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「冥府魔道」 [今日のヒトリゴト]

あの「子連れ狼」にも出てくる言葉。
「常に生死は紙一重。だから地獄もさまよい歩く」
なのだとか…

時代劇は好きだけど、「子連れ狼」だけは
再放送とかしてなかったら今だ見てないし。
(でも「懐かしのテレビ…」とかいう番組で少し見たことはある)

そんな訳で聞いたこともなければ、意味も知らなかった言葉。
それをどうして知ることになったかといえば…
相方が先日、一人で観た北野武映画の「アキレスと亀」
それがまさに「冥府魔道を歩む夫婦」なのだそうで…
その話を聞くことに…

まあ、非常にかいつまんで、あらすじを説明をすると
絵を描くことしか知らない男、真知寿と
その彼の純粋さに惹かれ画家になる夢を支える妻、幸子が、
やがて結ばれて、2人でさまざまな芸術を追い求めるものの
それ故に周りを巻き込み家族崩壊の危機までに陥るという話。

「冥府魔道」

私は説明を受けるうちに寒気がした。
そしてものすごく嫌な気持ちになった。

仕事柄、付き合い柄…
今までいろいろな人を観てきたので…

「芸術というフィールドに足を踏み入れている人には…
 非常識な話が結構ありまして…」

そういう人々の顔が浮かんでは消え、浮かんでは消え…

「なんだか、とてもむなしい」

とはいえ、私と相方も一応、
モノを創るという意味では共通しているのだけど…
そんな家庭崩壊させるまで、
常識を逸脱していないとは思うのですよ。
いや、思いたい。

そんなことを思っていることを
私の表情から読み取ったのか…
相方が

「自分はエンターティナーの方だと思う」

というので、私もそれに同意。

相方の似顔絵もそうだし…
私も本業の合間に制作している作品の根本的なところは
「制作した作品を見てもらい、手に取ってもらった人に
 喜んでもらいたい。楽しんでもらいたい」
というところなので。

あ、でもこういうこと言う人いるんだろうなぁ…

私が、美術短期大学と名のつくところを卒業しているから

「あんたも同類じゃないか?」と。

でも…私の考えとして…
「グラフィックデザインって…
 芸術とは違うと思うんですよね」

まあ、いろいろ言う人、思う人いるでしょうけど。
私が学生時代に勉強して、
今も一応はそのフィールドにいると思っている
「グラフィックデザイン」は
あくまで「視覚伝達」が目的。
そう、発信者(クライアント)があって、
受け手(消費者など)があって…
「その間をとりもつのが私達の仕事」

グラフィックだけじゃない。
プロダクトもランドスケープも…デザインというのは…

「あれですよ。裏方ですよ」

決してメインではない。裏方仕事。

まあ、中には「オレのデザインどうだー!」的な
本来の裏方的な役割を果たさずに
見づらい文字組とイラストレーターやフォトショップの
フィルター効果を多用して
非常に見苦しいデザインを作ってしまう人もいる訳ですが
(すいません。毒舌で…笑)

でも、結局のところ…
美大系卒業っていうだけで
「ちょっと変わった人」とか言われちゃうんだな。これが。
まあ、それもそういう学校に進んじゃった故のことなのだけど…

そうはいってもなぁ…
後先考えないで
「今さえ楽しければそれでいい」なんて…

「それ。芸術の道を進むために絶対に必要なこと?」

社会人として過ごした時間が
美術短大生として過ごした時間の5倍になった今(爆)
いち、社会人としての思考が真っ先に働くせいか…

「いい年して…
 自分勝手にふるまって…
 周囲の人に派生する迷惑を考えないなんて…
 私は理解に苦しむ」

なんだかいろいろと考えてしまう今日このごろ。
これも、天気が不安定なせいだからでしょうか…
6月は何だか気持ちが憂鬱になる季節です。
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