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「探検ロマン世界遺産〜イギリス・ウェストミンスター宮殿〜」 [テレビのはなし]

先週、初めてNHKで放送されている
「探検ロマン世界遺産」を見た。
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/
日曜夜に放送されているTBS系「世界遺産」は重厚すぎるせいか
どうしても腰がひけてしまう自分。
(というか、最近自分でも分からない世界遺産が多々登場し
 放送についていけないということが最大の理由である…苦笑)

11月10日(木)にたまたまNHKにチャンネルを合わせていた私は
「また世界遺産かぁ…」とげんなりしていたら
この日クローズアップされた世界遺産は…
「栄光への殿堂〜イギリス・ウェストミンスター宮殿〜」
イギリスを訪れ、この耳で生のビックベンの鐘の音を
聞いた私は、食い入るように画面に集中した。

「イギリス」からの中継となると必ずと言っていいほど
海外特派員と一緒に画像に収まるのが
この「ウェストミンスター宮殿」だろう。
特にその中でも世界中で有名なのは大きな時計塔「ビック・ベン」

ビック・ベンは150年前に造られたというのに、
今日も正確に時を刻み、毎時、鐘を鳴らしているという。
150年前に生まれた時計なのになぜ?

その答えと時計塔が造られた経緯などが
今回、この番組では約40分の放送時間で上手く紹介されていた。

まず150年間、時を正確に刻んでいるのは
「時計守」という人が代々時計塔に配属され
手巻き式のこの時計のねじをハンドルを使って巻き上げ、
時計の振り子に硬貨を乗せたりすることで微妙な狂いを直しているのだ。

そしてこの時計塔ができた背景には世界史でも習った「産業革命」がある。
蒸気機関車などが発明され、鉄工業などの機械の性能が向上。
結果、昔のように機械を定期的に休める必要もなくなり
連続した稼働が可能になった。
そして生産能力は向上し、以前にも増して羊毛の加工が盛んになるなど
イギリスに富をもたらした。

しかし、機械を止める必要がなくなったとはいえ
何かあった時のために、人は機械に付き添ってやらなければならない。
となると連続して稼働する機械に生身の人間も
休み無しで付き添うことになる。
しかし、しょせんは生身の人間…休み無しで働くことで
たくさんの人々が体調を崩す結果になった。
こうしたことから、「人間には定期的な休憩が必要」と人々は考えた。
とはいえ、現代のように誰もが腕時計や懐中時計を持っている訳では
ないので、人々が定期的な休憩を取るのは難しくなる。

そこに正確な時を刻む大きな時計があれば…ということで
時計塔が必要となった。
折しも産業革命で景気は好調…しばらくするとロンドンの中心に
立派な時計塔が立った…それがビック・ベンである。

産業革命も技術の進歩も歴史の一部として
学生時代はさらりと流していた部分だったが
こうして一つ、一つをひもといていくと
産業革命もとても興味深いものである。
数年前にロンドンを訪れた際に聞いたあの鐘の音も
こういう知識が頭の中に入るととても意味あるものに思える。
久しぶりに良い番組を見る事ができた。

今回、私が見た放送分の再放送は11月17日(木)AM2:20〜AM3:03
(水曜深夜 ※特番などにより時間変更の場合あり)
に放送されるとのこと。
もし、興味のある方はぜひご覧ください。


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