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「大阪の旅」 [旅のはなし]

11月27日(日)
大阪に日帰りで旅行することに…

大阪に行くならぜひ行きたかったところがあったのです。

それが…大阪にある、「なにわ海の時空館」
http://www.jikukan-ogbc.jp/index.html

なぜかというと…
こちらには、イラストレーター柳原良平さんのコレクションが
展示されているんです。

実は、こちらのコレクションは、元々は
1995年から広島県尾道市にあった「アンクル船長の館」
というところに展示されていたのですが
2009年に閉館してしまったので…
その後、こちらの海の時空館に展示品が移転した訳です。

早く来なくては…と思ったのは、
まあ、こう言ってはあれなのですが…
平成22年度の大阪市事業仕訳で「廃止」が妥当と判定されたのですね。

なので早く来なくてはと思った訳です。
おまけにこの日はちょうど、大阪の文化の日にちなみ
入場料が無料という日。
またとないタイミングだったのでぜひ行こうと。


大阪市営地下鉄中央線に揺られて…
たどり着いたのは、コスモスクエア駅。

電車を降りると…潮の香り。
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コンテナ船が目に入り…

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向こう岸には、海遊館。
ああ、サントリーミュージアムは閉館してしまったんでしたね。
残念ですな。

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そして不思議な建物。
これは後で分かったのですが、ゴミ処理場とのこと。
面白いタワーのような建物が印象的でした。

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さて、歩いて近づいてきたのが
今回の旅行の一番の目的。なにわの海の時空館

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きれいな建物です。

大阪06.jpg

このガラスのドームは、外壁に4,208枚のガラスを用いています。
もちろん、この組み立てには高精度な作業を必要とするとのことで
現地ではなく、実は兵庫県播磨市にある鉄骨製作ヤードで
組み立てられたとのこと。
そして、平成11年11月3日、
総重量1.224トン余りあるこの建物のガラスドームは
その兵庫県にある工場から現地の大阪のこの地まで
瀬戸内海を約6時間半かけて船で運ばれてきたという訳。

「大掛かりな施工だった訳です」

実はこの建物は、フランス人建築家ポール・アンドルーにより設計されたもの。
平成12年に竣工し、オープン2周年を迎えた平成14年には、
英国構造技術者協会から「Structural Special Award 2002」を受賞した建物。
ピンとこないかもしれませんが…
こちらの賞は、卓越した建築物、構造物に対して贈られる賞で、
受賞建築物としての例をあげると
シドニーにある、オペラハウス
そして、パリのポンピドゥー・センターなど蒼々たる建築物に贈られた
格式ある賞なのです。

「まあ、その建物が今や仕分けの対象になっている訳で…」

切ないよね。

ま、それを考えずにまずは館内を楽しみましょう。

海の時空間入場.jpg

館内に入ると入口でこのような昔の貨幣をモチーフにした
入場用のコインと入場料を交換します。
(この日は先に書いた通り、無料開放日だったので無料でいただきました)

で、地下回廊へと続くエレベーターで移動。
ガラスドームの展示エリアへと地下回廊で移動します。

途中、見上げると丸窓があり、大阪港に住む
海の生き物が見える…

「はずなんですけどね…」

濁って見えないんだな。これが。

「切ないなぁ…」

でも丸窓は一カ所だけではないので
何度か、見上げると…

「はっ!あれは何?」

泳ぐ魚をタイミング良く目にしました(笑)

そして、到着したのがガラスドームにある展示室。

実はこの日、ちょうどヤノベケンジさんが来館していました。
というのも、ちょうどヤノベケンジさんの原画展示が
展示室で開催されており
以前に大阪で披露された
ドラゴンの頭部が展示されておりました。

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さて、こちらのガラスドームに到着して圧倒されるのが
こちらの帆船。

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菱垣廻船「浪華丸」と申しまして
全長約30m、帆柱の長さ約27.5mの実物大に復元された木造船です。
江戸時代「天下の台所」と呼ばれていた大阪。
当時、人口の急増した江戸へと、生活物資を運んでいました。

