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「あいちトリエンナーレを巡る〜栄会場(1)〜中央広小路ビル〜」 [展覧会のはなし]

あいちトリエンナーレ
http://aichitriennale.jp/

名古屋市美術館とその周辺を鑑賞してみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26

そこから長者町エリアに進み、立体や映像作品を堪能してみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-27

大きなうさぎや、蝶の大群に出会ってみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28

ピカピカと光る3Dアニメーションや、表面が磨かれた不思議な作品を目にしてみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28-1

すっかり昼食を忘れていたということで…きしめんを口にしてみたり…
http://yukiwochannel.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28-2




いろいろと巡った私のただいまの時間…

「午後2時半近く…」

これから栄会場も観に行きますからね…頑張って歩きますよ。

さて、栄会場のメインはやはり、愛知県立美術館ではありますが…
「長者町と栄の間あたりに1つ…作品が展示されているビルがありまして
個人的にはそこが一番気になっておりました。

中央広小路ビル

中でも気になっていたのはこちら…

アーヒム・シュティーアマン+ローランド・ラウシュマイアー
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts-street/-achim-stiermann-roland-rauschmeier.html

今回、彼らはマッキントッシュコンピューターのプロセッサーを人間に例えて
コンピューターが人間のような存在として活動する姿を映像にして表現しているのです。

そう…私はもう10年以上Macユーザー。
という訳で楽しみにしていたのですが…

「予想以上の面白さ」

思わず笑い声が出てしまうほどでした。

というのも…

マッキントッシュコンピューターに一度でも触れたことがある人…
特にその中のグラフィックソフトなどの使用経験のある人なら
さらに笑いがこみあげてきてしまう…そんなインスタレーションなんです。


1020広小路ビル.jpg

起動ボタンを押した後…
「ジャーン」という音と共に始まるアイコンパレード
(おまけに進行状況を示すバーを地道に手で動かす姿に爆笑)


1020広小路ビル2.jpg

アドビ社のグラフィックソフト「フォトショップ」を起動してのツール展開
(なげ縄ツールという切り抜きツールがあるのですが…そこにまさにリアルなげ縄が…笑)


1020広小路ビル3.jpg

ネットサーフィンならば、サーフィンボードを出して、波乗りする始末…
そしてこれはネットショッピングする姿…
欲しいものリアルに手にして買い物カゴに入れている。


1020広小路ビル4.jpg

いろいろなソフトを立ち上げて、ハードディスクに負荷がかかったのか
最後にはディスク検証を主にする「ノートン」がリアルに医者姿で出て来て診察。


1020広小路ビル5.jpg

あーあ…爆弾マークが出ちゃったよ…これ再起動だね…

こんな具合にどんどん出てくるMacではありがちの光景が
人間でリアルに再現されているその姿を見せられたら…

「もう、笑わずにはいられない」
私の他にもたぶん、Macユーザーと思われる方々が
声を押し殺して笑っていらっしゃいました。

ちなみに…観客の座る席は…

1020広小路ビル1.jpg

「キーボード(笑)」

もう笑いをこらえながらも大満足のインスタレーションでした。



そして続いては…
1020広小路ビル7.jpg

ピップ&ポップ
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts-street/pip-pop.html

砂糖をはじめ、プラスチック製品や折り紙、顔料粉などさまざまな素材を用い
作られているのですが…

「その作品の繊細さ故に、入場の際にはバッグなどの持ち込みは不可」

カメラでの撮影もラインを超えて作品に踏み込んだ状態での撮影は不可となっています。

こうして少々、鑑賞の際に約束事はあるものの…

1020広小路ビル6.jpg

「その世界はまるで夢のよう」

少女が思い描いた甘い夢の世界がフロア一面に広がったようです。
とはいえ、圧巻だったのはその色彩感覚。
ふんわりとした…夢の中にいるような…そんなトーン。
そのせいか、フロア内も女性達の鑑賞率は高かったですね。
皆さん、真剣に細やかに表現された作品を鑑賞されていました。


思いがけずに感動したのが…

木村崇人
http://aichitriennale.jp/artists/contemporary-arts-street/takahito-kimura.html

星の木漏れ陽プロジェクト

知人からは8/27〜29日に開催されていたワークショップの話は聞いていたのですが…
私はてっきり、彼の作品展示はそれっきりかと思っていたので、
まさか彼の作品がここで鑑賞できることも全くノーマークで…
まあ、言い訳になりますが
市販のガイドブックには小さく文字で紹介されているだけだったので…
完全に見落としていました。

それにこちらの会場では小さいベニヤ板で作ったような小屋のようなスペースで(失礼)
こじんまりとしたスペースだったので…

「まさかここで体感できるとは思いもよらずで…」

そんな訳で予想外の誤算で体感してきました。星の木漏れ陽を…

さて…なぜ「星の木漏れ陽」かといいますと…

1020広小路ビル10.jpg

このような、ごくごく普通にある木の葉を手にして…
光にかざしますと…

1020広小路ビル8.jpg

「葉と葉の間の隙間からの木漏れ陽が…星の姿に…」

これには思わず

「おぉぉぉーっ」

他にもいろいろ…星の形が登場。

こちらは穴が規則的にたくさん開いている麦わら帽子。
1020広小路ビル9.jpg


「まるで星の飾りを付けたかのようなぐるりと円周を囲まれた帽子に早変わり」

両手をかざすだけでも星達が出現するその不思議な空間…
星というキュートな形もあるのでしょうが
非常に心和む空間でした。

さて、こちら中央広小路ビルの作品を楽しんだ後は…いよいよ向かいます…

「総本山」と、私は思っていたのですが…そう。

「愛知県美術館」

こちらも大きくて見応えのある作品がたくさんあるようなので楽しみです。

という訳でつづく…



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コメント 4

とみっち

あっ、爆弾マーク(>_<)/
キーボードの椅子おもしろいですね^^
星の形になる影もおもしろいですね☆
by とみっち (2010-10-29 14:58) 

ユキヲ

>とみっちさんへ
nice&コメントありがとうございます。
キーボードの椅子…きめ細かい固めのスポンジのような感触でした。
まあ、見慣れたものがこうして尺度が狂って登場すると
面白いですよね。本当。
by ユキヲ (2010-10-29 21:01) 

菜の花

連日、いっぱいご紹介いただいてありがとうございました!
拝読できて、うれしいです。
紹介された作品群の中で
「Macの人間での画面」「星の木漏れ陽プロジェクト」が、
私は、特に気に入りました。
拝読してて、いろんな表現方法があるんだなー、と思いました。
by 菜の花 (2010-11-03 21:24) 

ユキヲ

>菜の花さんへ
コメントありがとうございます。
なんだか…この1日は非常に濃い1日だったのですが…
その分、この感じた気持ちを残しておきたくて…
また長文な記事になってしまいすみません。
読んでいただき恐縮です(;´▽`A``

個人的にMacユーザーということもありますが…
あのMacのロセッサーを人間に例えるという時点でもう爆笑で…
「いかにアナログ感を出すか?」ということに念頭を起きながらも
他にいろいろと制約がありますが…ああいう落とし込みをする
その視点に脱帽でした。

星の木漏れ陽プロジェクト…こちらも素敵でしたね。
会場には他にも様々な影を作るための材料が壁にかけてあったりと
さらに楽しい空間になっておりました。

本当に様々な表現技法があり圧倒されました。
でも、とても楽しかったので、ぜひ3年後も
内容を充実させて頑張って欲しいです。
by ユキヲ (2010-11-03 23:33) 

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