいところがあれば、1人でお出掛けしてきてもいいよ』
と、言ってくれたのです。

そう声をかけてもらえたことは、非常にありがたかったのですが…

「お盆休みもひとまず郡上八幡に出かける予定しているし…
 観たかった東京の「国宝薬師寺展」も終わってしまったし…
 東京では自分が興味ありそうな企画展も開催されてないし…
 というか、猛暑な上に混雑するお盆休みに美術館もなぁ」

と、1人で「うーむ…」と困っていた訳です。

とはいえ、やっぱり美術館は大好きな訳で…
相方さんの誕生日プレゼントを買いに出かけた7月の上旬。
プレゼントとなる本を見つけた後、
手にしたのは「カーサ・ブルータス7月号」

「100号記念特別保存版
 日本の美術館・世界の美術館
 今すぐ行きたい、最新・最強のベスト100を選んでみました」

パラパラとめくると…
23歳の頃、初めて出かけた海外旅行先のイギリスで見た
「テートモダン」が載っている。

「あぁ…懐かしいなぁ」

その感情と、様々な魅力的な美術館情報満載の誌面に負けて…お買い上げ。

帰宅して食事後、「さあ読むぞ」と1ページずつ開けていく…
すると51ページ目に釘付けとなる。

「何これ?」

そこには、男性が1人立ち尽くしているのですが…
問題はその横に立っている外国人の女性。

「身長が大人の身長の2倍ぐらいあるんですけど…これ、合成?」

と思いながら、右下の解説文を読んで驚く。

『十和田市現代美術館では、展示室に置かれた、
 作家ロン・ミュエクの巨大彫刻作品「Standing Woman」と出会えます』
http://www.city.towada.lg.jp/artstowada/artist/index.html

「え!これ彫刻なの?」

とても彫刻には見えませんでした。
それは皮膚や髪の毛などがとてもリアルだったから。

「すごい、これ。いつかこの目で観てみたいな」

と思ったものの、作品の所蔵先は十和田市…そう、青森県。

「今回は…む、無理だね」

がっくり肩を落としながら、その人の作品だけは目に焼き付いたのです。

そんな中である日のこと。
毎週観ている新日曜美術館のアートシーンで流れた映像を見てびっくり。

「あ、あの人の作品」

そう。ロン・ミュエックの作品でした。
日本で初めての個展が金沢21世紀美術館で開催されているとのこと。

「金沢21世紀美術館ですか?」

はい。以前からずっと気になっていた美術館でした。
スペースの広さが違う展示室を円形の枠で囲んだような不思議な外観。
そしてジェームズ・タレルやレアンドロ・エルリッヒによる
体感型の作品が所蔵されていることも魅力的でした。

「いつかは出かけたい美術館でした」

とはいえ…片道3時間かかる金沢までの道程。

「東海圏より少し離れたところにあるのに
 東京より遠い感覚がするのは私だけでしょうか?」

悩みました。本当。行こうかやめようか。
だけどやっぱり気になって…

「あの人の作品をもっと観てみたい」

興味ある美術館で興味あるアーティストの企画展が日本で初めて開催されるなんて…

「めったにない機会かも」

相方さんに相談したら

『今しか行けないのなら、行っておいでよ』

相方に感謝。



そこで…特急しらさぎの指定席を取り、上司に有給休暇の相談をし…
8月22日(金)に

「1人で、金沢21世紀美術館に企画展観るためだけに日帰りで金沢に」

私らしいというか…なんというか…(苦笑)
で、もちろん日帰りだから…

「滞在時間は実質、約8時間」

無謀すぎる(苦笑)

だけど、8時間を有効に使って美術館だけじゃなく、
自分なりに他の部分でも楽しんできました。
またあらためて旅日記を書くつもりですが…
まずは旅に行く経緯までをご紹介しました。



