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「絵本“This is London”と出会う」 [デザインetcのはなし]

昨日は午前中の頑張りの甲斐があって
仕事も無事、定時であがることができた私。

この日は仕事が早く終わったら
ぜひ出かけようとしていた所があったのです。
それは短大受験の際にお世話になった絵画教室の先生達が参加されている
「大平洋美術会」の中部巡回展。
場所は愛知県美術館ギャラリー。
毎年、この時期になると東京・名古屋・大阪などの都市をめぐり
全国の会員の皆さんの作品が一同に集まる大がかりな巡回展です。

初めて太平洋展を見てからもう10年…
毎年出品されている方お名前と絵の雰囲気が
頭の中に残るまでになりました。
毎年、大作を完成される会員の方々には本当に頭がさがります。

ちなみに私の先生の作品は…
大きなキャンバスに油彩でダイナミックに描きあげた裸婦の姿。
ところどころ影の部分に緑や青をもってくるあたりは
ちょっとマチス風かも…
そしてもう1人の先生は…
ここ数年、ファンタジーな絵本の挿し絵のような
やわらかい雰囲気の油彩を描いていらっしゃいます。
今回も女性とピアノを透明感のある色調で仕上げられているせいか、
見る側のココロもさわやかになります。

他の方の作品も拝見したところで
久しぶりに地下のショップに出かけることに…
すると前から欲しかった本がありました。

以前、名古屋市内の雑貨屋さんで見つけた際は
英語版があったのですが
まずは日本語版が欲しいなと思っていた所だったので即、購入。
さすが美術館のショップ。グッドチョイス。
本の帯には「世界一楽しいロンドン案内」とあります。
原作本の発行が1960年代なのですが
日本語訳で出版されたのはなんと2004年!
ということでちゃんと最後のページには「ジス・イズ・ロンドン……の今!」
と情報も追加されています(笑)

実はこの本、
1959年にニューヨークタイムズ選定最優秀絵本賞を受賞している本です。
基本的にこの本の作者のミロスラフ・サセックさんが旅された所が
絵本になっているので
姉妹本としてニューヨーク、パリなどもあります。

なんと言ってもこの本の良さはイラスト。街の案内ですからね。
当然と言えば当然なんですけど…
作者のミロスラフさんはチェコのプラハ出身の方で
何でも若き日にプラハで建築を、そしてパリで芸術を学んだそう。
色使いがとてもステキです。

そして私、ちょっと面白いしかけを見つけてしまいました…
表紙をめくって右下。
淡い水色のジャケットを身にまとった1人の男性がスケッチブックを持って
「ロンドン」を指し示す標識に向かって歩いていくイラストが…

そして読み進めて最後にある
「ジス・イズ・ロンドン……の今!」のページをめくると…
そこにはロンドンを指し示す標識に背を向けて歩く1人の男性が。
注目すべきはその男性の姿。
山高帽子に黒い細みのスーツ姿に
雨のロンドンにはかかせない細いステッキーのような傘と
スケッチブックを持っています。

「ロンドンに行ってきました」と得意顔で歩くその姿は
ひょっとするとミロスラフさんご本人かも…
ステキなしかけです。

先日のテロの後なので、ページをめくるたび、ココロ痛む部分もありますが…
1日も早く、テロの前のロンドンに戻ることを祈らずにはいられません。

この本を購入してから久しぶりにバーゲンに行ってきました。
実はそのからみで今日も名古屋の栄地区に出かけることになってしまいました。
その話しはまた明日にでも…


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rurucafe

うわ~~タイムリ~!!
私も、この絵本すごく気になってました!!
ベニスって言うのもあって、買おうかどうか迷って
買わずじまいになってます(T▽T)。。
でもユキヲさんの記事読んで、また欲しくなってしまった。。
ロンドンのテロは、ほんとに悲しい。。。
もう同じような事が起きないようにと願うばかりです。。
by rurucafe (2005-07-15 09:28) 

ユキヲ

>ruruoさんへ
nice&コメントありがとうございます。
そうそう、いろいろな国のバージョンが出ていますよね。
ruruoさんも気にしていらっしゃった絵本とは!
本当、タイムリーでしたね(^ ^)
私がはじめ、この本と出会ったときには
ニューヨークとイギリスしかなかったんですけど…
それだけでもすでに、ひと目ぼれでした…(*^ ^*)

絵本の中のロンドンはとても平和で楽しく
「ああ、私も行ってみたい」と誰もが思う世界になっています。
テロが起きてしまったことが私も本当に悲しいですが
一日も早く、ロンドンがこの絵本のような平和で楽しい街に
回復してくれることを祈っています。
by ユキヲ (2005-07-15 22:36) 

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