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「アート鑑賞マニュアルNHK美の壺展」 [展覧会のはなし]

先日、Miltmozmmerちゃんとお食事したのですが…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2008-03-09-4
その前に、いただいたチケットがあったので、一緒に観てきました。

随分前に出かけたのに…
すっかりレポートを書きそびれておりました(汗)
という訳で、遅くなってしまいましたが、
その時のことを書いてみようと思います。

タイトルの通り、金曜日の夜にNHK教育テレビで放送されている
谷啓さんが案内役をつとめている「美の壺」
http://www.nhk.or.jp/tsubo/index.html
この番組で取り上げられた様々な美術品の一部を展示しながら
紹介しているのがこの展覧会。

展示は10のコーナーに分かれていて
(1)古伊万里
(2)アールヌーヴォーのガラス
(3)魯山人の器/織部焼
(4)根付/櫛
(5)掛け軸入門 表具
(6)切り子
(7)藍染め
(8)江戸の文様
(9)友禅
(10)唐津焼
となっておりました。

どれも見応えある作品ばかりで…
私の興味のあるものが多くて本当に見ていて飽きませんでした。
というのも…
「アールヌーヴォーのガラス」は
もう学生の頃からルネ・ラリックに興味があったことと、
以前に岐阜県高山市の美術館で何点かの作品を見て
アールヌーヴォーのガラス作品の良さはなんとなく認識してました。
とはいえ、今回はドーム兄弟のまるで具象絵画のような作風の
ガラス作品を中心に見る事ができて本当に良かったです。
はい、王道のガレも良かったですよ。はかない蜻蛉の姿が
しっかりと作品の中に封じ込められていました。
いいですねぇ。ほれぼれします。

そして着物に興味を持ち始めてから知った
繊細な彫り物である「根付」
中には妖怪系なモチーフの根付もあって
ちょっとびっくりしたのですが…子犬だったり兎だったりと
かわいらしいモチーフもあったので思わず「かわいい」と
つぶやいてしまいました。
他には仕掛けがあったり、細部まで表現されていたりと
手のひらサイズの作品に思わず見とれておりました。

あと「切子」
薩摩切子を作らせたのが
28代藩主の島津斉彬(しまづなりあきら)と知り
思わず「おぉっ」と驚く。
そう、現在、大河ドラマで放送されている「篤姫」と
ちょうどリンクしてますね(^^)
そうそう。江戸時代の切子は、
角が丸く、柔らかい風合いを出しているのですが
それがまさか、木の棒などを使って、
丹念に磨いてできた丸みとは…驚きでした。

「掛け軸入門」は興味深かったですね。
というのも、実はユキヲ。
小学校1年生から14年と少し、書道を習っておりまして…
その通っていた書道教室では年に1度の展覧会があったのですが
学生の頃までは普通に壁に掲示なんですけど…
一般(大人向け)のお稽古になると
きちんと表装して作品を出すことができたんですよね。
何度も書いて練習した字が
額や掛け軸になって展覧会に登場すると
「ああ、今年も1年頑張ったな」と妙に感慨深くなったものです。
なので、書物や絵(本紙)の雰囲気を壊さない
(表具が勝ちすぎない)表装とは?というの説明に
「ああ、自分の作品もこうして表装されていたんだなぁ」と
納得しつつ、昔を懐かしく思い出しておりました。

いろいろと興味は尽きないものですが
やはり、昨年から着物に興味を持った私としては
最後の方のコーナー
「藍染め」「江戸の文様」「友禅」には感動。
江戸時代など、刺繍や鹿の子絞りをほどこされた昔の友禅。
さらに柄出しに工夫をこらした友禅などなど…
「昔の人はすごいなぁ」と本当に驚きました。

あと、江戸の文様はその細やかで艶やかな
江戸小紋の型紙の彫りに思わず見入ってしまいました。

最後の「藍染め」は「触れてみましょう」という具合に
防染を施してある、糸をくくった状態と、糸をほどいた
絞りの「しぼ」の状態の生地が置いてあったので
ここぞとばかりに思いっきり触れてみる。

「おほっ!何だか防染を施した生地は、爬虫類の背中のよう!」

もちろん本来の「しぼ」の風合いも良いですが…
防染を施した絞りの生地はまた新たな感触ですね。面白いです。

という訳で十二分に「美の壺」の世界を堪能したユキヲでありました。

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