「よく時代劇とか観ていると…廻船問屋とか出てきますよね」

出てくる、出てくる(笑)
そう、あの廻船問屋でおなじみの廻船、いわゆる和船です。
実はこの復元された廻船「浪華丸」。
実際に海上を運行しているんです。
平成11年(1999)7月20日から8月2日まで
大阪湾で試験帆走を行ったそうです。
※こちらのHPで詳しい試験帆走が記録されていました。
http://syra.aero.kyushu-u.ac.jp/higaki/

さて、全長30mもある廻船を
この展示ドームへ、どうやって設置したかといえば…

「平成11年10月24日に建物の建設途中で海上クレーンで据え付けた訳です」

凄いですよね。

「しかし…それにしても凄い迫力」

中にも入ることができたので入らせていただいたのですが…

「本当、江戸時代にタイムスリップしたかと思うほど」

ここまでよく復元されたなと、ただただ感動。

ドーム内にも復元までの過程が展示がされていましたが
全国津々浦々の和船の設計図などを参考に復元されたそう。

乗り物好きの私としては、これを目にしただけでもう満足するほど。

あ、あとは…ジオラマ好きな私が大好きな展示の数々。
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「常夜灯を再現したジオラマ」

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「明治時代の外国人居住地のあたりを再現したジオラマ」

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テンションあがるなぁ…

そして、また地下回廊を移動して…最初に入場した建物へ…

こちらの建物の一階にあるのが
「アンクル船長のギャラリー 柳原良平の世界」

まあ、もちろんこれが一番楽しかったですよ。
観ていて飽きないです。
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船関連で、柳原良平さんが描いた絵が使われたグッズの数々。

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まぼろしの洋酒天国の数々。

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そして…趣味で組み立てられたペーパークラフトの船の数々。
実はこの船達、柳原良平さんの本「船の模型の作り方」 (1973年出版)
にも登場するタグボート達。
実物をまさかこの目で見る事ができるとは思わず
私、ひとりかなりテンションがあがりっぱなし。

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何より、エッセイ本などで紹介されていた
柳原良平さんが小さい頃から書き貯めたという
多くの船の詳細を描いたノートや、絵。
まさかこれほど近い距離で鑑賞できるとは…
しかし、これほどのコレクション…

「尾道市で展示されていた頃はさぞかし
 雰囲気も良く展示されていただろうな」としみじみ。

でも。貴重なコレクションを鑑賞でき、大満足です。

あと、ちょっと嬉しかったのが…
休憩スペースで昔のトリスのCMなど
貴重な映像が流れていたこと。

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思わず振り返って、シャッターを切った風景。
こういう空、好きですね。
まさに、マジックアワーな空。

さ、大阪市街へ戻りましょう。
今回、もう一カ所、どうしても市街で立ち寄りたかったのが…

「阪急百貨店」

なぜかというと…
ちょうどこの時期に、リサとガスパールの原画展が開催されており
今年のクリスマスシーズンに、阪急百貨店では
リサとガスパールがメインモチーフとなり
ディスプレイなどにも展示がほどこされていたんです。

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リサとガスパールがサンタクロースの工場に迷い込んだという設定。
どれもキュートで私のようにカメラにおさめる人達が多かったですね。

そして催し会場へと移動しました。
移動するためのエレベーターの壁面にもリサとガスパールがいて
和みましたね。

リサとガスパール.jpg

で、こちらで原画展示(無料というのが有り難い)を観た後は
お土産と称してグッズをいろいろとお買い上げ。

大阪29.jpg

実はこちらのピンバッジ。
東日本大震災で親を失った子ども達への支援活動のために
あしなが育英会に寄付されるとのこと。
阪急百貨店オリジナルな上に、被災者の方々のお役に立つとのことで
自分用と妹へのお土産にお買い上げ。

実はリサとガスパールが手をつないでいるのですが
そこには小さいスワロフスキーがはまっております。
色は青と赤がありまして…私は1種類ずつ。
青は私、赤は妹にという訳です。

大阪31.jpg
他にも…毎日のお弁当におにぎりを持参している私に
ピッタリのアイテムがあったのでお買い上げ。

大阪30.jpg
あとは…毎度おなじみクリアファイル。
もう増える一方ですが…この会場オリジナルのクリスマスバージョンの
キュートなデザインには負けました(笑)

日帰りとはいえ、なかなか良い旅でした。
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