結局のところ「企画展観るために、金沢日帰りしちゃいました」って
ことなんですけどね(爆)
追々書いていきますので、またその際には、お付き合いください。

あ、そうそう。
来週の水曜日の午後9時から放送の
「ザ・ベストハウス123」
http://www.fujitv.co.jp/123/yokoku.html
こちらで「ロン・ミュエックの不思議な彫刻ベスト3」
ということで取り上げられるようなので
「ロン・ミュエックの作品てどんな作品?」と
気になる方はチェックしてみてください。

nice!(1)  コメント(6) 
共通テーマ:アート

nice! 1

コメント 6

tanuki

ユキヲさん、ご安心ください!
私も、21世紀美術館に行きたいがために、金沢まで日帰りで行ったことがある人間の一人です(爆)
あれはオープンしてしばらくしてから行ったので、移動の途中、サンダーバードから見る雪景色が非常に印象に残っています。(^^)
もちろん、その時に見た企画展もとても楽しんで帰ってきました。
ロン・ミュエックの作品、実は私もかなり気になっているのです(^^ゞ
ユキヲさんの展覧会レポも楽しみにしていますね♪

by tanuki (2008-08-24 12:38) 

ユキヲ

>tanukiさんへ
nice&コメントありがとうございます。
あはは。tanukiさんも日帰り経験者だったんですね。
そうそう。金沢…雪景色もよいですが、今回はまだまだ残暑が厳しく
(といっても、岐阜や名古屋の暑さに比べたらなんてことない…笑)
その分、木々の緑が濃く、目にも鮮やかな風景でした。
正味8時間とはいえ…食べて、作って、鑑賞して、また食べて…
結構、それなりに楽しんできました(^^)
ロン・ミュエック展…なんだかいろいろと考える余地があるというか…
とても神秘的な展覧会でした。
また別の作品を観てみたいなと思いましたね。
というか、今回は美術館を取って、兼六園をスルーしたので
今度は兼六園や、文豪達の博物館などに出かけてみたいですね。
とはいえ、そうちょくちょく行けない距離なのが残念です(苦笑)
by ユキヲ (2008-08-25 12:14) 

無名

ザ・ベストハウスで「ロン・ミュエック展」の作品が少しだけ
見られました。「おーっ、ユキヲさんのブログに書いてあった
ヤツだ!!」と興味津々で見てました。
昔もスーパーリアリズムっていうのがありましたが、ロンの
作品は、ただ単にリアルに留まらず、ある意味、精神的リアル
をも表現された、素晴らしい作品でした。実物を見られないのが
残念ですが、ユキヲさんの情報のお陰で、凄く楽しめました。
ありがとうございます。
by 無名 (2008-08-29 06:39) 

ユキヲ

>無名さんへ
コメントありがとうございます。
いかがでしたか?ロンミュエックの作品はすごいですよね。
私も久しぶりに衝撃的な作品に出会いました。
そして出かけてあらためて「この目で見て良かった」と
思った作品のひとつです。
しばらく相方さんの寝顔を見ては
ロン・ミュエックの「マスク2」を思い出しそうです(^^;)

野久保直樹くん…毎回思うのですがプレゼンが…(-公-;)
「そこが・・何かがある・・っていう何かを感じさせる」
おいおい。「何か」ばっかり(爆笑)
本当、最初から中尾さんがプレゼンしたほうが…(苦笑)
とはいえ、ロン・ミュエックの凄さを伝えたいというパッションは
痛いほど感じたので良しとしましょう(笑)
by ユキヲ (2008-08-29 12:55) 

どーなつ

はじめまして、「ロンミュエック」の検索から来ました。

私も19歳か20歳の頃、
留学中にテート美術館でロンミュエックの作品を見て
衝撃を受けました。

他にも様々な作品があったのに、気になって
帰国後も「美術手帖」のバックナンバーなどで彼の特集を
読みあさったのを思い出しました。

私は現在は横浜に住んでいるのですが、
別件で正月に金沢21世紀美術館に行きました。

が、ロンミュエックの展示は終わってしまっていてガッカリ…

ちょっと境遇が似ているなと思ってコメントさせてもらいました。
失礼します。
by どーなつ (2009-01-16 01:15) 

ユキヲ

>どーなつさんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。
そうですか…留学先でロン・ミュエックの作品を
目にされたんですね。素敵ですね。

そうですか…現在は横浜にお住まいですか…
洋館建築好きな私としては非常にうらやましい限りです(^^)

金沢21世紀美術館…
もちろん彼の作品を見ることができたことは嬉しかったですが…
常設展示の作品のクオリティの高さに驚いたと共に
とても新鮮な空気を感じました。
金沢までは距離があるので、
なかなか気軽には行くことができない美術館ではありますが…
ロン・ミュエックを取り上げた美術館として
今後開催される企画展にも期待ができそうなので
こまめに動きをチェックしていきたいなと思っています。
by ユキヲ (2009-01-16 12:25) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。