「心に残ったドラマの台詞」

気が付けばこの春は、民放の連続ドラマは１作も見てないです。
４月が結構仕事が忙しかったせいもあるのですが…
なんだかどれもしっくり来なかったのです。

そんな中で唯一見ていたドラマはNHKの土曜ドラマ。
すでに終了してしまいましたが…
「トップセールス」
http://www.nhk.or.jp/dodra/topsales/
女性ながら、車のトップセールスマンに成長する
主人公、槙野久子（まきのひさこ）役は夏川結衣さん。

その久子の幼なじみの柴田隆男（しばたたかお）役は椎名桔平さん。

他にも久子の上司の役で蟹江敬三さんが出ているし
久子の父親役は私の好きな石橋蓮司さんだし…
久子の母親役は、なんと十朱幸代さん。

「ニクい配役ですねぇ」

実は第一話を見逃し、
第二話から視聴したのですが…

これがはまりましたね。

ドラマは、昭和４９年、オイルショック１年後という設定で始まり、
最後はバブル崩壊後の所で最終回なのですが…
これがまた、いいんですよ。
成長する久子を軸に日本の当時の出来事なども織り交ぜて…
懐かしいヘアファッションスタイルや
家電製品、そしてもちろん車も…
そして「女性が働く」ということについて
いろいろと考えさせられるドラマでした。

各回、それぞれ見所があったのですが
最終回より前の回のお話で久子の母が話す言葉がとても印象的でした。
それは…
久子が母と２人で過ごす大晦日のシーン。
久子が
「少しは悪いと思っているの。孫の顔も見せられないし…」
と、結婚もせず、仕事に一生懸命な自分のことを引け目に感じながら言うと
久子の母が
『見合いでもしますか？』とおちゃらけて言うのです。
「え？」と驚く久子の横で…

『世間並みかどうかより、大事な事があるでしょ？
　あんたはね、自分が一番大切だということを
　一生懸命やり続ければいいの。
　あれもこれも上手くやろうとか、世間並みになろうとか
　そんなこと考えなくていい。あんた、不器用なんだから』
と、久子の母が語ります。

その後、久子が誰に不器用なところが誰に似たのかと
ぼやいて、母が「父さんよ」と返答し、
こんな時だけお父さんを出して…と久子が苦笑いする
というシーンでした。

「世間並みかどうかより大事なこと…」
この台詞には、ジーンとしましたね。
今の自分とリンクする部分もあったので。

そりゃ、時には「世間の目」も大事かもしれませんが…
人間、ひとり、ひとり違うものですから…
それを考えると「何が世間並みか？」という疑問もありますし…ねぇ。

我が母に聞いてもらって今まで発言した言葉を顧みて欲しいような気もする…
（と、ぼそっと毒を吐いてみたり…苦笑）

ひとまず私は、毎日を丁寧に生きていこうと改めて思いました。

コメント 2

こんにちは。
「トップセールス」面白かったですねー!!
私も毎週楽しみに観ていました。
今期の他のドラマも2、3本見てますが、いちばんよかったです。
夏川結衣さんの役、迷いながらも一本筋が通っている
はつらつとした感じが爽やかでした。
昭和のレトロな服装もかわいかったし、
時代と経済の流れも学べた(!?)気がします。
by nao (2008-06-16 23:28) 

>naoさんへ
nice&コメントありがとうございます。
「トップセールス」本当に久しぶりに面白いドラマでした。
夏川結衣さん…
民放とはまた違った、芯の通ったそれでいてしなやかな女性を
好演してとても素敵でした。
昭和のレトロなファッションがこれまた良かったですね。
（石田ひかりの新婚当時のあのスタイルは
　少しやりすぎじゃないか？とも思いましたが…笑）
naoさんのおっしゃる通り、時代の流れを振り返るという意味では
とても良いドラマだったと思います。
先週から始まった、「監査法人」も以前、好評だった「ハゲタカ」を
彷彿とされ、またまた目が離せませんねぇ…
本当、NHKな日々です（＾＾；）
by ユキヲ (2008-06-17 21:28)